2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 0012 - 1997
造船用語−船こく構造
Shipbuilding−Vocabulary−Construction of hull part
1. 適用範囲 この規格は,船こく構造に関する用語について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS F 0010 造船用語−一般
2. 分類 用語の分類は,次のとおりする。
(1) 一般
(2) 船体強度
(3) 船体振動
(4) 構造様式
(5) 部材
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次のとおりとする。
なお,参考のために対応英語及び慣用語を示す。慣用語欄で,“……(法)”として記載してある用語は,
法律用語である。
備考1. 用語欄・定義欄で,用語表記の中の ( ) 内の漢字は常用漢字表にないもので,便宜的に記
載したものであり, ( ) の部分は用語の一部ではない。
2. 用語欄で,用語の下の ( ) 内の仮名書きは読み方を示す。
(1) 一般
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
1001 船こく
外板,甲板,隔壁,骨格などからなる船体構造
全体。
hull
船体
1002 強力甲板
船体強度の主力をなす甲板。
strength deck
1003 隔壁甲板
船首尾隔壁以外の水密横隔壁が達する最上層の
全通甲板(付図1参照)。
bulkhead deck
1004 水密隔壁
浸水が他の区画に及ぶのを食い止めるために設
ける水密の横隔壁(付図1参照)。
watertight bulkhead
1005 倉内隔壁
貨物倉を仕切る水密隔壁(付図1参照)。
hold bulkhead
1006 機関室隔壁
機関室の端部に設ける水密隔壁(付図1参照)。 engine room bulkhead
1007 深水タンク隔壁
深水タンクを構成する水油密構造の隔壁。
deep tank bulkhead
1008 船楼端隔壁
船楼の端部に設ける隔壁。
superstructure end
bulkhead
1009 気密隔壁
空気又はガスの通過を遮断する隔壁。
airtight bulkhead ;
gastight bulkhead
ガス密隔壁
2
F 0012 - 1997
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番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
1010 波形隔壁
(なみがたかくへき)
板材を波形に成形することによって構成する隔
壁。
corrugated bulkhead
1011 船体中央部
船体強度の基準となる船体の中央部分。
midship part
中央部(法)
1012 船体平行部
船体中央部で船体中央横断面の形状が一定の範
囲。
hull parallel part
1013 上部構造
船楼及び甲板室の総称。
superstructure and
deckhouse
1014 トップサイドタンク
最上層甲板直下の玄側部に位置するタンク(付
図2参照)。
topside tank
1015 ビルジホッパ
貨物倉下部の玄側に設けるホッパ状の構造部分
(付図2参照)。
bilge hopper
1016 隔壁スツール
倉内隔壁の上部又は下部に設けるホッパ状又は
ボックス状の構造(付図2参照)。
bulkhead stool
1017 ボイドスペース
特定の目的に使用しない区画。
void space
船内空所
1018 ラウンドガンネル
断面が円弧状の玄側頂部。
rounded gunwale ;
rounded gunnel
1019 クルーザスターン
後方に長く張り出した丸形の船尾(付図3参
照)。
cruiser stern
巡洋艦形船
尾(法)
1020 トランサムスターン
船尾部に平板端面をもつ形状の船尾(付図3参
照)。
transom stern
カットアッ
プスターン
1021 カウンタスターン
船尾部をテーブル状に張り出した形状の船尾
(付図3参照)。
counter stern
1022 スターンバルブ
推進抵抗減少を図るため,船尾軸部を膨らませ
たもの。
stern bulb
1023 バルバスバウ
推進抵抗の減少を図るため底部を膨らませた形
状の船首。
bulbous bow
球状船首
1024 コンパニオン
暴露甲板と下方区画とを結ぶ昇降口に,その閉
鎖のために設ける風雨密戸付きの小甲板室。
companion
昇降口室
(法),
出入口室(法)
1025 バウチョック
船首最前端部を囲む波よけ板。
bow chock
1026 ウォータブレーカ
ぎ装品などを保護するために暴露甲板上に設け
