D 2502-1:2009
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 用語及び定義 ··················································································································· 2
3 種類······························································································································· 2
4 形状・寸法 ······················································································································ 2
4.1 フィラネック ················································································································ 2
4.2 プレッシャキャップ ······································································································· 3
附属書JA(規定)自動車用ラジエータの中形及び大形プレッシャキャップ及びフィラネック ············· 5
附属書JB(規定)自動車用ラジエータの小形へん(扁)平プレッシャキャップ及びフィラネック········ 6
附属書JC(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ································································· 8
D 2502-1:2009
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人自動車技術会(JSAE)から,工業標準
原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大
臣が制定した日本工業規格である。
これによってJIS D 2502:1991は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS D 2502の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS D 2502-1 第1部:寸法
JIS D 2502-2 第2部:性能,試験方法及び表示
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日本工業規格 JIS
D 2502-1:2009
自動車部品−ラジエータのプレッシャキャップ及び
フィラネック−第1部:寸法
Automotive parts−Pressure caps and filler necks for radiators−
Part 1:Dimensions
序文
この規格は,1991年に第1版として発行されたISO 9817を基に作成した日本工業規格であるが,1991
年以降の最新化を織り込むため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格の附属書JA及び附属書JBは,対応国際規格にはない事項である。また,この規格で側
線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表にその説
明を付けて,附属書JCに示す。
1
適用範囲
この規格は,自動車用ラジエータに用いるプレッシャキャップ及びフィラネックの寸法について規定す
る。
注記1 ISO 9817:1991に規定されていない中形及び大形のプレッシャキャップ及びフィラネックは,
附属書JAに規定する。
注記2 ISO 9817:1991に規定されていない小形へん(扁)平プレッシャキャップ及びフィラネックは,
附属書JBに規定する。
注記3 この規格は,プレッシャキャップの特性について規定するものであるが,その特性にかかわ
る規定は,設計の推奨値を示すために示すものであり,この規格によって適合性評価を行う
ことは,意図していない。
注記4 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 9817:1991,Passenger cars−Engine cooling systems−Dimensions of pressure caps and their
ramp seats on filler necks (MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを
示す。
2
D 2502-1:2009
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2
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
2.1
フィラネック (filler neck)
プレッシャキャップを取り付けるためのほぼ筒状の構造体(図1参照)。
図1−フィラネック
2.2
プレッシャキャップ (pressure cap)
冷却水系を高圧に保つための圧力調整弁(以下,圧力弁という。)及び冷却水系が負圧になるのを防ぐた
めの負圧調整弁(以下,負圧弁という。)をもったラジエータ給水口のふた(図2参照)。
図2−プレッシャキャップ
3
種類
プレッシャキャップ及びフィラネックの種類は,大きさによってA種,B種,C種,D種,E種及びF
種の6種類とする(A種及びB種は,表1及び表2参照。C種〜E種は,表JA.1及び表JA.2参照。F種
は,表JB.1及び表JB.2参照。)。
4
形状・寸法
4.1
フィラネック
フィラネックの形状・寸法は,表1による。
3
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表1−フィラネックの形状・寸法
単位 mm
種類
D1
D2
D3 a)
D4
D5
h a)
l1 a)
l2
l3
l4 a)
l5 a)
l6 a)
r a)
A種
43
±0.5
31.4
±0.3
最小
19.4
最大
39
最大
24
最小
0.3
12
10.6
±0.3
15.8
±0.3
最小
11.5
最小
12.2
最小
11.5
1.5〜
2
B種
56.5
±0.5
41.5
±0.5
最小
27.3
最大
49.5
最大
32
最小
0.3
23
13.9
±0.3
19.5
±0.3
最小
13
最小
16
最小
23
1.5〜
2
注a) 推奨値である。
4.2
プレッシャキャップ
プレッシャキャップの形状・寸法は,表2による。
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表2−プレッシャキャップの形状・寸法
