D 9418:2008
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 種類······························································································································· 2
4 部品名称 ························································································································· 2
5 形状及び寸法 ··················································································································· 2
6 強度······························································································································· 2
6.1 フリーホイール ············································································································· 2
6.2 小ギヤ ························································································································· 2
7 硬さ······························································································································· 3
8 構造······························································································································· 3
8.1 フリーホイール ············································································································· 3
8.2 小ギヤ ························································································································· 3
9 試験方法 ························································································································· 4
9.1 フリーホイールの強度 ···································································································· 4
9.2 小ギヤの強度 ················································································································ 4
9.3 硬さ ···························································································································· 4
9.4 フリーホイールの振れ ···································································································· 4
9.5 フリーギヤ及びスプロケットのがた ··················································································· 4
9.6 玉当たり部の耐摩耗性 ···································································································· 5
10 外観 ····························································································································· 5
11 製品の呼び方 ················································································································· 5
12 表示 ····························································································································· 5
附属書A(規定)ねじの呼び1.375-24のねじ ············································································ 11
附属書B(規定)自転車用炭素鋼球························································································· 14
附属書C(参考)ISO 10230 自転車−スプラインハブ及び普通小ギヤ−はめあい寸法 ······················· 16
附属書D(参考)ISO 6697 自転車−ハブ及びフリーホイール−組立寸法 ······································· 17
附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ································································ 18
D 9418:2008
(2)
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人自転車産
業振興協会(JBPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ
によって,JIS D 9418:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
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日本工業規格 JIS
D 9418:2008
自転車−フリーホイール及び小ギヤ
Bicycles−Free wheels and hub cogs
序文
この規格は,1994年に第1版として発行されたISO 6697,1989年に第2版として発行されたISO 6698,
及び1990年に第1版として発行されたISO 10230を基に,対応する部分(形状及び寸法)については対応
国際規格を翻訳し,技術的内容を一部変更して作成した日本工業規格であるが,対応国際規格にはない規
定項目(部品名称,強度,硬さ,構造,形状及び寸法など)を日本工業規格として追加している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,主にJIS D 9111に規定する一般用自転車及び幼児用自転車に用いるフリーホイール及び小
ギヤについて規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6697:1994,Cycles−Hubs and freewheels−Assembly dimensions
ISO 6698:1989,Cycles−Screw threads used to assemble freewheels on bicycle hubs
ISO 10230:1990,Cycles−Splined hub and sprocket−Mating dimensions
(全体評価:MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを示
す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部:基準山形
注記 対応国際規格:ISO 68-1:1998,ISO general purpose screw threads−Basic profile−Part 1 : Metric
screw threads (IDT)
JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系
JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部:基準寸法
JIS B 0209-1 一般用メートルねじ−公差−第1部:原則及び基礎データ
注記 対応国際規格:ISO 965-1:1998,ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 1 :
Principles and basic data (IDT)
2
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JIS B 0209-2 一般用メートルねじ−公差−第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は
めあい区分)
JIS B 0209-3 一般用メートルねじ−公差−第3部:構造体用ねじの寸法許容差
JIS B 0225 自転車ねじ
JIS B 1801 伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン
JIS B 7721 引張・圧縮試験機−力計測系の校正・検証方法
JIS B 7726 ロックウェル硬さ試験−試験機の検証
JIS D 9111 自転車−分類及び諸元
JIS D 9417 自転車用チェーン
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
3
種類
フリーホイール及び小ギヤの種類は,次による。
a) フリーホイール及びチェーンの呼び フリーホイールの種類は,普通フリーホイール及び多段フリー
ホイールとする。さらに,使用するチェーンの呼びによって区分し,表1による。
表1−チェーンの呼び
呼び
使用するチェーンの呼び
3/32
1/2×3/32
1/8
1/2×1/8
b) 小ギヤ 小ギヤの種類は,普通小ギヤ及び多段小ギヤとする。さらに,使用するチェーンの呼びによ
って区分し,表1による。
4
部品名称
フリーホイール及び小ギヤの部品名称を,図2〜図5及び表6に示す。
5
形状及び寸法
フリーホイール及び小ギヤの形状の例及び主な寸法の例を,図2〜図5及び表6に示す。寸法のうち許
容差の記入がない寸法は,推奨寸法とする。ただし,ねじはJIS B 0225の規定によるもののほかは,JIS B