る波よけ板。
water breaker
波よけ
1027 ウィンドブレーカ
航海船橋ウィング部の風よけ装置。
wind breaker ;
wind deflector
1028 トランク
四辺を囲壁で囲まれた筒状の構造。
trunk
1029 ラダートランク
ラダーストックを導くトランク。
rudder trunk
1030 エスケープトランク
非常時,軸路又は機関室から開放甲板上に直接
脱出できるように形成する通路トランク。
escape trunk
1031 コロージョンマージン 構造部材の腐食に対する板厚の増分。
corrosion margin
腐食代
1032 コロージョンコントロ
ール
腐食代を少なくするための設計上の防食措置。 corrosion control
1033 モールドライン
構造組立上の板・骨材の取付け基準線。
備考 骨材とは,骨組みを構成する材料の
総称をいう。
mould line
1034 ガーダ
通常,縦通する大形の骨材。
girder
けた(桁)
1035 ウェブ
通常,骨材の深さ方向を構成する部分。
web
1036 フェースプレート
骨材のウェブの先端に直角又はそれに近い角度
で取り付ける帯板。
face plate
面材
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番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
1037 組立骨材
ウェブにフェースプレートを接合して形成した
骨材。
built-up section
1038 曲縁板
平板の自由端をフェイスプレート状に折り曲げ
て形成する部材。
flanged plate
1039 スロット
骨材を貫通させるため,ろく(肋)板,ガーダ
などに設ける穴。
slot
1040 スカラップ
他の部材の溶接線を連続させるために設ける小
穴。
scallop
1041 軽目穴
重量を軽減するため構造部材に設ける穴。
lightening hole
1042 交通孔
工事,点検などのため人が通行できるように構
造部材に設ける穴。
access hole
(2) 船体強度
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
2001 縦強度
船体をはり(梁)と想定したときの長さ方向の
強度。
longitudinal strength
2002 船体縦曲げ強度
船の長さ方向にそった重量・浮力の荷重分布に
よる船体の上下曲げに対する強度。
hull longitudinal
bending strength
2003 軽荷重量分布
軽荷重量の船の長さ方向の分布。
light weight distribution
2004 局部重量
軽荷重量分布で考慮する特定の構造部分又はぎ
装品の重量。
local weight
2005 船体中立軸
船体縦曲げに対する船体の中立軸。
hull neutral axsis
2006 船体横断面係数
船体横断面の船体中立軸に対する断面係数。
hull girder section
modulus
船体横載面
抵抗率(法)
2007 船体たわみ
船体縦曲げによるたわみ。
hull girder deflection
2008 船体水平曲げ強度
横荷重に対する船体の左右方向の曲げ強度。
hull horizontal
bending strength
2009 船体ねじり強度
船体に長さ方向軸周りのねじり強度。
hull torsional strength
2010 横強度
船体の横断面形状を変形させようとする外力に
対する強度。
transverse strength
2011 局部強度
船体各部分の強度。
local strength
2012 直接強度計算
部材寸法の算出を,規則が定める式によらず,
構造力学上の理論式によって計算すること。
direct strength
calculation
2013 積付け安息角
ばら積み貨物のたい(堆)積の表面が水平面に
対して作る角度。
angle of repose
積付け静止
角
2014 載貨係数
貨物を積み付け得る容積に対する貨物の見掛け
密度の逆数。
stowage factor
積付け率,
SF
2015 ラッキング
長方形を平行四辺形に変形させるような一組の
平行な力の作用。
racking
2016 スラミング
荒天航行中,波と船体運動との相対作用による
船底露出に伴って船首船底部に受ける大きな衝
撃。
slamming
2017 パンチング
荒天航行中,船首尾部に受ける波による局部的
な衝撃。
panting
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番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
2018 スロッシング
