2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
E 1108-1990
犬くぎ
Rail Spikes
1. 適用範囲 この規格は,線路で使用する犬くぎについて規定する。
引用規格:
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
関連規格:JIS E 1101 普通レール
JIS E 1103 軽レール
2. 種類 犬くぎの種類は,ふ(敷)設するレールの種類によって表のとおりとする。
表 種類
種類
適用するレールの種類
一般用
6 kgレール, 9 kgレール,10 kgレール,12 kgレール,15 kgレール
22 kgレール,30 kgレール,37 kgレール,50 kgレール,60 kgレール
Nレール用
40 kgNレール,50 kgNレール
3. 首下強さ 犬くぎは,7.によって試験を行ったとき,首下に使用上有害な割れが生じてはならない。
4. 形状,寸法及び許容差 犬くぎの形状,寸法及び許容差は,図1による。
5. 外観 犬くぎの外観は,滑らかで,曲がり,ねじれがなく,使用上有害な割れ,ばりなどの欠陥があ
ってはならない。ただし,先端テーパ面には,ぎざがあってもよい。
2
E 1108-1990
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図1 形状,寸法及び許容差
6. 材料 犬くぎの材料は,JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)のSS41とする。
7. 首下強さ試験 犬くぎの首下強さ試験は,図2に示す方法で頭部と幹部との交点における角度を,一
般用は115°, Nレール用は107°になるまで徐々に広げる。
3
E 1108-1990
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図2 首下強さの試験方法
8. 検査
8.1
首下強さ検査 犬くぎの首下強さは,7.によって試験を行い,3.の規定に適合しなければならない。
8.2
形状及び寸法検査 犬くぎの形状及び寸法検査は,直接測定,限界ゲージ,その他の方法によって
行い,4.の規定に適合しなければならない。
8.3
外観検査 犬くぎの外観検査は,目視によって行い,5.の規定に適合しなければならない。
9. 包装 犬くぎは,適当なさび止め処理を行い,包装する。
10. 製品の呼び方 犬くぎの呼び方は,規格の番号又は名称,種類及びD×Lによる。
例1: JIS E 1108 一般用 16×130
例2: 犬くぎ 一般用 16×130
11. 表示
11.1 製品の表示 犬くぎの頭部には,次の事項を浮出しで表示する。
(1) 製造業者名又はその略号
(2) “N”の文字(Nレール用だけ)
11.2 包装の表示 包装には,次の事項を表示する。
(1) 名称
(2) 種類
(3) D×L
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E 1108-1990
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(4) 製造業者名又はその略号
原案調査作成委員会 構成表
(本委員会)
氏名
所属
(委員長)
○ 高 原 清 介
東鉄工業株式会社
足 立 芳 寛
通商産業省基礎産業局
田 中 正 躬
通商産業省生活産業局
飛 田 勉
工業技術院標準部
澤 田 諄
運輸省大臣官房国有鉄道改革推進部
椎 名 公 一
財団法人鉄道総合技術研究所線路構造研究室
大石橋 宏 次
財団法人鉄道総合技術研究所材料研究室
塙 光 雄
東日本旅客鉄道株式会社施設電気部
鈴 木 朗
東海旅客鉄道株式会社新幹線鉄道事業本部
徳 岡 研 三
西日本旅客鉄道株式会社施設部
黒 田 武 定
社団法人日本民営鉄道協会
○ 細 川 成 海
帝都高速度交通営団工務部
○ 湯 原 真
小田急電鉄株式会社工務部
小 松 弥四男
ピーエスコンクリート株式会社製品部
中 条 友 義
日本鋼弦コンクリート株式会社技術部
梅 田 静 也
興和化成株式会社技術部
平 井 健
株式会社丸上製作所技術部
○ 橋 本 茂 彦
帝国製鋲株式会社生産部
湯 島 重 夫
新日本製鐵株式会社生産技術部
村 木 誠
日本鋼管株式会社商品技術センター鋼材技術部
(犬くぎ分科会)
江 口 信 彦
工業技術院標準部
涌 井 一
財団法人鉄道総合技術研究所線路構造研究室
長 藤 敬 晴
財団法人鉄道総合技術研究所線路構造研究室
大 井 清一郎
東日本旅客鉄道株式会社施設電気部
佐々木 英 夫
東海旅客鉄道株式会社工務部
丸 山 俊
西日本旅客鉄道株式会社施設部
久 世 盛 郎
合資会社市川製作所生産部
(事務局)
桜 沢 正
社団法人日本鉄道施設協会
岡 田 甲 一
社団法人日本鉄道施設協会
○印は分科会委員兼務を示す。