2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 0101-1994
舟艇−ワイヤロープの使用基準
Yacht−Application of wire ropese
1. 適用範囲 この規格は,JIS G 3540に規定するロープ径を基準に,船の長さ12m以下のマリンレジャ
ー用舟艇の船体ぎ装に使用されるステンレス鋼ワイヤロープ(以下,ワイヤロープとしいう。)の使用基準
について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS F 0044 舟艇用語−帆装
JIS G 3540 操作用ワイヤロープ
2. 種類及び構成 使用するワイヤロープの種類,構成などを表1に示す。
表1 ワイヤロープの種類及び構成
種類
A
B
C
構成
19本より
7本線6より,共心
19本線6より,共心
構成記号
1×19
7×7
7×19
断面
3. 使用基準 ワイヤロープの使用箇所別の使用基準を表2に示す。
2
F 0101-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 ワイヤロープの使用箇所別の使用基準
使用箇所
ワイヤーロープ径 (mm)
2.5
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
静索部
フォアステイ
A
A, B, C
A, B
A
A
A
A
サイドステイ
A
A, B, C
A
バックステイ
A
A
A
A
A
A
インナーフォアステイ
A
A
A
A
A
A
アッパーシュラウド
A
A
A
A
ロアーシュラウド
A
A
A
A
動索部
ランニングバックステイ
A
A
A
A
A
ハリヤード
B, C
B, C
C
C
C
C
C
ブームバング
C
B, C
B
クリューアウトホール
C
C
C
C
C
備考1. ワイヤロープの径7.0mm以上はJIS G 3540に規定されてないが,市場流通性を考慮の
うえ選定した。
2. ワイヤロープの取付位置を示す用語及び定義は,JIS F 0044によるが,一部追加の用
語及び定義を加え付図1に示す。
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付図1 ワイヤロープ使用箇所の用語及び定義
用語
定義
静索部
フォアステイ
マストの前方で支えるステイ
サイドステイ
マストから両げん側に取ってあるステイ(ディンギーに使用)
バックステイ
マストの後方で支えるステイ
インナーフォアステイ
マストベンド調整を行うステイ
アッパーシュラウド
マストを正横方向に支持する上部索
ロアーシュラウド
マストを正横方向に支持する下部索
動索部
ランニングバックステイ 左右げんに1本ずつ取る調節可能なステイ
ハリヤード
帆を揚降するための索
ブームバング
ブームを上下方向に調整し,又は支持する索具
クリューアウトホール
帆のクリューを後方へ引く索
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F 0101-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
船舶部会舟艇専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
杉 崎 昭 生
東京商船大学運送工学科
山 内 康 勝
通輸省海上技術安全局
山 村 修 蔵
工業技術院標準部
小 郷 一 郎
敗団法人日本船舶標準協会標準部
高 橋 哲
社団法人日本舟艇工業会
玉 利 為 宇
財団法人マリーンスポーツ財団事業部
東 伊一郎
日本小型船舶検査機構技術部
工 藤 慎 一
トーハツ株式会社技術部
栗 原 宏 一
日産自動車株式会社マリーン事業部
坪 井 勇
三信工業株式会社技術管理部
中 村 正 和
中村船具工業株式会社
伊 藤 仁
IHIクラフト株式会社技術部
太 田 治 孝
横浜ヨット株式会社設計部
大 橋 且 典
社団法人日本外洋帆走協会
小 林 昇
ヤマハ発動機株式会社マリン本部
山 本 啓 吉
ヤンマー造船株式会社技術部
(事務局)
中 田 幹 夫
工業技術院標準部機械規格課