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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書3(参考)道路データの詳細説明 

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。 

1. データ抽出範囲 主要地図の道路データはパーセル単位に抽出するが,パーセル境界上のノード,リ

ンクについて実体はいずれのパーセルに属すか,基準を示す。附属書3図1,附属書3図2で,データ抽

出範囲の例を示す。 

a) 道路データフレームのデータ抽出範囲の例。  

左図,パーセル内のリンク,ノードと 

実線の枠上(○部分は除く)のノード,リンク

が当該パーセルに属するデータとする。 

附属書3図 1 パーセルに属するデータ 

b) パーセル枠をまたぐリンクは,パーセル枠で分断し,図枠上ノードを設ける。  

c) パーセル枠上の孤立ノードは,存在させない。  

この状況を許さない 

(隣合うパーセル) 

右図の設定を行う 

(隣合うパーセル) 

附属書3図 2 パーセル枠上のノード 

2. リンク列 データ生成方法 次に,リンク列を作成する場合のリンクの接続条件を列記する。 

a) 同一種別のリンクIDが連番である道路だけ接続する。  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例1. 都市間高速において,本線,サービスエリア(SA),連結路(ランプ出入口)がある場合。 

(附属書3図3を参照。) 

6

10 

1−2−3−4−5−6 本線リンク 
3−9−10−4 

SAリンク 

7−2 

連結路リンク 

5−8 

連結路リンク 

附属書3図 3 同一種別のリンクIDが連番である道路だけの接続(例1) 

例2. 国道番号及び都道府県道番号において,同じ番号をもつものを接続する(附属書3図4を参照。)。 

国道16号

国道1号 

国道16号

国道1号 

1−2−5 本線リンク 
4−2−3 SAリンク 
 

附属書3図 4 同一種別のリンクIDが連番である道路だけの接続(例2) 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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b) 同一種別の道路が複数ある場合,できるだけ直線に近いリンクを接続する (附属書3図5を参照。)。 

例  

1−2−3 連結されるリンク(ノードBがπに最も近い) 
角度は,ノード間を直線で結んだ線分がおりなす角度である。
 

直前のノード 

現在のノード 

次のノードB 

次のノードA 

附属書3図 5 同一種別の道路が複数の場合の接続 

c) トンネル,高架,橋も,連続したリンクとして接続を行う(附属書3図6を参照。)。 

例 リンク2−3の間にトンネルが存在する場合。 

この場合,a,bはリンク属性変化点となる。 

トンネル 

附属書3図 6 トンネル,高架,橋などの接続 

d) 細道路の場合は,基本道路をまたいでも接続を続行する。  

e) 属性変化点でリンクの接続を切ることはしない。 ただし,次のような場合には,ノードとして扱い

リンクを切断する。  

− 道路種別の変化する地点 

− 路線の起点・終点 

− 自動車専用道路区間の起点・終点 

− 有料道路区間の起点・終点 

− 上記4項目以外でフォーマット上切断しなければならない変化点 

f) 

2差路のノードは,データとして存在させない。ただし,上記e)のリンクの切断対象となる属性変化

点については,2差路であってもノードとして扱う。また,ダミーノードについても同様に,2差路で

あってもノードとして扱う。 

g) リンク接続を開始するノードの優先順序は,次の順番に従う。  

1) ループを形成するノードから連結処理を行う。  

…ループするリンク列から生成する。   

注意:1リンクでのループを行ってはならない。 

2) 行き止まり(端点)からの連結処理を行う。  

3) 図郭上の点からの連結処理を行う。  

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4) 1)〜3) 以外のその他ノードからの連結処理を行う。  

この優先順にしたがって処理することによって,連結開始点のノードの選び方に依存しない接続が

行える(附属書3図7を参照。)。 

ノード2は、 
 

ノード1 

ノード3 

ノード4 

につながる。 

ノード4は、 
 

ノード2 

ノード4(自分自身) 

につながる。 
自分自身につながるので,ループを形成
すると判断する。 

附属書3図 7 ノードの優先順序 

h) 連結時には,まず同一種別での連結を優先する。 したがって,できるだけ直線に近いリンクの判別

は,同一種別の道路が複数ある場合に限定する(附属書3図8を参照。)。  

(接続結果) 
 
同一種別の道路は,直線性に関係なく連結される。 
 

リンク1−2−3−6−7 

リンク3−4−5が 

作られる。 

国道A 

一般道路 

国道A 

附属書3図 8 同一種別での連結の優先 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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i) 

