2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 2103-1995
船用一般ダビット
Shipsʼ davits for general use
1. 適用範囲 この規格は,船のドラム缶,スエズサーチライト,オイルホース,食料,船側はしごなど
のつり揚げに用いる使用荷重5〜20kNの一般ダビット(以下,ダビットという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を次に示す。
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 2801 シャックル
JIS F 3906 船用鎖ひも
JIS F 3907 船用鎖ひもS形環
JIS F 3908 船用鎖ひもアイプレート
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3454 圧力配管用炭素鋼鋼管
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
JIS H 5111 青銅鋳物
2. 構造,形状及び寸法 ダビットの構造,形状及び寸法は,付図1〜5のとおりとする。
3. 材料 ダビットの材料は,次の表1のとおりとする。
2
F 2103-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1
部品番号
部品名称
材料
1
本体
JIS G 3101のSS 400
2
基部金物
JIS G 4051のS 25 C
3
アイプレート
JIS G 3101のSS 400
4
当て板
5
ガイ用アイ
6
スタンド
7
ソケット
8
枠
鋼板
9
ローラ
JIS H 5111のBC 6又はJIS H 3250のC 3771 BD
10
ローラピン
JIS G 4303のSUS 304
11
回り止め
鋼板
12
六角ボルト
黄銅棒
13
アイプレート
JIS G 3101のSS 400
14
ストッパーピン
JIS G 4303のSUS 304
15
鎖ひも
黄銅線又は亜鉛めっき鉄線
16
S形環
黄銅線又は亜鉛めっき鉄線
17
鎖ひもアイプレート
鋼板
18
クリート
鋼板及びJIS G 3454のSTPG 370
19
グリースニップル
黄銅
備考1. スタンドには,JIS G 3454のSTPG 370又はこれと同等以上の強度を有する鋼管を
使用してもよい。
2. クリートには,亜鉛めっきを施す。
3. 材料は,主管庁・船級協会による要求がある場合にはこれに従う。
4. 試験及び検査
4.1
外観検査 ダビットの外観は欠点がなく,確実な溶接が施され,本体及びローラの回転が円滑で,
できるだけひずみのないものとする。
4.2
その他の検査 主管庁又は船級協会の要求がある場合には,これに従って試験及び検査を行う。
5. 製品の呼び方 ダビットの呼び方は,規格の名称及び呼びによる。ただし,規格の名称の代わりに規
格番号を用いてもよい。
例
6. 表示 本体又はスタンドの見やすい位置に使用荷重を表示する。
例 S. W. L. 5kN, S. W. L. 10kN
3
F 2103-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1
単位 mm
呼び
本体
当て板
基部金物
使用荷重
参考
a1
a2
b1
b2
H
L
t1
t2
C
D1
d1
h1
(kN)
計算質量
(kg)
5-3011
110
85
90
80
3 000
1 100
12
8
80
147
120
100
5
179
5-3015
130
1 500
14
167
198
5-3020
140
100
100
90
2 000
16
10
90
177
140
120
277
10-3011
1 100
10
252
10-3015
160
1 500
19
12
197
287
10-3020
190
130
125
110
2 000
115
237
175
130
376
15-3015
1 500
15
354
15-3020
200
140
150
120
2 000
140
257
190
150
464
15-4015
190
130
125
110
4 000
1 500
115
237
175
130
387
15-4020
200
140
150
120
2 000
140
257
190
150
501
20-3015
3 000
1 500
20
439
20-3020
230
165
170
140
2 000
160
297
230
180
569
20-4015
200
140
150
120
4 000
1 500
140
257
190
150
483
20-4020
230
165
170
140
2 000
160
297
230
180
611
4
F 2103-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2
単位 mm
呼び
アイプレート
ガイ用アイ
b3
f1
h2
l1
t3
R1
参考
d2
l2
l3
R2
参考
組合せ可能シャックル
組合せ可能シャックル
5-3011
25
7
35
80
14
28
SC 14〜18
16
85
55
25
SC 14〜18
5-3015
SD 12〜20
SD 12〜20
5-3020
10-3011
30
10
40
100
19
35
SC 16〜22
10-3015
SD 14〜24
10-3020
15-3015
35
45
110
40
SC 18〜24
15-3020
SD 14〜26
15-4015
15-4020
20-3015
40
50
130
22
48
SC 22〜28
19 120
80
40
SC 16〜30
20-3020
SD 16〜30
SD 14〜30
20-4015
20-4020
備考 組合せ可能シャックルは,JIS B 2801によるものを示す。
5
F 2103-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3
単位 mm
呼び
スタンド
ソケット
D2
D3
f2
h3
t4
d3
h4
t5
5-3011
265
150
6
60
8
123
100
12
5-3015
170
5-3020
315
180
10
80
12
143
120
16
10-3011
10-3015
200
10-3020
355
240
12
100
14
178
130
18
15-3015
15-3020
405
260
120
193
150
15-4015
355
240
100
178
130
15-4020
405
260
120
193
150
20-3015
20-3020
455
300
14
130
16
233
180
22
20-4015
405
260
12
120
14
193
150
18
20-4020
455
300
14
130
16
233
180
22
備考1. ソケットには,本体のはね上がり防止金物を取り付けてもよい。
2. スタンドに鋼管を使用する場合は,外径を上表に近い寸法に,また,
その厚さを9mm以上の適当な寸法に変えても差し支えない。
3. ⑲グリースニップルは,手入穴方向に向ける。
6
F 2103-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図4
備考 六角ボルトは,JIS B 1180の規定による。
7
F 2103-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図5
単位 mm
呼び
D4
l6
d4
d5
5-3011
200
45
16
20
5-3015
210
5-3020
240
50
19
23
10-3011
16
20
10-3015
260
10-3020
290
19
23
15-3015
16
20
15-3020
320
60
19
23
15-4015
290
50
15-4020
320
60
22
26
20-3015
16
20
20-3020
370
70
19
23
20-4015
320
60
20-4020
370
70
22
26
備考1. 鎖ひもは,JIS F 3906の規定による。
2. 鎖ひもS形環は,JIS F 3907の規定による。
3. 鎖ひもアイプレートは,JIS F 3908のA形による。
4. ストッパー用ホールは,格納状態を考慮し,その位置を
決定する。