F 0104:2008
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 一般要求事項 ··················································································································· 2
4.1 環境条件 ······················································································································ 2
4.2 字体 ···························································································································· 2
5 取付け···························································································································· 2
6 寸法······························································································································· 2
6.1 弁銘板の寸法 ················································································································ 2
6.2 く(矩)形銘板の寸法 ···································································································· 4
6.3 取付穴の数 ··················································································································· 4
附属書A(参考)弁銘板の配置 ······························································································· 6
F 0104:2008
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本船舶技術研究協会(JSTRA)から,
工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,国
土交通大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 0104:2008
船用銘板設計基準
Ships and marine technology−Design standard for name-plates
1
適用範囲
この規格は,船に用いる銘板の設計,製造などにかかわる一般的事項について規定する。
なお,銘板の設計に関して,この規格の規定にない事項はJIS Z 8304による。
注記 弁銘板は,主に日本工業規格船舶部門(JIS F)に規定されている玉形弁,アングル弁及び仕切
弁に取り付けるものをいう。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 5600-5-6 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法)
JIS K 5600-7-1 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第1節:耐中性塩水噴霧性
JIS K 5600-7-2 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第2節:耐湿性(連続結露法)
JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第6節:屋外暴露耐候性
JIS Z 8304 銘板の設計基準
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
銘板
機械器具類の使用,点検・整備時などにおいて,その取扱者に対して知らせるべき事項を,金属,プラ
スチックなどを素材としたものを用いて,容易に消えない方法で表示したもの。
3.2
弁銘板
バルブのハンドル部の中央に,ボルト,ナットなどによって取り付ける丸形の銘板。
3.3
く(矩)形銘板
長方形又は正方形の形状をした銘板。取付方法の違いによって,取付銘板とはり(貼)付銘板とがある。
3.4
取付銘板
ねじ,ボルト,リベットなどによって取り付ける銘板。
2
F 0104:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.5
はり(貼)付銘板
銘板の裏面に接着剤などを塗布して,取り付ける銘板。
4
一般要求事項
4.1
環境条件
弁銘板及びく(矩)形銘板は,JIS K 5600-5-6,JIS K 5600-7-1,JIS K 5600-7-2及びJIS K 5600-7-6の規
定による耐環境性を,考慮しなければならない。ただし,銘板の取付部の温度が高温になるなど特殊な環
境条件に用いる銘板は,除く。
4.2
字体
字体は,ゴシック体とするのがよい。
5
取付け
取付銘板の取付けは,ねじ,ボルト,ナット,リベット,タッピングねじなどによって,行う。また,
はり(貼)付銘板は,器具の温度上昇などによる接着状態の劣化防止について考慮しなければならない。
なお,取付銘板の取付けに当たっては,船の振動による取付けねじ,リベットなどの緩み,また,はり
(貼)付銘板は,接着状態の劣化防止について考慮しなければならない。
6
寸法