レベル1(例 2.5次メッシュ及び2.5次メッシュ4分割)のリンク列を生成する場合。レベル2(例 

2次メッシュ)のうちのリンク列のノード・補間点の出現順序(順方向と逆方向)と同一となるように,

そのリンク列を分割生成する。  

3. リンク形状データの設定方法 リンク形状データの設定方法について,例1〜例3に示す。 

リンク列の表記は次のとおりである。 

附属書3図9に,リンク列具体例を示す。 

○ :ノード(交差点) 

△ :属性変化点 

□ :形状補間点(正規化値) 

× :標高値変化点(形状補間点の一種) 

  ● :形状補間点(オフセット値) 

情報付加点 

附属書3図 9 リンク列具体例 

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例1. 附属書3図10に,具体例を示す。 

リンク例 

L1,L2,L3  始点 n1  終点 n6 

n1 

L1 

L3 

n6 

n5 

n2

n3

n4 

L2

ノード n1(X,Y) 

リンクID (L1) 

交差点 (同一ノード情報)

ノード n2(X,Y) 

リンクID (L2) 

交差点 (同一ノード情報)

ノード n3(X,Y) 

リンク属性 (橋) 

始点 

ノード n4(X,Y) 

リンク属性 (橋) 

ノード n5(X,Y) 

リンクID (L3) 

交差点 (同一ノード情報)

ノード n6(X,Y) 

交差点 (同一ノード情報)

他のリンク列へ 

他のリンク列へ 

他のリンク列へ 

他のリンク列へ 

終点 

附属書3図 10 リンク形状データの設定方法の例1 

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例2. 附属書3図11に,具体例を示す。 

L1 

L2 

n1 

n2 

n3 

n4 

直接表現可能,かつ距離がオフ
セット表現値より大のためノー
ドn2を設ける。 

リンク例 

L1,L2  始点 n1  終点 n4 

ノード n1(X,Y) 
リンクID (L1) 
交差点(同一ノード情報) 
補間点 (x、y)〜 

他のリンク列へ 

ノード n2(X,Y) 

他のリンク列へ 

ノード n3(X,Y) 
リンクID (L2) 
交差点(同一ノード情報) 
 

始点 

ノード n4(X,Y) 
交差点(同一ノード情報) 

他のリンク列へ 

終点 

附属書3図 11 リンク形状データの設定方法の例2 

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例3. 附属書3図12に,具体例を示す。 

n1 

n2 

n5 

n3 

n4 

n6 

L1 

平面図 

断面図 

リンク例  L1  始点 n1  終点 n6 
n2及びn5は,形状補間点でもよい。 

ノード n1(X,Y) 
リンクID (L1) 
交差点(同一ノード情報) 

他のリンク列へ 

始点 

ノード n3(X,Y) 
リンク属性(橋) 

ノード n4(X,Y) 
リンク属性(橋) 

ノード n5(X,Y) 
標高変化点 

ノード n6(X,Y) 
交差点(同一ノード情報) 

他のリンク列へ 

終点 

ノード n2(X,Y) 
標高変化点 

n1〜n2間の標高 : h1 一定 
n2〜n3間の標高 : h1→h2へ変化 
n3〜n4間の標高 : h2 一定 
n4〜n5間の標高 : h2→h3へ変化 
n5〜n6間の標高 : h3 一定 
 

標高情報 

連続要素点 

標高値 

h1 

h2 

h3 

附属書3図 12 リンク形状データの設定方法の例3 

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標高情報に関する例 

附属書3図13に,具体例を示す。 

n1〜n2間の標高 : h1→h2へ変化 

n2〜n3間の標高 : h2→h3へ変化 

n1 

n2 

n3 

h1 

h2 

h3 

連続要素点 

標高値 

h1 

h2 

h3 

附属書3図 13 標高情報を含む場合の例 

4. 同一ノード情報 同一ノード情報は,ここでのメッシュは,パーセルと同等である。 

a) メッシュうち 附属書3図14に,具体例を示す。 

N1は,N2を指す。 

N2は,N1を指す。 

リンク列A 

リンク列B 

N1 

N2 

リンク列B 

リンク列A 

N2 

N3 

N1 

リンク列C 

N1は,N2を指す。 

N2は,N3を指す。 

N3は,N1を指す。 

附属書3図 14 メッシュうちの同一コード 

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b) メッシュ枠上 附属書3図15〜22に,メッシュ枠上の具体例を示す。 
 