0205-1〜JIS B 0205-4によるものとし,その許容限界寸法及び公差は,JIS B 0209-1〜JIS B 0209-3に規定
する公差域クラスの6H/6g以上とする。
なお,フリーホイールをハブに取り付ける部分のねじは,JIS B 0225のBC1.37とする。ただし,受渡当
事者間の協定によって,附属書Aのねじの呼び1.375-24のねじを用いてもよい。
6
強度
6.1
フリーホイール
フリーホイールの強度は,9.1の試験を行ったとき,フリーギヤ,スプロケット,つめ,ラチェット,そ
の他の部分が破損してはならない。
6.2
小ギヤ
小ギヤの強度は,9.2の試験を行ったとき,小ギヤの各部が破損してはならない。
3
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7
硬さ
フリーホイール及び小ギヤの各部の硬さは,9.3によって試験を行ったとき,表2の規定に適合しなけれ
ばならない。
表2−各部の硬さ
部品名及び箇所
硬さ (HRA)
フリーギヤ
72以上
スプロケットの歯
歯数16以下
70以上
歯数16を超えるもの
65以上
多段フリーホイールのギヤ台
72(又は35 HRC)以上
小ギヤの歯
70以上
つめ
75〜82
中子,ねじぶたの玉当たり部
65以上
8
構造
8.1
フリーホイール
フリーホイールの構造は,次による。
a) 各部の結合は,確実でなければならない。
b) フリーホイールは,工具などを使用してハブから取外しができる構造でなければならない。
c) ねじぶたは,使用中容易に緩み及び締まることがない構造でなければならない。
d) 回転は,円滑で異常音があってはならない。
e) 歯底部の横振れ及び縦振れは,9.4によって測定したとき,表3及び表4による。
表3−普通フリーホイールの振れ
単位 mm
区分
中子を固定し,フリーギヤを
回転させた場合
フリーギヤを停止し,中
子を回転させた場合
両測定値の和
歯底部の横振れ
0.3以下
0.3以下
0.5以下
歯底部の縦振れ
0.3以下
0.3以下
0.5以下
表4−多段フリーホイールの振れ
単位 mm
区分
歯数
中子を固定し,スプロケット
を回転させた場合
スプロケットを停止し,
中子を回転させた場合
両測定値の和
歯底部の横振れ
9〜17
0.3以下
0.3以下
0.5以下
18〜26
0.4以下
0.4以下
0.7以下
27以上
0.5以下
0.5以下
0.8以下
f)
フリーギヤ又はスプロケットのがたは,9.5によって測定したとき,0.3 mm以下とする。
g) フリーホイールの玉当たり部の耐摩耗性は,9.6に規定する毎分250回転の速度で50 000回空転した
とき,玉当たり部に玉の直径の25 %以上の光沢面,くぼみ,その他有害な欠点を生じてはならない。
h) フリーギヤ及びスプロケットの歯先には,面取りが施されていなければならない。
i)
フリーホイールに用いる鋼球は,附属書Bで規定する鋼球又はこれと同等以上のものとする。
8.2
小ギヤ
4
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小ギヤの歯底部の横振れ及び縦振れは,表5による。
表5−小ギヤの振れ
単位 mm
区分
歯数
横振れ
縦振れ
普通小ギヤ
−
0.3以下
0.3以下
多段小ギヤ
9〜17
0.3以下
18〜26
0.4以下
−
27以上
0.5以下
9
試験方法
9.1
フリーホイールの強度
フリーホイールの強度は,フリーホイールの中子を固定し,フリーギヤ又は多段フリーホイールの最大
スプロケットにチェーンを掛けて駆動方向に4 900 Nの力でチェーンを引っ張った後,フリーギヤ,スプ
ロケット,つめ,ラチェット,その他の部分を目視及び触感によって調べる。ただし,最大歯数が20以上
の多段フリーホイールでは,最大スプロケットにかかるトルクが196 N・mになるように力を加える。
9.2
小ギヤの強度
小ギヤの強度は,小ギヤをハブはめ合い部に固定し,4 900 Nの力でチェーンを引っ張った後,小ギヤの
各部を目視及び触感によって調べる。このとき,多段小ギヤでは,最大スプロケットにチェーンを掛けて
行う。ただし,最大歯数が20以上の多段小ギヤでは,最大スプロケットにかかるトルクが196 N・mにな
るように力を加える。
9.3
硬さ
フリーホイール及び小ギヤの硬さは,JIS B 7726に規定する試験機を用いて,JIS Z 2245によって測定
する。
9.4
フリーホイールの振れ
フリーホイールの振れは,図1のように中子を固定し,フリーギヤ又はスプロケットを回転させて,歯
底部の横振れ及び縦振れをダイヤルゲージによって測定する。次にフリーギヤ又はスプロケットと中子と
の間の動きを停止させた状態で,中子を取付けねじの部分で進行方向に回転させて測定する。また,両測
定値の和を求める。ただし,横振れは歯底部に近い位置で測定しなければならない。
9.5
フリーギヤ及びスプロケットのがた
フリーギヤ又はスプロケットのがたは,図1のように中子を固定し,フリーギヤ又はスプロケットの歯
先に固定具の中心軸方向の力を加えて動かしたときに,ギヤ側面で測定したダイヤルゲージの指針の動き
の最大幅を読み取る。測定位置は,普通フリーホイールでは歯底部側面,多段フリーホイールでは最大ス
プロケットの半径30 mm以上の位置とする。
単位 mm
図1−フリーホイールの振れ測定
5
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9.6
玉当たり部の耐摩耗性
玉当たり部の耐摩耗性は,中子を固定し,フリーギヤ又はギヤ台を毎分250回転の速度で50 000回空転
させた後,玉当たり部を目視,触感などによって調べる。
10 外観
フリーホイール及び小ギヤの外観は,次による。
a) 表面には,さび,割れ,その他の著しい欠点があってはならない。
b) 組立後,外部に現れる部分は,適切な防食処理を施していなければならない。
c) 歯先部以外には,鋭い先端があってはならない。
d) 各部に著しいばり,かえりなどがあってはならない。
