2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 4202-1994
自動車用タイヤ−呼び方及び諸元
Automobile tyres−Designation and dimensions
1. 適用範囲 この規格は,自動車に用いるタイヤ(以下,タイヤという。)の種類及び呼び方,並びにタ
イヤ諸元の決定に必要な基本的事項について規定する。ただし,産業車両用,建設車両用,農業機械用及
び二輪自動車用のタイヤには適用しない。
備考1. サイズごとの個別諸元については,この規格に準拠して公的機関で定めた規格(以下,該当
規格という。)を参照する。
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって規
格値である。
ただし,1995年4月1日以降は参考値とする。
3. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS D 4102 ホイール及びリムの種類・呼び・表示
JIS D 4207 自動車用タイヤバルブ
JIS D 4218 自動車用リムの輪郭
JIS D 4230 自動車用タイヤ
JIS Z 8401 数値の丸め方
4. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 4000-1 : 1994 Passenger car tyres and rims−Part 1 : Tyres (metric series)
ISO 4209-1 : 1993 Truck and bus tyres and rims (metric series) −Part 1 : Tyres
ISO 4223-1 : 1989 Definitions of some terms used in the tyre industry−Part 1 : Pneumatic tyres
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS D 4230によるほか,次のとおりとする。
(1) 設計寸法 タイヤ設計の基準になる寸法。設計断面幅,設計断面高さ及び設計外径の総称。
(2) 成長寸法 タイヤの走行に伴う成長を含む寸法。成長総幅及び成長外径の総称。
(3) 新品寸法 新品タイヤを規定の方法で測定したときの寸法。新品総幅及び新品外径の総称。
(4) 総幅 タイヤを適用リムに装着し,規定の空気圧を充てんした無負荷状態のタイヤサイドウォール間
の間隔。(タイヤの側面の模様,文字などすべてを含む。)
(5) 断面幅 タイヤの総幅から,タイヤの側面の模様,文字などを除いた幅。
(6) 外径 タイヤを適用リムに装着し,規定の空気圧を充てんした無負荷状態のタイヤの外径。
(7) 断面高さ タイヤの外径とリム径との差の21。
(8) 扁平比 タイヤの断面幅に対する断面高さの比。
(9) 最大負荷能力 規定の条件下で,そのタイヤに負荷することができる最大の質量。
(10) 複輪間隔 複輪の内外車輪中心面の間隔。
2
D 4202-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(11) 適用リム タイヤの性能を有効に発揮させるために適したリム。
3. 種類 タイヤの種類は,用途,構造,形状などによって,表1のとおりとする。
表1 タイヤの種類
用途
構造
形状(偏平比)など
タイヤの呼びの例
乗用車用タイヤ
ラジアルプライ
40シリーズ
255/40ZR17
45シリーズ
225/45ZR17
50シリーズ
225/50R16 92V
55シリーズ
205/55R16 89V
60シリーズ
215/60R15 94H
65シリーズ
215/65R14 94H
70シリーズ
195/70R14 91S
80シリーズ
175/80R14 88S
Tタイプ応急用
ラジアルプライ
70シリーズ
T145/70R17 106M
80シリーズ
T145/80R16 105M
バイアスプライ
70シリーズ
T155/70D17
80シリーズ
T145/80D16
90シリーズ
T135/90D16
小形トラック用タイヤ
ラジアルプライ
−
7.00R15-12PR LT
82シリーズ
205R16-8PR LT
65シリーズ
195/65R16 106/104L LT
70シリーズ
255/70R15 112L LT
80シリーズ
185/80R15 103/101L LT
85シリーズ
225/85R16 115/113L LT
95シリーズ
175/95R14 103/101L LT
15°テーパ
50シリーズ
215/50R15.5 100L LT
60シリーズ
205/60R17.5 111/109L LT
70シリーズ
215/70R17.5 118/116L LT
80シリーズ
205/80R17.5 114/112L LT
バイアスプライ
−
7.50-16-14PR LT