メッシュA 

メッシュB 

メッシュA 

メッシュB 

附属書3図 15 メッシュ枠上の同一コード 例1 

メッシュA 

メッシュB 

メッシュA 

メッシュB

附属書3図 16 メッシュ枠上の同一コード 例2 

メッシュA 

メッシュB 

メッシュA 

メッシュB 

附属書3図 17 メッシュ枠上の同一コード 例3 

メッシュA 

メッシュB 

メッシュA

メッシュB 

メッシュC 

メッシュD 

メッシュC 

メッシュD 

一巡は例 

順位は任意 

附属書3図 18 メッシュ枠上の同一コード 例4 

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メッシュC 

メッシュD 

メッシュC 

メッシュD 

附属書3図 19 メッシュ枠上の同一コード 例5 

メッシュA 

メッシュB 

メッシュA 

メッシュB

表示 

附属書3図 20 メッシュ枠上の同一コード 例6 

R−A 

R−B 

R−A 

R−B 

経路 

L1 

L2 

附属書3図 21 メッシュ枠上の同一コード 例7 

L100 

附属書3図 22 メッシュ枠上の同一コード 例8 

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308 

   

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5. 同一ノードにおける,接続先図郭方向の,設定事例 “接続先図郭方向”は,ノードの位置関係では

なく,パーセルの位置関係を表現する。次に,同一ノードにおける,接続先図郭方向の,設定事例を示す。 

a) 4枚の“田の字”状のパーセル境界に同一ノードが存在する場合 4枚の“田の字”状のパーセル境

界に同一ノードが存在する場合を附属書3図23に例を示す。 

n1からn2を指す場合は,右(ノードn1から見たn2が存在するパーセルpcl2の方向), 

n1からn3を指す場合は,右下(ノードn1から見たn3が存在するパーセルpcl3の方向), 

n1からn4を指す場合は,下(ノードn1から見たn4が存在するパーセルpcl4の方向)とする。 

同様に, 

n2からn3を指す場合は下,n2からn4を指す場合は左下,n2からn1を指す場合は左, 

n3からn4を指す場合は左,n3からn1を指す場合は左上,n3からn2を指す場合は上, 

n4からn1を指す場合は上,n4からn2を指す場合は右上,n4からn3を指す場合は右とする。 

例  

n2 

pcl2 

Link2 

n1 

pcl1 

Link1 

pcl3 

n3 

Link3 

pcl4 

n4 

Link4 

附属書3図 23 “田の字”状のパーセル境界上のノードの例 

b) 3枚の“Tの字”状のパーセル境界に同一ノードが存在する場合 3枚の“Tの字”状のパーセル境界

に同一ノードが存在する場合を附属書3図24に例を示す。 

n1からn2を指す場合は,右上(ノードn1から見たn2が存在するパーセルpcl2の方向), 

n1からn3を指す場合は,右下(ノードn1から見たn3が存在するパーセルpcl3の方向)とする。 

同様に, 

n2からn3を指す場合は,下,n2からn1を指す場合は,左, 

n3からn1を指す場合は,左,n3からn2を指す場合は,上とする。 

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例  

n2 

pcl2 

Link2 

n1 

pcl1 

pcl3 

n3 

Link3 

Link1 

附属書3図 24 “Tの字”状のパーセル境界上のノードの例 

境界上のノード位置の関係は,附属書3表1による。 

附属書3表 1 境界上のノード位置の関係 

相手ノードの位置 

   

当該ノードの位置 

上辺 

右上角 

右辺 

右下角 

下辺 

左下角 

左辺 

左上角 

上辺 

× 

× 

× 

左上 

上 

右上 

× 

× 

右上角 

× 

× 

× 

上 

上 

右上 

右 

右 

右辺 

× 

× 

× 

× 

× 

右上 

右 

右下 

右下角 

下 

下 

× 

× 

× 

右 

右 

右下 

下辺 

下 

左下 

× 

× 

× 

× 

× 

右下 

左下角 

下 

左下 

左 

左 

× 

× 

× 

下 

左辺 

× 

左下 

左 

左上 

× 

× 

× 

× 

左上角 

× 

左 

左 

左上 

上 

上 

× 

× 

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310 

   

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6. リンクID番号 リンクID番号は,リンクID番号の記述されているそのノード(リンク列中間点,

