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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

E 4019 : 1999 

特殊鉄道車両用語 

Specified railway (guideway system) car−Vocabulary 

1. 適用範囲 この規格は,特殊鉄道のうち,懸垂式鉄道及びこ(跨)座式鉄道並びに案内軌条式鉄道の

特殊鉄道車両に関して用いる主な用語について規定する。 

備考 特殊鉄道とは,懸垂式鉄道及び跨座式鉄道,案内軌条式鉄道,無軌条電車,鋼索鉄道並びに浮

上式鉄道をいう。 

2. 分類 特殊鉄道車両用語の分類は,次による。 

(1) 特殊鉄道車両一般 

(a) 車両の種類 

(b) 車両の寸法 

(c) 車両の性能 

(2) 走行装置 

(a) 走行装置一般 

(b) 車輪 

(c) 台車主構造部 

(d) 台車補助構造部 

(e) 懸垂装置 

(f) 案内操向装置 

(g) 案内車輪装置 

(3) 車両附属装置 

(a) 懸垂式電車附属装置 

(b) 戸閉め装置 

(c) その他 

(4) 制御装置 

(5) ブレーキ装置 

3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。 

なお,参考として慣用語及び対応英語を示す。 

備考1. 用語欄で,用語の下の丸括弧の仮名書きは,読み方を示す。 

2. 対応英語欄で,同義語はコロン ( : ) で区切ってある。 

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E 4019 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(1) 特殊鉄道車両一般 

(a) 車両の種類 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

1101 

特殊鉄道車両 

 懸垂式鉄道及び跨座式鉄道,案内軌条式鉄
道,無軌条電車,鋼索鉄道並びに浮上式鉄道
に使用する車両。 

specified railway car 

1102 

懸垂式電車 

 高架された一対の走行路(軌道けた)に置
かれた走行装置から垂下されたリンクに車
体がつり下げられ,走行車輪及び案内車輪を
用いて荷重を負担させ運転する電車。 

懸垂形 
モノレールカー 

suspended type electric car 

1103 

跨座式電車 
(こざしきでんし
ゃ) 

 1本の走行路(軌道けた)にまたがる形状
の構造をもつ電車で,走行車輪,案内車輪及
び安定車輪を用いて荷重を負担させ運転す
る電車。 

跨座形 
モノレールカー 

straddle type electric car 

1104 

案内軌条式電車 

 走行車輪及び案内車輪を用いて荷重を負
担させ,案内軌条に沿って運転する電車。 

guide rail type electric car 

1105 

側方案内式電車 

 案内軌条式電車のうち,案内軌条を軌道の
側方に設けた方式の電車。 

side guide rail type electric 

car 

1106 

中央案内式電車 

 案内軌条式電車のうち,案内軌条を軌道の
中央に設けた方式の電車。 

center guide rail type 

electric car 

(b) 車両の寸法 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

1201 

車両限界 

 車両が平たんな直線軌道上に,車体,台車
などの中心線が軌道中心線と一致する状態
に停止し,空車から積車までの状態で,荷重
の偏りによって,車体及び台車が傾いていな
い状態のとき,車両の各部が出てはならない
左右・上下の限界。 

車両定規 

rolling stock gauge 

1202 

連結器高さ 

 走行路上面から連結器中心までの垂直距
離。 

連結器中心高さ height of coupler center 

above running surface 
level 

1203 

全長 

 前後両連結器の連結面間の水平距離(引張
装置が自由なときにおけるもの)。 

連結面間距離, 
最大長さ 

maximum length over 

couplers ;  

length between couplings ;  
total length over coupling 

faces 

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E 4019 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

1204 

全高 

1. 懸垂式電車にあっては,車両が空車状態

で,平たんな直線軌道上に停止している
とき,走行路上面から車体下端まで及び
走行路上面から台車上端(附属部分品を
含み,集電装置は折りたたんだ状態にお
いて測る。)までのそれぞれの垂直距離
を加えた長さ。 

2. 跨座式電車にあっては,車両が空車状態

で,平たんな直線軌道上に停止している
とき,走行路上面から車体最高部(附属
部分品を含んだ状態で測る。)及び走行
路上面から車体下端までの垂直距離を
加えた長さ。 

