2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 2021-1976
船用小形フェアリーダ
Small Size Fairleads
1. 適用範囲 この規格は,船のけい船などに用いる小形フェアリーダについて規定する。
引用規格:
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 1101 すりわり付き小ねじ
JIS B 1117 すりわり付き止めねじ
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 1575 グリースニップル
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3454 圧力配管用炭素鋼鋼管
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS H 3422 快削黄銅棒
JIS H 3423 鍛造用黄銅棒
JIS H 5111 青銅鋳物
2. 種 類 種類は,次の表のとおりとする。
表
種 類
呼 び 径 mm
O-2
75,
100
C-2
75,
100
O-3
75,
100
C-3
75,
100
DO-2
100,
130,
150
備考1. 種類の第1字Oはオープン形,Cはクローズド形,DO
はデッキエンドローラ形式のオープン形を示す。
2. 種類の第2字は,ローラの個数を示す。
3. 構造,形状及び寸法 構造,形状及び寸法は,付図1〜5並びに付表1,付表2,付表4及び付表6の
とおりとする。
4. 材 料 材料は,付表3,付表5及び付表7のとおりとする。
2
F 2021-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5. 製品の呼び方 製品の呼び方は,規格名称,種類及び呼び径による。ただし,規格名称の代わりに規
格番号を用いてもよい。
例: 船用小形フェアリーダO-2-100又はJIS F 2021-O-2-100
付表1 船用小形フェアリーダ主要寸法表
単位 mm
種 類
呼
び
径
D
L
l
l1
l2
相当す
るボラ
ードの
径
(参考)
相当するロープの
(参考)
計算質量
(kg)
麻
ロープ
合 成
繊維索
ワイヤロープ
2 号
(6×12)
4 号
(6×24)
O-2
75
75
430
230
100
−
75
20
14
8
6
8.04
100
26
18
10
8
100
100
530
290
120
−
125
35
25
12
10
18.2
150
40
28
16
12
C-2
75
75
550
230
−
160
75
20
14
8
6
11.9
100
26
18
10
8
100
100
710
290
−
210
125
35
25
12
10
29.7
150
40
28
16
12
O-3
75
75
660
230
100
−
75
20
14
8
6
12.1
100
26
18
10
8
100
100
820
290
120
−
125
35
25
12
10
27.3
150
40
28
16
12
C-3
75
75
780
230
−
160
75
20
14
8
6
17.0
100
26
18
10
8
100
100 1000
290
−
210
125
35
25
12
10
40.0
150
40
28
16
12
DO-2
100
100
560
300
−
−
125
35
20
12
10
45.0
150
40
24
16
12
130
130
740
400
−
−
175
50
32
18
16
93.0
200
55
36
20
18
150
150
800
440
−
−
225
65
42
24
20
115.0
300
75
46
28
22.4
備考1. 各部の詳細は,付図1〜5による。
2. 船首,船尾その他取付部における船体の形状に応じて台に曲がりを付けるときには,台の長さLは,その台
の上面で各々のローラの中心を通る線に沿って測るものとする。
3. 表中の相当するボラードの径及びロープの径は,参考のために示す。
4. L, l, l1及びl2寸法は,取付箇所により適宜増減してもよい。
5. 計算質量は,DO-2以外は台の質量を除く。
3
F 2021-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1 オープン形
備考1. ※印寸法は,玄側線の変化
に従って決定する。
2. ふたには亜鉛めっきを施
す。
3. ローラの上,中部胴にはグ
リースを詰める。
4
F 2021-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表2 オープン形
単位 mm
呼び径
ロ ー ラ
D
D1
D2
D3
D5
H
H1
h1
h2
h3
h4
h5
t
s
r
r1
r2
r3
75
75
120
110
70
48
75
10
8
17
23
17
20
15
12
23
23
10
8
100
100
160
150
94
64
100
14
12
23
30
23
26
20
18
30
30
13
11
呼び径
台
ブ シ ュ
ふ た
座 金
b
h
t1
t6
r4
d6
D4
D6
D7
h2
h4
t2
H2
t5
r5
丸小ねじ
d
t4
ねじの呼び 数
75
95
37
6
4.5
20
35
50
36
29
17
17
3
12
1.6
60 M4×0.7 4
40
3.2
100
125
59
8
6
27
48
64
47
37
23
23
5
14
2.3
90 M4×0.7 6
52
4.5
呼び径
軸及びナット
ブシュ止めねじ
d1
d2
d3
d4 ねじの呼び
d5
L
L1
L2
L3
L4
L5
L6
L7
L8
L9
r9
溶接
脚長
w
ねじの呼び 長さ 数
75
30
45
35
28
M20
111 26
11
18
20
20
16
8
8
12
2
4
M3×0.5 6
2
100
40
60
46
36
M24
148 35
15
25
25
27
21
11
11
16
3
5
M4×0.7 8
2
呼び径
ナット止めねじ
ねじの呼び 長さ
数
75
M3×0.5
6
1
100
M4×0.7
8
1
備考1. ⑪プラグ及びd5部のねじは,JIS B 0205(メートル並目ねじ)の規定に
よる。
2. 丸小ねじは,JIS B 1101(すりわり付き小ねじ)の規定による。
3. 止めねじは,JIS B 1117(すりわり付き止めねじ)の規定による。
付表3 オープン形
部品番号
部品名称
材料
1
ロ ー ラ
JIS G 5501のFC20
2
台
