2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 1017-1993
自動車−急坂路試験方法
Automobiles−Steep hill climbing test method
1. 適用範囲 この規格は,自動車の急坂路試験方法について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS D 1010 自動車走行試験方法通則
2. 試験方法
2.1
試験自動車の状態及び試験器材は,JIS D 1010による。
2.2
試験路は,防滑構造の人工坂路を理想とするが,やむを得なければ,堅い土質又は芝草などの自然
坂路とし,一様なこう配の長さ20m以上の測定区間を含むものとする。
なお,測定区間の前に発進に適した5mの助走路をおく。
2.3
測定区間を通過するのに要する時間を測定する。ただし,途中において,登坂不能となった場合は,
その地点までの距離及び所要時間を測定する。
2.4
使用変速歯車は,発進時から最下速を用いるのを普通とし,かつ変速しないこととする。
2.5
完全に登坂できた場合は,更に急なこう配の坂路において試験し,最大登坂能力を判定する。ただ
し,適当な坂路のないときは,同一坂路において上速歯車を用いて登坂可能歯車を決定し,又は積載質量
を増し,能力限度を判定する。
2.6
登坂不能な場合は,積載質量を減じるか,又は緩いこう配の坂路で試験する。
2.7
駆動輪が滑って登坂不能となった場合は,タイヤチェーンを装着するか,又は路面に滑止め手段を
施して試験を行う。
2.8
以上の測定結果を基に,次の式を用いて登坂所要出力を求める。
t
gWL
P
000
1
sinα
=
ここに,
P: 登坂所要出力 (kW)
W: 試験時自動車総質量 (kg)
L: 登坂距離 (m)
t: 登坂所要時間 (s)
α: 傾斜角度(度)
g: 重力の加速度 (m/s2)
2.9
試験の記録及び成績は,付表1によって記入する。
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D 1017-1993
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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付表1 急坂路試験記録及び成績