3. 案内軌条式電車にあっては,車両が空車

状態で,平たんな直線軌道上に停止して
いるとき,走行路上面から車体最高部
(附属部分品を含み,集電装置は折りた
たんだ状態において測る。)までの垂直
距離。 

最大高さ 

maximum height above 

running surface level 

1205 

全幅 

1. 懸垂式電車及び跨座式電車にあっては,

車両の側部における最突出部と車体中
心線との距離の2倍。 

2. 案内軌条式電車にあっては,車両が平た

んな直線軌道上に車体,台車及び案内操
向装置の中心線が軌道中心と一致する
状態で停車しているとき,車両側部にお
ける最突出部と車体中心線との距離の2
倍。 

最大幅 

maximum width 

1206 

床面高さ 
(ゆかめんたかさ) 

 跨座式電車及び案内軌条式電車の,走行路
上面から床面までの垂直距離。 

floor height above running 

surface level 

1207 

屋根高さ 

 跨座式電車及び案内軌条式電車の,走行路
上面から屋根上面までの垂直距離。 

roof height above running 

surface level 

1208 

走行車輪全軸距 

 1両の車両の前後両端にある走行車輪の
中心間の水平距離。 

走行輪全軸距 

overall wheel base of 

running wheels 

1209 

走行車輪固定軸距 

 1個の台車において,前後両端にある走行
車輪の中心間の水平距離。 

走行輪固定軸距 rigid wheel base of running 

wheels 

1210 

案内車輪全軸距 

 1両の車両の前後両端にある案内車輪の
中心間の水平距離。 

案内輪全軸距 

overall wheel base of guide 

wheels 

1211 

案内車輪固定軸距 

 1個の台車において,前後両端にある案内
車輪の中心間の水平距離。 

案内輪固定軸距 rigid wheel base of guide 

wheels 

1212 

分岐車輪全軸距 

 1両の車両の前後両端にある分岐車輪の
中心間の水平距離。 

分岐輪全軸距 

overall wheel base of 

switching wheels 

1213 

複輪間隔 

 走行車輪が近接した複数のゴムタイヤで
構成される場合の,ゴムタイヤ踏面の左右方
向の中心間の水平距離。 

distance between double 

tyre 

1214 

走行車輪輪距 

 左右の走行車輪の中心間の水平距離。走行
車輪が複輪である場合には,複輪の左右方向
の中心間の水平距離。 

走行輪輪距 

tread of running wheels 

background image

E 4019 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(c) 車両の性能 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

1301 

案内車輪横荷重 

 案内車輪と案内軌条又は軌道けたの案内
面との間に働く左右方向の力。 

案内輪横荷重 

lateral force at guide wheel 

1302 

安定車輪横荷重 

 跨座式電車で,案定車輪と軌道けたの安定
面との間に働く左右方向の力。 

安定輪横荷重 

lateral force at stabilizing 

wheel 

1303 

粘着係数 

 走行車輪踏面と走行路上面との接触部に
おいて,加速のため回転トルクを加えても動
輪が空転を生じない限界の動輪周引張力と
輪重との比,又は制動力を作用することによ
って,走行車輪に滑走を生じない限界の車輪
周制動力と輪重との比。 

adhesive coefficient ; 

adhesion coefficient 

1304 

粘着力 

 走行車輪踏面と走行路上面との間の転が
り摩擦力。 

adhesion 

1305 

空転 

 出発時,加速時などにおいて動輪周引張力
が,走行車輪の粘着力より大きい場合に生じ
る走行車輪と走行路上面との間の滑り。 

スリップ 

slip 

1306 

動輪周引張力 

 走行車輪踏面と走行路上面との接触部に
おいて,動力車が出す引張力。 

tractive force at wheel 

1307 

曲線抵抗 

 車両が,平たん曲線路を通過する場合に生
じる抵抗。 

curve resistance 

1308 

滑走 

 ブレーキ時に,走行車輪に及ぼす制動力が
走行車輪の粘着力より大きい場合に生じる
走行車輪と走行路上面との間の滑り。 

スキッド 

skid 

(2) 走行装置 

(a) 走行装置一般 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

2101 

懸垂式台車 

 懸垂式電車の走行装置として用いるもの
で,車輪,駆動装置,基礎ブレーキ装置,揺
れまくら装置,その他で構成され,走行に直
接関連するもの。 

suspended type bogie 

2102 

跨座式台車 

 跨座式電車の走行装置として用いるもの
で,車輪,駆動装置,基礎ブレーキ装置,ば
ね装置,その他で構成され,走行に直接関連
するもの。 

straddle type bogie 

2103 

ステアリング台車 

 側方案内式電車の走行装置として用いる
もので,車輪,駆動装置,基礎ブレーキ装置,
ばね装置,案内操向装置,その他で構成され,
走行車輪の車軸がかじ取りする1軸台車。 

wheel steering bogie 

2104 

旋回座軸受台車 

 中央案内式電車の走行装置として用いる
もので,車輪,駆動装置,基礎ブレーキ装置,
ばね装置,案内車輪装置,旋回座軸受,その
他で構成され,台車が車体に対して回転し,
かじ取りする1軸台車。 

