D 3603-2:2020
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 寸法及び許容差 ················································································································ 2
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 12
D 3603-2:2020
(2)
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人
自動車技術会(JSAE)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS D 3603-2:2006
は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS D 3603の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS D 3603-1 第1部:円筒面座取付式列形ポンプ
JIS D 3603-2 第2部:平面座取付式列形ポンプ及び高圧サプライポンプ
JIS D 3603-3 第3部:端面フランジ取付け式燃料噴射ポンプのフランジ
JIS D 3603-4 第4部:端面フランジ取付け式高圧サプライポンプのフランジ
日本産業規格 JIS
D 3603-2:2020
ディーゼル機関−燃料噴射ポンプの取付寸法−
第2部:平面座取付式列形ポンプ及び
高圧サプライポンプ
Diesel engines-Mounting dimensions of fuel injection pumps-
Part 2: Base-mounted in-line pumps and high-pressure supply pumps
for common rail fuel injection systems
序文
この規格は,2018年に第5版として発行されたISO 7612を基に,日本独自の燃料噴射ポンプに関する
規定を追加して作成した日本産業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。変更の
一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,ディーゼル機関に使用する平面座取付式列形燃料噴射ポンプ及びコモンレール燃料噴射シ
ステムの高圧サプライポンプ(以下,燃料噴射ポンプ及びサプライポンプを,ポンプという。)を機関に取
り付けるために,取付互換性を確保するうえで必要な寸法に関する要求事項について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 7612:2018,Diesel engines−Base-mounted in-line fuel injection pumps and high-pressure supply
pumps for common rail fuel injection systems−Mounting dimensions(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS D 3608 ディーゼル機関−燃料噴射ポンプのカム軸端及びハブのテーパ部
注記 対応国際規格:ISO 6519,Diesel engines−Fuel injection pumps−Tapers for shaft ends and hubs
(MOD)
3
用語及び定義
この規格には,定義する用語はない。
2
D 3603-2:2020
4
寸法及び許容差
ポンプの寸法及び許容差は,図1〜図10による。
この規格に規定していない寸法及び要求事項は,ポンプ製造業者が決定する。
単位 mm
筒数
D a)
呼び
A
基準
4
25又は30
140
6
210
8
280
10
353
12
423
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図1−平面座取付式列形ポンプ−1形
3
D 3603-2:2020
単位 mm
注記 二点鎖線は,8筒の場合の中央部平面座を示す。
筒数
D a)
呼び
A
基準
B
基準
取付孔数
4
25又は30
133.5
−
4
6
206.0
−
4
8
278.5
139.25
6
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図2−平面座取付式列形ポンプ−2形
4
D 3603-2:2020
単位 mm
注記 二点鎖線は,8筒の場合の中央部平面座を示す。
筒数
D a)
呼び
A
基準
B
±0.25
4
25又は30
154
−
6
218
−
8
302
151
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図3−平面座取付式列形ポンプ−3形
5
D 3603-2:2020
単位 mm
筒数
D a)
呼び
A
基準
4
30又は35
132
6
202
8
272
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図4−平面座取付式列形ポンプ−4形
6
D 3603-2:2020
単位 mm
筒数
D a)
呼び
A
基準
2
30
107
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図5−平面座取付式高圧サプライポンプ−5形
7
D 3603-2:2020
単位 mm
筒数
D a)
呼び
A
基準
2
30
107
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図6−平面座取付式高圧サプライポンプ−6形
8
D 3603-2:2020
単位 mm
筒数
D a)
呼び
A
基準
2
25
100
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図7−平面座取付式高圧サプライポンプ−7形
9
D 3603-2:2020
単位 mm
筒数
D a)
呼び
A
基準
6
25又は30
210
8
280
10
353
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図8−平面座取付式列形ポンプ−101形
10
D 3603-2:2020
単位 mm
筒数
D a)
呼び
A
基準
4
25
140
6
210
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図9−平面座取付式列形ポンプ−202形
11
D 3603-2:2020
単位 mm
筒数
D a)
呼び
A
基準
6
30又は35
202
注a) 呼びDは,JIS D 3608による。
図10−平面座取付式列形ポンプ−203形
関連規格 JIS D 3603-1:2016 ディーゼル機関−燃料噴射ポンプの取付寸法−第1部:円筒面座取付式列
形ポンプ
JIS D 3603-3:2009 ディーゼル機関−燃料噴射ポンプの取付け寸法−第3部:端面フランジ取
付け式燃料噴射ポンプのフランジ
JIS D 3603-4:2009 ディーゼル機関−燃料噴射ポンプの取付け寸法−第4部:端面フランジ取
付け式高圧サプライポンプのフランジ
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS D 3603-2:2020 ディーゼル機関−燃料噴射ポンプの取付寸法−第2部:平面
座取付式列形ポンプ及び高圧サプライポンプ
ISO 7612:2018,Diesel engines−Base-mounted in-line fuel injection pumps and
high-pressure supply pumps for common rail fuel injection systems−Mounting
dimensions
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
4 寸法及び
許容差
ポンプの寸法及び
許容差を規定。
4
JISとほぼ同じ。
追加
JISでは我が国独自の平面座取付式
列形ポンプ形式を,図8〜図10と
して追加している。
技術的な差異は国内事情によって
生じたものである。次回改訂時,
生産状況等に応じて見直しを検討
する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 7612:2018,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
1
2
D
3
6
0
3
-2
:
2
0
2
0