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D 6025-1:2011 (ISO 24135-1:2006) 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 要求事項························································································································· 2 

4.1 シートベルト ················································································································ 2 

4.2 ベルトの材質 ················································································································ 2 

4.3 ベルトの幅 ··················································································································· 2 

4.4 性能 ···························································································································· 2 

5 試験方法························································································································· 3 

5.1 一般 ···························································································································· 3 

5.2 シートベルトのボデーブロック ························································································ 3 

5.3 側方引張試験 ················································································································ 4 

5.4 前方引張試験 ················································································································ 5 

5.5 巻取装置のロック仕掛け試験 ··························································································· 6 

D 6025-1:2011 (ISO 24135-1:2006) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本産業車両協会(JIVA)及び財

団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS D 6025の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS D 6025-1 第1部:シートベルト 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

D 6025-1:2011 

(ISO 24135-1:2006) 

産業車両−運転者保護装置の仕様及び試験方法− 

第1部:シートベルト 

Industrial trucks- 

Specifications and test methods for operator protection systems- 

Part 1: Lap-type seat belts 

序文 

この規格は,2006年に第1版として発行されたISO 24135-1を基に,技術的内容及び構成を変更するこ

となく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

適用範囲 

この規格は,フォークリフトトラック(以下,フォークリフトという。)などの産業車両における運転者

用シートベルト及び取付構造物の性能及び試験方法について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 24135-1:2006,Industrial trucks−Specifications and test methods for operator restraint systems−

Part 1: Lap-type seat belts(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

SAE J386,Operator Restraint System for Off-Road Work Machines 

E/ECE/324/TRANS 505 Add. 15/Rev. 5:2005,Addendum 15: Regulation Number 16, Revision 5, Uniform  

provisions concerning the approval of I. Safety-belts, restraint systems, child restraint systems and ISOFIX 

child restraint systems for occupants of power-driven vehicles II. Vehicles equipped with safety-belts, 

restraint systems, child restraint systems and ISOFIX child restraint systems 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

D 6025-1:2011 (ISO 24135-1:2006) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.1 

シートベルト(seat belt) 

絞め具(例えば,バックル),長さ調整具,巻取装置(装着されている場合)及び固定箇所に確実に留め

る手段を含むベルト。そのベルトは,運転操作中及び転倒状態時に腰部を保護するため運転者の腰部回り

を固定する。 

3.2 

転倒(tip over) 

側方又は前後方向におおよそ1/4回転(90°)車両が傾いた状態。ただし,フォークリフトの場合は,

マストによって更に傾くことがない構造になっている。 

3.3 

取付構造物(mounting structure) 

シートベルト取付部からシートベルトにかかる力を車両の構造部材に伝える構成部分。 

3.4 

ボデーブロック(body block) 

シートベルト及び取付構造物に試験荷重を加えるために使われる試験装置。 

3.5 

シートの質量(mass of seat) 

シート,位置調整用レール及びサスペンションを含む,全ての該当するシート構成部分の質量。 

要求事項 

4.1 

シートベルト 

シートベルトの構成は,次のいずれかに従わなければならない。 

− SAE J386 

− E/ECE/324規則番号16:改正版5:2005,6項(6.4は除く。) 

4.2 

ベルトの材質 

ベルトの材質は弱酸,アルカリ,白かび,劣化,湿気及び太陽光に耐性があり,無処理のポリエステル

繊維と同等か,又はそれ以上の性能をもつものとする。 

4.3 

ベルトの幅 

ベルトに引張力を加えない状態で測定したとき,幅が46 mm以上でなければならない。 

4.4 

性能 

性能は,次による。 

a) 巻取装置が装着されている場合,巻取装置のロック機能は,巻取装置からのベルトの速度又は加速度

だけに依存するのではなく,製造業者が設計した車両の横方向傾斜角が30°を超えない範囲で作動し

なければならない。 

b) 箇条5による試験を行ったとき,次の要件を満足しなければならない。 

1) シートベルトが意図しないのに解放される不具合,又は取付構造物のいかなる部分にも構造上の不

具合があってはならない。しかし,取付構造物には永久変形があってもよい。 

2) ベルトが引きちぎれ,引き裂かれ,その他の損傷があってはならない。 

3) 運転者保護装置を解除することができなければならない。 

c) 箇条5による試験を行っているとき,絞め具又は巻取装置のロック仕掛け(装着されている場合)が

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D 6025-1:2011 (ISO 24135-1:2006) 

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意図しないのに解除されることがあってはならない。 

試験方法 

5.1 

一般 

5.3〜5.5の試験は,産業車両用に設計され,産業車両用に装着される運転者保護装置及びその取付構造

物の形式ごとについて行わなければならない。 

シートベルト試験は,車両の構造部材に保護装置をつなぐのに必要なベルト及び固定具について試験を

しなければならない。サスペンションタイプのシート及びシートベルトが一体形のシートは,シートの固

定部を含む。 

5.2 

シートベルトのボデーブロック 

5.3で規定する側方引張試験のための試験荷重は,図1に示すボデーブロックによってシートベルト及び

その取付構造物に加えなければならない。 

5.4及び5.5で規定する前方引張試験及び巻取装置のロック仕掛け試験のための各々の試験荷重は,図2

に示すボデーブロックによってシートベルト及びその取付構造物に加えなければならない。 

図1及び図2に示すボデーブロックは,引張荷重に耐える構造とする。 

単位 mm 

図1−側方引張試験用ボデーブロック 

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単位 mm 

図2−前方引張試験用ボデーブロック 

5.3 

側方引張試験 

次の式で計算した力F1を図1のボデーブロックによって,シートベルト及びその取付構造物に,図3に

示すように構造上の抵抗力が最も少ない側方に対して,水平に最小60秒間加える。この試験は,車両の側

面が運転者に最も近い側の方向に行わなければならない。シートベルトのボデーブロックは,ベルトの位

置を調整するため縦軸について回転できなければならない。 

g

)

4

(1

1

m

W

F

+

=

ここに, 

F1: 加えられる力(N) 

W1: 450 kg 1) 

 注1) 欧米の95パーセンタル値である男性の体重のおお

よそ4倍 

m: シートの質量(kg) 

g: 重力加速度(m/s2) 

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注記 シートインデックスポイントは,座席に座った運転者の位置を規定するための基準点のことである。 

図3−側方引張試験−力の適用 

5.4 

前方引張試験 

5.3の式に従って計算した力F1を図2のボデーブロックによって,シートベルト及びその取付構造物に,

図4に示すように水平線に45°  °の角度で作用する前方斜め上の方向に,最小60秒間加える。 

図4−前方引張試験−力の適用 

+15 
  0 

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5.5 

巻取装置のロック仕掛け試験 

巻取装置をロックした状態で,ベルトに100 Nの力を最小60秒間水平に加える(図5参照)。 

図5−巻取装置の試験−力の適用 

参考文献 JIS D 4604 自動車部品−シートベルト