D 5205 : 1998
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS D 5205 : 1976は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,ISO 7651, Commercial vehicles and buses−Mounting dimensions for alternators of types 1, 2
and 3を基礎として用いた。
この規格は,平成9年の改正によって規格の名称が改正され,同時に,すべての自動車用オルタネータ
を対象にした取付け寸法規格から,国際規格と同一の大型車用オルタネータだけの規格に改正された。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 5205 : 1998
自動車部品−大型車用オルタネータ−
取付け部形状及び寸法
Automotive parts−Alternators for commercial vehicles
and buses−Mounting dimension
序文 この規格は,1991年に第1版として発行されたISO 7651, Commercial vehicles and buses−Mounting
dimensions for alternators of types 1, 2 and 3を元に,対応する部分(オルタネータの種類のうち形式1A,2A,
2B,3A,3B,3C及び3D)については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日
本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない項目(オルタネータの種類のうち形式SH2C,
SH,DH1,DH2,DH3及び4点支持)を追加した。
なお,この規格のうち,点線の下線を施した箇所は,原国際規格にない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,大型車用オルタネータ(以下,オルタネータという。)のエンジン取付け部の
形状及び寸法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 7651 : 1991 Commercial vehicles and buses−Mounting dimensions for alternators of types 1, 2
and 3
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS D 1615 自動車用オルタネータ試験方法
3. 種類区分 オルタネータは,取付け部の形状によって,表1のとおり区分する。
2
D 5205 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 オルタネータの種類
種類
形式
寸法図
備考
片ヒンジ1形
1A
図1
ISOタイプ1Aに相当
片ヒンジ2形
2A
図2
ISOタイプ2Aに相当
2B
ISOタイプ2Bに相当
SH2C
−
片ヒンジSH形
SH
図3
−
両ヒンジ3形
3A
図4
ISOタイプ3Aに相当
3B
ISOタイプ3Bに相当
3C
ISOタイプ3Cに相当
3D
ISOタイプ3Dに相当
両ヒンジDH形
DH1
−
DH2
DH3
4点支持形
4点支持
図5
−
4. 形状及び寸法
4.1
片ヒンジ1形 形状及び寸法は図1及び表2による。
図1 片ヒンジ1形
表2 片ヒンジ1形の各部寸法
単位mm
形式
A
1.0
2.0
−+
B
±0.4
E
±0.5
G
L(1)
最大
M(1)
最大
α(2)
±1°
備考
1A
56
9.9
90
10.2
0
18
.0
+
検討中 検討中
60°
ISOタイプ1
注(1) L及びMは,出力に関係する項目で,後日規定する。
(2) 角度αの値は推奨値である。
3
D 5205 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.2
片ヒンジ2形 形状及び寸法は図2及び表3による。
図2 片ヒンジ2形
表3 片ヒンジ2形の各部寸法
単位mm
形式
A
±0.5
B
±0.5
C
±0.4
D
±0.4
E
±0.5
F
±0.5
G
L(1)
最大
M(1)
最大
α
±1°
β
±1°
備考
2A
80
1.0
2.0
−+
21
±0.4 16
7.0
2.0
−+
32
4.0
5.0
−+
93
90
10.2
018
.0
+
検討中 検討中
60°
60°
ISO
タイプ2
2B
56
1.0
2.0
−
+(4)
86
86
SH2C
58
28
16
44
84
84
8.5
83
150
60°(3)
60°(3)
−
注(3) SH2C形の角度α,βの値は推奨値である。
(4) 取付け環境が狭い場合で,軽量形オルタネータの場合にだけ許容する。
4
D 5205 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.3
片ヒンジSH形 形状及び寸法は図3及び表4による。
図3 片ヒンジSH形
表4 片ヒンジSH形の各部寸法
