D 9111:2016
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 自転車の分類 ··················································································································· 1
3 用語及び定義 ·················································································································· 10
4 諸元······························································································································ 22
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 25
D 9111:2016
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人自転
車産業振興協会(JBPI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規
格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規
格である。これによって,JIS D 9111:2010は改正されこの規格に置き換えられ,また,JIS D 9101:2012は
廃止され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 9111:2016
自転車−分類,用語及び諸元
Cycles-Classification,terminology and essential characteristics
序文
この規格は,2014年に第1版として発行されたISO 4210-1及び1990年に第1版として発行されたISO
8090を基に,自転車関連用語を日本の使用実態に応じて追加して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,自転車の分類,用語及び定義並びに諸元について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 4210-1:2014,Cycles−Safety requirements for bicycles−Part 1: Terms and definitions
ISO 8090:1990,Cycles−Terminology(全体評価:MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
自転車の分類
自転車の分類及び部分分類は,次による。
a) 分類 自転車の分類は,表1による。小分類に掲げたものを,車種という。各自転車の例を,図1〜
図10に示す。
2
D 9111:2016
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表1−分類
大分類
小分類(車種)
日本工業規格
自転車
一般用自転車 スポーティ車
JIS D 9301
シティ車
小径車
実用車
子供車
幼児用自転車 幼児車
JIS D 9302
スポーツ専用
自転車
マウンテンバイク
−
レーシングバイク
電動アシスト
自転車
スポーティ車
JIS D 9115
シティ車
小径車
実用車
三輪自転車
三輪車(駆動補助機能付を含む)
−
特殊自転車
幼児二人同乗用自転車(駆動補助機能付を含む)
−
トラックレーサ
BMX車
シクロクロス車
タンデム車
リカンベント車
キャンピング車
その他の特殊自転車
b) 部分分類 自転車の部分分類及び構成部品は,表2による。
注記 部分分類とは,自転車の構成部品の機能上の分類をいう。
3
D 9111:2016
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表2−部分分類及び構成部品
部分分類
構成部品の名称
部品番号a)
日本工業規格b)
車体部
フレーム
フレーム体
前ホーク
フレーム部品
ヘッド部品
ハンガ部品
シート部品
1-1
1-2
1-3
1-4
1-5
JIS D 9301 附属書JA
JIS D 9301 附属書JB
操だ(舵)装
置
ハンドル
ハンドルバー
ハンドルステム
2-1
2-2
JIS D 9412
にぎり
バーテープ
エンドキャップ(又はエンドプラグ)
3
4
5
JIS D 9413
駆動装置
ギヤクランク
6
JIS D 9415
ペダル
トウクリップ及びトウストラップ
8
JIS D 9416
−
チェーン
9
JIS D 9417
歯付きベルト
10
−
フリーホイール及び小ギヤ
11
JIS D 9418
ユニットハブc)
JIS D 9419
歯付きプーリ
フロント歯付きプーリ
リヤ歯付きプーリ
7
12
−
走行装置
ハブ(普通ハブ,クイックレリーズハブ,ユニットハブ,ハ
ブギヤ,コースタハブ,ハブブレーキ及びハブダイナモ)
前ハブ
後ハブ
13-1
13-2
JIS D 9419
スポーク及びニップル
14
JIS D 9420
リム
15
JIS D 9421
タイヤ
チューブ
タイヤバルブ
16
17
JIS K 6302
JIS K 6304
一体車輪
−
補助車輪
18
チェンジギヤ
装置
ディレーラ
リヤディレーラ
フロントディレーラ
シフトレバー
ディレーラワイヤ
19-1
19-2
19-3
19-4
JIS D 9428
ハブギヤc)
JIS D 9419
制動装置
ブレーキ(リムブレーキ,キャリパブレーキ,バンドブレー
キ,内拡ブレーキ,ローラーブレーキ及びディスクブレーキ)
前ブレーキ本体
後ブレーキ本体
ブレーキレバー
ブレーキワイヤ(又はロッド)
20-1
20-2
20-3
20-4
JIS D 9414
