2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 2102-1993
自動車用打込みプラグ
Expansion plugs for automobiles
1. 適用範囲 この規格は,自動車に使用する打込みプラグ(以下,プラグという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0401 寸法公差及びはめあい
JIS B 0651 触針式表面粗さ測定器
JIS B 0659 比較用表面粗さ標準片
JIS D 0201 自動車部品の電気めっき通則
JIS G 3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
2. 種類 プラグの種類は,わん形及び皿形の2種類とする。
3. 形状・寸法 プラグの形状・寸法は,付表1及び付表2による。
4. 外観 プラグの外観は,表面粗さが付表1及び付表2の規定に適合するほか,使用上有害な割れ,き
ず,かえり,さびなどの欠陥があってはならない。
5. 材料 プラグの材料は,表1に示すもの又はこれと同等以上のものとする。
なお,“同等以上のもの”とは,表1に示す材料を用いたときと同じように,製品の品質が確保できる同
系統の材料をいう。
表1 材料
材料
適用規格
鋼
JIS G 3141のSPC
JIS G 3131のSPH
ステンレス鋼
JIS G 4305のSUS
6. 表面処理 プラグの表面処理は,鋼製プラグにはJIS D 0201のMFZn13-Cのめっき処理をする。その
他の表面処理を必要とする場合は,受渡当事者間の協定による。ただし,ステンレス鋼製プラグは表面処
理を施さない。
2
D 2102-1993
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7. 検査
7.1
形状・寸法の検査 形状・寸法の検査は,直接測定,限定ゲージその他の方法によって行い,3.の規
定に適合しなければならない。
7.2
外観検査 外観検査は,目視によって行い,4.の規定に適合しなければならない。ただし,表面粗さ
は,表面粗さ標準片,表面粗さ測定器又はこれに代わる適当な方法によって行う
備考 表面粗さ標準片はJIS B 0659,表面粗さ測定器はJIS B 0651に適合するもの又はこれと同等以
上の精度をもつ測定器とする。
7.3
表面処理検査 表面処理検査は,電気亜鉛めっきの場合JIS D 0201によって行い,6.の規定に適合
しなければならない。その他の表面処理を必要とする場合は,受渡当事者間の協定による。ただし,ステ
ンレス鋼製プラグについては,検査の対象としない。
8. 製品の呼び方 プラグの呼び方は,規格番号又は規格の名称,種類,呼び径及び指定事項(1)による。
注(1) 指定事項は,この規格で規定している以外の材料及び表面処理の種類を必要に応じて示す。
例
9. 表示 プラグの包装には,表面の見やすいところに,次の事項を表示する。
(1) 製品名称
(2) 種類
(3) 呼び径
(4) 材料
(5) 数量
(6) 指定事項
(7) 製造業者名又はその略号(2)
注(2) 略号には,なるべく登録商標を用いる。
3
D 2102-1993
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1 わん形プラグの形状・寸法
呼び径
プラグ
穴(参考)
寸法
計算質量
(g) (参考)
d (H9)
D
h
t
R
r
8
8
+0.21
+0.12
4
±0.5
1.0
20
1.0
±0.5
0.6
8
+0.036
0
10
10
4
1.0
25
1.0
0.8
10
12
12
+0.27
+0.18
5
1.2
30
1.2
1.5
12
+0.043
0
14
14
5
1.2
35
1.2
2.1
14
15
15
5
1.2
38
1.2
2.2
15
16
16
5
1.2
40
1.2
2.6
16
17
17
6
1.2
43
1.2
3.2
17
18
18
6
1.2
45
1.2
3.9
18
20
20
+0.34
+0.23
6
1.6
50
1.6
5.1
20
+0.052
0
22
22
7
1.6
55
1.6
6.6
22
24
24
7
1.6
60
1.6
7.9
24
25
25
8
1.6
60
1.6
9.6
25
26
26
+0.38
+0.26
8
1.6
65
1.6
9.7
26
28
28
8
1.6
70
1.6
12.9
28
30
30
8
1.6
75
1.6
13.9
30
32
32
10
1.6
78
1.6
15.9
32
+0.062
0
33
33
10
1.6
83
1.6
16.7
33
35
35
10
1.6
90
1.6
18.8
35
36
36
12
1.6
90