タンク内液体の動揺によって生じる衝撃。
sloshing
2019 倉口変形
船体変形によって生じる貨物倉口の寸法,角度,
平面度などの変形の総称。
deformation of cargo
hatch
2020 クラックアレスタ
き裂が生じやすい箇所にその伝ぱ(播)を防止
するために用いる構造又は高じん性部材。
crack arrester
2021 連続部材
部材の交差箇所において素材が連続する側の部
材。
continuous member
2022 断切部材
部材の交差箇所において素材が切断される側の
部材。
intercostal member
2023 一次部材
大小の交差する骨材をもつパネル構造におい
て,小骨材の受けた荷重をすべて支持する大形
骨材。
primary member
2024 二次部材
一次部材によって支持される小骨材。
secondary member
2025 格子構造
交差する縦骨と横骨とが一次部材・二次部材に
区分けできない強度比率のパネル構造。
grillage construction
2026 スパンポイント
骨材の強度計算上の支持点。
span point
2027 ブラケット固着
骨材の端部にちゅう(肘)板を添えて,又はそ
の形状に一体形成して隣接構造に接続する方
法。
bracket connection
2028 ラグ固着
骨材の断面形状を端部で変化させないで,その
まま隣接構造に接続する方法。
lug connection
2029 クリップ固着
骨材のフェイスプレートの角を切り落とし,ウ
ェブの部分をそのまま隣接構造に接続する方
法。
clip connection
2030 スニップ端
骨材の端部を切り落とし,骨材自体は隣接構造
に接続しない方法。
snip end
(3) 船体振動
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
3001 上下振動
船体全体又は各部の上下方向の振動。
vertical vibration
垂直振動
3002 水平振動
(1) 船体全体の左右方向の振動。
(2) 各部の水平面内の振動。
horizontal vibration
左右振動
3003 縦振動
船体全体又は各部の長さ方向の振動。
longitudinal vibration
前後振動
3004 船体ねじり振動
船体の長さ方向軸回りのねじり振動。
hull torsional vibration
3005 曲げ振動
曲げ変形を主体とする振動。
bending vibration
3006 せん(剪)断振動
せん断変形を主体とする振動。
shear vibration
3007 船体固有振動数
各種方向の振動に対する船体固有の振動数。
hull natural frequency
3008 振動許容限界
船体・ぎ装品・人体に悪影響を及ぼさない振動
の限界値。
allowable limits of
vibration
3009 人体振動許容限界
人体に作業能率低下及び不快感をきたさない振
動の限界値。
allowable limits of
vibration to human
body
3010 振動応力
振動による変形で発生する部材の応力。
stress due to vibration
3011 局部振動
局部構造の振動。
local vibration
3012 パネル振動
平板又はパネル構造の振動。
panel vibration
3013 接水振動
水に接した状態での構造物の振動。
vibration in water
3014 付加水質量
接水振動における構造物質量の見掛け上の増
分。
added mass of water ;
virtual mass
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番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
3015 付加水慣性モーメント 接水振動における構造物慣性モーメントの見掛
け上の増分。
added moment of
inertia
3016 波浪起振力
波浪による振動発生作用力。
wave exciting force
3017 ホイッピング
荒天航行中,衝撃的波力によって発生する船体
の過渡的な上下振動。
whipping
3018 スプリンギング
波長の長い波浪の作用によって発生する船体の
持続的な上下振動。
springing
3019 機関起振力
機関の運動部分の不平衡力,不平衡モーメント,
ガス爆発力などの振動源となる力。
engine exciting force
3020 プロペラ起振力
プロペラの回転に対する水流の反作用によって
振動を発生させる力。
propeller induced
excitation force
3021 サーフェスフォース
船体表面に変動圧力として伝わるプロペラ起振
力の成分。
surface force