コースタハブc) 及びハブブレーキc)
JIS D 9419
4
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表2−部分分類及び構成部品(続き)
部分分類
構成部品の名称
部品番号a)
日本工業規格b)
座席装置
サドル
21
JIS D 9431
シートポスト
積載装置
フロントキャリヤ
−
リヤキャリヤ
22
JIS D 9453
バスケット
23
−
バッグ
−
停立装置
スタンド
24
JIS D 9453
警報装置
ベル
25
JIS D 9451
ブザー
−
リフレックスリフレクタ
フロントリフレクタ
ペダルリフレクタ
サイドリフレクタ
リヤリフレクタ
26-1
26-2
26-3
JIS D 9452
反射性タイヤ,反射テープなどの反射材
−
尾灯
JIS C 9502
照明装置
灯火装置
前照灯
ダイナモ
ハブダイナモc)
携帯電灯
27-1
27-2
JIS C 9502
JIS C 9502
JIS D 9419
−
−
保護装置
どろよけ
前どろよけ
後どろよけ
28-1
28-2
JIS D 9411
フラップ
29
−
チェーンケース
30
JIS D 9454
スポークプロテクタ
31
−
ピンカバー
−
ドレスガード
32
−
セイフティフック
−
附属部品
フレームポンプ
33
JIS D 9455
錠
34
JIS D 9456
ボトル及びボトルケージ
−
ショルダパッド
−
締結部品
チェーン引き
35
JIS D 9432
クランクピン
36
JIS D 9432
ボルト,ナット及び小ねじ
−
駆動補助装置 駆動補助装置
37
−
蓄電池
38
−
注a) 部品番号は図1,図2,図4,図6,図7及び図9の部品番号を示す。
b) 日本工業規格は,一般用自転車又は幼児用自転車を適用範囲とする規格を示す。
c) ユニットハブは駆動機能を,ハブギヤはチェンジギヤ機能を,コースタハブ及びハブブレーキは制動機能を,
ハブダイナモは発電機能を兼ね備えた複合部品であるが,いずれも走行装置に分類する。
5
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1−スポーティ車の例
図2−シティ車の例
6
D 9111:2016
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図3−小径車の例
図4−実用車の例
7
D 9111:2016
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図5−子供車の例
図6−幼児車の例
8
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図7−マウンテンバイクの例
図8−レーシングバイクの例
9
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図9−電動アシスト自転車のシティ車の例
図10−幼児二人同乗用自転車の例
10
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3
用語及び定義
自転車に関する主な用語及びその定義は,次による。
なお,一つの用語欄に二つ以上の用語が併記されている場合には,記載してある順位に従って,優先使
用する。また,用語及び対応英語の一部に括弧を付けてあるものは,紛らわしくない場合は,この括弧内
の文字を省略してもよい。
注記1 対応英語を参考として示す。
注記2 用語の下の括弧内のかな書きは,読み方を示す。
注記3 定義欄で,用語の後の括弧内の番号は,この規格の用語番号を示す。
なお,図の中に示した番号も,この規格の用語番号を示す。
注記4 対応英語の中で太字によって示したものは,ISO 4210-1及びISO 8090に規定されていること
を示す。
a) 自転車の名称
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
自転車
ペダル又はハンドクランクを用い,主に乗員の人力で駆動操縦され,
かつ,駆動車輪をもち,地上を走行する車両の総称。
cycle
1002
一般用自転車
一般道路において,日常の交通手段,スポーツ,レジャーなどの用に
供される一人乗り用の2輪の自転車で,表1の車種に分類し,表3
の諸元に適合するもの。
bicycle for general
use
1003
スポーティ車
主に一般道路における交通手段,中長距離の快適走行などを目的と
し,チェンジギヤ装置を備えたものの総称。マウンテンバイク及び
BMX車に外観の似たマウンテンバイク類形車(ルック車),BMX類
形車及びクロスバイクを含む(図1参照)。
注記 クロスバイクとは,マウンテンバイク及びレーシングバイクを
一般道路での走行に適するよう設計(マウンテンバイクの場合
はタイヤを細くし,レーシングバイクの場合はハンドルをフラ
ット形バーにするなど)した自転車。よって,マウンテンバイ
クとレーシングバイクとを組み合わせた(クロス)自転車と呼
ばれている。
sporty bicycle
1004
シティ車
日常の交通手段又はレジャー用に用いる短中距離の低中速走行用の
自転車(図2参照)。
city bicycle
1005
小径車
室内での保管,自動車トランクへの収納又は公共交通機関への持ち込
みを意図し,軽量化及びコンパクト化を図った自転車(図3参照)。
compact bicycle
1006
実用車
日常の交通・運搬手段に用いる短中距離の低速走行用の自転車(図4
参照)。
roadster
1007
子供車
主に小学校の児童が,日常の遊戯又は交通手段に用いる自転車の総称
(図5参照)。
young adult
bicycle
1008
幼児用自転車
主に学齢前の幼児一人が日常の遊戯用として用いる2輪の自転車で,
表3の諸元に適合するもの(図6参照)。
young children
bicycle
1009
スポーツ専用自
転車
オフロード若しくは起伏の多い地形における使用,高速走行用などに
限定した使用,又は特別の設計仕様に基づく自転車の総称で,表1