1.6
21.8
36
40
40
12
1.6
100
1.6
24.6
40
45
45
+0.48
+0.34
14
1.6
110
1.6
35.2
45
47
47
14
1.6
118
1.6
36.5
47
50
50
15
1.6
125
1.6
42.9
50
55
55
17
2.0
138
2.5
65.9
55
+0.074
0
60
60
18
2.0
150
2.5
78.7
60
65
65
20
2.0
163
2.5
95.3
65
備考1. この表に示す許容差は,表面処理後のものに適用する。ただし,ステンレス鋼製プラグは除く。
2. 計算質量は,1cm3の鋼を7.85gとして算出したもので,参考のため示す。
3. 参考のd寸法の許容差は,JIS B 0401のH9による。
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D 2102-1993
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表2 皿形プラグの形状・寸法
呼び径
プラグ
穴(参考)
寸法
計算質量
(g) (参考)
D2 (H10)
最大
d
b
D1
(h) 参考
t
R
8
8
0
−0.058
2.43
1.6
10
0.66
8
+0.058
0
5
2
10
10
2.69
1.6
12
1.03
10
6
2
12
12
0
−0.070
2.85
1.6
15
1.48
12
+0.070
0
8
2
14
14
3.21
1.6
16
2.06
14
10
2
15
15
3.24
1.6
18
2.32
15
11
2
16
16
3.27
1.6
20
2.66
16
12
2
17
17
3.31
1.6
22
2.99
17
13
2
18
18
3.28
1.6
25
3.30
18
14
2
20
20
0
−0.084
3.45
1.6
28
4.08
20
+0.084
0
16
2
22
22
4.09
2.0
30
6.18
22
18
3
24
24
4.12
2.0
35
7.38
24
19
3
25
25
4.31
2.0
35
7.96
25
20
3
26
26
4.43
2.0
36
8.70
26
21
3
28
28
4.67
2.0
38
9.99
28
22
3
30
30
4.92
2.0
40
11.5
30
24
3
32
32
4.94
2.0
45
13.2
32
+0.100
0
26
3
33
33
5.13
2.0
45
13.9
33
28
3
35
35
5.16
2.0
50
15.7
35
29
3
36
36
0
−0.100
5.35
2.0
50
16.6
36
30
3
40
40
5.79
2.0
55
20.2
40
34
3
45
45
6.38
2.0
60
25.8
45
39
3
47
47
6.40
2.0
65
28.5
47
41
3
50
50
6.62
2.0
70
31.9
50
44
3
55
55
0
−0.120
6.88
2.0
80
38.5
55
+0.120
0
49
3
60
60
7.47
2.0
85
45.9
60
54
3
65
65
8.96
2.9
90
78.1
65
56
5
備考1. この表に示す許容差は,表面処理後のものに適用する。ただし,ステンレス鋼製プラグは除く。
2. 計算質量は,1cm3の鋼を7.85gとして算出したもので,参考のため示す。
3. 参考のD2寸法の許容差は,JIS B 0401のH10による。
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D 2102-1993
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS D 2102, JIS D 2103改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(分科会長)
田 中 徹
日野自動車工業株式会社技術管理部
(幹事)
田 口 弘 安
株式会社ムロコーポレーション技術部
平 野 由紀夫
工業技術院標準部
矢 幡 英 二
いすゞ自動車株式会社産業エンジン設計部
神 谷 雅 久
スズキ株式会社四輪エンジン設計部
谷 口 良 憲
トヨタ自動車株式会社設計管理部第一設計管理室
大 上 悦 夫
日産自動車株式会社機関設計部
嶋 田 健太郎
日産ディーゼル工業株式会社設計管理部
山 下 昭 司
マツダ株式会社開発計画業務部
知 野 正 志
三菱自動車工業株式会社エンジン設計部
山 口 正 幸
小島プレス工業株式会社第一技術部
染 谷 富 朗
株式会社テクノステート技術部
小 津 秀 夫
光洋精工株式会社技術本部東京技術室
(事務局)
小 磯 喜久子
社団法人自動車技術会規格部門