3022 シャフトフォース
プロペラ軸を通じて船体に伝わるプロペラ起振
力。
shaft force ;
bearing force
3023 プロペラ起振振動数
プロペラ起振力の周期変動の振動数。
propeller exciting
frequency
3024 船体振動応答
起振力を受けて船体に起こる各種振動の振幅,
加速度,振動数などの総称。
hull vibrational response
3025 船体振動対数減衰率
船体振動の減衰率を対数で表した数値。
hull vibration
logarithmic
decrement
3026 制振機
起振力を打ち消すために,それと反対の作用力
を発生させる装置。
vibration reducer ;
vibration compensator
消振機,
バランサ
3027 制振ダンパ
起振力を減衰させる目的で取り付ける装置。
vibration damper
3028 起振機
構造の振動特性を調べるため,人為的に振動を
発生させる装置。
exciter ;
shaker
加振機,
振動発生機
3029 振動計
振動数,振幅,振動加速度などを測定する計器。 vibrometer
(4) 構造様式
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
4001 縦ろっ(肋)骨式構造 フレーム,ビームなどを船の縦方向に配置する
構造。
longitudinal framing
system ;
longitudinal system
縦式構造
4002 横ろっ(肋)骨式構造 フレーム,ビームなどを船の横方向に配置する
構造。
transverse framing
system ;
transverse system
横式構造
4003 混合ろっ(肋)骨式構
造
縦ろっ骨式構造と横ろっ骨式構造とを併用する
構造。
combined framing
system ;
combined system
混合式構造
4004 単底構造
内底板を設けない船底構造(付図7参照)。
single bottom
construction
4005 二重底構造
内底板を設ける船底構造(付図4参照)。
double bottom
construction
4006 二重船側構造
船側を二重に構成する構造。
double side hull
structure
4007 耐氷構造
氷海中を航行するために特別に補強する構造。 ice strengthening
construction
対氷構造
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(5) 部材
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
5001 外板
船体の外こくを形成する板(JIS F 0010参照)。 shell plating ;
shell
5002 キールプレート
船底中心線を縦通する一条の外板(付図4参
照)。
keel plate
平板流骨
(法)
5003 船底外板
船底部の外板(付図4参照)。
bottom shell plating ;
bottom shell
5004 ビルジ外板
船底わん曲部の外板(付図4参照)。
bilge strake ;
bilge plating
5005 船側外板
船側部の外板(付図5参照)。
side shell plating ;
side shell
5006 シャーストレイキ
強力甲板に接する一条の船側外板(付図5参
照)。
sheer strake
舷側厚板
(法)
5007 ストリンガプレート
甲板のうち,船側外板に接する一条の板(付図
5参照)。
stringer plate
梁上側板
(法)
5008 センタキールソン
単底構造の中心線を縦通するけた(桁)材(付
図7参照)。
centre keelson
中心線内竜
骨(法)
5009 サイドキールソン
単底構造の船底側部を縦通するけた(桁)材(付
図7参照)。
side keelson
側内竜骨
(法)
5010 ライダプレート
キールソンの構成部材で,けた(桁)板の頂部
に取り付ける縦通する帯板(付図7参照)。
rider plate
平置板(法)
5011 内底板
二重底構造の頂部を構成する板(付図4参照)。 inner bottom plating
5012 マージンプレート
外板に接する内底板側部の一条の板(付図4参
照)。
margin plate
縁板(法)
5013 フロア
船底部に,ある間隔で横方向に配置する部材。 floor
ろく(肋)板
5014 ソリッドフロア
板材と防とう(撓)材とで構成するろく(肋)
板(付図4参照)。
solid floor
実体ろく板
5015 オープンフロア
骨材とちゅう(肘)板とで構成するろく(肋)
板(付図11参照)。
open floor ;
skeleton floor