6.1
弁銘板の寸法
弁銘板の寸法は,図1のとおり外径D及び穴径dによって,表1及び表2による。
図1−弁銘板の外径及び穴径
3
F 0104:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1−玉形弁及びアングル弁の寸法
単位 mm
呼
び
径
(A)
バルブの呼び圧力,銘板の外径(D)及び銘板の穴径(d)
5K
(CAC)
16K
(CAC)
5K
(FC)
10K
(FC)
16K
(FC)
5K
(SF/SC)
5K
(FCD)
10K
(SF/SC)
10K
(FCD)
16K
(FCD)
20K
(SF/SC)
30K
(SF/SC)
40K
(SF/FC)
5K
(SC)
10K
(SC)
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
6
−
−
−
−
− −
−
−
−
− 30
6.4 −
−
−
−
−
−
−
− 30
6.4 −
− 30
8.5 −
−
−
−
10
−
−
−
−
− −
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
− 40
8.5 −
− 40
8.5 −
−
−
−
15
50
8.5 50
8.5 − −
−
−
−
− 50
8.5 −
−
−
−
−
−
−
− 50
8.5 50 13 50 13
−
−
−
−
20
50
8.5 50
8.5 − −
−
−
−
− 50 11
−
−
−
−
−
−
−
− 50 11 50 13 50 13
−
−
−
−
25
50 11
50 11
− −
−
−
−
− 50 13
−
−
−
−
−
−
−
− 50 13 50 13 75 17
−
−
−
−
32
50 11
50 11
− −
−
−
−
− 75 13
−
−
−
−
−
−
−
− 75 13 75 13 75 17
−
−
−
−
40
50 13
50 13
− −
−
−
−
− 75 13
−
−
−
−
−
−
−
− 75 13 75 13 100 21
−
−
−
−
50
50 13
−
− 50 13 50 13 50 13 50 13
50 11 75 13 50 13 50 13 75 17 75 17 100 17
−
− 50 13
65
75 13
75 13
75 13 75 17 75 17 100 17
50 13 75 17 75 13 75 13 100 17 100 21 100 23
−
− 75 17
80
−
−
−
− 75 13 75 17 100 17 100 21
75 13 75 17 75 13 75 17 100 21 100 21 125 31
−
− 75 17
100
−
−
−
− 100 17 100 21 100 21 100 21
100 17 100 21 100 17 100 19 100 21 125 25 125 31
−
− 100 21
125
−
−
−
− 100 21 100 21 100 23 100 23
−
− 100 21
−
−
−
− 100 23 125 31
−
−
−
− 100 21
150
−
−
−
− 100 21 100 23 125 25 125 25
−
− 100 23
−
−
−
− 125 25 150 31
−
−
−
− 100 23
200
−
−
−
− 100 23 125 25 125 31 125 31
−
− 125 25
−
−
−
− 125 31
−
−
−
−
−
− 125 25
250
−
−
−
− 125 25 125 31 125 31 125 31
−
− 125 31
−
−
−
− 125 31
−
−
−
−
125 25 125 31
300
−
−
−
− 125 31 125 31 125 31
−
−
−
− 125 31
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
125 31 125 31
350
−
−
−
− 125 31 125 37 125 37
−
−
−
− 125 37
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
400
−
−
−
− 125 37 125 37 125 37
−
−
−
− 125 37
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
450
−
−
−
− 125 37
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
500
−
−
−
− 125 43
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
550
−
−
−
− 125 43
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
注記1 適用バルブは,日本工業規格船舶部門(JIS F)によるものを示す(JIS F 7329,JIS F 7330,JIS F 7336,JIS F 7337,JIS F 7421,JIS F 7422,JIS F 7425,JIS
F 7426,JIS F 7427参照)。
注記2 括弧内の略号は,材質を示す。
注記3 10K(BC),16K(SF/SC),20K(FCD),30K(FCD)及び40K(FCD)は規定しないが,必要な場合は当事者間の協定による。
2
F
0
1
0
4
:
2
0
0
8
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4
F 0104:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−仕切弁の寸法
単位 mm
呼び径
バルブの呼び圧力,銘板の外径(D)及び銘板の穴径(d)
(A)
5K(CAC)
10K(CAC)
5K(FC)
10K(FC)
16K(FC)
10K(SC)
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
D
d
15
50
8.5
50
8.5
−
−
−
−
−
