2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1. 地図データ格納フォーマットの概要構造 地図データ格納フォーマットのメディアに格納する
データの分類は,次による。
a) 全データ管理フレーム
b) パーセル系データ管理フレーム
c) 主要地図データフレーム
d) 経路誘導データフレーム
e) リージョン系データ管理フレーム
f)
経路計算データフレーム
g) 案内検索データフレーム
h) 各種パラメータフレーム
i)
インフラ対応データフレーム
j)
画像データフレーム
k) 音声データフレーム
l)
製造業者固有データフレーム
m) メタデータフレーム
n) ソフトウェアローディングモジュールフレーム
また,図2にその格納構造を示す。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
※備考:網掛け部分は,この
規格の規定範囲である。
ディレクトリ.
ディレクトリ.
メタデータ
(METADATA.KWI)
ALLDATA.KWI
への誘導
METADATA.KWI
への誘導
パーセル系データ管
理フレームへのDSA
パーセル系データ
管理フレーム
リージョン系データ
管理フレーム
リージョン系データ
管理フレームへの
DSA
...
データフレームの構成
・案内検索データフレーム
・各種パラメタデータフレーム
・画像データフレーム
・音声データフレーム
・その他データフレーム
...
地図データ管理フレーム
への誘導
⇒地図管理フレームは、
全データファイルには記
憶されない
経路計算管理フレームへ
の誘導
⇒RP管理フレームは、全
データファイルには記憶
されない
データボリューム
データクラスタへの誘導
⇒データクラスタは、全デ
ータファイルには記憶さ
れない
ルートディレクトリ
起動レコード
アドレスマップ
エリア
ルートディレクトリ
データ管理フレーム
ISO 9660
のボリューム
構造及びファイ
ル構成
...
ソフトウェアローディング
(LOADING.KWI)
ソフトウェアロー
ディング
誘導モジュール
管理ヘッダ
テーブル
データフレーム
実データ
メタデータ
(METADATA.KWI)
ソフトウェアローディング
(LOADING.KWI)
データフレーム
管理データ
...
図 1 物理データ格納構造 (“ALLDATA.KWI”にすべてのデータを格納する場合)
1.1
全データ管理フレーム 全データ管理フレームは,メディアに格納するデータのための管理
データを格納する。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
効率のよいデータ管理のために全データ管理フレームは,データボリュームと管理ヘッダテーブ
ルで構成する。特に地図及び道路ネットワークのために,それぞれデータ管理フレーム(パーセル
系データ管理フレーム,リージョン系データ管理フレーム。)を索引するようにしてある。
このデータフレームは,“ALLDATA.KWI”という名称のファイルに格納される。他のデータフレ
ームも,このファイルに格納することができる。
メタデータ及びローディングモジュールフレームは,このファイルに含まない。
1.2
パーセル系データ管理フレーム パーセル系データ管理フレームは,パーセル系データを管
理するための情報を格納し,データへの効率よいアクセスが実現できなければならない。パーセル
系データは,地図を表現するための主要地図データと経路誘導に使用する経路誘導データとで構成
する。
1.3
主要地図データフレーム 主要地図データフレームに格納する主なデータは,道路,背景,
名称,記号などの地図を表示するためのデータである。このデータフレームは,パーセル単位にデ
ータを格納するため,複数存在する。
1.4
経路誘導データフレーム 経路誘導データフレームは,経路誘導のために様々なデータを格
納する。ただし,例えば,音声案内のためのADPCMといった音声データは,音声データフレーム
に格納する。また,案内の画像データは,アプリケーション及びデータタイプに従い,各種パラメ
タフレームのランドマークフレーム及び画像データフレームに格納される。このデータフレームは
パーセル単位にデータを格納するため,複数存在する。
1.5
リージョン系データ管理フレーム リージョン系データ管理フレームは,リージョン系デー
タを管理するための情報を格納し,データへの効率よいアクセスが実現できなければならない。リ
ージョン系データは,経路計算のためのデータで構成する。
1.6
経路計算データフレーム 経路計算データフレームに格納する主なデータは,ノード,リン
ク,コスト,通行コード及び上下レベルとの関係になる。このデータフレームは,リージョン単位
にデータを格納するため,複数存在する。
1.7
案内検索データフレーム 案内検索データフレームは,検索データ及び検索のための管理デ
