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D 6020:2014  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 要求事項························································································································· 2 

5 ペダル機能の表示 ············································································································· 2 

6 設計時の配慮事項 ············································································································· 2 

7 ペダルの配置 ··················································································································· 3 

附属書JA(参考)足操作の方向切替装置を装着する場合のアクセルペダルの配置について ················ 4 

附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 6 

D 6020:2014  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本産業車両協会(JIVA)及

び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出が

あり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

D 6020:2014 

フォークリフトトラック−座席式フォークリフト 

トラックのペダルの構造及び配置 

Fork lift trucks-Construction and layout of pedals of sit-on fork lift truck 

序文 

この規格は,2005年に第1版として発行されたISO 21281を基とし,国内での使用状況に合わせて,技

術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。 

適用範囲 

この規格は,座席式フォークリフトトラックのペダルの構造及び配置について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 21281:2005,Construction and layout of pedals of self-propelled sit-down rider-controlled industrial 

trucks−Rules for the construction and layout of pedals(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS D 0106 自動車−ブレーキ用語−種類,力学及び現象 

JIS D 6023 フォークリフトトラック−ブレーキ性能及び試験方法 

JIS D 6201 フォークリフトトラック−用語 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS D 0106及びJIS D 6201によるほか,次による。 

3.1 

ペダル(pedal) 

専ら足によって操作される操縦装置。 

3.2 

常用ブレーキペダル(service brake pedal) 

常用ブレーキを操作するペダル。 

D 6020:2014  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.3 

クラッチペダル(clutch pedal) 

エンジンとトランスミッションとの動力伝達及び遮断を操作するペダル。 

3.4 

インチングペダル(inching pedal) 

エンジン回転数にかかわらず,クラッチとブレーキとを作動させて,車速制御を行うペダル。 

3.5 

アクセルペダル(accelerator pedal) 

エンジン又はモータの回転速度を制御するペダル。 

要求事項 

4.1 

一般 

ペダルの配置及び構造は,人間工学を考慮して,運転者にとって快適な位置,適度な操作力及び容易な

操作を実現できるものとする。 

4.2 

常用ブレーキペダル 

常用ブレーキペダルは,踏み込むことでブレーキをかけ,運転者の右足で操作できなければならない。

また,常用ブレーキペダルは,他の装置の同時操作によって妨げられないように配置する。 

常用ブレーキペダルによらずに,他の手段によってブレーキを作動させる場合は,常用ブレーキペダル

によって通常占有される場所は空けておかなければならない。 

4.3 

クラッチペダル 

クラッチペダルは,運転者の左足で操作し,踏み込むことでクラッチを開放するものでなければならな

い。 

4.4 

インチングペダル 

インチングペダルは,運転者の左足で操作し,踏み込むことでクラッチ及びブレーキの作動ができるも

のとする。単独の常用ブレーキペダルがなく,インチングペダルが常用ブレーキペダルを兼ねる場合は,

いずれの足でも同等に操作可能な一つのペダルでなければならない。 

4.5 

アクセルペダル 

アクセルペダルは,運転者の右足で操作し,踏み込むことでエンジン又はモータの回転速度が増加する

ものでなければならない。 

アクセルペダルは,常用ブレーキペダルの右側に配置する。 

注記 足操作の方向切替装置を装着する場合のアクセルペダルの配置を,参考として附属書JAに示

す。 

ペダル機能の表示 

ペダルの機能は,取扱説明書の中で明確に示されなければならない。 

設計時の配慮事項 

ペダルは,通常の負荷に耐える強度をもたなければならない。ただし,常用ブレーキペダルの強度は,

JIS D 6023による。 

全てのペダルにおいて,開放時には,元の位置に自動で戻る構造とする。 

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D 6020:2014  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

全てのペダルの表面には,滑り止めを施すものとする。 

ペダルの配置 

この規格の要求事項に合致したペダルの配置を表1に示す。技術進歩又は新しい作動環境によって他の

ペダル配置が想定される場合は,この規格の一般的な要求事項に従い,かつ,車両制御において安全性が

同等なものである場合だけ認められる。 

表1−ペダル配置 

ペダル配置 

説明 

図の説明は,次による。 
a) 記号A,B及びCは,次の事項を示す。 
 

A:アクセルペダル 

B:常用ブレーキペダル又は空きスペース 

C:クラッチペダル又はインチングペダル 

 
b) B及びCの破線は,次の事項を示す。 

Bの破線:常用ブレーキペダルは,部分的に左右に 

 拡張する場合がある。 

Cの破線:エンジン式フォークリフトトラック用の 

 クラッチペダル又はインチングペダル。 

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D 6020:2014  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

足操作の方向切替装置を装着する場合のアクセルペダルの配置について 

JA.1 アクセルペダル 

足操作の方向切替装置を装着する場合は,方向切替及びアクセル機能をもつ一つのペダル操作によって,

又はペダルが二つある場合はいずれか一方のペダル操作によって,走行方向の切替えができるものとする。 

また,方向切替装置を両方向に同時に操作しても,いずれか一方向にしか切り替わらない構造としなけ

ればならない(表JA.1参照)。 

表JA.1−足操作方向切替装置のペダル配置 

形式 

ペダル配置 

説明 

方向切替及びアクセルは
右足操作 

II 

方向切替及びアクセルは
両足操作 

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D 6020:2014  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表JA.1−足操作方向切替装置のペダル配置(続き) 