ハイフローテーション用 ラジアルプライ
−
30×10.50R15-6PR LT
軽トラック用
バイアスプライ
−
5.00-10-4PR ULT
トラック及びバス用タイヤ
ラジアルプライ
−
12.00R20-16PR
大形
14.00R24-24PR
80シリーズ
13/80R20-18PR
15°テーパ
−
12R22.5-16PR
60シリーズ
235/60R17.5 125/122J
70シリーズ
295/70R22.5 149/146J
80シリーズ
315/80R22.5 154/151J
バイアスプライ
−
12.00-20-16PR
ワイドベース
15-19.5-12PR
トレーラー専用
ラジアルプライ
70シリーズ
285/70R19.5 148/146J
3
D 4202-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4. タイヤの呼び方
4.1
一般 タイヤの呼びは,寸法構造特性と使用条件特性とをそれぞれ記号化し,次のように配列して
表す。
備考1. 次の記号だけではタイヤを識別しきれない場合,又は識別をより明確にする必要がある場合
には,他の記号などを追加してもよい。
2. ここに規定する呼び方は,メトリックシリーズとして区分されるタイヤに適用し,この呼び
方に統合するが,従来の他の呼び方のタイヤについては,該当規格を参照する。
[断面幅
の呼び]
[偏平比
の呼び]
[タイヤ
構造記号]
[リム径
の呼び]
[負荷能
力指数]
[速度
記号]
[用途
記号]
例
注(1) 一つの場合には,単輪使用時の指数を示す。
備考 [リム径の呼び]と[負荷能力指数]との間,及び[速度記号]と[用途記号]との間
は1字分あける。
4.2
断面幅の呼び 断面幅の呼びは,ミリメートル単位の断面幅を記号化したもので,末尾は5とする。
4.3
偏平比の呼び 偏平比の呼びは,偏平比を記号化したもので,断面高さを断面幅の呼びで除した値
を百分比で表し,5の倍数とする。
4.4
タイヤ構造記号 タイヤ構造記号は,次による。
B:ベルテッドバイアス構造
D,又は−(ハイフン):バイアス構造
R:ラジアル構造
備考 最高速度240km/hを超える車両用に設計されたラジアルプライタイヤは,Rの代わりにZRで
表示する場合がある。
4.5
リム径の呼び リム径の呼びは,表2に示す。リム径の呼びに対応したミリメートル単位の値をリ
ム径の基準値,DRとし,タイヤの寸法計算に用いる。
4
D 4202-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 リム径の呼び
5°テーパリム
15°テーパリム
リム径の
呼び
リム径の
基準値
DR
(mm)
リム径の
呼び
リム径の
基準値
DR
(mm)
リム径の
呼び
リム径の
基準値
DR
(mm)
10
254
18
457
14.5
368
12
305
19
483
15.5
394
13
330
20
508
17.5
445
14
356
22
559
19.5
495
15
381
24
610
20.5
521
16
406
22.5
572
17
432
24.5
622
4.6
負荷能力指数 負荷能力指数は,タイヤの最大負荷能力を指数で表したもので,対応表を表3に示
す。
表3 負荷能力指数
指数 負荷能力
kg
指数 負荷能力
kg
指数 負荷能力
kg
指数 負荷能力
kg
指数 負荷能力
kg
指数 負荷能力
kg
60
250
80
450
100
800
120
1 400
140
2 500
160
4 500
61
257
81
462
101
825
121
1 450
141
2 575
161
4 625
62
265
82
475
102
850
122
1 500
142
2 650
162
4 750
63
272
83
487
103
875
123
1 550
143
2 725
163
4 875
64
280
84
500
104
900
124
1 600
144
2 800
164
5 000
65
290
85
515
105
925
125
1 650
145
2 900
165
5 150
66
300
86
530
106
950
126
1 700
146
3 000
166
5 300
67
307
87
545
107
975
127
1 750
147
3 075
167
5 450
68
315
88
560
108
1 000
128
1 800
148
3 150
168
5 600
69
325
89
580
109
1 030
129
1 850
149
3 250
169
5 800
70
335
90
600
110
1 060
130
1 900
150
3 350
170
6 000
71
345
91
615
111
1 090
131
1 950
151
3 450
171
6 150
72
355
92
630
112