1軸ボギー台車 center bearing bogie 

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E 4019 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(b) 車輪 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

2201 

走行車輪 

 車両の質量を受けながら,車軸を中心にし
て走行路面上を転動するもの。 

走行輪 

running wheel 

2202 

補助車輪 

 空気入りゴムタイヤで,内部圧力が低下し
たとき,車両の傾斜を安全な範囲に制限する
ための補助的な車輪。 

補助輪 

safety wheel 

2203 

案内車輪 

 車両を案内軌条又は軌道けたの案内面に
沿って進行方向へ案内する車輪。 

案内輪 

guide wheel 

2204 

分岐車輪 

 側方案内式電車で,分岐器により誘導さ
れ,車両を分岐軌条に沿って進行方向へ案内
する車輪。 

分岐輪 

switching wheel 

2205 

安定車輪 

 跨座式電車で,案内車輪より下方で台車枠
に取り付けられ,車体の傾きを支え,軌道け
たの安定面に沿って進行方向へ案内する車
輪。 

安定輪 

stabilizing wheel 

2206 

空気入りゴムタイヤ  空気,窒素ガスなどを充てんしたゴムタイ

ヤ。 

タイヤ 

pneumatic rubber tyre 

2207 

空気入り中子式ゴム
タイヤ 

 内部圧力低下時に荷重を支える補助車輪
を内部に備えた空気入りゴムタイヤ。 

中子式タイヤ 

pneumatic rubber tyre with 

safety wheel 

2208 

充てんゴムタイヤ 

 内部にウレタンなどを充てんしたゴムタ
イヤ。 

充てんタイヤ 

filled rubber tyre 

2209 

ソリッドゴムタイヤ  内外部を硬質ゴムなどで一体に形成した

ゴムタイヤ。 

ソリッドタイヤ solid rubber tyre 

2210 

ゴムタイヤの外径 

 適用リムに装着し,規定の内部圧力とし
た,無負荷状態にあるゴムタイヤの外径。 

overall tyre diameter 

2211 

ゴムタイヤの総幅 

 適用リムに装着し,規定の内部圧力とした
無負荷状態にあるゴムタイヤ側面の模様又
は文字などすべてを含むサイドウォール間
の直線距離。 

overall tyre section width 

2212 

ゴムタイヤの静荷重
半径 

 適用リムを用いてゴムタイヤを車両に装
着し,規定の内部圧力及び荷重で水平走行路
上に置いた場合の車軸中心から走行路上面
までの距離。 

tyre static loaded radius 

2213 

ゴムタイヤの動荷重
半径 

 適用リムを用いてゴムタイヤを車両に装
着し,規定の内部圧力及び荷重で定速度で走
行させたときのタイヤ1回転当たりの走行
距離を2πで除した値。 

tyre dynamic loaded radius 

2214 

空気漏れ表示装置 

 空気入りゴムタイヤの内部圧力が,規定値
より低下した場合,自動的に運転室の表示灯
を点灯させる装置。 

wheel pressure warning 

device 

2215 

タイヤ内部圧力検知
装置 

 空気入りゴムタイヤの内部圧力の異常を
検知する装置。 

タイヤ内圧検知
装置 

wheel pressure detector 

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E 4019 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(c) 台車主構造部 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

2301 

揺れまくら装置 

 懸垂式台車の台車枠と懸垂装置の間に設
けた装置で,揺れまくら,つり管などで構成
され,荷重を車体から台車に伝え,かつ,横
振動及び上下振動を緩和させ,乗り心地をよ
くするもの。 

swing bolster device 

2302 

つり管(つりかん)  揺れまくらからつり下げられ,下方に懸垂

リンク受をもつ中空軸で,台車の回転中心と
なり,垂直荷重及び水平力を伝えるもの。 

suspending tube 

2303 

安全鋼索 
(あんぜんこうさ
く) 

