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D 5202 : 1998  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによってJIS D 5202 : 1980は改正され,この規格に置き換えられる。 

今回の改正によってこの規格は,ISO 3553 : 1987, Road vehicles−High-tension connections for ignition coils 

and distributorsのPart 1 : Socket type及びPart 2 : Plug type並びにISO 4024 : 1992, Road vehicles−Ignition coils

−Low-tension cable connectionsを基礎とするディストリビュータ及び点火コイルの高圧及び低圧端子の形

状寸法規格となり,ディストリビュータのエンジン取付け部の規定は削除された。 

なお,JIS D 5121-1980(自動車用イグニションコイル)に規定されていた高圧及び一次端子部の形状寸

法は,JIS D 5121-1998で削除され,この規格で規定された。 

この規格には,次に示す附属書がある。 

附属書(規定) ISO-B形高圧端子の形状・寸法

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

D 5202 : 1998 

自動車部品− 

ディストリビュータ及び点火コイル− 

高圧端子及び低圧端子の形状寸法 

Automotive parts−Distributors and ignition coils− 

High-tension connections and low-tension connections 

序文 この規格は,1987年12月に第1版として発行されたISO 3553-1, Road vehicles−High-tension 

connections for ignition coils and distributors−Part 1 : Soket-type及びISO 3553-2, Road vehicles−High-tension 

connections for ignition coils and distributors−Part 2 : Plug-types並びに1992年11月に第2版として発行され

たISO 4024, Road vehicles−Ignition coils−Low-tension cable connectionsを翻訳し,技術的内容を変更するこ

となく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある部分は,対応国際規格にはない事項である。 

1. 適用範囲 この規格は,自動車の火花点火エンジン用のディストリビュータ及び点火コイルに用いる

高圧端子及び低圧端子について形状及び寸法を規定する。 

備考 この規格の対応国際規格を次に示す。 

ISO 3553-1 : 1987 Road vehicles−High-tension connections for ignition coils and distributors−Part 

1 : Socket-type 

ISO 3553-2 : 1987 Road vehicles−High-tension connections for ignition coils and distributors Part 2 : 

Plug-types 

ISO 4024 : 1992 Road vehicles−Ignition coils−Low-tension cable connections 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの規格は,その最新版を適用する。 

JIS D 5403 自動車用電線端子 

備考 ISO 8092-1 : 1989, Road vehicles−Flat, quick-connect terminations−Part 1 : Tabs for single pole 

connectionsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

ISO 8092-2 : 1988, Road vehicles−Flat, quick-connect terminations−Part 2 : Test and 

performance requirements for single pole connections 

ISO 10455 : 1992, Road vehicles−Dry ignition coils using rotating high-voltage distributor

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D 5202 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3. 端子の種類 ディストリビュータ又は点火コイルに用いる高圧端子及び低圧端子の種類を,表1に示

す。 

表1 端子の種類 

種類 

形式 

備考 

高圧端子 

ISO-A形 

ISO 3553-1 ソケット形タイプAに相当 

ISO-C形 

ISO 3553-2 プラグ形タイプCに相当 

低圧端子 

ねじ形 

ISO 4024のタイプ1(ねじ形)に相当 

平形 

ISO 4024のタイプ2(平形)に相当 

備考 附属書に規定するISO-B形高圧端子は,上記のISO-A形が使

えない場合にだけ使用できる。 

4. 高圧端子 高圧端子の形状及び寸法は,図1及び図2による。 

なお,この規格で規定しない詳細は,製造者の選択に任せる。 

単位 mm 

注(1) コネクタの挿入を円滑にするための,プラスチック部材又は金属部材の部分の内側テーパ。 

(2) 点火コイルで高圧端子の製造上必要な場合には,1710

−mmの代わりに1910

−mmを用いてもよい。 

ディストリビュータで出力端子がディストリビュータの中心軸に直角で,一方側に付いているもの

は15±0.5mmを用いてもよい。 

(3) 溝の最大直径部(必ず溝の中心にある必要はない。)に設定した,ソケットの中心軸に直角な平面。 
(4) Aの基準寸法は,10mm,14mm及び20mmとする。 