組立ろく板
5016 センタガーダ
二重底内中心線を縦通するけた(桁)板(付図
4参照)。
centre girder
中心線けた
板
5017 サイドガーダ
二重底内側部を縦通するけた(桁)板(付図4
参照)。
side girder
側けた板
5018 ボットムガーダ
タンカーなどの船底に取り付けるガーダ(付図
12参照)。
bottom girder
船底縦けた
(桁)
5019 デッキガーダ
甲板に取り付けるガーダ。
deck girder
甲板縦けた
(桁)
5020 ハッチサイドガーダ
倉口側部の甲板に取り付けるガーダ。
hatch side girder
倉口側けた
(桁)
5021 ホリゾンタルガーダ
隔壁に水平に取り付けるガーダ。
horizontal girder
水平けた
(桁)
5022 バーチカルウェブ
隔壁に上下方向に取り付ける大形骨材(付図12
参照)。
vertical web
たてけた(竪
桁)
5023 サイドストリンガ
船側外板の内面を縦通する大形骨材(付図6参
照)。
side stringer
船側縦通け
た(桁)
5024 パンチングストリンガ 波の衝撃荷重を分散させるため船首尾部外板の
内面を縦通する骨材(付図9参照)。
panting stringer
防とう(撓)
縦通けた
(桁)
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F 0012 - 1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
5025 フレーム
外板の内側に,ある間隔で横又は縦方向に配置
する骨材(JIS F 0010参照)。
frame
ろっ(肋)骨
5026 船底縦フレーム
船底部に縦方向に配置するフレーム(付図4参
照)。
bottom longitudinal
船底縦ろっ
(肋)骨
5027 内底縦フレーム
内底板に縦方向に配置するフレーム(付図4参
照)。
inner bottom
longitudinal
内底板縦ろ
っ(肋)骨
5028 倉内フレーム
倉内の下層甲板下船側に配置するフレーム(付
図5参照)。
hold frame
船内肋骨
(法)
5029 船側縦フレーム
船側に縦方向に配置するフレーム。
side longitudinal
船側縦ろっ
(肋)骨
5030 甲板間フレーム
甲板間に配置するフレーム(付図5参照)。
ʼtween deck frame
甲板間ろっ
(肋)骨
5031 ピークフレーム
船首尾倉内に配置するフレーム。
peak frame
5032 カントフレーム
横又は縦方向に対し斜めに配置する船首尾部の
フレーム。
cant frame
5033 ウェブフレーム
横方向に配置する大形フレーム(付図5参照)。 web frame
特設ろっ
(肋)骨
5034 ビーム
甲板の下面に,ある間隔で横又は縦方向に配置
する骨材(JIS F 0010参照)。
beam
はり(梁)
5035 甲板縦ビーム
縦方向に配置するビーム(付図6参照)。
deck longitudinal
5036 ハッチエンドビーム
倉口前後端に配置する大形ビーム。
hatch and beam
倉口端はり
(梁)
5037 パンチングビーム
パンチングストリンガと他の部材とを結ぶビー
ム(付図9参照)。
panting beam
防とうはり
(撓梁)
5038 カントビーム
横又は縦方向に対し斜めに配置する船尾部のビ
ーム。
cant beam
斜めはり
(梁)
5039 ウェブビーム
横方向に配置する大形ビーム(付図5参照)。 web beam ;
strong beam
特設はり
(梁)
5040 船首材
船の最前端部を強固に構成し,これに外板を取
り付けるための骨材(JIS F 0010参照)。
stem
5041 ファッションプレート 船首材の上端部付近の広がった板(付図10参
照)。
fashion plate
5042 ブレストフック
船首材及びそれに隣接する外板を補強するため
に設ける水平なちゅう(肘)板(付図9参照)。
breast hook
船首ちゅう
板
5043 船尾材
船尾端を強固に構成し,かじ,推進軸などを支
持する骨材(付図8参照)(JIS F 0010参照)。
stern frame
船尾骨材
(法)
5044 プロペラポスト
推進軸を支持するための船尾材の一部分(付図
8参照)。
propeller post
プロペラ柱,
推進器柱
(法)
5045 プロペラボス
プロペラ軸が貫通する船尾材の膨れた部分(付
図8参照)。
propeller boss
5046 シューピース
船尾材の一部で,かじの下端を支えるために船
尾方向に延長する部分(付図8参照)。
shoe piece ;
solepiece
5047 ヒールピース
船尾材の一部で,船首方向に下端を延長する部
分(付図8参照)。
heel piece
5048 ピントル