 揺れまくらと車体の間にあって,懸垂装置
の部分が破損したときの安全装置で,車体の
落下を防止するワイヤーロープ。 

safety wire rope 

2304 

旋回座軸受 

 旋回座軸受台車の構成部品で,台車と車体
との接合部で台車の回転中心となり,垂直荷
重及び水平力を伝える軸受。 

センターベアリ
ング 

center bearing 

2305 

旋回枠 

 懸架装置を支持し,旋回座軸受に加わる荷
重を台車枠に伝える枠。 

rotating frame 

(d) 台車補助構造部 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

2401 

横ボルスタアンカ 

 懸垂式台車の構成部品で,車体の遠心力,
風圧力などによる車体ローリングを制限す
るため,揺れまくらと台車枠とを締結する棒
状の部品。 

transverse bolster anchor 

(e) 懸垂装置 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

2501 

懸垂装置 

 懸垂式台車と車体との間にあって,垂直荷
重及び水平力を伝える振り子作用をもつリ
ンク装置。 

suspending device 

2502 

懸垂リンク 

 懸垂装置の構成部品で振り子作用をもち,
垂直荷重及び水平力を伝えるリンク。 

suspending link 

(f) 案内操向装置 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

2601 

案内操向装置 

 ステアリング台車の構成部品で,案内車
輪,案内はり,案内操向リンク装置,前後進
切換装置,操向安定装置などにより構成さ
れ,案内軌条又は分岐軌条に沿って,走行車
輪をかじ取りする装置。 

steering device 

2602 

案内はり 

 左右の案内車輪などを連結し,案内車輪及
び分岐車輪が案内軌条から受ける左右方向
の力を案内操向リンク装置に伝えるはり。 

guide bar 

2603 

案内はり支持装置 

 案内はりの左右移動を許容して,案内はり
を車体又は台車に取り付けるための装置。 

つりリンク 

guide bar support assembly 

background image

E 4019 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

2604 

案内操向リンク装置  ステアリングロッド,タイロッドなどによ

って構成され,案内はりから伝わる左右方向
の力を,前後進切換装置を経て走行車輪へ伝
え,左右の走行車輪の軸を軌道の平面曲線の
法線方向に向けるリンク装置。 

guide steering link 

assembly 

2605 

前後進切換装置 

 車両が前進するとき及び後進するときに,
前後走行車輪のステアリングゲイン及び操
向方向を相反する位相に切り換える装置。 

steering reverser 

2606 

操向安定装置 

 案内軌条式電車の蛇行動及び異常な横揺
れを安定させる装置。スナバ方式,連結ロッ
ド方式,ばねダンパ方式などがある。 

steering stabilizer 

2607 

連結ロッド装置 

 車両の前後端の案内操向装置を連結する
ロッド装置。 

connecting rod assembly 

2608 

案内はり横移動量 

 車両が曲線などを通過するときの案内は
りの移動量。 

案内装置横移動
量 

lateral shift at guide bar 

2609 

タイヤだ角 

 案内はり横移動量に対応する走行車輪の
操だ角度。 

ステアリング角 steering angle 

2610 

ステアリングゲイン  案内はりの横移動量と,それに対応するタ

イヤだ角との比。 

リンク比 

steering gain 

(g) 案内車輪装置 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

2701 

案内車軸装置 

 中央案内式電車で,台車枠に取り付けた案
内車輪によって,案内軌条に沿って台車を案
内させる装置。 

guide wheel assembly 

(3) 車両附属装置 

(a) 懸垂式電車附属装置 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

3101 

振れ止装置 

 車体下部に設けられ,電車が駅に進入及び
停車したとき,車体の左右方向振れ量を制限
する装置。 

anti-swing device 

3102 

振れ止車輪 

 振止装置に用いる水平方向に設けられた
車輪。 

anti-swing wheel 

3103 

振れ抑制装置 

 車体が振り子作用又は走行装置の振動に
よって容易に動揺しないようにする装置。 

anti-swing damper 

3104 

過傾斜表示装置 

 車体が走行面に対して一定以上の傾斜に
なったとき検知し,運転室に表示させる装
置。 

over-swing indicator 

3105 

車端ダンパ装置 

 車両間のローリングを抑制する装置。 

body-end damper device 

(b) 戸閉め装置 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

3201 

戸挟み検知装置 

 扉の先端に設けた検知器などで,戸先の異
物を検知する装置。 

door catch sensor 

background image

E 4019 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(c) その他 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