e) マーク類は,打刻不良,位置ずれなどがあってはならない。
11 製品の呼び方
製品の呼び方は,次による。
a) 普通フリーホイール及び普通小ギヤの呼び方は,使用するチェーンの呼び及び歯数による。
例 1/8×16(使用するチェーンの呼び×歯数)
b) 多段フリーホイール及び多段小ギヤの呼び方は,使用するチェーンの呼び及び段数によって,呼び段
数6段以上でスプロケット間隔の狭い形式のものでは,使用するチェーンのピンの高さ及び段数で呼
ぶ。
なお,必要に応じてトップギヤ及びローギヤの歯数を併記する。
例1 1/8×3段,3/32×5段(使用するチェーンの呼び×段数)
例2 7.2 mm×6段−13×20(ピンの高さ×段数−トップギヤ歯数×ローギヤ歯数)
12 表示
フリーホイール及び小ギヤの見やすい箇所に容易に消えない方法で,製造業者名又はその略号を表示す
る。
6
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単位 mm
番号
部品名称
1
中子
2
つめ
3
つめばね
4
調子板
5
鋼球
6
フリーギヤ
7
ねじぶた
図2−普通フリーホイール
7
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単位 mm
注a) スプロケットとスプロケットとの間隔 (a, b, c, …) は,使用するチェーンのピンの高さ以下であって,チェーン
のピンの高さと歯厚Cとの合計の1/2以上とする。
番号
部品名称
1
中子
2
つめ
3
つめばね
4
つめピン
5
調子板
6
鋼球
7
ギヤ台
8
ねじぶた
9
スプロケット
10
スペーサ
図3−多段フリーホイール
8
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単位 mm
番号
部品名称
1
小ギヤ
2
座金
3
止め輪
図4−普通小ギヤ
番号
部品名称
1
スプロケット
2
スペーサ
図5−多段小ギヤ
9
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表6−フリーホイール及び小ギヤの直径
単位 mm
歯数
寸法
ピッチ円直径
歯底円直径a)
歯底距離
寸法許容差
A
B
B'(参考)
普通フリーホイール
及び普通小ギヤ
多段フリーホイール
及び多段小ギヤ
9
37.13
29.38
28.82
−
0.00
−0.70
10
41.10
33.35
33.35
11
45.08
37.33
36.87
+0.13
−0.37
−0.07
−0.77
12
49.07
41.32
41.32
13
53.07
45.32
44.93
14
57.07
49.32
49.32
15
61.08
53.33
53.00
16
65.10
57.35
57.35
17
69.12
61.37
61.07
18
73.14
65.39
65.39
19
77.16
69.41
69.15
20
81.18
73.43
73.43
21
85.21
77.46
77.22
22
89.24
81.49
81.49
23
93.27
85.52
85.30
24
97.30
89.55
89.55
25
101.33
93.58
93.38
26
105.36
97.61
97.61
−0.07
−0.97
27
109.40
101.65
101.46
28
113.43
105.68
105.68
29
117.46
109.71
102.54
30
121.50
113.74
113.74
31
125.53
117.78
117.62
32
129.57
121.82
121.82
33
133.60
125.85
125.70
34
137.65
129.90
129.90
36
145.72
137.97
137.97
38
153.79
146.04
146.04
フリーホイール及び小ギヤに対応するチェーンは,JIS D 9417による。
注a) 歯底円直径の計算式は,JIS B 1801の附属書2による。
10
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表6−フリーホイール及び小ギヤの直径(続き)
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附属書A
(規定)
ねじの呼び1.375-24のねじ
序文
この附属書は,フリーホイールをハブに取り付ける部分に用いるねじの呼び1.375-24の基準山形,公式,
基準寸法,許容限界寸法及び公差について規定する。
注記 この附属書で規定するねじは,ISO 6698による。
A.1 基準山形,公式及び基準寸法
基準山形,公式及び基準寸法は,次のとおりとする。
A.1.1 基準山形
基準山形を,図A.1の太い実線で示す。
図A.1−基準山形
A.1.2 公式
基準寸法の算出に用いる公式は,次による。
)
mm
(
24
4.
25
=
P
d=1.375×25.4 (mm)
H=0.866 0 P (mm)
)
mm
(
4
3
2
H
d
d
−
=
)
mm
(
4
5
1
H
d
d
−
=
D=d
D2=d2
D1=d1
A.1.3 基準寸法
基準寸法は,表A.1による。
12
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表A.1−基準寸法
単位 mm
ねじの呼び
ねじ山数
(25.4 mmにつき)
ピッチ (P)
めねじ(フリーホイール用ねじ)
谷の径 (D)
有効径 (D2)
内径 (D1)
おねじ(ハブ用ねじ)
外径 (d)
有効径 (d2)
谷の径 (d1)
1.375-24
24
1.058
34.925
34.238
33.779
A.2 許容限界寸法及び公差
許容限界寸法及び公差は,次のとおりとする。
A.2.1 基準山形,基準寸法,許容限界寸法,公差及び基礎となる寸法許容差の関係
めねじとおねじとが組み合ったときにおける基準山形,基準寸法,許容限界寸法,公差及び基礎となる
寸法許容差の関係を,図A.2に示す。
