2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 0507-1992
小形船の鋼管使用基準
Small ships−Steel pipes−Application
1. 適用範囲 この規格は,小形船の一般的な配管に使用する鋼管(以下,鋼管という。)の使用基準につ
いて規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管
JIS G 3454 圧力配管用炭素鋼鋼管
JIS G 3455 高圧配管用炭素鋼鋼管
JIS G 3457 配管用アーク溶接炭素鋼鋼管
2. 使用基準 鋼管の使用基準は,表1〜5のとおりとする。
2
F 0507-1992
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 船体関係(その1)
単位mm
呼び径 外径
厚さ
ビルジ管
バラスト管
空気抜管及び測深管
一般
貨物油タンク
以外(1)のタン
クを貫通する
場合
一般
貨物油タンク
以外(1)のタン
クを貫通する
場合
船体付タンク
又はコッフア
ダム用空気抜
き管及び測深
管の場合
貨物油タンク
以外(1)のタン
クを貫通する
場合
15A
21.7
−
−
−
−
−
−
20A
27.2
−
−
−
−
−
−
25A
34.0
−
−
−
−
−
−
32A
42.7
−
−
−
−
4.5*
−
40A
48.6
3.5
−
3.5
−
4.5*
−
50A
60.5
3.8
−
3.8
−
4.9*
−
65A
76.3
4.2
6.0*
4.2
6.0*
4.2
6.0*
80A
89.1
4.2
7.6
4.2
7.6
4.2
7.6
100A 114.3
4.5
8.6
4.5
8.6
4.5
8.6
125A 139.8
4.5
8.1*
4.5
8.1*
4.5
8.1*
150A 165.2
5.0
9.3*
5.0
9.3*
5.0
9.3*
200A 216.3
5.8
10.3*
5.8
10.3*
5.8
10.3*
材料
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
JIS G 3454の
STPG370-E(ス
ケジュール60*
〜80)
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
JIS G 3454の
STPG370-E(ス
ケジュール60*
〜80)
JIS G 3452の
SGP-E,SGP-B
又は
JIS G 3454の
STPG370-E(ス
ケジュール
60*)
JIS G 3454の
STPG370-E(ス
ケジュール60*
〜80)
注(1) 貨物油タンクを貫通する場合には,各国の船級協会の規則に従うこと。
注*
スケジュール60を示すが,スケジュール80を使用してもよい。
備考1. 管径は,法規及び船級協会規則による。
2. 材料記号の後の “-E” は電気抵抗溶接によって製造する鋼管, “-B” は鍛接によって製造する鋼管を示す。
3
F 0507-1992
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 船体関係(その2)
単位mm
呼び径 外径
厚さ
雑用蒸気/排気
管
0.98MPa以下
燃料タンク加
熱管及びドレ
ン管
(タンク内)
清水,温水,海
水,消防管など
0.98MPa以下
伝声管
暴露部電線管
15A
21.7
2.8
2.8
2.8
−
−
20A
27.2
2.8
2.9
2.8
−
−
25A
34.0
3.2
3.4
3.2
3.2
−
32A
42.7
3.5
3.6
3.5
3.5
−
40A
48.6
3.5
3.7
3.5
3.5
3.5
50A
60.5
−
3.9
3.8
3.8
3.8
65A
76.3
−
−
4.2
−
4.2
80A
89.1
−
−
4.2
−
4.2
100A 114.3
−
−
4.5
−
4.5
125A 139.8
−
−
4.5
−
4.5
150A 165.2
−
−
−
−
5.0
200A 216.3
−
−
−
−
5.8
材料
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
JIS G 3454の
STPG370-S(ス
ケジュール40)
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
備考1. 材料記号の後の “-E” は電気抵抗溶接によって製造する鋼管, “-S” は継ぎ目なく製造する
鋼管, “-B” は鍛接によって製造する鋼管を示す。
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F 0507-1992
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3 船体関係(その3)
単位mm
呼び径 外径
厚さ
排水,衛生管(国際航海に従事しない船舶及び長さ24m未満の船舶には適用しない。)
一般
バラストタ
ンクを貫通
する場合
貨物倉を貫通する場合(2)
暴露甲板上
から導かれ,
貨物油タン
クを貫通す
る場合
外板を貫通
するが,自動
逆止弁を省
略する場合
外板を貫通
し,自動逆止
弁を要求さ
れる場合
保護あり
保護なし
15A 21.7
−
−
−
−
−
−
−
20A 27.2
−
−
−
−
−
−
−
25A 34.0
−
−
−
−
−
−
−
32A 42.7
4.5*
4.5*
4.9*
6.4
6.4
−
4.5*
40A 48.6
4.5*
4.5*
5.1
7.1
7.1
−
4.5*
50A 60.5
4.9*
4.9*
5.5
8.7
8.7
−
4.9*
65A 76.3
4.2
4.2
7.0
9.5
9.5
7.0
4.2
80A 89.1
4.2
4.2
7.6
11.1
11.1
7.6
4.2
100A 114.3
4.5
4.5
8.6
13.5
13.5
8.6
4.5
125A 139.8
4.5
4.5
9.5
15.9
15.9
9.5
4.5
150A 165.2
5.0
5.0
11.0
18.2
18.2