−
−
−
20
50
8.5
50
8.5
−
−
−
−
−
−
−
−
25
50
8.5
50
8.5
−
−
−
−
−
−
−
−
32
50
8.5
50
8.5
−
−
−
−
−
−
−
−
40
50
11
50
11
−
−
−
−
−
−
−
−
50
−
−
−
−
50
11
50
13
50
13
50
13
65
−
−
−
−
50
13
75
13
75
13
75
13
80
−
−
−
−
75
13
75
17
75
13
75
13
100
−
−
−
−
75
13
100
17
75
17
75
17
125
−
−
−
−
75
17
100
21
100
17
100
17
150
−
−
−
−
100
17
100
21
100
21
100
21
200
−
−
−
−
100
21
125
31
100
21
100
21
250
−
−
−
−
100
25
125
31
125
25
125
31
300
−
−
−
−
125
31
125
31
125
31
125
31
350
−
−
−
−
125
31
125
31
125
31
125
31
400
−
−
−
−
125
31
125
31
125
31
125
31
450
−
−
−
−
125
31
−
−
−
−
−
−
500
−
−
−
−
125
31
−
−
−
−
−
−
550
−
−
−
−
125
31
−
−
−
−
−
−
600
−
−
−
−
125
31
−
−
−
−
−
−
注記1 適用バルブは,日本工業規格船舶部門(JIS F)によるものを示す(JIS F 7425,JIS F 7426,
JIS F 7427参照)。
注記2 括弧内の略号は,材質を示す。
6.2
く(矩)形銘板の寸法
く(矩)形銘板の寸法は,図2による。
6.3
取付穴の数
取付穴の数は,図2によるほか,次による。
a) 取付穴の数は,縦幅(a寸法)が25 mm以内の場合には2か所とするのがよい(図2のa寸法が10 mm
〜25 mm,b寸法が10 mm〜260 mmの箇所にある二番目に濃い網掛け部分)。
b) 横幅(b寸法)が600 mmを超える場合には6か所とするのがよい(図2の最も濃い網掛け部分)。
c) a) 及びb) 以外は,4か所とするのがよい。
5
F 0104:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図2 a)−取付銘板 図2 b)−はり(貼)付銘板
単位 mm
横幅b
縦幅a
10 20 25 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 240 250 260 270 280 290 300 310 320 330 340 350 360 370 380 390 400 410 420 430 440 450 460 470 480 490 500 510 520 530 540 550 600 700 800 900 1000
以上
10
3
15
2.5
20
0.8
3.0
3.5
25
2.5
3.0
2.5
3.5
30
1
2.5
1.6
2.5
35
1.2
2
4
40
3
5
45
2.5
3.5
50
3.2
6.5
60
4
70
4
80
90
6.5
8
100
4
5
110
4
8
5
10
13
120
5
6
7.5
130
5
6.3
8
140
150
A5
160
170
10
13
16
180
6
7.5
9.5
190
6.3
8
10
200
16
210
A4
9.5
250
10
20
300
A3
12
350
13
400
20
420
12
25 A2
450
13
14
500
15
600
700
700以上
a寸法及びb寸法は,だ(楕)円及び円にも適用できる。
注記1 表内数値は,取付穴の寸法を示す。
注記2 表内A2〜A5(太字部分)はA判サイズと同等寸法を示す。
図2 c)−寸法表
図2−く(矩)形銘板の寸法
6
F 0104:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
弁銘板の配置
A.1 配置
弁銘板の配置は,図A.1によるほか,次によるのがよい。
a) 文字高さ“a”の定義は,銘板の外径Dを0.1倍して,小数点2けたで切り捨てた値を使用する。
b) 距離“b”の定義は,文字は外径Dを0.77倍した位置に作図し,その位置に文字高さの2倍の数値を
引いた値をbとする。
c) 文字高さ“c”の定義は,銘板の外径Dを0.06倍して,小数点2けたで切り捨てた値を使用する。
d) 文字高さ“d”の定義は,銘板の外径Dを0.04倍して,小数点2けたで切り捨てた値を使用する。
7
F 0104:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
各部名称
銘板の外径(D)
30
50
75
100
125
150
弁名称(a)
3.0
5.0
7.5
10.0
12.5
15.0
距離(b)
0.9
1.5
2.3
3.0
3.8
4.5
弁名称(c)
1.8
3.0
4.5
6.0
7.5
9.0
弁符号(d)
1.2
2.0
3.0
4.0
5.0
6.0
詳細は,当事者間の協定による。
注記 構造及び形状は,一例を示す。
図A.1−弁銘板の配置
8
F 0104:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献 JIS F 0090 船舶の安全標識
JIS F 7007:1979 船用弁の銘板に使用する略語(廃止)
JIS F 7329 船用鍛鋼40K玉形弁
JIS F 7330 船用鍛鋼40Kアングル弁
JIS F 7336 船用鍛鋼空気玉形弁
JIS F 7337 船用鍛鋼空気アングル弁
JIS F 7421 船用鍛鋼20K玉形弁
JIS F 7422 船用鍛鋼20Kアングル弁
JIS F 7425 船用鋳鉄弁
JIS F 7426 船用鋳鋼弁
JIS F 7427 船用青銅弁
JMS 0508:1982 機関部船用弁要素部品基準
(旧 日本船舶標準協会が制定した団体規格:既に廃版)
JMS 8402:1989 船用電気器具銘板設計基準
(旧 日本船舶標準協会が制定した団体規格:既に廃版)