この図における記号の意味は,次による。
D,Dmin及びD3 min
: めねじ谷の径の基準寸法,谷底が平らな場合の最
小許容寸法及び谷底に円弧状の丸みを付けた場合
の最小許容寸法 (mm)
D2,D2 max,D2 min及びTD2 : めねじ有効径の基準寸法,最大許容寸法,最小許
容寸法及び公差 (mm)
D1,D1 max,D1 min及びTD1 : めねじ内径の基準寸法,最大許容寸法,最小許容
寸法及び公差 (mm)
d,dmax,dmin,Td及びes
: おねじ外径の基準寸法,最大許容寸法,最小許容
寸法,公差及び基礎となる寸法許容差 (mm)
d2,d2 max,d2 min,Td 2及び
es
: おねじ有効径の基準寸法,最大許容寸法,最小許
容寸法,公差及び基礎となる寸法許容差 (mm)
d1及びd1 max
: おねじ谷の径の基準寸法及び最大許容寸法 (mm)
図A.2−基準山形,基準寸法,許容限界寸法,公差及び基礎となる寸法許容差の関係
A.2.2 めねじの許容限界寸法及び公差
フリーホイールに用いるめねじの許容限界寸法及び公差は,表A.2による。
13
D 9418:2008
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表A.2−めねじの許容限界寸法及び公差
単位 mm
ねじの呼び
基礎となる
寸法許容差
谷の径
有効径
内径
Dmax
Dmin
D3 min
D2 max
D2 min
TD2
D1 max
D1 min
TD1
1.375-24
0
規定
しない
34.925
35.001
34.408
34.238
0.170
34.015
33.779
0.236
注記 めねじの谷底には丸みを付けてよいが,最大実体のおねじ山頂と干渉しないようにしなければならな
い。
A.2.3 おねじの許容限界寸法及び公差
ハブに用いるおねじの許容限界寸法及び公差は,表A.3による。
表A.3−おねじの許容限界寸法及び公差
単位 mm
ねじの呼び 基礎となる
寸法許容差
es
外径
有効径
谷の径
dmax
dmin
Td
d2 max
d2 min
Td 2
d1 max
d1 min
1.375-24
0.026
34.899
34.719
0.180
34.212
34.087
0.125
33.639
規定しない
注記 おねじの山頂は,通常,平らとするが,製作の都合上0.1 P(ピッチ)を超えない範囲内で丸みを付け
てもよい。
14
D 9418:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(規定)
自転車用炭素鋼球
序文
この附属書は,自転車用炭素鋼球について規定する。
B.1
鋼球の呼び及び呼び直径
鋼球の呼び及び呼び直径は,通常,表B.1による。
B.2
品質
B.2.1 寸法精度
鋼球の直径の寸法差,ロットの直径の相互差及び真球度は,B.3.1によって試験を行ったとき,表B.1の
とおりとする。
B.2.2 外観
鋼球の外観は,B.3.2によって試験を行ったとき,鏡面仕上げであって,割れがなく,きず,さびなどの
有害な欠点があってはならない。
B.2.3 圧砕荷重
鋼球の圧砕荷重は,B.3.3によって試験を行ったとき,表B.1のとおりとする。
B.2.4 硬さ
鋼球の硬さは,B.3.4によって試験を行ったとき,表B.1のとおりとする。
B.3
試験方法
B.3.1 寸法精度
寸法精度は,次による。
B.3.1.1 直径の寸法差及びロットの直径の相互差
直径の寸法差及びロットの直径の相互差を求めるのに必要な平均直径は,鋼球1個を平面とこれに垂直
な測定子との間に置き,方向を変えて測定した直径の最大値と最小値との算術平均値として求める。この
場合の測定力は,3 N以下とする。
B.3.1.2 真球度
真球度は,鋼球1個を角度90°のV溝とこれに垂直な測定子との間に置き,方向を変えて測定したとき
の測定子の動きの最大を求める。この場合,V溝の硬さは,60HRC以上でなければならない。また,測定
力は,3 N以下とする。
B.3.2 外観
外観は,通常,目視によって行い,必要に応じて適切な倍率の拡大鏡を用いて観測する。
B.3.3 圧砕荷重
圧砕荷重試験は,JIS B 7721で規定する圧縮試験機に角度120°の円すい座を取り付け,同一の呼びの
鋼球2個を重ねて行う。この場合,円すい座の硬さは,60HRC以上でなければならない。また,負荷速度
は,試験機の指針の移動速度が1秒間につき2 000〜5 000 Nでなければならない。
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D 9418:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
B.3.4 硬さ
硬さ試験は,JIS B 7726で規定するロックウェル硬さ試験機に角度120°の円すい座を取り付けて,JIS
Z 2245によって球面を直接測定する。この場合,円すい座の硬さは,60HRC以上でなければならない。
表B.1−鋼球の呼び及び呼び直径,圧砕荷重,硬さなど
呼び
呼び直径
mm
直径の
寸法差
μm
ロットの直径の
相互差(最大)
μm
真球度
(最大)
μm
圧砕荷重
(最小)
N
硬さ
(最小)
HRC
1/8
3.175
±5
2
2
5 000
56.0
5/32
3.969
8 000
57.0
3/16
4.762
11 000
57.5
7/32
5.556
14 000
58.0
1/4
6.350
18 000
58.0
9/32
7.144
22 000
59.0
5/16
7.938
27 000
59.5
注記1 直径の寸法差とは,1個の鋼球の平均直径と呼び直径との差。
注記2 真球度とは,鋼球の表面に外接する最小球面と鋼球表面の各点との半径方向
の距離の最大の値。
注記3 ロットの平均直径とは,ロットの最大鋼球の平均直径と最小鋼球の平均直径
との算術平均値。
注記4 ロットの直径の相互差とは,ロットの最大鋼球の平均直径と最小鋼球の平均
直径との差。
