D 4220:2009
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 取付方式の種類 ················································································································ 1
5 形状・寸法 ······················································································································ 2
D 4220:2009
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人自動車技
術会 (JSAE) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS D 4220:1984は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 4220:2009
自動車部品−ホイール−取付方式及び寸法
Automobile parts−Wheels−Fastening methods and dimensions
序文
この規格は,1954年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1984年に
行われたが,その後の市場動向変化に対応するため改正した。
なお,この規格を適用する自動車の一部車種(トラック・バス)を対象にISO 4107が制定されているが,
取付方式が1種類ということもあって,この規格の対応国際規格には適さないため,前回改正時にJISの
8種類にISO(1種類)を加える対応をしていた。今回の改正でも状況は変わっていないため,国際規格の
取り入れは前回と同じにしたが,1998年に第3版として発行されたISO 4107に基づいて見直しを行った。
1
適用範囲
この規格は,自動車用ホイールの取付方式及び形状・寸法について規定する。ただし,二輪自動車,産
業車両,建設車両及び農業機械用ホイールには適用しない。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS D 4102 空気入りタイヤ用ホイール及びリム−用語・呼び・表示
ISO 4107,Commercial vehicles−Wheel hub attachment dimensions
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS D 4102による。
4
取付方式の種類
取付方式の種類は,表1による。
2
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表1−取付方式の種類
取付部ナット座形状
種類記号
用途
表
備考
テーパ座
ディスク片側
T1S
単輪専用
表2
主として軽自動車,乗用車,小型トラ
ックに用いる。
T1D
複輪専用
表3
ディスク両側
T2
単複共用
表4
主としてトラック,バスに用いる。
球面座
ディスク片側
S1S
単輪専用
表5
主として軽自動車,乗用車,小型トラ
ックに用いる。
ディスク両側
S2
単複共用
表6
主としてトラック,バスに用いる。
平面座ぐり
ディスク片側
F1L
単輪専用
表7
主として乗用車,小型トラックに用い
る。軽合金製ホイール専用。
平面座
−
F
単複共用
表8
主としてトラック,バスに用いる。
−
FI
単複共用
表9
主としてトラック,バスに用いる。
(ISO 4107で規定しているもの。)
5
形状・寸法
各取付方式の形状・寸法は,表2〜表9とする。
3
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表2−取付方式 T1S
a) ディスクの取付部
b) 鋼製ホイールの場合
c) 軽合金製ホイールの場合
4
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表2−取付方式T1S(続き)
単位 mm
単位 mm
ボルト
孔数
ボルト孔
ピッチ円
直径
D1
ボルト孔直径
D2
ボルト
直径
(参考)
ボルト孔
直径
D2
(基準寸法)
ナット座
直径
d
最小
基準
寸法
許容差
4
又は
5
100
又は
110
13〜15
±0.5
12
13
14.4
14
15.5
14.5
16.5
114.3
又は
120
13〜15
12
15
16.5
16
14
16
18.4
16.5
19.5
5
又は
6
139.7
又は
150
13
12
17
20
14〜15
12
又は
14
17.5
20.4
18.5
21.4
19
22
16〜17.5
14
20
23
6
170
又は
180
17.5
14
18.5
14
又は
16
単位 mm
ボルト孔
ピッチ円
直径
D1
ハブ孔
直径a)
D3
基準寸法
20
16
184.15
20
190
19
100
63
110
73
114.3
又は
120
76
139.7
111.5
150
110
170
133
180
140
184.15
133
140
190
145
注記 形状は,一例を示す。
注a) ハブ孔直径D3の基準寸法に対する許容差は, mmとする。
+0.5
0
5
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表3−取付方式T1D
a) ディスクの取付部
b) 車輪ハブ取付関係
単位 mm
ボルト
孔数
ボルト孔
ピッチ円
直径
D1
ボルト孔直径
D2
ボルト
直径
(参考)
ナット座
直径
d
最小
ハブ孔
直径a)
D3
基準寸法
取付面
直径
D4
最小
ハブ
直径
D5
(参考)
基準
寸法
許容差
4
150
又は
170
13
±0.5
12
16.8
133.5
180
133.45
5又は6
170
17.5
14
20.4
206
18.7
21.5
210
注記 形状は,一例を示す。
注a) ハブ孔直径D3の基準寸法に対する許容差は, mmとする。
