F 2304:2015
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 種類······························································································································· 1
4 外観······························································································································· 2
5 構造,形状及び寸法 ·········································································································· 2
6 材料······························································································································· 2
7 外観検査 ························································································································· 2
8 製品の呼び方 ··················································································································· 2
9 表示······························································································································· 3
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本
船舶技術研究協会(JSTRA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS F 2304:1989は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
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船用マンホール
Ships' Manholes
序文
この規格は,1952年に制定され,その後7回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1989年に
行われたが,その後の船級協会規則改正に対応するために改正された。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,主に船舶の甲板,隔壁などにおいて,人が出入りするために設けるカバー付マンホール(以
下,マンホールという。)の種類,構造,形状,寸法などの設計要件及び製造要件について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 1181 六角ナット
JIS F 2321 鋼製風雨密小形ハッチ
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3106 溶接構造用圧延鋼材
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
3
種類
マンホールの種類は,構造,形状及び寸法によって区分し,表1による。
2
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表1−マンホールの種類
形式a)
呼びb)
A形
4 535
5 040
6 040
6 045
AH形
6 050
6 060
B形
4 535
5 040
6 040
6 045
C形
4 535
5 040
6 040
6 045
注a) 形式は,マンホールの形状を表し,例えば,A形の場合は,Aと表記してもよい。
b) 呼びは,マンホールの穴の大きさを表す(図1〜図4参照)。
4
外観
マンホールには,使用上有害なひずみ,きずなどの欠陥があってはならない。
5
構造,形状及び寸法
マンホールの構造,形状及び寸法は,図1〜図4によるほか,次による。
a) ボルトはJIS B 1180により,ナットはJIS B 1181による。ただし,B形には片ねじボルトを使用する。
b) 取っ手は,注文者の要求によって取り付ける。
6
材料
マンホールの材料は,表2による。ただし,船級協会規則を適用する船では,規則の要求する箇所のマ
ンホールの材料は,船級協会が要求する規定材料を用いる。
表2−マンホールの材料
部品番号
部品名称
材料
1
カバー
JIS G 3101のSS400又はJIS G 3106のSM400
2
コーミング又は座金
JIS G 3101のSS400又はJIS G 3106のSM400
3
ガスケット
耐油性ゴム,耐老化性ゴム又は相当品
4
六角ボルト又は片ねじボルト
棒鋼又はJIS G 4303のSUS304
5
六角ナット
棒鋼,黄銅棒又はJIS G 4303のSUS304
7
外観検査
外観検査は,目視によって行い,箇条4の規定に適合しなければならない。
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製品の呼び方
マンホールの呼び方は,規格名称及び種類による(例1参照)。ただし,規格名称の代わりに規格番号を
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用いてもよい(例2参照)。
例1 船用マンホールA形4535
例2 JIS F 2304 A 4535
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表示
マンホールには,次の事項を表示する。
なお,追加する場合の表示事項は,注文者の指定による。
a) 種類
b) 製造業者名又はその略号
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単位 mm
単位 mm
呼び
穴
コーミング
カバー
ボルト数
参考
L
B
L1
B1
L2 d)
B2 d)
L3
B3
計算質量
kg
4 535
450
350
480
380
550
450
620
520
20
52.9
5 040
500
400
530
430
600
500
670
570
22
60.5
6 040
600
400
630
430
700
500
770
570
24
69.5
6 045
600
450
630
480
700
500
770
620
24
73.1
注a) 寸法は,取付場所に応じ受渡当事者間の協議によって変更してもよい。
b) 寸法は,取付場所に応じ受渡当事者間の協議によって変更してもよい。また,船級協会規則を適用する船で
は,寸法は船級協会規則による。
c) 寸法は,取付場所に応じ受渡当事者間の協議によって変更してもよい。ただし,この寸法を変更する場合は,
注d) の寸法も変更する。また,船級協会規則を適用する船では,寸法は船級協会規則による。
d) 注c) の寸法を変更する場合は,この寸法も変更する。
e) 寸法は,取付場所に応じて変更してもよい。
図1−A形のマンホール
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単位 mm
単位 mm
呼び
穴
コーミング
カバーg)
ボルト数
参考
L
B
L1
B1
L2 d)
B2 d)
L3
B3
計算質量
kg
6 050
600
500
630
530
710
610
780
680
26
114
6 060
600
600
630
630
710
710
780
780
28
127
注a) 寸法は,取付場所に応じ受渡当事者間の協議によって変更してもよい。
b) 寸法は,取付場所に応じ受渡当事者間の協議によって変更してもよい。また,船級協会規則を適用する船で
は,寸法は船級協会規則による。
c) 寸法は,取付場所に応じ受渡当事者間の協議によって変更してもよい。ただし,この寸法を変更する場合は,
注d) の寸法も変更する。また,船級協会規則を適用する船では,寸法は船級協会規則による。
d) 注c) の寸法を変更する場合は,この寸法も変更する。
e) 寸法は,取付場所に応じて変更してもよい。
f) ヒンジは,JIS F 2321の附属書3のB-2形 呼び16による。また,ヒンジのコーミングへの取付要領は受渡
当事者間の協議によって変更してもよい。
g) 形状は角形としてもよい。
図2−AH形のマンホール
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単位 mm
単位 mm
呼び
穴
座金
カバー
ボルト数
参考
L
B
L1
B1
L2
B2
L3
B3
計算質量
kg
4 535
450
350
480
380
550
450
620
520
20
42.8
5 040
500
400
530
430
600
500
670
570
22
49.1
6 040
600
400
630
430
700
500
770
570
24
56.6
6 045
600
450
630
430
700
500
770
620
24
59.6
注a) 寸法は,取付場所に応じ受渡当事者間の協議によって変更してもよい。また,船級協会規則を適用する船で
は,寸法は船級協会規則による。
b) 寸法は,取付場所に応じて変更してもよい。
図3−B形のマンホール
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
単位 mm
呼び
穴
座
カバー
ボルト数
参考
L
B
L1
B1
L2
B2
L3
B3
計算質量
kg
4 535
450
350
580
480
510
410
570
470
20
56.3
5 040
500
400
630
530
560
460
620
520
22
64.9
6 040
600
400
730
530
660
460
720
520
24
75.3
6 045
600
450
730
580
660
510
720
570
24
79.1
注a) 寸法は,取付場所に応じ受渡当事者間の協議によって変更してもよい。また,船級協会規則を適用する船で
は,寸法は船級協会規則による。
b) 寸法は,取付場所に応じて変更してもよい。
図4−C形のマンホール