11.0
5.0
200A 216.3
5.8
5.8
12.7
23.0
23.0
12.7
5.8
材料
JIS G 3454の
STPG370-E
(スケジュ
ール60*)又
はJIS G 3452
のSGP-E又
はSGP-B
JIS G 3454の
STPG370-E
(スケジュ
ール60*)又
はJIS G 3452
のSGP-E又
はSGP-B
JIS G 3454の
STPG370-E
(スケジュ
ール60*〜
80)
JIS G 3455の
STS370-S(ス
ケジュール
160)
JIS G 3455の
STS370-S(ス
ケジュール
160)
JIS G 3454の
STPG370-E
(スケジュ
ール80)
JIS G 3454の
STPG370-E
(スケジュ
ール60*)又
はJIS G 3452
のSGP-E又
はSGP-B
注(2) 管の厚さは,当該管の貫通する部分の外板の厚さを超える必要はない。
注*
スケジュール60を示すが,スケジュール80を使用してもよい。
備考1. 管径は,法規及び船級協会規則による。
2. 材料記号の後の “-E” は電気抵抗溶接によって製造する鋼管, “-S” は継ぎ目なく製造する鋼管, “-B” は鍜
接によって製造する鋼管を示す。
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F 0507-1992
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4 機関関係(その1)
単位mm
呼び径 外径
厚さ
圧縮空気管
最高使用圧力
0.98MPa以下の
飽和蒸気管,ド
レン管
ボイラの給水
管噴燃ポンプ
の送油管,最高
使用圧力
0.98MPaを超え
るボイラのブ
ローオフ管,ボ
イラ循環水管
最高使用圧力
0.98MPa以下の
冷却清水管,消
防管,バラスト
管,ビルジ管,
サニタリ管,清
水管,飲料水
管,給水管
最高使用圧力
0.98MPa以下の
燃料移送管,燃
料供給管,燃料
ドレン管,潤滑
油移送管,潤滑
油ドレン管,ミ
スト管
0.98MPa以下
0.98MPaを超え
2.94MPa(3)以下
15A
21.7
2.8
2.8
2.8
2.8
2.8
2.8
20A
27.2
2.8
2.9
2.8
2.9
2.8
2.8
25A
34.0
3.2
3.4
3.2
3.4
3.2
3.2
32A
42.7
3.5
3.6
3.5
3.6
3.5
3.5
40A
48.6
3.5
3.7
3.5
3.7
3.5
3.5
50A
60.5
3.8
3.9
3.8
3.9
3.8
3.8
65A
76.3
4.2
5.2
4.2
5.2
4.2
4.2
80A
89.1
4.2
5.5
4.2
5.5
4.2
4.2
100A 114.3
4.5
6.0
4.5
6.0
4.5
4.5
125A 139.8
4.5
6.6
4.5
−
4.5
4.5
150A 165.2
5.0
7.1
5.0
−
5.0
5.0
200A 216.3
−
−
−
−
5.8
5.8
250A 267.4
−
−
−
−
6.6
−
300A 318.5
−
−
−
−
6.9
−
材料
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
JIS G 3454の
STPG370-S(ス
ケジュール40)
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
JIS G 3454の
STPG370-S(ス
ケジュール40)
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
JIS G 3452の
SGP-E
又は
SGP-B
注(3) 1.60MPaを超える管は,各国の船級協会の材料検査が要求される。
備考 材料記号の後の “-E” は電気抵抗溶接によって製造する鋼管, “-S” は継ぎ目なく製造する鋼管, “-B” は鍛
接によって製造する鋼管を示す。
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F 0507-1992
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5 機関関係(その2)
単位mm
呼び径
外径
厚さ
最高使用圧力
0.98MPa以下のタ
ンク加熱蒸気管
最高使用圧力
0.98MPa以下の油
圧管
排ガス管(4)
15A
21.7
2.8
2.8
2.8
−
20A
27.2
2.9
2.8
2.8
−
25A
34.0
3.4
3.2
3.2
−
32A
42.7
3.6
3.5
3.5
−
40A
48.6
3.7
3.5
3.5
−
50A
60.5
3.9
3.8
3.8
−
65A
76.3
−
4.2
4.2
−
80A
89.1
−
4.2
4.2
−
100A
114.3
−
4.5
4.5
−
125A
139.8
−
4.5
4.5
−
150A
156.2
−
5.0
5.0
−
200A
216.3
−
5.8
5.8
−
250A
267.4
−
−
6.6
−
300A
318.5
−
−
6.9
−
350A
355.6
−
−
7.9
6.0
400A
406.4
−
−
7.9
6.0
450A
457.2
−
−
7.9
6.0
500A
508.0
−
−
7.9
6.0
550A
558.8
−
−
−
6.0
600A
609.6
−
−
−
6.0
650A
660.4
−
−
−
6.0
700A
711.2
−
−
−
6.0
750A
762.0
−
−
−
6.4
800A
812.8
−
−
−
6.4
材料
JIS G 3454の
STPG370-S(スケ
ジュール40)
JIS G 3452の
SGP-E又はSGP-B
JIS G 3452の
SGP-E又はSGP-B
JIS G 3457の
STPY400
注(4) 排ガス管に,鋼板を溶接したものを使用する場合の鋼板の厚さは,4.5〜7.0mmとする。
備考 材料記号の後の “-E” は電気抵抗溶接によって製造する鋼管, “-S” は継ぎ目なく製造
する鋼管, “-B” は鍛接によって製造する鋼管を示す。