の車種に分類し,表3の諸元に適合するもの。
bicycles for
exclusive sports
usage
11
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1010
マウンテンバイ
ク
ダウンヒル,スラローム,クロスカントリー,フリースタイルなどの
競技,荒野,山岳地帯などでの高速走行,急坂登降,段差越えなどを
含む広範囲の使用に対応して,軽量化,耐衝撃性,走行性能,乗車姿
勢の自由度などの向上を図った構造の専用自転車(図7参照)。
注記 サスペンション機構,フラット形ハンドル,高い性能をもつブ
レーキ,ワイドレンジチェンジギヤ及び呼び(幅)1.5以上の
ブロックパターンタイヤを装備している。
mountain bicycle
1011
レーシングバイ
ク
高速走行用で,フリーホイール及び制動装置を備え,競技条件に合わ
せて設計された専用自転車(図8参照)。
注記 ロードレーサともいう。一般にディレーラ,足固定装置付きペ
ダル及びクイックレリーズハブを装備し,タイヤ幅が28 mm
以下で,どろよけ,キャリヤ及びスタンドは装備しない。トラ
イアスロンに使用することを目的に製作されたトライアスロ
ン車もある。
racing bicycle
1012
電動アシスト自
転車
自転車に電動機を備え,その電動機は,乗員のペダリングと独立して
出力を発生させることなく,人力によって発生するクランク回転出力
が電動機の駆動出力を比例的に発生させる構造(駆動補助機能)の自
転車の総称(図9参照)で,表1の車種に分類し,表3の諸元に適合
するもの。
electric power
assisted cycle
1013
三輪自転車
後車輪又は前車輪を2個並列に装備した3輪の自転車。一人乗り用の
三輪自転車で,道路交通法施行規則(昭和35年総理府令第60号)第
9条の2に定められた車体の大きさ(長さ190 cm,幅60 cm)を超え
ないものを三輪車(駆動補助機能付を含む)という。
なお,幼児用三輪車は,玩具の範ちゅう(疇)とし,三輪自転車に含
まない。
tricycle
1014
特殊自転車
特定の目的,限定された用途,又は特別の仕様に基づく自転車で,表
1の車種に分類する。
special purpose
cycle
1015
幼児二人同乗用
自転車
幼児二人が同乗できる座席を備えた又は備えることができるよう設
計された自転車。車輪の数が2輪以上4輪以下,自転車の長さが2 300
mm以下,幅が900 mm以下で,発進時及び走行時の走行性,停止時
の安定性,乗降の容易さなど幼児を二人乗せて安全に走行ができるも
の(駆動補助機能付を含む)(図10参照)。
bicycle which
equipped the
seats for two
children
1016
トラックレーサ
専ら自転車競技場内における競走用として,競技種目に合わせて設計
された2輪の特殊自転車。
注記1 一般に前傾乗車姿勢用ハンドル,足固定装置付きペダル及び
チューブラタイヤを装備する。
注記2 競技規則によって,仕様上の基準及び制約があり,基本的に
は手による推進機構,空気抵抗軽減装置の付加並びにフリー
ホイール及びチェンジギヤ装置の使用が禁止されている。
track racing
bicycle
1017
BMX車
凹凸及びヘアピンカーブがあるコースを競走する自転車,フラットな
グランドで高く飛びながら技を競う自転車,ジャンプ台を高く飛びな
がら技を競う自転車,街中の階段又は手すり,木製のハーフパイプ,
傾斜路,段差のある平行路などを使用して技を競う自転車,小川,岩
山などの人工地形又は人工の障害物の安定走行を競う自転車などの
総称。一般に車輪の径の呼び20で,特にフレーム,前ホーク,ハン
ドル,車輪,チェーン,ブレーキ,ギヤクランク,ペダルなどの部品
は,悪路でのジャンプ,ウイリー走行などの使用に耐えられるよう,
軽量化及び耐衝撃性を重視して設計された自転車。
BMX bike
1018
シクロクロス車
レーシングバイクを元にオフロードで行われる自転車競技用に設計
された自転車。
cyclo-cross bicycle
12
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1019
タンデム車
複数の座席をもち,複数の乗員が前後一列に乗って同時に駆動できる
2輪の特殊自転車。
tandem bicycle
1020
リカンベント車
仰向け形乗車姿勢の自転車。
recumbent bicycle
1021
キャンピング車
サイクリングでのキャンプ旅行に適した仕様で,重い荷物に備え,太
いタイヤ及び大形の前後キャリヤが装備されている自転車。
camping bicycle
1022
その他の特殊自
転車
サイクルサッカー,サイクルポロ,トライアルなどの各種競技用自転
車,ファニーバイク,三人乗り自転車(トリプレット車),数十人乗
りといった多座自転車,変わり種自転車(ホビーサイクル),空気抵
抗軽減のフェアリング付きの流線形自転車,配達用自転車,一輪車,
ハンドクランク付き自転車,特殊三輪車など,限定された用途又は特
殊な仕様の自転車。
special purpose
cycle (the
others)
b) 一般
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
供用状態
乗用できる自転車の状態。
注記 タイヤ空気圧は,表示空気圧(2038)又は標準空気圧(2039)
である。
service condition
2002
正常な乗車姿勢
一般的な走行状態で,操だ(舵),制動などの操作が円滑にできる乗
員の姿勢。
normal riding
posture
2003
適応乗員
ハンドル,サドルなどの位置を調節することによって,正常な乗車姿
勢がとれる体格の乗員。
appropriate rider
2004
(自転車の)右
側
正常な乗車姿勢をとったとき,自転車の基準中心面に対する乗員の右
手側。
注記 例えば,自転車の右側に付けるクランク及びペダルを,それぞ
れ右クランク及び右ペダルという。
right side (of