1 120
132
2 000
152
3 550
172
6 300
73
365
93
650
113
1 150
133
2 060
153
3 650
173
6 500
74
375
94
670
114
1 180
134
2 120
154
3 750
174
6 700
75
387
95
690
115
1 215
135
2 180
155
3 875
175
6 900
76
400
96
710
116
1 250
136
2 240
156
4 000
176
7 100
77
412
97
730
117
1 285
137
2 300
157
4 125
177
7 300
78
425
98
750
118
1 320
138
2 360
158
4 250
178
7 500
79
437
99
775
119
1 360
139
2 430
159
4 375
179
7 750
4.7
速度記号 速度記号は,表4の速度区分に対応した英文字によって表示する。速度区分とは,タイ
ヤに許容される最高速度を示すための区分である。
備考 最高速度240km/hを超える車両用に設計されたタイヤは,タイヤ構造記号Rの代わりにZRで
表示する場合がある。この場合には,最高速度及び負荷能力は,受渡当事者間の協議で決めら
れるので,使用条件特性は,表示しない。
5
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表4 速度記号
速度記号 速度区分
km/h
速度記号 速度区分
km/h
速度記号 速度区分
km/h
B
50
K
110
S
180
C
60
L
120
T
190
D
65
M
130
U
200
E
70
N
140
H
210
F
80
P
150
V
240
G
90
Q
160
W
270
J
100
R
170
Y
300
4.8
用途記号 タイヤの用途記号は,表5に示す記号で表示する。
表5 タイヤの用途区分
用途
記号
乗用車用
PC(2)
小形トラック用
軽トラック用
ULT
小形トラック用 LT
トラック及びバス用
TB(2)
乗用車用応急用タイヤ Tタイプ
T(3)
折りたたみ式
FS
注(2) 特に明確にするため,必要がある場合に限っ
て使用する。
(3) 4.1の規定にかかわらず,断面幅の呼びの前に
付ける。
5. 諸元
5.1
一般 ここでは,メトリックシリーズタイヤの寸法及び適用リム幅の決め方,並びに空気圧及び負
荷能力について規定する。
備考 メトリックシリーズ以外のタイヤについては,該当規格を参照する。
5.2
タイヤ寸法 タイヤ寸法は,次に示す式によって求め,数値は,JIS Z 8401によって丸め整数とす
る。
備考 新品タイヤの寸法(タイヤの総幅,外径)は,タイヤを適用リムに装着し,最高空気圧(最大
負荷能力に対応する空気圧)を充てんし,室温 (15〜30℃) で24時間放置した後,再び元の空
気圧に調整して測定する。ただし,乗用車用タイヤ(Tタイプ応急用タイヤを除く。)の場合は,
原則として180kPa {1.8kgf/cm2} に調整する。
(1) リム幅の呼び リム幅の呼びは,断面幅の呼びSNと係数K1(表6参照)との積で求めた値(理論リ
ム幅Rthという。)に最も近い規定のリム幅Rm(表7参照)に,対応するリム幅の呼びで表す。
Rth=K1×SN
(2) 設計断面幅S 設計断面幅Sは,(1)で求めたリム幅の呼びをもつリムに装着したときのタイヤ幅であ
り,次の式から求める。係数K2は,表6参照。
S=SN+K2 (Rm−Rth)
ここに, RmとRthはミリメートルで表す。
備考 設計断面幅の一覧表を付表1〜3に示す。
(3) 設計断面高さH 設計断面高さHは,断面幅の呼びと,偏平比の呼びAを100で除した値との積であ
6
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
る。
100
A
S
H
N×
=
備考 設計断面高さの一覧表を付表1〜3に示す。
(4) 設計外径D0 設計外径D0は,リム径の基準値DR(表2参照)と設計断面高さHの2倍との和である。
D0=DR+2H
(5) 成長総幅最大Wmax 成長総幅最大Wmaxは,設計断面幅Sと係数a(表6参照)との積である。
Wmax=a×S
備考 乗用車用ラジアルプライタイヤの場合には,上記で得られた値又はWmax=S+8のいずれか大き
い方とする。
(6) 成長外径最大D0.max 成長外径最大D0.maxは,リム径の基準値DRと,設計断面高さに係数b(表6参
照)を掛けて2倍した値との和である。
D0.max=DR+2bH
表6 寸法計算に必要な係数の値
タイヤの種類
適用リム 偏平比の呼び
係数
K1
K2
K3
a
b(4)
c
e
乗用車用ラジアルプライ 5°テーパ
40〜 45
0.85 0.40
−
1.04
1.04
0.96 1.04
50〜 70
0.70
75〜 95
1.06
1.05
小形トラック用
