2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 2330-1980
小形船用鋼製風雨密戸附属金物
Fittings for Small Shipsʼ Weathertight Steel Doors
1. 適用範囲 この規格は,小形船の風雨密を必要とする隔壁などの出入口に用いる鋼製風雨密戸用のク
リップ(くさび座を含む。)及びヒンジについて規定する。ただし,戸の縁部詳細は,JIS F 2332(小形船
用鋼製風雨密戸)の付図7及び付図8による。
引用規格:
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 0207 メートル細目ねじ
JIS B 1117 すりわり付き止めねじ
JIS B 1181 六角ナット
JIS B 1251 ばね座金
JIS B 1351 割りピン
JIS F 2332 小形船用鋼製風雨密戸
JIS G 3506 硬鋼線材
2. 種類 クリップ及びヒンジの種類は,次の表のとおりとする。
表
種類
備考
クリップ
A形
コーミング付きクリップ
B形
戸付きクリップ
ヒンジ
A形
ピンをかしめる場合
B形
ピンを割りピンで止める場合
3. 構造,形状及び寸法 クリップ及びヒンジの構造,形状及び寸法は,付図1〜7のとおりとする。
4. 材料 クリップ及びヒンジの材料は,付図1,付図3及び付図7のとおりとする。
5. 製品の呼び方 クリップ及びヒンジの呼び方は,規格名称及び種類による。ただし,規格名称の代わ
りに規格番号を用いてもよい。
例:1.
クリップの場合
小形船用鋼製風雨密戸附属金物クリップA形又はJIS F 2330クリップA
2.
ヒンジの場合
小形船用鋼製風雨密戸附属金物ヒンジA形又はJIS F 2330ヒンジA
2
F 2330-1980
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1 クリップA形組立図
単位 mm
備考1. ばね座金は,JIS B 1251(ばね座金)の規定による。
2. 六角ナットの形状及び寸法は,JIS B 1181(六角ナット)の規定による。
3. ハンドルには亜鉛めっきを施す。
参考 計算質量2.20kg
部品番号
部品名称
材料
部品番号
部品名称
材料
1
ハンドル
棒鋼
7
平座金
黄銅板
2
ハンドル
8
ばね座金
JIS G 3506のSWRH 62
3
パッキン箱
9
六角ナット
棒鋼
4
ブシュ
黄銅鋳物
10
止めねじ
線材
5
パッキン
綿
11
くさび座
鋼板
6
パッキン押え
黄銅鋳物
3
F 2330-1980
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2 クリップA形ハンドル
備考 ねじは,JIS B 0205(メートル並目ねじ)の規定による。
4
F 2330-1980
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 クリップB形組立図
備考1. ばね座金は,JIS B 1251の規定による。
2. 六角ナットの形状及び寸法は,JIS B 1181の規定による。
3. ハンドルには亜鉛めっきを施す。
参考 計算質量2.21kg
部品番号
部品名称
材料
部品番号
部品名称
材料
1
ハンドル
棒鋼
7
平座金
黄銅板
2
ハンドル
8
ばね座金
JIS G 3506のSWRH 62
3
パッキン箱
9
六角ナット
棒鋼
4
ブシュ
黄銅鋳物
10
止めねじ
線材
5
パッキン
綿
11
くさび座
鋼板
6
パッキン押え
黄銅鋳物
5
F 2330-1980
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図4 クリップB形ハンドル
備考 ねじはJIS B 0205の規定による。
6
F 2330-1980
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図5 クリップA形及びB形パッキン箱
備考1. ⑩止めねじはJIS B 1117(すりわり付き止めねじ),⑥パッキン押えのねじ
はJIS B 0207(メートル細目ねじ)の規定による。
2. 注油方式は,グリースニップル式としてもよい。
7
F 2330-1980
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図6 くさび座
付図7 ヒンジ
備考1. 括弧内の寸法は,参考寸法を示す。
2. 割りピンの形状及び寸法は,JIS B 1351(割りピン)の規定による。
3. A形のヒンジピンの頭をかしめる場合,作動の円滑を欠くことのないように注意すること。
8
F 2330-1980
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
船舶部会 中小形船専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
森 田 知 治
東京商船大学
栗 山 劭
運輸省船舶局
仲井真 弘 多
工業技術院標準部
荻 野 義 治
財団法人日本船舶標準協会
柏 木 十三郎
株式会社アジア船舶工業社
上 原 光 信
株式会社長野計器製作所
小 田 道人司
渦潮電機株式会社
河 合 登
大洋電機株式会社
福 島 隆 志
ヤンマーディーゼル株式会社
中 北 博
株式会社中北製作所
永 野 栄 寿
巴工業株式会社
正 橋 三津夫
阪神内燃機工業株式会社
奥 山 孝 志
社団法人日本中型造船工業会
木 下 栄 一
内海造船株式会社
山 川 信 雄
林兼造船株式会社
森 川 卓
社団法人日本船主協会
百合草 正 韶
船舶整備公団
小 平 清 秀
三洋商事株式会社
長谷川 和 男
株式会社上野運輸商会
(事務局)
石 井 清 次
工業技術院標準部機械規格課
津 金 秀 幸
工業技術院標準部機械規格課