cycle)
2005
(自転車の)左
側
正常な乗車姿勢をとったとき,自転車の基準中心面に対する乗員の左
手側。
left side (of cycle)
2006
サドル最大高さ
サドルを水平の状態にして,シートポストをはめ合せ限界標識(2008)
にセットし,地上面からサドル座面の上部のシートポスト軸と交差す
る点までの垂直距離(図11)。
maximum saddle
height
2007
サドル最小高さ
サドルを水平の状態にして,製造業者の指示によってサドルを最も下
げ,地上面からサドル座面の上部のシートポスト軸と交差する点まで
の垂直距離。
minimum saddle
height
2008
はめ合せ限界標
識
ハンドルステムにホークステムとの,又はシートポストにフレームと
の最小はめ合せ長さを示す目印(図11)。
minimum
insertion mark
2009
(自転車の)基
準中心面
自転車のフレーム体の中心面で,ヘッドパイプ,上パイプ,立パイプ
及び下パイプ,又はこれらに相当する部材の中心線によって作られる
平面(図12のP)。
central reference
plane (of cycle)
2010
チェーンライン
フリーホイール(又は小ギヤ)の歯厚又は組立幅の中心とギヤ板の歯
厚又は組立幅の中心とをつなぐ線(図12のL)。
chain line
2011
前チェーンライ
ン寸法
クランク軸の中心線上で,チェーンラインから自転車の基準中心面ま
での距離(図12のb1)。
chain wheel chain
line distance
2012
後チェーンライ
ン寸法
後車輪軸の中心線上でチェーンラインから自転車の基準中心面まで
の距離(図12のb2)。
rear sprocket chain
line distance
2013
フレームサイズ
クランク軸の中心から,立パイプ又は立パイプに相当する部材の上端
までの距離(図13のh1)。
frame size
2014
ハンガ下り
(はんがさがり)
自転車を平たんな地上面に供用状態で直立させたとき,後車輪軸の中
心線を通り地上面に平行な面からクランク軸の中心線までの距離(図
13のh2)。
bottom bracket
displacement
13
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2015
ハンガ地上高さ
自転車を平たんな地上面に供用状態で直立させたとき,クランク軸の
中心線から地上面までの距離(図13のh3)。
bottom bracket
height
2016
ヘッド角
自転車を平たんな地上面に供用状態で直立させたとき,地上面とヘッ
ドパイプの中心線又は操だ(舵)軸の中心線とがなす角度(図13の
θ1)。
注記 地上面と操だ(舵)軸の中心線とがなす角度をキャスタ角とも
いう。
head angle
2017
シート角
自転車を平たんな地上面に供用状態で直立させたとき,地上面と立パ
イプ又は立パイプに相当する部材の中心線とがなす角度(図13の
θ2)。
seat angle
2018
ホイールベース
自転車を平たんな地上面に供用状態で直立させたとき,前車輪軸の中
心線及び後車輪軸の中心線をそれぞれ地上面に投影したときの両中
心線間の距離(図13のl1)。
wheel base
2019
ホークオフセッ
ト
ホークステム中心線と前車輪軸中心線との距離(図13のl2)。
offset
2020
フロントセンタ
自転車を平たんな地上面に供用状態で直立させたとき,クランク軸中
心線から前車輪軸中心線までの距離(図13のl3)。
front center
2021
リヤセンタ
自転車を平たんな地上面に供用状態で直立させたとき,クランク軸中
心線から後車輪軸中心線までの距離(図13のl4)。
rear center
2022
トレール
自転車を平たんな地上面に供用状態で直立させたとき,前車輪軸中心
線の地上面に投影した線から操だ(舵)軸の地上面との交点までの距
離(図13のl5)。交点が前車輪軸中心線の投影した線の前方にある場
合を正,後方にある場合を負とする。
trail
2023
クランク長さ
クランク軸中心線とペダル軸中心線との距離(図12のl6)。
crank length
2024
突出し長さ
ハンドルステムの操だ(舵)軸中心線とハンドルバークランプ部の中
心線との距離(図14のl7)。
handlebar stem
extension length
2025
ペダルクリアラ
ンス
ペダル接地角(2026)とトウクリアランス(2027)とを組み合わせた
総称。
pedal clearance
2026
ペダル接地角
(ぺだるせっち
かく)
自転車を供用状態で平たんな地上面に直立させ,一方のペダルを最下
位にして踏面を地上面と平行にした状態から,そのまま最下位にした
ペダル側に傾け,ペダルが地上面に接したときの自転車の基準中心面
(2009)が,最初に直立させたときの基準中心面に対してなす角度(図
15参照)。
ground clearance
2027
トウクリアラン
ス
ペダル踏面の中心からペダル軸に直角方向に測った,前タイヤ又は前
どろよけまでの最短距離(図16参照)。
toe clearance
2028
タイヤクリアラ
ンス
タイヤとフレーム体若しくは前ホーク各部,又はどろよけ及びその取
付けねじとの隙間。
wheel/tyre assembly
clearance
2029
滑り止め踏面
(すべりどめと
うめん)
駆動するとき,足裏に接するペダルの滑り止め面。
pedal
tread-surface,
tread surfaces (of
pedal)
2030
ギヤ比
ギヤ板の歯数をフリーホイール又は小ギヤの歯数で除した値。
gear ratio
2031
最大ギヤ比
クランク軸が1回転するときに走行する最大距離を生み出すギヤ比。 highest gear ratio
2032
最小ギヤ比
クランク軸が1回転するときに走行する最小距離を生み出すギヤ比。 lowest gear ratio
2033
ギヤ比距離,GD ギヤクランクを1回転させることによって自転車が進む距離。車輪の