トラック及びバス用
5°テーパ
65〜100
0.70 0.40 1.15
1.05
(1.08)
1.04
(1.07)
−
1.04
15°テーパ
65〜 90
0.75
1.125
注(4) トレッドが普通の溝深さのタイヤに適用する。普通の溝深さ以外の場合には,次による。
(a) 深溝のタイヤの外径は,この係数から求めた外径の上限値の+1.0%まで許容する。
また,乗用車用タイヤ及びリム径の呼び14(5°テーパ)又は15.5(15°テーパ)以下の小
形トラック用タイヤ(軽トラック用タイヤを含む。)については,+1.5%まで許容する。
(b) 浅溝のタイヤの外径は,この係数から求めた外径の下限値の−0.5%まで許容する。
備考 ( )内の数値はバイアスプライタイヤに適用する。
表7 リム幅の呼び
リム幅の呼び(5)
リム幅
Rm
mm
リム幅の呼び(5)
リム幅
Rm
mm
5°テーパ 15°テーパ
5°テーパ 15°テーパ
3.00
−
76
8.50
−
216
3.50
−
89
9.00
9.00
228.5
4.00
−
101.5
9.50
−
241.5
4.50
−
114.5
−
9.75
247.5
5.00
−
127
10.00
−
254
−
5.25
133.5
10.50
10.50
266.5
5.50
−
140
11.25
−
286
6.00
6.00
152.5
−
11.75
298.5
6.50
−
165
−
12.25
311
−
6.75
171.5
13.00
13.00
330
7.00
−
178
14.00
14.00
355.5
7.50
7.50
190.5
15.00
15.00
381
8.00
−
203
−
16.00
406.5
7
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リム幅の呼び(5)
リム幅
Rm
mm
リム幅の呼び(5)
リム幅
Rm
mm
5°テーパ 15°テーパ
5°テーパ 15°テーパ
−
8.25
209.5
−
18.00
457
注(5) 適用リムの幅は,リムの輪郭によって,整数,小数又は
分数で示す。
(7) 新品総幅最大Smax 新品総幅最大Smaxは,設計断面幅Sと係数e(表6参照)との積である。
Smax=e×S
備考 小形トラック用ラジアルプライタイヤの場合は,上記で得られた値又はSmax=S+6のいずれか
大きい方とする。
(8) 新品外径D 新品外径Dは,リム径の基準値DRと,設計断面高さHに係数 (0.97〜1.03) を掛けて2
倍した値との和で,最小〜最大の範囲で表す。
D=DR+2 (0.97〜1.03) H
(9) 断面幅最小Smin ラジアルプライタイヤの断面幅最小Sminは,設計断面幅Sと係数c(表6参照)との
積である。
Smin=c×S
(10) 複輪間隔最小MDS 複輪間隔最小MDSは,設計断面幅Sと係数K3(表6参照)との積である。
MDS=K3×S
5.3
空気圧 タイヤの空気圧は,次のとおりとする。
(1) サイズごとの負荷能力に対応する空気圧(空気圧−負荷能力対応表)は,該当規格又は受渡当事者間
の協議による。
(2) 自動車に装着したタイヤに実際に使用する空気圧は,タイヤの負荷能力のほか,最高速度,装着位置,
使用条件及びタイヤの諸性能なども考慮して選定する。
(3) 乗用車用タイヤの最高空気圧は,表8に示すとおりとする。乗用車用タイヤを,特に160km/hを超え
る速度で使用する場合には,表8の空気圧を上限として空気圧を増すことが望ましい。
表8 乗用車用タイヤの最高空気圧
速度記号
最高空気圧 kPa {kgf/cm2}
Q
250 {2.5}
S
300 {3.0}
H
310 {3.1}
V
350 {3.5}
W
350 {3.5}
Y
350 {3.5}
5.4
負荷能力 タイヤの負荷能力は次による。
(1) 負荷能力指数を,付表4〜7に示す。付表にないサイズについては,該当規格又は受渡当事者間の協議
による。
(2) この規格で用いる負荷能力は,質量を意味し,単位はkgで示す。
(3) 乗用車用タイヤの最大負荷能力は,速度記号で示す速度を上限として,210km/h以下の速度に対して
適用する。したがって,速度記号V,W及びYのタイヤを210km/hを超えて使用する場合は表9の係
数によって負荷能力を減らして適用しなければならない。
8
D 4202-1994
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表9 乗用車用タイヤの210km/hを超えて
使用する場合の重荷能力の係数
最高速度
km/h
タイヤの速度記号
V
W
Y
210
1.00
1.00
1.00
220
0.97
1.00
1.00
230
0.94
1.00
1.00
240
0.91
1.00
1.00
250
−
0.95
1.00
260
−
0.90
1.00
270
−
0.85
1.00
280
−