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D 5202 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図1 ISO-A形高圧端子 

図2 ISO-C形高圧端子 

5. 点火コイル用低圧端子 低圧端子の形状及び寸法は,図3による。 

点火コイルの正極及び負極には,それぞれ+及び−のマークを容易に消えない方法で表示しなければな

らない。この端子極性記号は,大きさが少なくとも2mm以上とする。 

端子の位置は,製造者の決定に任せる。 

平形端子は,JIS D 5403のPAとし,ISO 8092-2で規定する試験方法及び要求性能に従うものとする。 

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D 5202 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

a) ねじ形端子 

b) 平形端子 

注(5) ねじの呼びM5は負極に使用する。ねじの呼びM6は正極に推奨する。乾式点火コイル

(ISO 10455参照)の正極には,ねじの呼びM6を使用する。 

(6) 多極ブレードコネクタを用いてもよい。 
(7) その他の記号を追加してもよい。 

図3 低圧端子 

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D 5202 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(規定) ISO-B形高圧端子の形状・寸法 

序文 この附属書に規定する高圧端子は,ISO 3553-1 : 1987, Road vehicles−High-tension connections for 

ignition coils and distributors−Part 1 : Socket-typeの附属書に規定されたタイプBに相当する。 

1. 適用範囲 この附属書は,本体に規定するISO-A形の高圧端子に代えて,特別な場合にだけ使用でき

るISO-B形の高圧端子の形状・寸法を規定する。 

2. 形状・寸法 ISO-B形の高圧端子の形状・寸法は,附属書図1に示す寸法以外は本体のISO-A形によ

る。 

なお,ISO-B形のソケットにはISO-B形のコネクタだけを用いる。 

附属書図1 ISO-B形高圧端子 

D 5202 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

電装品JIS改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

三 橋 英 夫 

東海大学 

(幹事) 

才 田 敏 和 

三菱電機株式会社 

高 見   悟 

阪神エレクトリック株式会社 

(委員) 

中 込 常 雄 

日本工業標準調査会 

浦 田 益太郎 

通商産業省 

市 川 英 雄 

通商産業省工業技術院 

照 山   勝 

社団法人自動車技術会 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会 

坂 本 照 男 

社団法人日本自動車整備振興会連合会 

佐久間   浩 

いすゞ自動車株式会社 

稲 津 雅 弘 

トヨタ自動車株式会社 

富 田 公 夫 

日産自動車株式会社 

久 保 陽 二 

日野自動車工業株式会社 

古 山 雅 章 

富士重工業株式会社 

高 木 昭 宣 

株式会社本田技術研究所 

横 山 高 尚 

三菱自動車工業株式会社 

泉   壽 雄 

澤藤電機株式会社 

土 屋 正 文 

ダイヤモンド電機株式会社 

岩 田 頼 明 

株式会社デンソー 

橋 本 克 彦 

株式会社日立製作所 

木 村 栄 一 

株式会社ミツバ 

(関係者) 

三 塚 隆 正 

財団法人日本規格協会 

海 野 裕 二 

日産自動車株式会社 

金 子 則 保 

富士重工業株式会社 

門 谷 重 夫 

三菱自動車工業株式会社 

長 岡 昭 宏 

ダイヤモンド電機株式会社 

中 村 明 浩 

ダイヤモンド電機株式会社 

都 筑 康 雄 

株式会社デンソー 

山 口 正 幸 

株式会社デンソー 

鎌 田 隆 博 

阪神エレクトリック株式会社 

(事務局) 

村 岡 良 三 

社団法人日本自動車部品工業会 

宮 田   圭 

社団法人日本自動車部品工業会