リンク列始点及び,リンク列終点)と次に出現するノードが構成するリンク列について,メディアうちで

絶対番号を示すものとする。 

a) リンクID番号は,主要地図,経路計算に用いる道路データを基にして設定する。  

b) リンクID番号は,次の2項目によって設定する。  

リンク方向(2bit) 0〜3   :上位レベルで統合化されるリンクを,展開された下位リンクに 

                             対応させるため,上位リンクのリンク形状向きを基準にした 

                             方向を示す。 

     0:上位でコンプレックス表現なしの,シンプルネットワークリンク 

     1:上位でコンプレックス表現可能な,順方向シンプルネットワークリンク 

     2:上位でコンプレックス表現可能な,逆方向シンプルネットワークリンク 

     3:コンプレックス表現の,ネットワークリンク(1,2,3においては,リンク番号は, 

       すべて同じとする) 

リンク番号(30bit) 0〜1073741823:メディアうちのリンク番号を示す。 

                   (0:RESERVED  1073741823:不定番号を示す。) 

7. リンクIDの設定例  

7.1 

ネットワークの種類による設定  

a) 下位,上位共Simpleネットワークの場合 下位,上位共Simpleネットワークの場合,附属書3図25

に,設定例を示す。 

レベルn+2 

L1-4 

L1-4 

L1-2 

始点 

始点 

始点 

L1-1 

レベルn+1

レベルn 

L1-2 

L3-4 

L1 

L2 

L3 

L4 

終点 

終点 

終点 

L3-4 

L2-2 

L4-4 

L3-3 

附属書3図 25 リンクIDの設定例(下位,上位ともSimpleネットワークの場合) 

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b) 下位Simpleネットワーク,上位Complexネットワークの場合 下位Simpleネットワーク,上位

Complexネットワークの場合,附属書3図26に,設定例を示す。 

レベルn+2 

L1-3 

始点 

始点 

始点 

+L1 

レベルn+1

レベルn 

L1 

L2-3 

+L1 

-L1 

L2 

L3 

終点 

終点 

終点 

L3-3 

L2-2 

-L1 

+ :順方向 

− :逆方向 

統合ノードの展開 

L2 

+L1 

-L1 

l1 

l2 

n2 

n1 

n3 

統合ノード n1,n2.n3,l1,l2 

ルートリファレンス +L1→L2 :l1 

          L2→-L1 :l2 

附属書3図 26 リンクIDの設定例(下位Simpleネットワーク,上位Complexネットワークの場合) 

7.2 

リンクIDの設定方法  

a) 道路データを作成する場合に,ポリライン化の段階でメディアうちでユニークとなるようにリンクID

番号を設定する。 附属書3図27に,設定例を示す。 

国道 

533946 

リンクID番号=153 

リンクID番号=154 

リンクID番号=20 

リンクID番号=21 

主要地方道 

:ノード 

:補間点 

附属書3図 27 リンクIDの設定方法(その1) 

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312 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 原則的に,リンクID番号の変化するノードに限定してリンクID番号(差分)を付加する。 附属書

3図28に,設定例を示す。 

:国道 

:細道路 

:リンク列始点・終点 

:リンク列中間点 

リンクID番号:153 

リンクID番号:154 

必要なノードにだけリンクID番号が 

付与される(理想的) 

リンクID番号:153 

リンクID番号:153 

リンクID番号:153 

リンクID番号:153 

リンクID番号:(−) 

リンクID番号:154 

リンクID番号:154 

リンクID番号:154 

リンクID番号:154 

リンクID番号:(−) 

すべてのノードにリンクID番号が

付与される場合(望ましくない) 

附属書3図 28 リンクIDの設定方法(その2) 

c) 道路データと経路計算データとの関係。 附属書3図29に,その関係を示す。 

道路データ 

経路計算データ 

附属書3図 29 道路データと経路計算データの関係 

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8. リンクIDの表示データと経路データとの対応関係 リンクIDの表示データと経路データとの対応関

係を附属書3図30に示す。 

レベルn+2 

レベルn+1 

レベルn 

表示 

経路 

D(n+2) 

リンクID(n+2) 

ルートリファレンス 

D(n+1) 

リンクID(n+1) 

D(n) 

リンクID(n) 

R(n+2) 

R(n+1) 

R(n) 

① 

③ 

② 

① 

① 

③ 

② 

② 

③ 

経路データの統合化されたノードを, 

表示データに対応させるための情報 

ルートリファレンス 

ルートリファレンス 

附属書3図 30 リンクIDの表示データと経路データの対応関係 

a) 同レベル対応(各D(m)うちの“リンクID番号情報”)  

