2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 0301-1990
小形船の諸管の保温・防熱・防露の
施工要領
Schemes of Thermal Insulation of Piping for Small Ships
1. 適用範囲 この規格は,小形船の船体部諸管の保温,防熱及び防露の施工要領について規定する。た
だし,防熱については,管内流体の温度が60℃以上の管とする。
引用規格:
JIS A 9504 ロックウール保温材
JIS A 9505 グラスウール保温材
JIS A 9510 けい酸カルシウム保温材
JIS L 3102 綿帆布
JIS R 3414 ガラスクロス
JIS R 3415 ガラステープ
2. 材料 主要材料の種類及び適用区分は,次による。
(1) 材料の種類 保温,防熱及び防露に用いる材料は,表1のもの 又は,これらと同等以上の品質をもつ
ものとする。
なお,石綿材を用いてはならない。
表 1
種類
材料
ロックウール保温板
ロックウール保温筒
JIS A 9504のロックウール保温材
グラスウール保温板
グラスウール保温筒
JIS A 9505のグラスウール保温材
けい酸カルシウム保温板
けい酸カルシウム保温筒 JIS A 9510のけい酸カルシウム保温材
ガラスクロス
JIS R 3414のガラスクロス
ガラステープ
JIS R 3415のガラステープ
綿帆布
JIS L 3102の11号綿帆布
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F 0301-1990
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(2) 材料の適用区分 管の保温,防熱又は防露のための材料の適用区分は,表2のとおりとする。
表2
位置
区分
管の名称,取付場所など
保温材
外皮材
閉
囲
部
電気器具,搭
載物などに害
を及ぼす箇所
の防露を必要
とする管
冷却水管,
海水管
露
出
部
管
−
11号綿帆布
継手など
−
内
張
り
内
管
ガラスクロス
継手など グラスウール保温板
保温を必要と
する管
温水管など
露
出
部
管
グラスウール保温筒,
けい酸カルシウム保温筒
継手など グラスウール保温板
ガラステープ3層
内
張
り
内
管
グラスウール保温板,
けい酸カルシウム保温筒
11号綿帆布
継手など グラスウール保温板
ガラステープ3層
人体の保護な
どの防熱を必
要とする管
蒸気管,
排気管,
熱媒管,暖房用
の煙突
露
出
部
管
ロックウール保温筒
ガラスクロス
継手など ロックウール保温板
ガラステープ3層
内
張
り
内
管
−
継手など
−
暴
露
部
保温,防熱を
必要とする管
温水管,蒸気
管,熱媒管
露
出
部
管
グラスウール保温筒
ガラスクロス
継手など グラスウール保温板
寒冷対策を必
要とする管
清水管など
管
グラスウール保温筒
継手など グラスウール保温板
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F 0301-1990
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3. 施工要領 施工要領は,次の図による。
図(例)