+0.5
0
6
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表4−取付方式T2
a) ディスクの取付部
b) 単輪取付
c) 複輪取付
単位 mm
ボルト
孔数
ボルト孔
ピッチ円
直径
D1
ボルト孔直径
D2
ボルト
直径
(参考)
ナット座
直径
d
最小
ハブ孔
直径a)
D3
基準寸法
取付面
直径
D4
最小
ハブ
直径
D5
(参考)
基準
寸法
許容差
6
184.15
27
±0.5
16
32
133
235
132
注記1 単輪専用として用いる場合は,片側テーパだけでもよい。
注記2 形状は,一例を示す。
注a) ハブ孔直径D3の基準寸法に対する許容差は, mmとする。
+0.5
0
7
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5−取付方式S1S
a) ディスクの取付部
b) 鋼製ホイールの場合
c) 軽合金製ホイールの場合
8
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5−取付方式S1S(続き)
単位 mm
ボルト
孔数
ボルト孔
ピッチ円
直径
D1
ボルト孔直径
D2
ボルト
直径
(参考)
ナット座
直径
d
最小
R
ハブ孔
直径a)
D3
基準寸法
基準
寸法
許容差
4
又は
5
100
14
〜
15
±0.5
12
18.5
12
63
114.3
76
120
16
14
20.5
14
5
203.2
32.5
20
37
22
146
注記 形状は,一例を示す。
注a) ハブ孔直径D3の基準寸法に対する許容差は, mmとする。
表6−取付方式S2
a) ディスクの取付部
+0.5
0
9
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表6−取付方式S2(続き)
b) 単輪取付
c) 複輪取付
単位 mm
ボルト
孔数
ボルト孔
ピッチ円
直径
D1
ボルト孔直径
D2
ボルト
直径
(参考)
ナット座
直径
d
最小
R
ハブ孔
直径a)
D3
基準寸法
取付面
直径
D4
最小
ハブ
直径
D5
(参考)
基準
寸法
許容差
5
203.2
29
±0.5
16
又は
18
34
22
146
250
145
32.5
19
又は
20
37
208
150
260
149
6
184.15
27
16
32
133
235
132
29
34
222.25
32.5
20
又は
24
37
38 b)
164
280
163
8
285
221
340
220
10
285.75
37
注記1 単輪専用として用いる場合は,片側球面だけでもよい。
注記2 形状は,一例を示す。
注a) ハブ孔直径D3の基準寸法に対する許容差は, mmとする。
b) 軽合金製ホイールに限る。
+0.5
0
10
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表7−取付方式F1L(軽合金製ホイール専用)
a) ディスクの取付部
b) 車輪ハブ取付関係
単位 mm
ボルト
孔数
ボルト孔
ピッチ円
直径
D1
ボルト孔直径
D2
ボルト
直径
(参考)
ナット座
直径
d
最小
ハブ孔
直径a)
D3
基準寸法
板厚
H
(参考)
基準
寸法
許容差
4
又は
5
100
19
〜
21.5
+0.2
0
12
32
63
14.5
110
73
114.3
又は
120
76
14.5
又は
17.5
5
120
22.5
14
36
5
又は
6
139.7
19
12
32
106
5
150
22.5
14
36
110
注記 形状は,一例を示す。
注a) ハブ孔直径D3の基準寸法に対する許容差は, mmとする。
+0.5
0
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表8−取付方式F
a) ディスクの取付部
b) 単輪取付
c) 複輪取付
単位 mm
ボルト
孔数
ボルト孔
ピッチ円
直径
D1
ボルト孔直径
D2
ボルト
直径
(参考)
ハブ孔
直径a)
D3
基準寸法
取付面
直径
D4
最小
ハブ
直径
D5
(参考)
基準
寸法
許容差
6
170
16.5
±0.5
16
132
210
131
18
注記 形状は,一例を示す。
注a) ハブ孔直径D3の基準寸法に対する許容差は, mmとする。
+0.5
0
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表9−取付方式FI
ディスクの取付部
単位 mm
ボルト
孔数
ボルト孔
ピッチ円
直径
D1
ボルト孔
直径
D2
ボルト
直径
(参考)
ハブ孔
直径
D3
取付面
直径
D4
最小
ハブ直径(参考)
D5
D6
基準
寸法
許容差
材質
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差
6
205
21
+1
0
18
鋼
161
+0.2
0
255
160.8
0
−0.2
250
0
−5
軽合金
161.2
245
鋼
202
295
201.8
290
軽合金
202.2
8
222.25
24
20
鋼
164
280
163.8
277
軽合金
164.2
275 a)
鋼
221
325
220.8
320
軽合金
221.2
10
285.75
26
22
鋼
220
345
219.8
340
軽合金
220.2
335
鋼
281
390
280.8
385
軽合金
281.2
注記 形状は,一例を示す。
注a) この場合,ボルト孔26 mmとボルト直径22 mmとを組み合わせて使用してもよい。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献 JIS B 0021 製品の幾何特性仕様 (GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公
差表示方式
JIS B 0022 幾何公差のためのデータム
JIS D 2701 自動車用ホイールナット
JIS D 4103 自動車部品−ディスクホイール−性能及び表示