−
0.95
290
−
−
0.90
300
−
−
0.85
備考 ZR表示タイヤで210km/hを超えて使用す
る場合は,該当規格又は受渡当事者間の協
議による。
(4) 乗用車用タイヤを,積載容積が限定され,最大積載質量500kg以下の小形トラック(軽トラックを含
む。)に使用する場合の負荷能力は,10%差し引いて適用する。
(5) 乗用車用タイヤを複輪として使用する場合のタイヤ負荷能力は,規定の負荷能力に95%を乗じた値と
する。
(6) 小形トラック用タイヤ(軽トラック用タイヤを含む。)並びにトラック及びバス用タイヤの最大負荷能
力は,表10に示す最高速度に応じた係数を規定の負荷能力に乗じて算出してもよい。ただし,小形ト
ラック用タイヤ(軽トラック用タイヤを含む。)で,最高速度130km/h又は140km/hの場合は,必ず
表10に規定する係数を乗じて算出した値を用いる。
なお,算出した数値は,1位の数が0又は5になるように丸める。
表10 負荷能力の係数
最高速度
km/h
小形トラック用(6) トラック及びバス用
L(7)
J(8)
F(9)
140
0.90
−
−
130
0.95
−
−
120
1.00
−
−
110
1.025
−
−
100
1.05
1.00
−
90
1.075
1.02
−
80
1.10
1.04
1.00
70
1.125
1.07
1.07
60
1.15
1.10
1.10
50
1.20
1.12
1.12
40
1.25
1.15
1.15
注(6) 軽トラック用タイヤを含む。
(7) 最高速度120km/hのタイヤの場合
(8) 最高速度100km/hのタイヤの場合
(9) 最高速度80km/hのタイヤの場合
5.5
適用リム 適用リムは,次のとおりとする。
なお,リムの呼び方は,JIS D 4102に,リムの輪郭は,JIS D 4218による。
9
D 4202-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
適用リムの範囲 適用リムは,受渡当事者間の協議によって決めるが,次式から得られるリム幅 (Rw) の
範囲内が望ましい。(係数f,gは表11参照)
RWmin=f×SN
RWmin=g×SN
備考 得られた値を25.4で除して,最も近い規定のリム幅(表7参照)に丸める。
表11 適用リム幅の範囲
タイヤの種類
リムタイプ 偏平比の呼び 断面幅の呼び
係数
f
g
乗用車用
5°テーパ
80〜 95
−
0.65
0.85
50〜 75
−
0.70
0.90
40〜 45
−
0.80
1.00
小形トラック用
トラック及びバス用
5°テーパ
70〜100
−
0.65
0.80
15°テーパ
75〜 90
215以下
0.65
0.80
225以上
0.675
0.80
65〜 70
−
0.675
0.85
5.6
タイヤバルブ タイヤバルブは,JIS D 4207による。
付表1 乗用車用タイヤの設計断面幅及び設計断面高さ
(a) 偏平比の呼び 50〜95
断面幅
の呼び
リム幅
の呼び
設計断
面幅
mm
設計断面高さ mm
偏平比の呼び
95
90
85
80
75
70
65
60
55
50
105
3.00
106
100
95
89
84
79
74
68
−
−
−
115
3.00
117
109
104
98
92
86
81
75
69
−
−
125
3.50
126
119
113
106
100
94
88
81
75
69
−
135
3.50
133
128
122
115
108
101
95
88
81
74
68
145
4.00
145
138
131
123
116
109
102
94
87
80
73
155
4.50
157
147
140
132
124
116
109
101
93
85
78
165
4.50
165
157
149
140
132
124
116
107
99
91
83
175
5.00
177
166
158
149
140
131
123
114
105
96
88
185
5.00
184
176
167
157
148
139
130
120
111
102
93
195
5.50
196
185
176
166
156
146
137
127
117
107
98
205
5.50
203
195
185
174
164
154
144
133
123
113
103
215
6.00
216
204
194
183
172
161
151
140
129
118
108
225
6.00
223
−
203
191
180
169
158
146
135
124
113
235
6.50
235
−
−
200
188
176
165
153
141
129
118
245
7.00
248
−
−
208
196
184
172
159
147
135
123
255
7.00
255
−
−
−
204
191
179
166
153
140