単位 mm
種類
D1'
D2'
D4'
D6 a),b)
D7 a),b)
l1'
l5' a),c)
l6
l7
A種
44±0.5
最大29
最小39.1
最大19.4
最小28
最大11.5
最大12.1
最大10
最大68
B種
58±0.5
最大39
最小49.5
最大27.5
最小36
最大22
最大15.8
最大10
最大82
注a) 推奨値である。
b) ガスケットの有効範囲の寸法。
c) 遊びのない状態での値を示す。圧力弁が曲面の場合は,フィラネックの寸法D5に相当する位置での寸法とする。
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附属書JA
(規定)
自動車用ラジエータの中形及び大形プレッシャキャップ及び
フィラネック
序文
この附属書は,自動車用ラジエータに用いる中形及び大形のプレッシャキャップ及びフィラネックの寸
法について規定する。
JA.1 種類
種類は大きさによって,C種,D種及びE種の3種類とする。
JA.2 寸法
フィラネック及びプレッシャキャップの寸法は,表JA.1及び表JA.2による。
表JA.1−フィラネックの寸法a)
単位 mm
種類
D1
D2
D3
D4 b)
l1
l2 b)
l3 b)
C種
56.5±0.5
41.3±0.5
最小28
最大50
(47〜49)
15.7
13.9
(20.4)
19.5
(26.0)
D種
68.5±0.5
53.5±0.5
最小40
最大62
17.5
12.7
18.7
E種
64±0.5
50±0.5
最小40
最大57
16
22
27.5
注a) 表中の寸法の記号は,箇条4による。
b) ( )内の寸法は,使用しないことが望ましい。
表JA.2−プレッシャキャップの寸法a)
単位 mm
種類
D1'
D2'
D4' b)
l1'
C種
57.5±0.5
最大38.5
最小51.5
(49〜50)
14.5
D種
69.5±0.5
最大50.4
最小63
16.3
E種
65±0.5
最大48.1
最小59
15
注a) 表中の寸法の記号は,箇条4による。
b) ( )内の寸法は,使用しないことが望ましい。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JB
(規定)
自動車用ラジエータの小形へん(扁)平プレッシャキャップ及び
フィラネック
序文
この附属書は,自動車用ラジエータに用いる小形へん(扁)平のプレッシャキャップ及びフィラネック
の形状・寸法について規定する。
JB.1 種類
種類は,F種の1種類とする。
JB.2 形状・寸法
フィラネック及びプレッシャキャップの形状・寸法は,表JB.1及び表JB.2による。
表JB.1−フィラネックの形状・寸法
単位 mm
種類
D1
D2
D3
D4
D5
l1 a)
l2 a)
l3
l4 a)
l5 a)
F種
41.1±0.5 31.4±0.5 17.8±0.5 24.2±0.5 最大37.3
12.5
最大4.4
5.2±0.3
8
4
種類
l6 a)
l7 a)
l8 a)
l9 a)
l10
l11 a)
l12 a)
l13 a)
r a)
F種
12
1
12
7.5
6±0.3
1.5
0.8
2.8
0.8〜1.2
注a) 推奨値である。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表JB.2−プレッシャキャップの形状・寸法
単位 mm
種類
D1'
D2'
D3'
D5'
D7 a),b)
l1'
l14a)
l15a) ,c)
l16a)
F種
42.3±0.5
29±0.5
13±0.5
最小37.3
25
最大11.5
8
21
68.7
注a) 推奨値である。
b) ガスケットの有効範囲の寸法。
c) 外ふたを天,大気調圧弁を地の向きにしたときの寸法。大気調圧弁とは,加圧時のエア抜き,エア抜き後の密
閉及び負圧時の冷却水再吸入機能をもつ弁である。
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附属書JC
(参考)
JISと対応する国際規格との対比表
JIS D 2502-1: 2009 自動車部品−ラジエータのプレッシャキャップ及びフィラネッ
ク−第1部:寸法
ISO 9817: 1991,Passenger cars−Engine cooling systems−Dimensions of pressure
caps and their ramp seats on filler necks
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範
囲
適用範囲を自動車
用とした。
1
乗用車用としている。
変更
ISO規格では乗用車を適用と
しているが,JISでは自動車と
した。
JISでは,トラックなども適用させ
るため“自動車”とした。
2 用語及
び定義
2.1 フィラネック
について定義
2.2 プレッシャキ
ャップについて定
義
−
−
−
−
追加
追加
フィラネックの定義及び図を
追加した。
プレッシャキャップの定義及
び図を追加した。
分かりやすくするため追加した。
分かりやすくするため追加した。
構成部品が分かるよう,図も追加
した。
3 種類
種類を規定
−
−
追加
大きさによって種類をA種及
びB種とした。
ISO規格では,種類の区分がない
ため追加した。
4 形状・寸
法
4.1 フィラネック
の形状・寸法につい
て規定
4.2 プレッシャキ
ャップの形状・寸法
について規定
2.1
2.2
JISにほぼ同じ。
JISにほぼ同じ。
追加
変更
変更
追加
ISO規格の上段をA種,下段
をB種とした。
“l1”及び“l4”寸法を推奨値
とした。
樹脂製の図にした。
ISO規格の上段をA種,下段
をB種とした。
旧JISをそのまま運用した。
寸法のばらつきによって,プレッ
シャキャップのつめが入らない場
合が考えられるため,推奨値とし
た。
現在は樹脂製のフィラネックが主
流であり,実状に合わせた。
旧JISをそのまま運用した。
8
D
2
5
0
2
-1
:
2
0
0
9
9
D 2502-1:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
附属書JA
(規定)
中形及び大形プレ
ッシャキャップ及
びフィラネックに
ついて規定
−
−
追加
ISO規格にない中形及び大形
プレッシャキャップ及びフィ
ラネックの規定を追加した。
箇条4で規定する,A種及びB種
に統合されることが望ましい。
附属書JB
(規定)
小形へん(扁)平の
プレッシャキャッ
プ及びフィラネッ
クについて規定
−
−
追加
小形へん(扁)平のプレッシャ
キャップ及びフィラネックの
規定を追加した。
近年使用量が多くなった種類のた
め,追加した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 9817:1991,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
9
D
2
5
0
2
-1
:
2
0
0
9