かじを船尾材に取り付けるための軸金物。
pintle
舵針(法)
5049 ガジョン
ピントルを収めるためのつぼ金(付図8参照)。 gudgeon
壺金(法)
5050 ラダーポスト
かじを支持する柱(付図8参照)。
rudder post
舵柱(法)
5051 ラダーホーン
かじを支持するための柱状の部材(付図8参rudder horn
8
F 0012 - 1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
照)。
5052 スケグ
針路安定のために,船尾部に設けるひれ状の部
材。
skeg
5053 ドッキングブラケット 入きょ(渠)時の補強のため,船底のガーダに,
ある間隔で設けるちゅう(肘)板(付図4参照)。
docking bracket
5054 タンクサイドブラケッ
ト
倉内フレームとマージンプレートとを固着する
ちゅう(肘)板(付図4参照)。
tank side bracket
5055 トリッピングブラケッ
ト
ガーダ,ウェブなどの横倒れを防ぐために設け
るちゅう(肘)板(付図5参照)。
tripping bracket
倒止ちゅう
板
5056 ビームブラケット
ビームとフレームとを連結するちゅう(肘)板
(付図5参照)。
beam bracket ;
beam knee
はり(梁)ち
ゅう板
5057 シャフトブラケット
推進軸を支持するために,船底外板の外側に設
ける支材。
shaft bracket
5058 スチフナ
隔壁などに適当な間隔で設ける骨材(付図5参
照)。
stiffener
防撓材(法)
5059 デッキトランス
縦ろっ(肋)骨式構造において,甲板下に設け
る横方向の大形けた(桁)材(付図12参照)。
deck transverse
甲板横けた
5060 サイドトランス
縦ろっ(肋)骨式構造において,船側部に設け
る横方向の大形けた(桁)材(付図12参照)。
side transverse
船側横けた
5061 ボットムトランス
縦ろっ(肋)骨式構造において,船底に設ける
横方向の大形けた(桁)材(付図12参照)。
bottom transverse
船底横けた
5062 トランスリング
デッキトランス,サイドトランス,ボットムト
ランス及びストラットで構成するリング状のけ
た(桁)材の全体。
transverse ring
5063 ストラット
二重底内の上・下のフレームやタンク内の相対
するけた(桁)などを連結する支材(付図12
参照)。
strut ;
cross tie
支材
5064 カーリング
板材を補強するために設ける小形骨材。
carling
5065 カラープレート
スロット部分などをふさぐために設ける小形の
板材。
collar plate
5066 カーテンプレート
張り出し甲板の端部に設ける縁取りの帯状板。
curtain plate
5067 ガセットプレート
骨材などの端部を他の部材に連結するために設
けるばち形の板(付図4参照)。
gusset plate
5068 ダイヤモンドプレート 交差する骨材を相互に連結するために設けるひ
し形の板。
diamond plate
5069 ダブリングプレート
板材を補強するために二重に張る板。
doubling plate ;
doubler
5070 リブ
補強のために設ける小形のちゅう(肘)板。
rib
9
F 0012 - 1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1 水密隔壁
付図2
10
F 0012 - 1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3
付図4 二重底構造
11
F 0012 - 1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図5
付図6
付図7 単底構造
付図8
12
F 0012 - 1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図9
付図10
付図11 オープンフロア
13
F 0012 - 1997
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図12
原案担当作業委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
小 川 隆 也
アイ・エイチ・アイ・クラフト株式会社
(委員)
村 瀬 孝 明
社団法人日本船主協会
丸 山 修 史
住友重機械工業株式会社船舶艦艇鉄構事業本部
熊 田 展 雄
NKK総合エンジニアリング事業部
上 谷 秀 雄
三井造船株式会社千葉事業所
友 井 武 人
三菱重工業株式会社船舶・海洋事業本部
高 濱 秀 正
日立造船株式会社船舶防衛事業本部
(事務局)
小 林 正 雄
財団法人日本船舶標準協会
今 井 要 介
財団法人日本船舶標準協会