外周長にギヤ比を乗じた数値で表す。
gear development
2034
ブレーキレバー
の開き
操作力を加えないときのブレーキレバーの外側とハンドルにぎり部
の外側との最短距離(図17参照)。
brake lever grip
dimension
2035
制動距離
乗員がブレーキを操作してから停止するまでに自転車が移動する距
離。
braking distance
14
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2036
ブレーキ操作開
始点
試験機構又は乗員の手若しくは足で,ブレーキ作動装置を作動させ
た,試験用走路上又は試験機上の地点。この地点は,試験用走路上で
は,前車輪又は後車輪のブレーキ作動装置のいずれかを作動させた地
点とする。
commencement of
braking
2037
制動力
タイヤと路面間,又はタイヤと試験機のドラム若しくはベルト間の接
線方向の後ろ向きの力(FBr)。
braking force
2038
表示空気圧
タイヤの性能を有効に発揮させるためにタイヤに表示してある空気
圧。
indicated inflation
pressure
2039
(タイヤの)標
準空気圧
タイヤの性能を有効に発揮させるのに適したタイヤの空気圧。一般
に,この空気圧を表示空気圧とする。
注記 推奨空気圧ともいう。
recommended
inflation pressure
(of tyre)
2040
最大空気圧
タイヤの性能を有効及び安全に発揮させるのに適したタイヤ又はリ
ム製造業者が推奨する空気圧の最大値。最大空気圧がタイヤとリムの
両方に表示されていた場合,いずれか低い方の値とする。
maximum inflation
pressure
2041
(タイヤの)最
大負荷
タイヤに標準空気圧を充塡したとき,タイヤの耐久性を維持すること
ができる最大の負荷。
recommended
maximum load
(of tyre)
2042
タイヤの総幅
タイヤを適用リムに装着して標準空気圧を充塡し,負荷を加えない状
態(接地しない状態)でのタイヤの最大幅(図18参照)。
overall width of
tyre
2043
タイヤ幅
タイヤの総幅から模様,文字などの高さを除いたサイドウォール間ま
での直線距離(図18参照)。
section width of
tyre
2044
タイヤの外径
タイヤを適用リムに装着して,標準空気圧を充塡し,負荷を加えない
状態(接地しない状態)での外径(図18参照)。
overall diameter of
tyre
2045
ハブ振分け中心
ハブの左右のロックナットの外側間隔の中心(図19参照)。通常,リ
ムの中心面をいう。
注記 ロックナットがない場合は,左右の玉押しの外側間隔の中心と
する。
center of over lock
nut dimension
2046
ハブオフセット
ハブ振分け中心(2045)とハブつば間隔の中心との距離(図19参照)。
注記 車輪のおちょこ量ともいう。
hub offset
2047
オフセット組み
車輪
ハブ振分け中心(2045)とハブつば間隔の中心とをずらした構造の車
輪(図19参照)。
注記 ハブ振分け中心に対し,ハブつば間隔の中心が位置する方向を
オフセット方向という。
offset wheel
2048
8本取り車輪
各スポークが他のスポークと4か所で交差する組み方の車輪。ハブつ
ばに通したスポークを,1本目と8本目,3本目と10本目というよう
に中6本おきに交差させて組み付ける(図20参照)。
four-cross spoked
wheel
2049
6本取り車輪
各スポークが他のスポークと3か所で交差する組み方の車輪。ハブつ
ばに通したスポークを,1本目と6本目,3本目と8本目というよう
に中4本おきに交差させて組み付ける(図21参照)。
three-cross spoked
wheel
2050
4本取り車輪
各スポークが他のスポークと2か所で交差する組み方の車輪。ハブつ
ばに通したスポークを,1本目と4本目,3本目と6本目というよう
に中2本おきに交差させて組み付ける(図22参照)。
two-cross spoked
wheel
2051
あやどり
ハブつばの外側から通したスポーク線を内側から通したスポーク線
の上に重ねて交差させる組み方。
spoke crossing
2052
スポーク頭左内
(すぽーくあた
まひだりうち)
スポークをあやどりするとき,左側のスポークの頭がハブつばの内側
にあること(図23参照)。
−
2053
スポーク頭左外
(すぽーくあた
まひだりそと)
スポークをあやどりするとき,左側のスポークの頭がハブつばの外側
にあること(図24参照)。
−
15
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2054
車輪の縦振れ
車輪の半径方向の全振れ。
wheel concentricity
2055
車輪の横振れ
車輪の軸方向の円周振れ。
wheel squareness
2056
折り畳み車・分
割車
輸送及び保管しやすいようにコンパクトな形状に折り畳めるよう設
計された自転車を折り畳み車という。また,フレームが分割できる機
構の自転車を分割車という。
folding bicycle,
separable cycle
2057
完全組立車
完全に組立て・調整が行われ,使用に供する状態にある自転車。
fully assembled
bicycle
2058
七分組立車
(しちぶくみた
てしゃ)
フレームに少なくとも後車輪,ギヤクランク,チェーン,フリーホイ
ール,後ブレーキ本体,チェーンケース及びディレーラを組み付け,
その他の部品を組み付けない状態で結束又は包装した自転車。
almost assembled
bicycle,
short packaged
bicycle
2059
未組立車
七分組立車の要件を満たさない組立状態の自転車。
unassembled
bicycle,
knock downed
bicycle
2060
ボルト結合
ねじ締結具で結合された部品,又はねじで留められている状態。
