2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 4419-1986
自動車用ディスクブレーキパッドの
接着面さび発生試験方法
Test Procedure of Rusting at Material Interfaces
for Disc Brake Pads of Automobiles
1. 適用範囲 この規格は,自動車の常用ブレーキに使用するディスクブレーキ用パッド(以下,パッド
という。)の接着面に発生するさびの試験方法について規定する。
引用規格:
JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 接着面 裏金と摩擦材,裏金と二層材及び二層材と摩擦材との接着面。
(2) 接着面のさび パッドを湿気又は塩水に暴露したとき,各接着面に発生するさび。
(3) 二層材 摩擦材と裏金との間に設けられた断熱などを目的とした中間層。
3. 試験温度及び湿度 試験室の状態は,原則として温度23±2℃,相対湿度50±5 %とする。
4. 試験装置及び器具
4.1
恒温恒湿槽 恒温恒湿槽は,温度50±1℃,湿度95±1 %に調節できるものとする。
4.2
塩水噴霧試験機 塩水噴霧試験機は,JIS Z 2371(塩水噴霧試験方法)による。
5. サンプル サンプルは,次による。
(1) パッドは,正規に仕上げられた新品とする。
(2) サンプルの大きさは,受渡し当事者間の協定による。
6. 試験方法
6.1
恒温恒湿試験 恒温恒湿試験は,次の順序によって行う。
(1) サンプルを温度50±1℃,湿度95±1 %に保たれた恒温恒湿槽に入れ72時間放置する。
(2) 室温大気中に24時間以上放置する。
(3) 以上の(1),(2)を1サイクルとし,3サイクル,6サイクル,12サイクルまでの3種類の履歴を別個の
サンプルに与える。
6.2
塩水噴霧試験 塩水噴霧試験は,JIS Z 2371によるほかは,次の順序によって行う。
(1) サンプルを塩水噴霧試験機内に72時間放置する。
2
D 4419-1986
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(2) 室温大気中に96時間放置する。
(3) 以上の(1),(2)を1サイクルとし,3サイクル繰り返す。
6.3
摩擦材のはく離 それぞれのサンプルについて各サイクル終了後,速やかに各接着面ではがす。
6.4
接着面のさび発生状況の観察 次のいずれにさびが発生したかを区分し,その発生状況を記録及び
図示又はカラー写真で撮影する。
(1) 摩擦材と裏金との接着面
(2) 摩擦材と二層材との接着面
(3) 二層材と裏金との接着面
7. 記録 付表に示す様式の記録用紙に次の事項を記録する。
(1) サンプルの材質及び寸法
(2) 各接着面のさびの発生率 (%),図示又はカラー写真
(3) 室温大気中に放置したときの試験室の温度と湿度
(4) 試験年月日
(5) その他 受渡し当事者間の協定による事項
付表 接着面さび発生記録用紙
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D 4419-1986
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自動車 航空部会 自動車専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
中 込 常 雄
社団法人自動車技術会
横 溝 眞一郎
工業技術院標準部
柴 藤 良 知
運輸省交通安全公害研究所
黒 田 直 樹
通商産業省機械情報産業局
清 水 達 夫
運輸省地域交通局
瀬 倉 久 男
防衛庁装備局
梅 澤 清 彦
東京工業大学
石 渡 正 治
財団法人日本自動車研究所
大 沼 広 洲
全日本トラック協会
佐 藤 武
慶応義塾大学
杉 浦 秀 昭
日本自動車整備振興会連合会
田 中 兼 吉
社団法人日本バス協会
轟 秀
社団法人日本自動車連盟
安 部 宏
株式会社本田技術研究所
改 田 護
トヨタ自動車株式会社
紅 谷 恒 雄
日産自動車株式会社
須 永 惇 一
いすゞ自動車株式会社
鈴 本 作 良
社団法人日本自動車部品工業会
高 原 昭 二
三菱自動車工業株式会社
西 原 孝 雄
マツダ株式会社
大 槻 耕 一
日野自動車工業株式会社
金 子 達 明
日本自動車輸入組合
(専門委員)
斎 藤 巌
財団法人日本規格協会
佐 藤 好
日本道路公団
有 賀 久
日産ディーゼル株式会社
宇 藤 官
鈴木自動車工業株式会社
(事務局)
田 代 和 也
工業技術院標準部機械規格課
宗 像 保 男
工業技術院標準部機械規格課