3301 

緊急避難装置 

 懸垂式電車及び跨座式電車で,緊急時に当
該車両から外部に乗客を移動させる装置。 

emergency evacuation 

equipment 

(4) 制御装置 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

4001 

接地継電器 

 主回路などの地絡を検出する継電器。 

ground fault relay 

4002 

車体接地装置 

 ゴムタイヤを使用することによって,車体
が接地されていない車両に取り付けられ,停
車場などに設けられた車体接地設備などと
電気的に接続して接地する装置。 

ground brush 

4003 

列車検知装置 

 地上で,閉そく区間ごとに列車又は車両の
存在の有無を検知する目的のために,列車又
は車両の前端と後端から信号を常時送信す
る装置。 

チェックイン・
チェックアウト
装置 

train detector 

4004 

非常発報装置 

 列車無線を介して車上からき電を停止さ
せる装置。 

emergency warning 
equipment 

4005 

扉/発進方向保安装
置 

 側方案内式電車で,地上からの信号を受信
して,扉の開方向及び列車の発進方向の安全
を確保する装置。 

door and train direction 

protection system 

4006 

列車情報伝送装置 

 地上から車上への指令情報,車上から地上
への列車状態情報を送受信する装置。 

train data communication 

equipment 

(5) ブレーキ装置 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

5001 

留置ロブレーキ装置  留置中の車両の転動を防止するために使

用するブレーキ装置。 

駐車ブレーキ 
装置, 
ばねブレーキ 
装置 

parking brake equipment 

5002 

保安空気だめ 

 保安ブレーキ装置で,ブレーキシリンダ又
は増圧シリンダへ圧縮空気を供給する空気
だめ。 

security brake air reservoir 

5003 

緩衝空気だめ 

 列車の動揺などによる,空気ばね圧力の急
変動を緩和し,応荷重装置の空気圧力を緩衝
させる空気だめ。 

buffer air reservoir 

関連規格 JIS D 0102 自動車用語−自動車の寸法,質量,荷重及び性能 

JIS D 4202 自動車用タイヤ−呼び方及び諸元 

JIS D 4230 自動車用タイヤ 

JIS E 4001 鉄道車両用語 

JIS K 6329 更生タイヤ 

E 4019 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

特殊鉄道車両用語JIS原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

庄 山 佳 彦 

東京モノレール株式会社 

前 川 武 也 

工業技術院標準部運輸航空規格室 

秋 元 孝 生 

運輸省鉄道局 

女 屋 正 一 

運輸省鉄道局 

長谷川   泉 

財団法人鉄道総合技術研究所車両技術開発事業部 

○ 吉 田 行 廣 

東日本旅客鉄道株式会社鉄道事業本部運輸車両部 

鈴 木   肇 

社団法人日本民営鉄道協会 

○ 新 井 東 一 

関東鉄道協会車両部会(西武鉄道株式会社車両部) 

○ 柴 田 高 男 

関西鉄道協会車両分科会(大阪高速鉄道株式会社整備部) 

○ 石 垣   学 

札幌市交通局高速電車部 

○ 堀 畑 俊 雄 

大阪市交通局建設技術本部車両部 

(主査) 

○ 大 谷 直 彦 

東京モノレール株式会社車両部 

○ 白 石 勝 一 

湘南モノレール株式会社運輸部 

○ 田結庄 溥 之 

神戸新交通株式会社運輸技術部 

○ 譲 原 荘 次 

株式会社日立製作所システム事業部輸送システム部 

○ 片 平 耕 介 

株式会社新潟鉄工所交通システム事業部大山工場設計室 

○ 間 山 伊勢男 

東急車輛製造株式会社横浜製作所車両技術品質管理部 

○ 井 澤 真 人 

日本車輛製造株式会社鉄道車両本部技術総括部技術開発部 

○ 三 木 紘 武 

川崎重工業株式会社車両事業本部技術総括部電気制御部 

○ 白 鳥 弘 敏 

三菱電機株式会社本社交通システム計画部 

○ 高 木   聰 

三菱重工業株式会社機械事業本部交通輸送システム部 

○ 伊 藤 富 夫 

株式会社ブリヂストンOEタイヤ企画ユニット 

小笠原 静 夫 

社団法人日本鉄道車輛工業会技術部 

(事務局) 

太 田   治 

社団法人日本鉄道車輛工業会技術部 

備考 ○印は,小委員会委員を示す。