2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 2029-1997
えい航及び係船用ブラケット
Towing and mooring brackets
1. 適用範囲 この規格は,第2種アンカーチェーンを用いて船をえい航又はブイなどに係船する場合に
用いるえい航及び係船用ブラケット(以下,ブラケットという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS F 3906 船用鎖ひも
JIS F 3907 船用鎖ひもS形環
JIS F 3908 船用鎖ひもアイプレート
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3106 溶接構造用圧延鋼材
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
2. 構造,形状及び寸法 ブラケットの構造,形状及び寸法は,付図1のとおりとする。
3. 材料 ブラケットの材料は,表1のとおりとする。
表1 材料
部品番号
部品名称
材料
1
礎板
JIS G 3101のSS400又はJIS G 3106のSM400B若し
くはSM400C
2
ピン
JIS G 4051のS45C
3
アイプレート
JIS G 3101のSS400又はJIS G 3106のSM400B若し
くはSM400C
4
アイ
鋼板
5
ストッパピン
JIS H 3250のC3771BE
6
鎖ひも
JIS F 3906のB又はUによる。
7
S形環
JIS F 3907のB又はUによる。
8
鎖ひもアイプレート
JIS F 3908のB−S,B−U,C−S又はC−Uによる。
備考 JIS G 4051のS45Cは,適切な熱処理を施さなければならない。
部品番号⑥〜⑧の材料は,使用者の指示による。
4. 製品の呼び方 ブラケットの呼び方は,規格の名称及び呼びによる。又は規格の名称の代わりに規格
番号を用いてもよい。
2
F 2029-1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例1. えい航及び係船用ブラケット52
例2. JIS F 2029-52
付図1
3
F 2029-1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1(続き)
呼び 適用する
アンカー
チェーン
の呼び径
礎板
ピン
アイプレート
アイ
スト
ッパ
ピン
溶接
脚長
計
算
質
量
(kg)
L1 L2 L4 B B1 B2 t3 D L
l
l1 l2 l3 t4 h d1 L3 H D1 D3 R
t
t1 D2 S
e
l4
f
f1
52
50〜52 425 470 95 70 165 230 12 65 430 80 175 175 135 32 100 13 415 130 70 160 95 22 14 72 245 15 115 10
7 55
56
54〜56 450 500 100 75 180 250 14 70 455
190 185 145
110
450 140 75 170 100 25
77 255
120 11
70
60
58〜60 475 540 115 80 195 260 16 75 475
200 195 155
120
480 150 80 180 105
16 82 265
130 12
8 83
64
62〜64 500 580 120 85 205 270
80 505
215 210 170
130
510 160 85 190 110 28
87 280
135
99
68
66〜68 530 610 125 90 220 300 19 85 525
225 220 175
140 16 545 170 90 200 120
19 92 290 18 145 13
9 121
73
70〜73 560 660 130 100 235 310
90 560
245 230 190
150
585 180 95 220 130 30
97 305
150 14
144
78
76〜78 600 700 140 105 260 340 22 95 590
260 250 200
160
625 195 100 230 135 32 22 102 320
160 15 10 180
84
81〜84 620 760 150 110 270 360
100 615
275 260 210
170
670 210 105 250 145 35
107 330
165 16
219
90
87〜90 695 810 160 120 295 390 25 110 685 100 300 285 235 40 180
720 225 115 270 160 38 25 117 375
180 17
280
95
92〜95 725 860 170 130 305 410
120 720
320 300 245
190 19 760 235 120 280 170
28 127 390 21 190 18 11 321
102 97〜102 765 920 185 135 330 440 28 130 745
330 315 260
205
815 255 135 300 180 40
137 405
205 19
386
111 105〜111 805 1 000 200 145 350 470
140 790
355 335 280
220
890 275 145 330 190 45
147 425
215 20
465
120 114〜120 850 1 080 220 160 370 510
150 845
385 360 305
240
960 300 155 350 205 50 30 157 450
230 21
586
132 124〜132 910 1 200 240 175 395 560 30 160 905
415 385 330
260
1 050330 165 390 225 50 35 167 480
245 22
723
関連規格 JIS F 3303 フラッシュバット溶接アンカーチェーン
4
F 2029-1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
外ぎ装委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
鈴 木 博 己
三菱重工業株式会社神戸造船所
沖 本 幹 雄
財団法人日本海事協会
新 居 俊 三
株式会社太洋マリンマネージメント
井 村 正 彦
八馬汽船株式会社
樽 正 博
石川島播磨重工業株式会社愛知工場
飯 本 弘 一
川崎重工業株式会社神戸設計部
安孫子 玲一郎
日立造船株式会社船舶・防衛事業本部
叶 耕 治
三井造船株式会社玉野設計室
丸 山 修 史
住友重機械工業株式会社追浜造船所
藤 原 延
NKK津製作所
悦 勝 三 次
株式会社サノヤス・ヒシノ明昌
松 浦 昭 二
幸陽船渠株式会社
三 島 明 彦
常石造船株式会社
島 居 貞 博
尾道錨製造株式会社
下 川 晃 正
日本機械製鎖株式会社
山 本 繁 樹
濱中製鎖工業株式会社
園 田 輝 一
株式会社園田滑車工業所
内 山 幸 治
株式会社立野製作所
木 舟 伸 彦
株式会社寺本鉄工所
村 上 伸 夫
株式会社福島製作所
山 科 弘 勝
辻産業株式会社
吉 本 耕 三
内外製綱株式会社紀北工場
溝 口 徹 也
清本鐵工株式会社佐賀支社
中 川 大
株式会社共立機械製作所
安 藤 次 郎
石川島播磨重工業株式会社名古屋工場
馬 場 寿 次
三菱重工業株式会社長崎造船所
秦 謙太郎
川崎重工業株式会社西神戸工場
(事務局)
木 田 宏
財団法人日本船舶標準協会