単位mm
形式
A
±0.5
B
±0.5
C
±0.4
D
±0.4
E
±0.5
F
±0.5
G1
G2
L
最大
M
最大
P
最大
α(4)
±2°
β(5)
±2°
SH
58
23.2
22
45.2
83
86
M8
10.2
140
139
13
0°〜60°
0°〜60°
注(5) 角度α,βの値は推奨値である。
5
D 5205 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.4
両ヒンジ3形及びDH形 形状及び寸法は図4及び表5による。
図4 両ヒンジ3形及びDH形
表5 両ヒンジ3形及びDH形の各部寸法
単位mm
形式
A1
±0.5
A2
B
E
±0.5
F
G
K(7)
M(8)
最大
P
最大
R
最小
S(8)
最大
α
±2°
β
±2°
備考
3A
16
20
〜30
30
〜40
90
−
12.2
027
.0
+
60.5〜65
検討中
20
18
検討中
0°
〜60°
±1°
0°
〜60°
±1°
ISO
タイプ3
3B
110
85.5〜90
20
3C
120
85.5〜90
20
3D(9)
22
125
16.2
027
.0
+
105.5〜110
25
DH1
16
20
27
115
115
12.2
68〜80
170
20
20
130
0°
〜
60°(6)
0°
〜
60°(6)
DH2
25
20
51
135
135
14.5
68〜90
210
25
157
DH3
27
20
51
147
147
16.5
68〜90
234
25
157
注(6) DH1,2,及び3形の角度α,βの値は推奨値である。
(7) Kは取付け交換用に空けた空間。
(8) M及びSは,出力に関係する寸法であって,次の段階に規定する。S(最大)の値は,エンジンメーカとオル
タネータメーカとでJIS D 1615による電気出力の定義に沿って合意したものでなければならない。
(9) 附属冷却機構
6
D 5205 : 1998
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4.5
4点支持形 形状及び寸法は図5及び表6による。
図5 4点支持形
表6 4点支持形の各部寸法
単位mm
形式
A1
±0.5
A2
B
C
D
E
±0.5
F
G1
G2
K1
K2
M
最大
P
最大
S
4点支持
41
47
43
40
120
120
135 M14 M12 130
80
232
22
191
4.6
各形式の定格電流とB端子ねじ仕様 各形式の定格電流とB端子ねじ仕様を表7に参考に示す。
表7 定格電流とB端子ねじ仕様(参考)
形式
定格電流
B端子ねじ
備考
12V用
24V用
1A
−
−
−
ISOタイプ1
2A
ISOタイプ2
2B
SH2C
−
SH
〜140A
〜60A
M6〜M8
3A
〜110A
〜65A
−
ISOタイプ3
3B
−
65〜120A
3C
65〜120A
3D
−
DH1
〜130A
25〜70A
M5〜M12
−
DH2
−
70〜110A
M6〜M10
DH3
110A以上
M10
4点支持
〜200A
M10
関連規格 ISO 7467 : 1987 Commercial vehicles and buses−Cylindrical shaft ends and hubs for alternators
ISO 8854 : 1988 Road vehicles−Alternators with regulators−Test methods and general requirements
7
D 5205 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
電装品JIS改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
三 橋 英 夫
東海大学
(幹事)
才 田 敏 和
三菱電機株式会社
中 田 喜 六
日興電機工業株式会社
(委員)
中 込 常 雄
日本工業標準調査会
浦 田 益太郎
通商産業省
市 川 英 雄
通商産業省工業技術院
照 山 勝
社団法人自動車技術会
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
坂 本 照 男
社団法人日本自動車整備振興会連合会
佐久間 浩
いすゞ自動車株式会社
稲 津 雅 弘
トヨタ自動車株式会社
富 田 公 夫
日産自動車株式会社
古 山 雅 章
富士重工業株式会社
高 木 昭 宣
株式会社本田技術研究所
横 山 高 尚
三菱自動車工業株式会社
林 誠
日産ディーゼル工業株式会社
久 保 陽 二
日野自動車工業株式会社
岩 田 頼 明
株式会社デンソー
橋 本 克 彦
株式会社日立製作所
木 村 栄 一
株式会社ミツバ
土 屋 正 文
ダイヤモンド電機株式会社
泉 壽 雄
澤藤電機株式会社
(関係者)
三 塚 隆 正
財団法人日本規格協会
海 野 裕 二
日産自動車株式会社
金 子 則 保
富士重工業株式会社
門 谷 重 夫
三菱自動車工業株式会社
宗 正 浩
株式会社デンソー
長谷川 保
株式会社ミツバ
(事務局)
村 岡 良 三
社団法人日本自動車部品工業会
宮 田 圭
社団法人日本自動車部品工業会