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D 9418:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C
(参考)
ISO 10230 自転車−スプラインハブ及び普通小ギヤ−はめあい寸法
序文
この附属書は,ハブギヤ,コースタハブなどに普通小ギヤを組み付ける箇所の寸法及び公差について規
定しているISO 10230について記載するものであって規定の一部ではない。
この規格及びJIS D 9419では,この部分の寸法は制限していない。
C.1 ハブ及び小ギヤの寸法
スプラインハブに普通小ギヤを組み付ける部分の寸法及び公差についてISO 10230では,図C.1のよう
に規定している。
単位 mm
a) 普通小ギヤ
b) ハブ
図C.1−ハブ及び普通小ギヤの寸法
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D 9418:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書D
(参考)
ISO 6697 自転車−ハブ及びフリーホイール−組立寸法
序文
この附属書は,フリーホイール,ハブの寸法について規定しているISO 6697について記載するものであ
って規定の一部ではない。
この規格及びJIS D 9419では,この部分の寸法は制限していない。
D.1 フリーホイールの寸法
フリーホイールの寸法についてISO 6697では,表D.1のように規定している。
表D.1−フリーホイールの寸法
単位 mm
スプロ
ケット
の枚数
ホイールに使用するチェ
ーンの呼びa)
DS
最小値
M
最大値
N b)
最大値
O c)
最大値
P
最小値
Z
最大値
S
最大値
1
081C
10.2
−
18
18
20
2
−
3
081C又は082C
21
24
24
18
4
082C
21
27
27
20
5
082C
27
30
30
25
6
082C
33
33
33
31
注a) チェーンの呼びは,ISO 9633による。この呼びは,次に示すインチの呼びに一致する。
No.081C:1/2×1/8
No.082C:1/2×3/32
b) 内側本体の全長
c) フリーホイールの参照表面Aから外側表面先端までの全長,これは,Nと同じ又はMより大きいことがあ
る。
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D 9418:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応する国際規格との対比表
JIS D 9418 : 2008 自転車−フリーホイール及び小ギヤ
ISO 6697 : 1994,Cycles−Hubs and freewheels−Assembly dimensions
ISO 6698 : 1989,Cycles−Screw threads used to assemble freewheels on bicycle hubs
ISO 10230 : 1990,Cycles−Splined hub and sprocket−Mating dimensions
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範
囲
一般用自転車,幼児
用自転車のフリー
ホイール及び小ギ
ヤについて規定。
ISO 6697
ISO 6698
ISO
10230
3.3
1
2
フリーホイールの寸法を
規定している。
自転車用ハブにフリーホ
イールを組み付けるため
のねじ。
ハブと小ギヤを組み付け
るためのスプライン部の
形状。
追加
ISOではフリーホイールの寸
法だけを規定。
ISOでは組み付けるためのね
じの寸法だけを規定。
ISOではスプライン部の形状
だけを規定。
JISは主要自転車部品ごとに規格
を制定し,認証を行っている。ま
た,JISでもISOのフリーホイール
の寸法,ねじの寸法,スプライン
部の形状を使用することは妨げて
いない。
2 引用規
格
3 種類
普通フリーホイー
ル
多段フリーホイー
ル
普通小ギヤ
多段小ギヤ
−
−
追加
JISでは種類を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,呼び方を統一するため規定。
4 部品名
称
図2〜図5及び表6
によって部品名称
を規定。
−
−
追加
JISでは部品名称を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,部品名称を統一するため規定。
2
D
9
4
1
8
:
2
0
0
8
19
D 9418:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
5形状及
び寸法
図2〜図5及び表6
によって規定。
ねじは,JISの規定
又は附属書A(ISO
整合),スプライン
部の形状は附属書C
ISO 6697
ISO 6698
ISO
10230
2
3.4
形状及び寸法
JISと同じ。
追加
JISではピッチ円直径,歯底円
直径,ねじも追加規定してい
る。また,形状例,寸法例を示
している。
JISでは従来から使用している形
状,寸法,ねじも規定しているが
ISOに規定されたねじの寸法,スプ
ライン部の形状を使用することは
妨げていない。
6 強度
6.1フリー
ホイール
9.1の試験を行った
とき,フリーギヤ,
スプロケット,つ
め,ラチェット,そ
の他の部分が破損
してはならない。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,安全性を確保するため規定。
6.2小ギヤ 9.2の試験を行った
とき,小ギヤの各部
が破損してはなら
ない。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,安全性を確保するため規定。
7 硬さ
9.3の試験を行った
ときの,各部の硬さ