128
265
7.50
267
−
−
−
−
199
186
172
159
146
133
275
7.50
274
−
−
−
−
206
193
179
165
151
138
285
8.00
286
−
−
−
−
−
200
185
171
157
143
295
8.00
294
−
−
−
−
−
207
192
177
162
148
10
D 4202-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(b) 胴平比の呼び 40〜45
断面幅
の呼び
リム幅
の呼び
設計断
面幅
mm
設計断面高さ mm
偏平比の呼び
45
40
205
7.00
207
92
82
215
7.00
213
97
86
225
7.50
225
101
90
235
8.00
236
106
94
245
8.00
243
110
98
255
8.50
255
115
102
断面幅
の呼び
リム幅
の呼び
設計断
面幅
mm
設計断面高さ mm
偏平比の呼び
45
40
265
9.00
267
119
106
275
9.00
273
124
110
285
9.50
285
128
114
295
10.00
297
133
118
付表2 小形トラック用タイヤ(5˚テーパ)の設計断面幅及び設計断面高さ
断面幅
の呼び
リム幅
の呼び
設計断
面幅
mm
設計断面高さ mm
偏平比の呼び
100
95
90
85
80
75
70
65
125
3.50
126
125
119
113
106
100
94
88
81
135
3.50
133
135
128
122
115
108
101
95
88
145
4.00
145
145
138
131
123
116
109
102
94
155
4.50
157
155
147
140
132
124
116
109
101
165
4.50
165
165
157
149
140
132
124
116
107
175
5.00
177
175
166
158
149
140
131
123
114
185
5.00
184
185
176
167
157
148
139
130
120
195
5.50
196
195
185
176
166
156
146
137
127
205
5.50
203
205
195
185
174
164
154
144
133
215
6.00
216
215
204
194
183
172
161
151
140
225
6.00
223
225
214
203
191
180
169
158
146
235
6.50
235
235
223
212
200
188
176
165
153
245
7.00
248
245
233
221
208
196
184
172
159
255
7.00
255
255
242
230
217
204
191
179
166
付表3 トラック及びバス用(15˚テーパ)
の設計断面幅及び設計断面高さ
断面幅
の呼び
リム幅
の呼び
設計断
面幅
mm
設計断面高さ mm
偏平比の呼び
90
85
80
75
70
65
205
6.00
204
185
174
164
154
144
133
215
6.00
211
194
183
172
161
151
140
225
6.75
226
203
191
180
169
158
146
235
6.75
233
212
200
188
176
165
153
245
7.50
248
221
208
196
184
172
159
255
7.50
255
230
217
204
191
179
166
265
7.50
262
239
225
212
199
186
172
11
D 4202-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
断面幅
の呼び
リム幅
の呼び
設計断
面幅
mm
設計断面高さ mm
偏平比の呼び
90
85
80
75
70
65
275
8.25
276
248
234
220
206
193
179
285
8.25
283
257
242
228
214
200
185
295
9.00
298
266
251
236
221
207
192
305
9.00
305
275
259
244
229
214
198
315
9.00
312
284
268
252
236
221
205
325
9.75
327
293
276
260
244
228
211
335
9.75
334
302
285
268
251
235
218
345
10.50
348
311
293
276
259
242
224
355
10.50
355
320
302
284
266
249
231
付表4 乗用車用ラジアルプライタイヤの負荷能力指数
(a) 偏平比の呼び 80〜70
断面幅
の呼び
偏平比の呼び 80
偏平比の呼び70
