2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 6710-1994
農業用トラクタのフロント及び
ミッド動力取出軸
Agricultural tractors−Front and mid power take-off
1. 適用範囲 この規格は,農業用トラクタ(ローン及びガーデントラクタを含む。)のフロント及びミッ
ドの動力取出軸(以下,軸という。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を次に示す。
JIS D 6702 農業用トラクタの動力取出軸
2. この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 形状及び寸法 軸の形状及び寸法は,原則として表1又は表2のいずれかとする。
3. 回転速度 軸の回転速度は,原則として機関の定格回転速度において2 000r/minとする。
なお,軸の最高回転速度は2 300r/minを超えないことが望ましい。ただし,フロント軸の回転速度は,
JIS D 6702に規定するものと同様とすることができる。
4. 回転方向 フロント軸の回転方向は,前進方向に向って原則として時計回りとする。ただし,ミッド
軸については規定しない。
5. 軸の方向及び位置 軸の方向及び位置は,原則として次による。
(1) 方向は,機体の垂直及び水平面に平行でなければならない。
(2) 機体の垂直中心面から左右の片寄りは,254mm以内になければならない。
(3) 地上高は特に定めない。
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D 6710-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 軸の形状及び寸法
摘要
寸法
(呼び35)
最大
最小
角形スプライン
大径
D
34.87
34.82
小径
d
28.14
27.89
幅
W
8.64
8.59
面取りの長さ
B
7.0
逃げ溝の丸み
G
6.7
逃げ溝の谷径
F
29.5
29.3
ピン穴径(2)
E
8.3
ピン
外径(2)
7.9
コネクタ
大径
D1
34.93
34.90
小径
d1
29.72
29.67
幅
W1
8.74
8.69
ピン穴径(2)
E
8.3
注(1) 軸先端から逃げ溝部中心寄り25mmまでの空間に
はトラクタの固定部があってはならない。
(2) ピン穴Eを設ける場合の寸法に適用する。
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D 6710-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 軸の形状及び寸法
摘要
寸法
最大
最小
インボリュート
軸大径
D
25.40
24.84
スプライン
軸小径
d
−
21.34
基準ピッチ円直径
23.812
圧力角
30°
ダイヤメトラルピッチ (DP)
16/32
歯数
15
l
23.82±0.4
有効スプライン長さ
L
42.82
逃げみぞの谷径
F
19.05±0.1
逃げみぞの丸み
G
5.08±0.25
面取りの長さ
B
3.2
θ
45°
コネクタ
大径
D1
26.06
−
(参考)
小径
d1
22.40
22.28
備考 先端部を段付きにしているものについては,段付きの形状は定め
ないが,長さ寸法 (l) は,この表の値とする。
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D 6710-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS D 6710 原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
田 原 虎 次
東京農工大学名誉教授
藍 房 和
東京農工大学農学部
林 清 輝
通商産業省機械情報産業局産業機械課
若 松 茂 三
工業技術院標準部機械規格課
波 川 鎮 男
農林水産省農産園芸局肥料機械課
安 食 恵 治
生物系特定産業技術研究推進機構
船 曳 英 夫
社団法人日本農業機械化協会
渡 邊 崇
社団法人全国農業機械商業協同組合連合会
谷田部 勝 男
全国農業協同組合連合会技術経営指導課
波 多 幸 夫
株式会社クボタ作業機第技術一部
福 永 喜 一
井関農機株式会社技術管理部
安 田 国 昭
ヤンマー農機株式会社中央技術研究所
辻 章
三菱農機株式会社管理部(東京)
佐 藤 文 男
石川島芝浦機械株式会社トラクタ技術部
井之川 明 嗣
本田技研工業株式会社朝霞東研究所
(事務局)
栗 原 靖 一
社団法人日本農業機械工業会
天 野 謙
社団法人日本農業機械工業会