F 0050 : 1999
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が改正した日本工
業規格である。これによって,JIS F 0050 : 1978は改正され,この規格に置き換えられる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 0050 : 1999
船舶通風系統図記号
Shipbuilding−Symbols for ventilation system
序文 この規格は,1967年に第1版として発行されたISO R 644, Conventional signs to be used in schemes for
the installations of ventilation systems in shipsを元に国際的に使われていない一部の記号を不採用とした以外
は,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,船の通風装置の図面に用いる図記号(以下,図記号という。)について規定す
る。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO R 644 : 1967, Conventional signs to be used in schemes for the installations of ventilation systems
in ships
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版を適用する。
JIS F 7006 船舶配管系統図記号
ISO 4067-1 : 1984, Technical drawing−Installations−Part 1 : Graphical symbols for plumbing, heating,
ventilation and ducting
3. 分類 図記号の分類は,次による。
a) 一般図記号
b) ダクト及び継手
c) 付着品
d) ベンチレータ
e) その他の図記号
一般図記号は,主要部分及び主要部品を表現する図記号で,他の図記号は,基本的な図記号から派生し
たものである。
4. 図記号 図記号は,次のとおりとする。
なお,図記号の大きさは自由に変えてもよいが,なるべく相似な形で,明りょうに,かつ,見やすい大
きさで表す。
2
F 0050 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) 一般図記号
番号
名称
図記号
備考
参考
英文名称
1.1
ダクト
系統によって識別した
い場合,次の略号を図
記号に追加してもよ
い。
A:空調ダクト
R:還気ダクト
F:新鮮外気ダクト
S:給気ダクト
E:排気ダクト
duct
1.1.1
流れの方向を示した
ダクト
duct with
indication of
direction of flow
1.2
付着品及び附属品
四角記号には凡例で示
すか,その品物を示し
た略語を伴って示す。
apparatus and
fitting
b) ダクト及び継手
番号
名称
図記号
備考
参考
英文名称
2.1
フレキシブルダクト
flexible duct
2.2
交差ダクト
としてもよい。
crossing of ducts
not connected
2.3
連結ダクト
connection of
ducts
c) 付着品
番号
名称
図記号
備考
参考
英文名称
3.1
バタフライダンパ又は
エアダンパ
Air damper
という呼び方は
,ISO 4067-1参照。
butterfly damper
or
air damper
3.1.1
ボリュームダンパ
volume damper
3.1.2
シャットオフダンパ
shut off damper
3.2
防火ダンパ(手動)
fire damper
(manual)
3.3
防火ダンパ(自動閉鎖
式)
fire damper
(automatic
closing)
3.4
フィルタ
ISO 4067-1参照
air filter
3.5
消音器
ISO 4067-1参照
silencer
3
F 0050 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
名称
図記号
備考
参考
英文名称
3.6
給気口 (↓) 排気口
(↑)
ISO 4067-1参照
normal air outlet
(↓)
(↑) : inlet
3.7
パンカルーブル給気口
punkah louver outlet
3.8
ディフューザ給気口
diffuser outlet
3.9
ノンリタンフラップ
non-return flap
3.10
オリフィス
JIS F 7006参照
oriffice
3.11
グリル
grill
d) ベンチレータ
番号
名称
図記号
備考
参考
英文名称
4.1
カウルベンチレータ
cowl head
ventilator
4.2
ウォールベンチレータ
wall ventilator
4.3
閉鎖装置付きウォール
ベンチレータ
内側操作の場合は,上
図としてもよい。
wall ventilator
with closing
device
4.4
マッシュルームベンチ
レータ
mushroom
ventilator
4.5
閉鎖装置付きマッシュ
ルームベンチレータ
mushroom ventilator
with closing
device
4.6
グースネックベンチレ
ータ
gooseneck (or swan
neck) ventilator
4.7
閉鎖装置付きグースネ
ックベンチレータ
gooseneck (or swan
neck) ventilator
with closing device
4.8
ルーバベンチレータ
流れ方向を示したい場
合は,
としてもよい。
ventilator with
louver
4.9
閉鎖装置付きルーバベ
ンチレータ
louver ventilator
with closing
device
4
F 0050 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
e) その他の図記号
番号
名称
図記号
備考
参考
英文名称
5.1
通風機
ISO 4067-1参照
fan
5.1.1
給気用遠心通風機
centrifugal
supply fan
5.1.2
排気用遠心通風機
centrifugal
exhaust fan
5.1.3
給気用軸流通風機
給排気兼用形の場合
は,
とする。
axial supply fan
5.1.4
排気用軸流通風機
axial exhaust fan
5.2
壁付き換気ファン
wall type
propeller fan
5.3
加湿器
ISO 4067-1参照
humidifier
5.4
加熱器
ISO 4067-1参照
air heater
5.5
冷却器
ISO 4067-1参照
air cooler
5
F 0050 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
居住区ぎ装専門分科会 構成表
氏名
所属
(専門分科会長)
宮 本 博 夫
川崎重工業株式会社
(委員)
野 村 大 吉
財団法人日本海事協会
叶 耕 治
三井造船株式会社
田 守 宣 昌
石川島播磨重工業株式会社
小 林 侑 二
常石造船株式会社
井 野 和 夫
日立造船株式会社
山 田 譲 治
三菱重工業株式会社
小 林 延 喜
クマタ工業株式会社
馬 場 裕 幸
株式会社高工社
青 木 善 光
シンワテック株式会社
石 神 俊 雄
森田金属工業株式会社
山 本 富 造
旭・スチール工業株式会社
山 中 和 夫
株式会社ダイリツ
杉 田 英 二
株式会社アイ・イー・エム
鹿 股 信 幸
運輸省海上技術安全局
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
(事務局)
冨 永 恵 仁
財団法人日本船舶標準協会