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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

D 2620-1986 

自動車用エアブレーキ機器の 

管接続口の識別記号 

Identification of Connections on Air Brake Units for Automobiles 

1. 適用範囲 この規格は,自動車用エアブレーキ機器(以下,機器という。)に表示して,機器の管接続

口の機能,又は配管系統を識別する記号について規定する。 

なお,この記号はエアブレーキ配管系統図などにも表示することができる。 

引用規格: 

JIS D 0107 自動車ブレーキ用語(部品) 

対応国際規格: 

ISO 6786 Road vehicles−Air braking systems−Identification of connections on units 

2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,JIS D 0107[自動車ブレーキ用語(部品)]による

ほか次のとおりとする。 

(1) エアブレーキ機器 エアブレーキ配管系統に使用するコンプレッサ,各種バルブなどの管接続口をも

つ部品。 

(2) エネルギー圧 機器によって発生又は制御され,吐き出されて仕事をする圧力。 

備考 フィード圧,供給圧,出口圧,作動圧などということもある。 

(3) パイロット圧 機器を操作するために与えられる圧力。 

備考 信号圧,指示圧,命令圧,制御圧などということもある。 

3. 識別記号の構成と意味 

3.1 

識別記号の構成 識別記号は,1けた又は2けたのアラビア数字で表示する。 

3.2 

1けたの数字又は2けたの数字の第1けたが示す意味 1けたの数字又は2けたの数字の第1けたが

示す意味は,次のとおりとする。 

0:吸込み口 

1:エネルギー圧の入口 

2:エネルギー圧の出口(大気への出口の場合は“3”とする。) 

3:排気口 

4:パイロット圧の入口 

5:(予備) 

6:(予備) 

7:凍結防止液接続口

D 2620-1986  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

8:潤滑油接続口(コンプレッサ用) 

9:冷却水接続口(コンプレッサ用) 

3.3 

2けたの数字の第2けたが示す意味 2けたの数字の第2けたが示す意味は,次のとおりとする。 

(1) 第1けたの数字が7, 8及び9以外の場合 第1けたで同じ分類に属する数字が1個の機器に複数あり,

これらが機能的に異なる場合に付加する(付図1参照)。 

数字は原則として1から始まる連続数とし,特定の機能は示さないが,同じ配管系統については同

じ数字を使用する。 

(2) 第1けたの数字が7, 8及び9の場合 第1けたの数字が7, 8及び9の場合には,第2けたの数字の示

す意味は,次のとおりとする。 

71:凍結防止液入口 

72:凍結防止液出口 

81:潤滑油入口 

82:潤滑油出口 

91:冷却水入口 

92:冷却水出口 

4. 識別記号の使用対象及び表示位置 識別記号は,製品,ブレーキ配管系統図,カタログなどに使用し,

これらの管接続口付近に分かりやすく表示する。 

5. 語別記号の使用上の注意 識別記号を使用するときの注意点は,次のとおりとする。 

(1) 機能的には全く同じであるが,複数の配管を接続するために複数の接続口を設ける場合は,同じ識別

記号を表示する。 

例: 付図1に示すリレーバルブ(後軸用) 

(2) 機器を一つのシステムに使ったときに,1か所の接続口が3.2で分類される複数の識別記号に属する機

能を果たす場合には,それらの記号をダッシュ(−)を挟んで併記する。 

例: 付図2に示すリレーエマージェンシバルブ 

(3) 機器を使用するシステムが変わると,3.2で分類される識別記号の機能が変わる接続口は,受渡し当事

者間の取決めに従って識別記号を付ける。 

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D 2620-1986  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図1 デュアルエアブレーキバルブ及びリレーバルブの例 

付図2 リレーエマージェンシバルブ(トレーラ用)の例 

D 2620-1986  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

自動車 航空部会 自動車専門委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

中 込 常 雄 

社団法人自動車技術会 

横 溝 眞一郎 

工業技術院標準部 

柴 藤 良 知 

運輸省交通安全公害研究所 

黒 田 直 樹 

通商産業省機械情報産業局 

清 水 達 夫 

運輸省地域交通局 

瀬 倉 久 男 

防衛庁装備局 

梅 澤 清 彦 

東京工業大学 

石 渡 正 治 

財団法人日本自動車研究所 

大 沼 広 洲 

全日本トラック協会 

佐 藤   武 

慶応義塾大学 

杉 浦 秀 昭 

日本自動車整備振興会連合会 

田 中 兼 吉 

社団法人日本バス協会 

轟     秀 

社団法人日本自動車連盟 

安 部   宏 

株式会社本田技術研究所 

改 田   護 

トヨタ自動車株式会社 

紅 谷 恒 雄 

日産自動車株式会社 

須 永 惇 一 

いすゞ自動車株式会社 

鈴 本 作 良 

社団法人日本自動車部品工業会 

高 原 昭 二 

三菱自動車工業株式会社 

西 原 孝 雄 

マツダ株式会社 

大 槻 耕 一 

日野自動車工業株式会社 

金 子 達 明 

日本自動車輸入組合 

(専門委貝) 

斎 藤   巌 

財団法人日本規格協会 

佐 藤   好 

日本道路公団 

有 賀   久 

日産ディーゼル株式会社 

宇 藤   官 

鈴木自動車工業株式会社 

(事務局) 

田 代 和 也 

工業技術院標準部機械規格課 

宗 像 保 男 

工業技術院標準部機械規格課