図の説明は,次による。 

a) 記号AV,AR,B及びCは,次の事項を示す。 
 

AV :前進用アクセルペダル 

AR :後進用アクセルペダル 

B :常用ブレーキペダル,インチング(及び常用ブレーキ)ペダル又は空きスペース 

C :クラッチペダル又はインチングペダル 

b) ペダルの配置における最低の要求事項は,実線で示す。 
c) AV,AR,B及びCの破線は,次の事項を示す。 
 

AV/ARの破線 :選択仕様のアクセルペダル 

Bの破線 

:常用ブレーキペダルは,部分的に左右に拡張する場合がある。 

Cの破線 

:エンジン式フォークリフトトラック用のクラッチペダル又はインチングペダル。 

 
注記1 実際のペダルの形は,図と異なる場合がある。 
注記2 運転者が,走行方向に対して90°の方向に固定された運転位置に着席し,走行方向がペダルによ

って選択される場合は,ペダル上の矢印は次の図のように走行方向と一致させて表示する。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JB 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS D 6020:2014 フォークリフトトラック−座席式フォークリフトトラックのペ
ダルの構造及び配置 

ISO 21281:2005 Construction and layout of pedals of self-propelled sit-down 
rider-controlled industrial trucks−Rules for the construction and layout of pedals 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の
箇条ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

2 引用規格  

4 要求事項 4.1 一般 

4.2 常用ブレーキペダル 
4.3 クラッチペダル 
4.4 インチングペダル 
4.5 アクセルペダル 

JISと同じ 

追加 

ISO規格は一まとめの文
章になっているが,JISで
は分かりやすくするため
細分箇条を追加した。 

実質的な差異はないため,
我が国の現状に合わせる。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の
箇条ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

4 要求事項 
(続き) 

4.2 常用ブレーキペダル 
常用ブレーキペダルは,
踏み込むことでブレー
キをかけ,運転者の右足
で操作できなければな
らない。また,常用ブレ
ーキペダルは,他の装置
の同時操作によって妨
げられないように配置
する。 
常用ブレーキペダルに
よらずに,他の手段によ
ってブレーキを作動さ
せる場合は,常用ブレー
キペダルによって通常
占有される場所は空け
ておかなければならな
い。 

常用ブレーキペダルは,踏み込むことで
ブレーキをかけ,運転者の右足で操作で
きなければならない。 

1) また,常用ブレーキペダルは,左右の

車輪を別々あるいは両方にブレーキをか
けることが可能な,隣り合う二つのペダ
ルで構成される場合がある。2) もしイン
チングペダルと常用ブレーキペダルの両
方の機能を併せもったペダルを使用する
場合は,どちらの足でも同等に操作でき
なければならない。また,常用ブレーキ
ペダルは,他の装置の同時操作によって
妨げられないように配置する。 
常用ブレーキペダルによらずに,他の手
段によってブレーキを作動させる場合
は,常用ブレーキペダルによって通常占
有される場所は空けておかなければなら
ない。 

削除 

下記理由によって1)及び
2)の点線の下線部を削除
した。 
1):特殊な構造の説明であ
り要求事項ではないため
必要がない。 
2):4.4と内容が重複して
いる。 

実質的な差異はないため,
我が国の現状に合わせる。 

4.3 クラッチペダル 
クラッチペダルは,運転
者の左足で操作し,踏み
込むことでクラッチを
開放するものでなけれ
ばならない。 

クラッチペダルは,踏み込むことでクラ
ッチを開放されるものでなければならな
い。構造によっては,最終的な動作によ
って常用ブレーキを作動させる場合もあ
る。ペダルは運転者の左足で操作できな
ければならない。 

削除 

“構造によっては…場合
もある。”の説明は,4.4 イ
ンチングペダルの機能説
明と重複するため削除し
た。 

実質的な差異はないため,
我が国の現状に合わせる。 

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D 6020:2014  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の
箇条ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

4 要求事項 
(続き) 

4.5 アクセルペダル 
アクセルペダルは,運転
者の右足で操作し,踏み
込むことでエンジン又
はモータの回転速度が
増加するものでなけれ
ばならない。 
アクセルペダルは,常用
ブレーキペダルの右側
に配置する。 

アクセルペダルは,踏み込むことで速度
が増加しなければならない。ただし車両
の走行方向とは逆向きに方向切替装置が
操作されたときは,減速する構造であっ
てもよい。また,ペダルの開放によって,
速度を遅らせることもある。 
手操作の方向切替装置とアクセルペダル
とを装着する場合は,アクセルペダルは
常用ブレーキペダルの右側に配置する。 
足操作の方向切替装置を装着する場合,
方向切替及びアクセル機能をもつ一つの
ペダルの操作によって,又はペダルが二
つある場合はいずれか一方のペダル操作
によって,走行方向の切替えができるも
のとする。 

削除 

特殊な操作を行った場合
又は足操作の方向切替装
置を装着する場合の機能
説明は,一般になじみが
なく,かえって理解しに
くいものとなっているた
め,アクセルペダルの基
本機能に絞って簡潔な説
明とした。 
また,足操作の方向切替
装置を装着する場合の説
明は,附属書JAとしてJIS
本体から分離して,一般
的な方式とは異なること
を明確にした。 

実質的な差異はないため,
我が国の現状に合わせる。 
なお,ISOから削除した内
容は,解説に記載した。 

6 設計時の
配慮事項 

ブレーキペダルの強度
は,JIS D 6023による。 

− 

追加 

ブレーキペダルの強度に
関するJISを追加した。 

実質的な差異はないため,
我が国の現状に合わせる。 

附属書JA 
(参考) 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 21281:2005,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 
 

− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 
 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

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