2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 4211-1994
自動車用タイヤバルブコア
Tyre valve cores for automobiles
1. 適用範囲 この規格は,自動車用タイヤ及び二輪自動車用タイヤのタイヤバルブに用いるタイヤバル
ブコア(以下,バルブコアという。)について規定する。
備考1. この規格は,産業車両用,建設車両用及び農業機械用のタイヤバルブに用いるバルブコアに
ついても適用できる。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS D 4207 自動車用タイヤバルブ
JIS G 4314 ばね用ステンレス鋼線
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
JIS H 3260 銅及び銅合金線
JIS H 3270 ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の棒及び線
3. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって規
格値である。ただし,1995年4月1日以降は参考値とする。
2. 種類 バルブコアの種類は,表1に示す5種類とする。
表1 バルブコアの種類
種類
用途
A形
一般用
B形
Ah形
耐熱用
Bh形
C形
建設車両用
3. 軸端の位置 軸端の位置は,検査用バルブステム(1)に適合するバルブコアを表2の締付力で装着して
測定したときに,弁口の端面から0.05mmを超える突出,又は0.70mmを超えるへこみがあってはならな
い。
注(1) 附属書に規定する弁口寸法によって製作したバルブステム。
表2 締付トルク
検査用バルブステム
の弁口
バルブコアの締付トルク
N・cm {kgf・cm}
適合バルブコア
1形
29±1 {3.0±0.1}
A形,Ah形,B形及びBh形
2形
39±1 {4.0±0.1}
C形
2
D 4211-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4. 気密性 バルブは,8.によって試験したとき,空気漏れがあってはならない。ただし,弁口に気泡が
生じた場合には,気泡が5分以内に離れなければ漏れがないものとみなす。
5. 形状及び寸法 バルブコアの形状及び寸法は,付図1〜3に示すとおりとし,ねじは,JIS D 4207の附
属書(タイヤバルブねじ)の規定による。
6. 外観 バルブコアの外観は,仕上げ及び組立てが良好で,きず,その他の有害な欠点があってはなら
ない。
7. 材料 バルブコアに使用する材料は,表3に示すもの又は品質がこれと同等のものとする。
表3 材料
名称
材料
A形,B形及びC形
Ah形及びBh形
軸
JIS H 3260によるもの。
頭
JIS H 3250によるもの。
胴
弁パッキン受け
JIS H 3100又はJIS H 3250によるもの。
ばね受け
JIS H 3100によるもの。
ばね
JIS G 4314,JIS H 3260又はJIS H 3270によるもの。
胴パッキン
ゴム又は合成樹脂
弁パッキン
ゴム又は合成樹脂
耐熱性ゴム又は合成樹脂
8. 気密試験方法 気密試験は,気密試験容器に取り付けた検査用バルブステム(2)に適合するバルブコア
を表2の締付トルクで装着し,バルブコアの軸端を2〜3回押して空気を噴出させ,引き続いて水中に入れ
る。
なお,この場合の空気圧は830kPa {8.5kgf/cm2} とし,弁口の位置は水深約20mmで上向きとする。
また,耐熱性バルブコアは,気密性確認後,100℃の恒温槽中に24時間放置した後常温 (5〜35℃) に戻
し,再び気密試験を行う。
注(2) 附属書に規定する弁口寸法によって製作したバルブステム。
9. 製品の呼び方 バルブコアの呼び方は,規格番号,名称(バルブコア)及び種類による。
例 JIS D 4211 バルブコア Ah形
10. 表示
10.1 バルブコアの表示 バルブコアには,次の事項を表示する。
(1) バルブコアAh形及びBh形だけ胴パッキンの色は赤とする。
(2) バルブコア(B形及びBh形は除く。)には製造業者名又はその略号を表示する。
10.2 包装の表示 バルブコアの包装には,次の事項を表示する。
(1) バルブコアの種類及び用途
(2) 製造業者名又はその略号
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D 4211-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1 形状及び寸法(A形及びAh形)
付図2 形状及び寸法(B形及びBh形)
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D 4211-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 形状及び寸法(C形)
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D 4211-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書 検査用バルブステムの弁口寸法
1. 適用範囲 この附属書は,タイヤバルブコアの検査に用いる検査用バルブステムの弁口の形状及び寸
法について規定する。
2. 形状及び寸法 検査用バルブステムの弁口の形状及び寸法は,附属書図1による。
附属書図1 形状及び寸法
備考1. 弁口1形は,A形,Ah形,B形及びBh形バルブコアに適合する。
2. 弁口2形は,C形バルブコアに適合する。
3. ねじは,JIS D 4207の附属書(タイヤバルブねじ)による。
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D 4211-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ISO・JISタイヤ委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
前 田 行 男
横浜ゴム株式会社
山 村 修 蔵
工業技術院標準部
紫 藤 良 知
社団法人日本自動車工業会
小笠原 晋 二
財団法人日本自動車研究所
寺 田 克
社団法人日本産業車両協会
藤 原 靖 彦
社団法人日本自動車工業会
豊 島 和 夫
社団法人日本自動車工業会
小 森 宏 陌
日本自動車タイヤバルブ技術会
河 野 明 夫
社団法人日本自動車工業会
小 島 克 己
社団法人日本自動車部品工業会
伊 藤 富 夫
株式会社ブリヂストン
広 越 功 久
横浜ゴム株式会社
高 津 幹 雄
住友ゴム工業株式会社
小 寺 健
東洋ゴム株式会社
福 原 忠 彦
オーツタイヤ株式会社
和 田 章
ミシュランオカモトタイヤ株式会社
篠 原 亘
社団法人日本自動車タイヤ協会