R(n)  → D(n) 

R(n+1) → D(n+1)  1対1対応 

R(n+2) → D(n+2) 

b) 下位→上位対応    

R(n) →  D(n+1)  :直接 リンクID(n)→リンクID(n+1)を求める。 

R(n) →  D(n+2)  :直接 リンクID(n)→リンクID(n+2)を求める。 

R(n+1) → D(n+2)  :上と同様。 

c) 上位→下位対応   

R(n+2) → D(n+1)  :直接 リンクID(n+2)→リンクID(n+1)を求める。 

R(n+2) → D(n)   :直接 リンクID(n+2)→リンクID(n)を求める。 

R(n+2)が1条線,D(n)が2条線と上位で統合されている場合は,リンクID(n+2)に“リンク 方向”

(レベルn+2)を加えたデータをD(n)に設定しておき,直接サーチ。 

R(n+1) → D(n)   : 上と同様。 

注* 

各レベルでのリンク列(ポリライン)が同一のリンクID番号をもつ場合は,最上位におい

て設定されたリンク列のノード・補間点の出現順序(順方向と逆方向)と同一となるように

そのリンク列を生成する。 

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314 

   

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附属書3図31に,リンク列の設定例を示す。 

レベル4 

レベル3 

レベル2 

レベル1 

L1 

L1 

L2 

L3 

line2 

L1 

line1 

line4 

line5 

line3 

line2 

line4 

n1 

n2 

n10 

n12 

n14 

n15 

n100 

n101 

リンク列L1の順方向は、n2→n1となる。 

リンク列L1の順方向は、Z2→Z1となる。 

z1 

z2 

z10 

z11 

z101 

z102 

リンク列L1の順方向は、 
Z102→n101→n100→z101となる。 

リンク列line2の順方向は, 
n100→z200となる。 
リンク列line4の順方向は, 
z300→n101となる。 

z20 

z30 

z200 

z300 

リンク列L1の順方向は、 

Z11→n13→n12→n11→n10→z10となる。
リンク列line2の順方向は, 
n11→z20となる。 
リンク列line4の順方向は, 
z30→n14→n12となる。 

n13 

L1 

n11 

附属書3図 31 リンク列の設定 

9. 道路データと経路計算データとの補足説明  

a) SimpleネットワークとComplexネットワーク SimpleネットワークとComplexネットワークの具体

例を,附属書3図32に示す。 

Simple 

Complex 

(ex.GDF)レベル1) 

グラフ(ノード・リンク) 

(ex.GDFレベル2) 

道路・交差点 

附属書3図 32 SimpleネットワークとComplexネットワーク 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 経路計算データの階層間の対応関係 経路計算データの階層間の対応関係を,附属書3図33に示す。 

上位レベル 

下位レベル 

n2 

n1 

n3′ 

n4 

n1′ 

n1″ 

上位レベル 

下位レベル 

n2 

n1 

n3 

n4 

n1′ 

n1″ 

隣接ノード                   隣接ノード 

    n1 → n2(上位レベル)          n1′→ n3(下位レベル) 

                          n1″→ n4(下位レベル) 

    n1 → n3(下位レベル)            

    n1 → n4(下位レベル)          n1′→ n2(上位レベル) 

                           n1″→ n2(上位レベル) 

附属書3図 33 経路計算データの階層間の対応関係 

c) 経路計算データの同一レベルうちでの統合化 経路計算データの同一レベルうちでの統合化の例を,

附属書3図34に示す。Simpleネットワークでは,通行規制を表現できない場合,部分的にComplex

ネットワークを作成し,表現する。 

○ 

× 

      ex.1→3 通行可(右折可) 

       1→2 通行不可(Uターン禁止) 

       Complex表現することで,通行規制表現が簡単になる。

附属書3図 34 経路計算データの同一レベルうちでの統合化 

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316 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) Simpleネットワークへの展開 Simpleネットワークへの展開の例を,附属書3図35に示す。 
 

道路データ 

レベルn 

リンクID(n) 

経路計算データ 

レベルn 

リンクID(n) 

ルート情報 

(展開情報) 