bolted joint
2061
露出突起物
通常,使用時に強く接触して,又は事故でその上に倒れたときに,そ
の位置又は硬さによって,乗員が危険となるおそれのある突起物。
exposed
protrusion
2062
折損
意図しない二つ以上の部分への分離。
fracture
2063
目に見える亀裂
試験によって生じた,肉眼で確認できる亀裂。
visible crack
2064
模擬地上面
試験部品又はアセンブリを完成車の中に組み付けたときの地上面の
位置を表す面。
simulated ground
plane
2065
オフロード
粗い小石の多い走路,林道,及び木の根又は岩があるなど一般的な舗
装がされていない走路。
off-road rough
terrain
2066
一般道路
自転車の走行が法律上認められている指定及び許可された道路。
public road
3001
フレーム
フレーム体,前ホーク及びフレーム部品の総称(図25参照)。フレー
ムの形状は,ダイヤモンド形(図26参照)とスタッガード形,ダブ
ルループ形などのダイヤモンド形以外のもの(図27参照)との2種
類がある。
frame assembly
3002
フレーム部品
ヘッド部品,ハンガ部品及びシート部品の総称(図25参照)。
frame parts
3003
サスペンション
フレーム
路面からの衝撃を緩和するため,緩衝機構を組み込んだフレーム。
suspension frame
3004
サスペンション
ホーク
路面からの衝撃を緩和するため,緩衝機構を組み込んだ前ホーク。
suspension fork
3005
ダミーホーク
試験時に製造業者から供給された前ホークの代わりに,又は前ホーク
が供給されなかった場合に取り付けることができる,特定の条件で製
造された試験用前ホーク。
dummy fork
3006
ホークステム
フレームのヘッドパイプ内で操だ(舵)軸を中心に回転する前ホーク
の一部分。通常,ホーク肩に接合され,又は直接ホーク足に接合され,
前ホークとハンドルステムとの接続点になる。
fork steerer (fork
stem)
3007
シートポスト
サドルを固定し,フレームと接続する部品。
seat-post
3008
クランクアセン
ブリ
駆動側及び非駆動側のクランク,ペダル軸アダプタ,クランク軸,並
びに駆動システムを構成する部品(ギヤ板など)から成る疲労試験用
アセンブリ。
crank assembly
3009
エアロエクステ
ンション
乗員の空気抵抗を減らすため,ハンドルバー又はステムに取り付けら
れた突出し。
aerodynamic
extension
3010
バーエンド
ハンドルバーに追加された突出し。通常は,ハンドルバーの端部のハ
ンドルバー軸と直角に固定する。
bar end
16
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3011
コースタハブ
ペダルを駆動とは逆の方向へ回転させて,自転車の制動を行う機構を
組み込んだハブ。
back-pedal brakes,
coaster brake hub
3012
ハブブレーキ
直接車輪のハブ上で作動するブレーキ。
hub brake
3013
ハブダイナモ
ハブに内蔵された発電装置。
hub generator
3014
バンドブレーキ
ハブに取り付け又は組み込まれた円筒形ドラムを外側から円周状の
ブレーキ帯で締め付けるブレーキ。
band brake
3015
ディスクブレー
キ
ハブに取り付け又は組み込まれた薄いディスクの側面をパッドで挟
み込むブレーキ。
disc brake
3016
リム部を制動す
るブレーキ
ブレーキブロックが車輪のリム上で作動するブレーキ。
rim-brake
3017
ブレーキレバー
制動装置を操作するレバー。
brake lever
3018
コントロールケ
ーブル
装置類を操作するケーブル(ブレーキワイヤ,ディレーラワイヤ又は
前後に取り付けた錠を連動させるためのワイヤを含む。)。
control cable
3019
セイフティフッ
ク
カンチレバー形キャリパブレーキのワイヤ切断事故に備えて,つりワ
イヤが車輪に巻き込まれないように,これを受け止める保護装置。
safety hook
3020
クイックレリー
ズ装置
レバー操作によって車輪又は他の部品を接続,保持及び固定する機
構。
quick-release
device
3021
クイックレリー
ズハブ
フレームからの車輪の着脱をスパナなどの工具を使用せず,かつ,短
時間で行うことのできるハブ。
quick release hub
3022
ビンディングペ
ダル
靴底に装着する固定部材(クリート)とその固定部材にはめ合うよう
に設計された専用のペダル体とを固定できるようにした足固定装置
付きペダル。クリップレスペダルともいう。
quick-release
pedal,
binding type pedal
3023
トウクリップ
乗員の靴がペダルから離れないように靴のつま先部分をサポートす
る金具。
toe clip
3024
トウストラップ
乗員の靴がペダルから離れないように靴を固定するためのバンド。
toe strap
3025
リングケース
主としてスポーティ車で使用される円板状のチェーンケースで,チェ
ーンとギヤとの間に乗員の衣服が巻き込まれることを防ぐために,右
クランクとアウタギヤ板との間に装備するもの。
chainwheel disc
3026
スポークプロテ
クタ
多段フリーホイール及び多段小ギヤの最大スプロケットとスポーク
との間に装備される円板で,チェーンがスポーク側へ脱落するのを防
ぐ用具。
spoke protector
3027
車輪
ハブ,リム及びスポーク若しくはディスクから成る(ただし,タイヤ
を除く。)アセンブリ,又はこれらを組み合わせたもの。
wheel
3028
一体車輪
リム,スポーク及びハブが一体となった車輪。
solid wheel
3029
反射性タイヤ
夜間,自動車のヘッドライトなどの照射による自転車の被視認性を高
めるために,サイドウォール部に環状の反射体を備えた自転車用タイ
ヤ。