リム径の呼び
リム径の呼び
10
12
13
14
15
16
10
12
13
14
15
16
125
−
−
65
−
−
−
−
−
−
−
−
−
135
−
68
70
−
−
−
−
65
68
69
−
−
145
69
74
75
−
−
−
63
69
71
73
75
−
155
73
77
79
81
83
−
67
73
75
77
78
−
165
−
−
83
85
87
−
72
77
79
81
82
−
175
−
−
86
88
−
91
−
80
82
84
86
−
185
−
−
90
91
93
−
−
−
86
88
89
−
195
−
−
−
95
96
−
−
−
89
91
92
−
205
−
−
−
98
−
100
−
−
91
94
95
97
215
−
−
−
−
101
103
−
−
94
96
98
99
225
−
−
−
−
105
−
−
−
−
99
100
102
235
−
−
−
−
−
−
−
−
−
101
103
105
245
−
−
−
−
−
−
−
−
−
103
105
107
255
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
108
−
265
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
110
112
275
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
114
(b) 偏平比の呼び 65〜60
断面幅
の呼び
偏平比の呼び 65
偏平比の呼び 60
リム径の呼び
リム径の呼び
12
13
14
15
16
12
13
14
15
16
17
18
145
67
69
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
155
71
73
75
77
−
−
69
−
−
−
−
−
165
−
77
79
81
−
71
73
75
77
−
−
−
175
78
80
82
84
−
−
77
79
81
−
−
−
185
−
84
86
88
89
−
80
82
84
−
−
−
195
−
87
89
91
92
−
84
86
88
89
−
−
205
−
89
91
94
95
−
87
89
91
92
−
−
215
−
92
94
96
98
−
89
91
94
95
−
−
225
−
−
−
99
100
−
92
94
96
98
−
−
235
−
−
−
100
103
−
94
96
98
100
−
−
245
−
−
−
102
−
−
−
99
100
−
103
104
12
D 4202-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(b) 偏平比の呼び 65〜60
断面幅
の呼び
偏平比の呼び 65
偏平比の呼び 60
リム径の呼び
リム径の呼び
12
13
14
15
16
12
13
14
15
16
17
18
255
−
−
−
106
109
−
−
101
102
103
−
−
265
−
−
−
−
−
−
−
103
105
−
108
109
275
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
110
−
(c) 偏平比の呼び 55〜50
断面幅
の呼び
偏平比の呼び 55
偏平比の呼び 50
リム径の呼び
リム径の呼び
13
14
15
16
17
18
13
14
15
16
17
165
70
72
−
−
−
−
−
−
−
−
−
175
73
75
77
−
−
−
−
−
75
−
−
185
77
79
81
−
−
−
−
77
79
81
−
195
80
82
84
−
−
−
−
80
82
84
−
断面幅
の呼び
偏平比の呼び 55
偏平比の呼び 50
リム径の呼び
リム径の呼び
13
14
15
16
17
18
13
14
15
16
17
205
−
85
87
89
−
91
−
84
85
87
89
215
−
88
90
91
−
−
84
−
88
90
91
225
−
91
92
94
−
−
86
−
91
92
94
235
−
93
95
96
97
−
89
−
93
95
96
245
−
96
98
99
−
−
91
93
95
98
99
255
−
98
100
−
102
−
−
95
97
100
100
265
−
100
−
−
−
−
−
98
99
101
−
275
−
−
104
−
−
−
−
−
101
103
−
285
−
−
−
−
−
−
−
−
104
−
−
295
−
−
−
−
−
−
−
−
105
−
−
付表5 乗用車用Tタイプ応急用タイヤの負荷能力指数
断面幅
の呼び
偏平比の呼び
90
偏平比の呼び 80