を規定。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,品質を確保するため規定。
8 構造
8.1フリー
ホイール
各部の結合,取り外
しができる構造,ね
じぶたの緩み及び
締まり,歯底部の横
振れ,縦振れなどを
規定。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,品質を確保するため規定。
8.2小ギヤ 歯底部の横振れ,縦
振れを規定。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,品質を確保するため規定。
2
D
9
4
1
8
:
2
0
0
8
20
D 9418:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
9 試験方
法
9.1フリー
ホイール
の強度
4 900 Nの力で引っ
張り,各部を調べ
る。
最大歯数20以上の
多段フリーホイー
ルは196 N・m。
ISO 6697
ISO 6698
ISO
10230
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,安全性を確保するため規定。
9.2小ギヤ
の強度
4 900 Nの力で引っ
張り,各部を調べ
る。
最大歯数20以上の
多段小ギヤは196
N・m。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,安全性を確保するため規定。
9.3硬さ
JIS Z 2245によって
測定する。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,品質を確保するため規定。
9.4フリー
ホイール
の振れ
歯底部の横振れ及
び縦振れをダイヤ
ルゲージによって
測定する。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,品質を確保するため規定。
9.5 フリ
ーギヤ及
びスプロ
ケットの
がた
ギヤ側面で測定し
たダイヤルゲージ
の指針の動きの最
大幅を読み取る。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,安全性を確保するため規定。
9.6 玉当
たり部の
耐摩耗性
毎分250回転の速度
で50 000回空転さ
せた後,玉当たり部
を目視,触感などに
よって調べる。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,安全性を確保するため規定。
2
D
9
4
1
8
:
2
0
0
8
21
D 9418:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
10 外観
さび,鋭い先端,ば
り,かえりなど。
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,品質を確保するため規定。
11 製品の
呼び方
a) 普通
使用するチェーン
の呼び,歯数
ISO 6697
ISO 6698
ISO
10230
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,製品の呼び方を統一するため
規定。
b) 多段
使用するチェーン
の呼び,段数又は,
ピン高さ,段数
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,製品の呼び方を統一するため
規定。
12 表示
製造業者名又は略
号
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,製造業者を明確にするため規
定。
附属書A
(規定)
ねじの呼び1.375-24
のねじ
ISO 6698
附属書Aの規定は,ISO
6698を翻訳したもの。
選択
JISでは受渡当事者間の協定に
よってJIS B 0225に規定され
たBC 1.37のねじを用いてもよ
い。
JISでは従来から使用しているね
じを使用することも認めている。
附属書B
(規定)
自転車用炭素鋼球
について規定。
ISO 6698
ISO
10230
−
−
追加
JISでは項目を追加。
JISは自転車部品としてのフリー
ホイール及び小ギヤの規格であ
り,それらに使用する炭素鋼球の
品質を確保するため規定。
附属書C
(参考)
ISO 10230の規定内
容を参考として示
している。
ISO
10230
附属書Cは,ISO 10230
の規定である。
選択
JISではその部分の寸法は制限
していない。
JISでは,ハブギヤ及びコースタハ
ブと普通小ギヤの組付部の寸法,
形状については両者が,がたなく
はめ合っていればよいと考え,寸
法,形状を制限しておらず,ISO
10230の寸法とすることも妨げて
いない。
2
D
9
4
1
8
:
2
0
0
8
22
D 9418:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
附属書D
(参考)
ISO 6697の規定内
容を参考として示
している。
ISO 6697
附属書Dは,ISO 6697の
規定の一部である。
選択
JISではその部分の寸法は制限
していない。
JISでは新製品開発の妨げとなる
ため,フリーホイールの取付部の
ねじ寸法以外は,寸法を制限して
おらず,ISO 6697の寸法とするこ
とも妨げていない。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6697 : 1994,ISO 6698 : 1989,ISO 10230 : 1990:MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 選択……………… 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
参考文献 JIS D 9419 自転車−ハブ
2
D
9
4
1
8
:
2
0
0
8