reflective tyre
3030
ショルダパッド
自転車を肩に担いで運搬する場合に備えて,主に上パイプと立パイプ
との内角に装備する肩当て。
shoulder pad
3031
繊維強化樹脂材
料
金属又は非金属の短繊維又は長繊維を積層した又は粒子で補強した
非金属を全体又は部分的に使用した材料。
注記 例としてFRP,CFRP(カーボンファイバー)。
composite
materials
3032
繊維強化樹脂製
車輪
繊維強化樹脂材料を使用した車輪。
composite wheels
3033
歯付きベルト
動力を伝達する手段として使用される,歯を配列した継ぎ目のない環
状のベルト。
drive belt
3034
プーリ
円周上の歯溝によってベルトの動力を伝達する,クランク軸及び車軸
に取り付けられた回転輪。
pulley
17
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3035
ねじ山固定具
意図せずにねじが緩まないようナット及びボルトのねじ山に附属又
は適用される装置。
注記 例として,ロックワッシャー,ロックナット,緩み止め剤,剛
性ナットなどがある。
screw thread
locking devices
3036
一次的な車輪保
持装置
前車輪を前ホークに,後車輪をフレームに確実に保持する装置。
primary retention
system
3037
二次的な車輪保
持装置
一次的な保持装置(クイックレリーズハブのカムレバーなど)が緩ん
でも,前車輪を前ホークに保持する装置。
secondary
retention system
H サドル最大高さ(2006)
1
はめ合せ限界標識(2008)
2
地面
図11−サドル最大高さ
L
チェーンライン(2010)
P
(自転車の)基準中心面(2009)
b1 前チェーンライン寸法(2011)
b2 後チェーンライン寸法(2012)
l6
クランク長さ(2023)
図12−駆動部
18
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
h1 フレームサイズ(2013)
h3 ハンガ地上高さ(2015)
l2
ホークオフセット(2019)
l4
リヤセンタ(2021)
θ1 ヘッド角(2016)
h2 ハンガ下り(2014)
l1
ホイールベース(2018)
l3
フロントセンタ(2020)
l5
トレール(2022)
θ2 シート角(2017)
図13−フレーム主要寸法
l7
突出し長さ(2024)
1
ペダル接地角(2026)
図14−突出し長さ
図15−ペダル接地角
19
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1
トウクリアランス(2027)
2
ペダル
3
どろよけ
4
タイヤ
5
どろよけがない場合
1
ブレーキレバーの開き(2034)
図16−トウクリアランス
図17−ブレーキレバーの開き
1
タイヤの総幅(2042)
2
タイヤ幅(2043)
3
タイヤの外径(2044)
4
サイドウォール
5
リム
1
ハブオフセット(2046)
2
ハブ振分け中心(2045)
3
タイヤの外径(2044)
図18−タイヤ寸法
図19−オフセット組み車輪(2047)
20
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図20−8本取り車輪(2048)
図21−6本取り車輪(2049)
図22−4本取り車輪(2050)
21
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図23−スポーク頭左内(2052)
図24−スポーク頭左外(2053)
A フレーム体
B 前ホーク
C フレーム部品(3002)
C1 ヘッド部品
C2 ハンガ部品
C3 シート部品
注記 フレームからシート部品を省略することができる。
図25−フレーム(3001)
図26−ダイヤモンド形の例
22
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図27−ダイヤモンド形以外の例
4
諸元
一般用自転車,幼児用自転車,スポーツ専用自転車,三輪自転車及び電動アシスト自転車の諸元は,表
3及び図28による。ただし,車重及び使用条件は,参考値とする。
なお,特殊自転車については,特定の目的,限定された用途,又は特別仕様に基づく自転車のため,諸
元として定義しない。
23
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−諸元
大分類
一般用自転車
小分類(車種)
スポーティ車
シティ車
小径車
実用車
子供車
サドル最大高さ
mm
635以上1 100以下
635以上750未満
自転車の長さ
mm
1 900以下
1 600以下
1 900以下
自転車の幅
mm
600以下
ハンドルの幅
mm
350以上600以下
車輪の径の呼び
20以上28以下
12.5以上20以下 20以上28以下 12.5以上26以下
参
考
車重a)
kg
8〜18
10〜20
8〜18
15〜25
13〜18
使
用
条
件
積載質量b)
kg
10
15
10
30
5
常用速度 km/h
15〜25
10〜20
10〜15
10〜15
8〜18
乗員体重c)
kg
65
40
大分類
幼児用自転車
スポーツ専用自転車
三輪自転車
小分類(車種)
幼児車
マウンテンバイク
レーシングバイク
三輪車
サドル最大高さ
mm 435を超え635未満
635以上
635以上1 100以下
自転車の長さ
mm
950以上1 350以下
1 900以下
1 900以下
自転車の幅
mm
550以下
1 000以下d)
600以下
600以下
ハンドルの幅
mm
350以上550以下
350以上1 000以下
350以上600以下
350以上600以下
車輪の径の呼び
12.5以上18以下
26以上29以下
26以上28以下
12.5以上20以下
タイヤ幅
mm
−
38以上
28以下
−
参
考
車重a)
kg
13〜15
10〜20
12以下
20〜35
