サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

background image

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

D 1021-1993 

自動車−始動試験方法 

Automobiles−Starting test method 

1. 適用範囲 この規格は,自動車の始動試験方法について規定する。 

備考 この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS D 1010 自動車走行試験方法通則 

2. 試験方法 

2.1 

試験自動車の状態及び試験器材は,JIS D 1010による。 

2.2 

始動試験は,始動抵抗測定と始動とに分ける。 

2.3 

始動抵抗測定においては,あらかじめ大気・機関室・冷却水・機関油・燃料,蓄電池電解液などの

温度及び蓄電池電解液の比重・電圧を測定し,次にクラッチを切り,点火スイッチを入れないで,次のい

ずれかの方法で機関を駆動する。ただし,ディーゼル機関で減圧装置をもつ場合は,減圧する。 

(1) 手回し法 なるべく速やかに始動ハンドルによって機関を手回しし,5回転に要する時間を測定する。 

(2) 電動法 次の図1のように計器を接続し,機関をその始動電動機で回転して,回転を開始してから10

秒から20秒に至る間における安定した電流及び電圧を測定し,同時に機関の回転数を測定する。 

図1 電動始動試験接続図 

2.4 

始動においては,ガソリン機関の場合には,点火スイッチを入れ,気化器は,始動に対して最適の

操作を行い,機関を電気始動(又は手回し始動)し,最初の爆発及び自力回転に至るまでの時間を測定す

る。 

ディーゼル機関の場合には,減圧を止め,燃料噴射ポンプには,始動に対して最適の操作を行い,予熱

プラグのあるものは,所定の時間予熱プラグスイッチを入れ,直ちに電気始動を行い,最初の爆発及び全

シリンダ爆発の起こるまでの時間を測定する。 

なお,予熱プラグスイッチは,全シリンダ爆発の起こるまで入れておくこととする。 

D 1021-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2.5 

始動試験は,寒冷状態において行うのを普通とし,機関全体が一様な低温度になった後に開始すべ

きである。ただし,機関を予熱した場合,又はその他特別の方法を実施した場合には,その方法及び時間

を記録しておく。 

2.6 

試験の記録及び成績は,付表1によって記入する。 

なお,機関試験前の経過状況・風・大気・温度の降下状況,前日の自動車使用状況,始動補助手段など

を記録しておく。 

background image

3

D

 1

0

2

1

-1

9

9

3

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付表1 始動試験記録及び成績