偏平比の呼び 70
リム径の呼び
リム径の呼び
リム径の呼び
14
15
16
13
14
15
16
14
15
16
T105
−
−
−
82
−
−
−
84
85
−
T115
−
−
−
−
−
−
−
88
90
−
T125
−
96
98
−
−
−
97
93
95
96
T135
−
−
−
−
97
100
−
−
99
100
T145
−
−
−
−
−
−
105
−
−
−
備考 バイアス構造及びラジアル構造に適用する。
付表6 小形トラック用ラジアルプライタイヤ(5˚テーパ)の負荷能力指数
断面幅
の呼び
偏平比の呼び
85
80
70
65
リム径の呼び
16(10)
15(10)
15(10)
10(10)
16(10)
1欄 2欄 3欄 1欄 2欄 3欄 1欄 2欄 3欄 1欄 2欄 3欄 1欄 2欄 3欄
155
−
−
−
−
−
−
−
−
−
72
−
−
−
−
−
165
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
13
D 4202-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
断面幅
の呼び
偏平比の呼び
85
80
70
65
リム径の呼び
16(10)
15(10)
15(10)
10(10)
16(10)
1欄 2欄 3欄 1欄 2欄 3欄 1欄 2欄 3欄 1欄 2欄 3欄 1欄 2欄 3欄
175
−
−
−
95
100
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
185
−
105
111
98
103
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
195
−
108
114
−
−
−
−
−
106
−
−
−
−
−
106
205
−
111
117
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
215
−
114
120
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
225
−
115
121
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
255
−
−
−
−
−
−
112
−
−
−
−
−
−
−
−
注(10) 1欄は,空気圧350kPa {3.5kgf/cm2} 対応の負荷能力指数(ライトバージョンと呼ぶ。)を示す。2
欄は,空気圧450kPa {4.5kgf/cm2} 対応の負荷能力指数(スタンダードバージョンと呼ぶ。)を示
す。3欄は,空気圧600kPa {6.0kgf/cm2} 対応の負荷能力指数(エキストラバージョンと呼ぶ。)を
示す。
備考 この表の値は,単輪使用時の指数を示し,複輪使用時には,上記の値から2を差し引いた指数と
する。
付表7 トラック及びバス用ラジアルプライタイヤ(15˚テーパ)の負荷能力指数
断面幅
の呼び
偏平比の呼び
80
70
70(11)
60
リム径の呼び
22.5
17.5
19.5
22.5
17.5
19.5
17.5
215
−
*123
−
−
−
−
−
225
−
−
*127
−
−
−
−
235
−
*127
−
134
*136
−
125
245
−
−
*133
−
−
−
−
255
−
−
−
140
−
−
−
275
146
−
−
146
−
−
−
285
−
−
−
−
−
*148
−
295
152
−
−
149
−
−
−
315
154
−
−
−
−
−
−
注(11) トレーラ専用タイヤに適用する。
備考 この表の値は,単輪使用時の指数を示し,複輪使用時には,
上記値から3を差し引いた指数とする。ただし,*印の値は,
2を差し引いた指数とする。
14
D 4202-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ISO・JISタイヤ委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
前 田 行 男
横浜ゴム株式会社
山 村 修 蔵
工業技術院標準部
紫 藤 良 和
社団法人日本自動車工業会
小笠原 晋 二
財団法人日本自動車研究所
寺 田 克
社団法人日本産業車両協会
藤 原 靖 彦
社団法人日本自動車工業会
豊 島 和 夫
社団法人日本自動車工業会
小 森 宏 陌
日本自動車タイヤバルブ技術会
河 野 明 夫
社団法人日本自動車工業会
小 島 克 己
社団法人日本自動車部品工業会
伊 藤 富 夫
株式会社ブリヂストン
広 越 功 久
横浜ゴム株式会社
高 津 幹 雄
住友ゴム工業株式会社
小 寺 健
東洋ゴム工業株式会社
福 原 忠 彦
オーツタイヤ株式会社
和 田 章
ミシュランオカモトタイヤ株式会社
篠 原 亘
社団法人日本自動車タイヤ協会