ルート計算 

+ 

附属書3図 35 Simpleネットワークへの展開 

10. 道路リファレンス   

a) 統合ノード情報 統合ノード情報の例を,附属書3図36に示す。 

n1 

n3 

n2 

統合ノード情報={n1,n2,n3} 

n1 

n3 

n2 

統合ノード情報={n1,n2,n3,n4} 

n4 

附属書3図 36 統合ノード情報 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) ルート情報 ルート情報の例を,附属書3図37〜39に示す。 

n1 

n3 

n2 

l2 

l1 

l5 

l3 

l4 

l1→l3:n1〜n2
l1→l4:n1〜n3
l1→l5:n1〜n3
 
l2→l3:n1〜n2
l2→l4:n1〜n3
l2→l5:n1〜n3
 
l3→l2:n2〜n1
l3→l4:n2〜n3
l3→l5:n2〜n3
 
l4→l2:n3〜n1
l4→l3:n3〜n2

n1 

n3 

n2 

n4 

l3 

l2 

l1 

l8 

l6 

l7 

l4 

l5 

Cl1→l4:n1〜n2 
l1→l6:n1〜n2,n2ʼ〜n4・・・・リンク列が異なる 
l1→l8:n1〜n2,n2ʼ〜n4,n4ʼ〜n3 
 
l3→l6:n2〜n4 
l3→l8:n2〜n4,n4ʼ〜n3 
l3→l2:n2〜n4,n4ʼ〜n3,n3ʼ〜n1 
 
 

1) 

2) 

附属書3図 37 ルート情報の例1 

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318 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

n1 

n3 

n2 

表 示 

経 路 

L4 

L3 

L1 

L2 

L5 

l1 

l2 

L4 

L3 

L1 

L2 

L5 

統合ノード{n1,n2,n3} 
 
リファレンスL1→L2:l1,l2 
 

L1→L3:l1 

L1→L4:× 

L1→L5:l1,l2 

 
 

L2→ALL:× 

 
 

L3→L1:× 

L3→L2:l2 

L3→L3:× 

L3→L4:l1 

L3→L5:l2 

 
 

L4→L1:× 

L4→L2:l1,l2 

L4→L3:l1 

L4→L4:× 

L4→L5:l1.l2 

 
 

L5→L1:× 

L5→L2:× 

L5→L3:l2 

L5→L4:l1.l2 

L5→L5:× 

附属書3図 38 ルート情報の例2 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 示 

経 路 

L20 

L26 

リンク列B L24 

L22 

レベルn+1 

L20 

L26 

L24 

L22 

n2 

n1 

−L21 

n4 

+L21 

n3 

+L25

−L25 

拡大 

レベルn 

リンク列A +L24 

+L26 

−L22 

−L20 

+L22 

+L20 

−L24 

−L26 

+L24 

+L26 

−L22 

−L20 

+L22 

+L20 

−L24 

−L26 

統合ノード{n1,n2,n3,n4} 
リファレンス 
 

+L20→+L20:× 

+L20→+L26: 

+L20→−L26:× 

+L20→+L22:+L21 

+L20→−L22:× 

+L20→−L24:+L21,−L25 

+L20→+L24:× 

+L20→−L20:+L21,−L25,−L21 

 
 

L2→ 

附属書3図 39 ルート情報の例3 

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320 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

c) 

リンク列 リンク列の例を,附属書3図40に示す。 

リンクIDの不連続 

+L1 

レベルn+1 

L1:25 

始点 

始点 

レベルn 

リンクID 

+L27 

終点 

終点 

+L26 

L27:50 

+L26 

+L25 

+L25 

+L27 

+L50 

+L1 

附属書3図 40 リンク列 

11. 主要地図道路データと,経路誘導データとの対応 主要地図道路データと,経路誘導データとの対応

については,同一レベル・同一区画での対応とする。 

附属書3図41に,その例を示す。 

レベルn 

道路データ 

ノード 

(誘導オフセット) 

誘導データ 

基本データ 

(要素点オフセット) 

交差点名称 

+ 

施設 

xx 
xx 

看板 

道路名称 

附属書3図 41 主要地図道路データと,経路誘導データとの対応 

交差点名称 

道路名称 

路線番号 

行き先名称 

交差点詳細図 

道路構造物(橋,トンネル,踏切,歩道橋,高架)     道路に沿った距離,文字データ 

交通信号機(1灯式,2灯式,3灯式,矢印,歩行者専用) ノードからの距離,文字データ 

広告看板(未定)                    オフセット位置,文字データ 

交通標識 

建造物・施設 

施設コード,施設位置,出入口位置,施設形状 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。