使
用
条
件
積載質量b)
kg
−
0
15
常用速度 km/h
5〜8
20〜50
10〜15
乗員体重c)
kg
20
65
65
大分類
電動アシスト自転車
小分類(車種)
スポーティ車
シティ車
小径車
実用車
サドル最大高さ
mm
635以上1 100以下
自転車の長さ
mm
1 900以下
1 600以下
1 900以下
自転車の幅
mm
600以下
ハンドルの幅
mm
350以上600以下
車輪の径の呼び
20以上28以下
12.5以上20以下
20以上28以下
参
考
車重a)
kg
13〜28
15〜30
20〜35
13〜28
使
用
条
件
積載質量b)
kg
10
15
10
30
常用速度 km/h
15〜25
10〜20
10〜15
10〜15
乗員体重c)
kg
65
注a) 車重は,その自転車の標準仕様による質量を示す。
b) 積載質量は,その自転車の積載装置に対する望ましい許容質量を示す。
c) 乗員体重は,その車種を設計する上での乗員の標準的な体重を示す。
d) 自転車の幅が600 mmを超えるものは,道路交通法施行規則第9条の2に定められた普通自転車の車体の大
きさ(長さ190 cm,幅60 cm)に該当しないため,軽車両として扱われる。
24
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1
自転車の長さ
2
自転車の幅
3
ハンドルの幅
H サドル最大高さ
l1
ホイールベース
図28−主要寸法
25
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS D 9111:2016 自転車−分類,用語及び諸元
ISO 4210-1:2014,Cycles−Safety requirements for bicycles−Part 1: Terms and definitions
ISO 8090:1990,Cycles−Terminology
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異
の箇条ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との
技術的差異の理由及び今
後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範囲 自転車の分類,用語及び定
義,諸元について規定。
ISO 8090
ISO 4210-1
適用
範囲
1
自転車の用語について定義。主要
寸法を示す記号を規定。
自転車をサドル最大高さによって
区分
追加
JISでは,ISO規格にない
分類,諸元を追加してい
る。
国際規格の見直しの際,
JISの分類,諸元を提案
する。
2 自転車の
分類
a) 分類は,一般用自転車,
幼児用自転車,スポーツ専
用自転車,三輪自転車,電
動アシスト自転車,特殊自
転車に大分類。
一般用自転車は,シティ車,
子供車などに,スポーツ専
用自転車は,マウンテンバ
イク,レーシングバイクに
車種を小分類。
ISO 4210-1
1
ISO規格は,サドル最大高さによ
ってISO 4210の自転車とISO
8098の幼児用自転車に区分。
自転車は,シティ車及びトレッキ
ング車,子供車,マウンテンバイ
ク,レーシングバイクとに車種を
分類。
追加
JISでは,ISO規格にない
電動アシスト自転車など
を分類している。また,
自転車をシティ車などの
一般用自転車とマウンテ
ンバイク,レーシングバ
イクのスポーツ専用自転
車とに大分類している。
国際規格の見直しの際,
JISの分類を提案する。
2
D
9
11
1
:
2
0
1
6
26
D 9111:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異
の箇条ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との
技術的差異の理由及び今
後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
2 自転車の
分類(続き)
b) 部分分類は,自転車を車
体部,操だ(舵)装置,駆
動装置,走行装置,チェン
ジギヤ装置,制動装置,座
席装置,積載装置,停立装
置,警報装置,照明装置,
保護装置,附属部品,締結
部品,駆動補助装置に分類
し,主な部品名称を規定。
ISO 8090
1〜10 自転車の基本的な部品を以下の分
類に区分し,部品の名称を規定。
1 フレーム/前ホーク
2 ヘッド/ハンドル部
3 ハンガ部/ギヤクランク/チェ
ーン
4 車輪
5 前ハブ
6 後ハブ
7 ディレーラ
8 ブレーキ
9 サドル/ペダル
10 その他附属部品類
変更
JISでは,部分分類を変
更している。部品名称は,
この規格では主な部品名
称を規定し,部品の詳細
な名称は自転車JIS部品
規格で規定している。
国際規格の見直しの際,
JISの分類を提案する。
3 用語及び
定義
自転車など125の用語をa)
自転車の名称,b) 一般に分
類し定義。
ISO 4210-1
ISO 8090
2
11
自転車など53の用語を定義。
記号(主要寸法)を定義
追加
JISでは,ISO規格で定義
していない用語を追加し
ている。
国際規格の見直しの際,
JISの用語及び定義を提
案する。
4 諸元
車種ごとのサドル最大高
さ,自転車の長さ,幅,車
輪径の呼びなどを規定。
ISO 4210-1
1
ISO規格は,サドル最大高さによ
って自転車と幼児用自転車に区
分。
追加
JISでは,ISO規格で規定
していない車輪径の呼び
などを追加している。
国際規格の見直しの際,
JISの諸元を提案する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 4210-1:2014,ISO 8090:1990,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
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