JIS G 3101のSS41
3
ふ た
鋼 板
4
ブ シ ュ
JIS H 5111のBC6
5
軸
JIS G 4051のS25C
6
ナ ッ ト
7
座 金
鋼 板
8
止めねじ
黄 銅 棒
9
丸小ねじ
10
当 て 金
鋼 板
11
プ ラ グ
黄 銅 棒
12
止めねじ
13
グリースニップル JIS H 3422のBsBMD又はBsBME
備考 グリースニップルは,JIS B 1575(グリースニップル)のA-PT81
とする。
5
F 2021-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2 クローズド形
備考 ※印寸法は,玄側線の変化に従って決定する。
付表4 クローズド形
単位 mm
呼び径
ロ ー ラ
ブ シ ュ
D
D1
D2
D3
H
h
h1
h2
h3
t
r
r1
r2
r3
r4
D4
h1
t1
75
75
120
110
50
80
29
25
3
6
15
23
10
8
35
7
26.5
25
4
100
100
160
150
68
106
38
33
4
8
20
30
13
11
53
9
34.5
33
5
呼び径
座 金
軸
台及び支え
D5 D6 t2
d
d1 t3
l
l1
l2
l3 H1 H2
H3
L
L1
B
B1
D7
t4
t5
r5
r6 半丸鋼
75
50 26
5
26 30
5 115 25 53 19 86 38
25
110
35
110 95
50
6
4.5
35
22 30×15
100
68 34
6
34 40
7 150 32 70 25 112 50
38
140
50
150 125
68
8
6
47
34 40×20
呼び径
ブシュ止めねじ
ねじの呼び長さ
数
75 M3×0.5
6
2
100 M4×0.7
8
2
6
F 2021-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 クローズド形
付表5 クローズド形
部品番号
部品名称
材料
1
ロ ー ラ
JIS G 5501のFC20
2
台
JIS G 3101のSS41
3
支 え
4
ブ シ ュ
JIS H 5111のBC6
5
軸
JIS G 4051のS25C
6
座 金
JIS H 5111のBC6
7
止めねじ
黄 銅 棒
8
丸小ねじ
JIS H 3422のBsBMD又はBsBME
9
グリースニップル
備考 グリースニップルは,JIS B 1575のA-PT81とする。
7
F 2021-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図4 デッキエンドローラ形式オープン形
8
F 2021-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図5 デッキエンドローラ形式オープン形
付表6 デッキエンドローラ形式オープン形
呼び径
縦ローラ
台
縦軸支え
縦 軸
D D1 D2 D3 H
B B1 H1 L D4
l
l1
l2
t
B2 H2 L1 l3
R
t1
d
d1
h
l4
t2
100
100 170 150 53 150 256 242 100 560 40 300 135 100 14 200 160 75 80 110 14 40 50 190 32
9
130
130 220 200 58 200 308 288 110 740 45 400 180 150 19 230 210 100 120 120 19 45 55 250 35
12
150
150 240 220 63 200 328 308 110 800 50 440 190 150 19 250 210 110 140 120 19 50 60 250 38
12
呼び径
縦軸ブシュ
横ローラ,軸受 及びブシュ
横ローラ支え
横 軸
座金
D5 D6 D7 h1
d2
d3 d4 L2
l5
t3
b H3 L3
P
r
t4 d5 L4 P1 d5
100
80 41 53 40
97.1 41 53 750 40 8.6 125 90 760 190 62.5 14 40 830 14
80
130
90 46 58 45 143.2 46 58 890 45 11
175 100 900 245 87.5 19 45 980 16.5 90
150
100 51 63 50 143.2 51 63 1090 50 11
175 100 1100 255 87.5 19 50 1180 19
100
備考 ⑬六角ボルトの形伏及び寸法は,JIS B 1180(六角ボルト)の規定による。
9
F 2021-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表7 デッキエンドローラ形式オープン形
部品番号
部品名称
材料
1
縦ローラ
JIS G 5501のFC20
2
台
JIS G 3101のSS41
3
縦軸支え
4
縦 軸
JIS G 4051のS25C
5
縦軸ブシュ
JIS H 5111のBC6
6
横ローラ
JIS G 3454のSTPG
7
横軸支え
JIS G 3101のSS41
8
横 軸
9
横 軸 受
10
横軸ブシュ
JIS H 5111のBC6
11
止めねじ
JIS H 3423のBsBFD又はBsBFE
12
横軸固定板
鋼 板
13
六角ボルト
棒 鋼
14
グリースニップル JIS H 3422のBsBMD又はBsBME
15
座 金
鋼 板
16
丸小ねじ
JIS H 3422のBsBMD又はBsBME
備考 グリースニップルは,JIS B 1575のA-PT81とする。
船舶部会 小形船体ぎ装金物専門委員会 構成表(昭和42年10月1日制定のとき)
氏名
所属
(委員会長)
梅 沢 春 雄
船舶技術研究所
久津間 裕 良
運輸省船舶局
吉 永 正 則
工業技術院標準部
小 島 誠太郎
水産庁生産部
角 尾 光 正
日本海事協会
米 山 一 郎
日本造船研究協会
一 守 愛之助
日本船舶コンサルタント株式会社
寺 本 虎 夫
株式公社寺本鉄工所
上 田 満 弘
株式会社上田鉄工所
斎 藤 俊 雄
株式会社立野製作所
神 谷 茂
日本舶用工業会
木 村 雄 典
株式会社安藤鉄工所
栗 田 英 夫
株式会社金指造船所
大日方 得 二
日本鋼管株式会社清水造船所
池 原 茂
株式会社宇品造船所
大 庭 甫
船舶整備公団
(関係者)
田 付 僊 治
日本造船研究協会
(事務局)
木 内 貞 夫
工業技術院標準部機械規格課
前 川 武 也
工業技術院標準部機械規格課
(事務局)
大久保 和 夫
工業技術院標準部機械規格課(昭和51年5月1日改正のとき)
江 口 信 彦
工業技術院標準部機械規格課(昭和51年5月1日改正のとき)