ータを格納する。
効率的なデータアクセスのために案内検索系の幾つかのデータは,他のフレーム及びファイルに
格納する。また,このデータフレームには製造業者固有データを格納することができ,仕様も公開
されている。それらのフォーマットは,管理データフレームと地点情報フレームとの定義フレーム
に格納されている。このデータフレームは,
−
データ管理部
−
検索フレーム
−
地点情報フレーム で構成する。
各フレームは,複数のデータフレーム及び複数のファイルで構成することができる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1.8
各種パラメータフレーム 各種パラメータデータフレームは,描画のための色,スタイルな
どのパラメタデータ及びランドマークとシンボルのためのアイコンデータを格納する。このデータ
フレームは,次のようにディストリビューションヘッダとコンテンツのためのデータフレームで構
成する。
格納するパラメタ情報は,次による。
− 描画パラメタ管理情報
− 3Dシンボル管理情報
−
路線番号枠管理情報
各データフレームは,表示及び発音に用いられる文字データを格納することができる。
1.9
インフラ対応データフレーム インフラ対応データフレームは,交通情報データのための位
置参照データを格納する。交通情報システムは,国及び地域によって異なるため,この規格ではデ
ータフレームを定義するが,個別のレコードフォーマットは定義しない。
1.10 画像データフレーム 画像データフレームは,描画のための実描画データと描画された画像
の上に更に情報を描画するために使われる画像サービス情報とで構成する。画像データは,画像デ
ータIDにより分類する。この画像データの種類としてCLUT image, GIF, BMP, TIFF, EPSF,
RIB, JPEG,及びvectorといった多くのコンピュータグラフィックデータフォーマットを備えてい
る。
1.11 音声データフレーム 音声データフレームは,音の再生のための実音声データ(はん用の音
声データ及び固有の音声データ)を格納する。はん用の音声データは,音声データIDによって分類
する。また,このデータフレームは,製造業者固有データも格納することができる。この音声デー
タの種類として,CDDA,MPEG音声などの多くのオーディオデータフォーマットを備えている。
1.12 製造業者固有データフレーム 製造業者固有データフレームは,システム/アプリケーショ
ン/DAL/PSF製造業者の固有なデータを格納する。複数のデータフレームを,設定することがで
きる。
1.13 メタデータフレーム メタデータフレームは,“METADATA.KWI”と名づけられた特定のフ
ァイルに格納され,バッカス記法によって格納されたメタデータを格納する。
1.14 ソフトウェアローディングモジュールフレーム ソフトウェアローディングモジュールフレ
ームは,システム,アプリケーション及びDALのソフトウェアローディングモジュールを格納する。
このフレームは,特別な名称をもつファイル“LOADING.KWI”に格納する。
データの概要構造を,図3に示す。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
全データ管理フレーム
案内検索データフレーム
データボリューム
データ管理部
レベル管理情報
データ管理ヘッダ
管理ヘッダテーブル
使用者領域
データ管理ヘッダ 1 (パーセル系データ管理フレーム)
ボリューム管理テーブル
データ管理ヘッダ 2 (リージョン系データ管理フレーム)
地点情報管理テーブル
・・・・
検索フレーム(1)
データ管理ヘッダ 47
検索フレーム 管理部
データ管理ヘッダ 48
カテゴリ定義フレーム
パーセル系データ管理フレーム
該当データ定義フレーム
パーセル系データ管理ディストリビューションヘッダ
カテゴリデータフレーム
ヘッダ情報
該当データフレーム
レベル管理レコードの並び
検索フレーム(j)
ブロックセット管理レコードの並び
地点情報フレーム(1)
ブロック管理テーブルの並び
地点情報フレーム 管理部
パーセル管理リスト
地点情報定義フレーム
主要地図パーセル管理リスト
地点情報データフレーム
経路誘導パーセル管理リスト
地点情報フレーム(k)
主要地図データフレーム
各種パラメータフレーム
主要地図ディストリビューションヘッダ
各種パラメータディストリビューションヘッダ
主要地図基本データフレーム
描画パラメータデータフレーム
道路データフレーム
描画パラメータディストリビューションヘッダ
背景データフレーム
カラーパレットテーブル
名称データフレーム
ラインスタイルパレットテーブル
付加データA/Bフレーム
地図要素対応描画パラメータデータフレーム
拡張データフレーム
種別コード対応ランドマークデータフレーム
経路誘導データフレーム
種別コード対応ランドマーク Dヘッダ
経路誘導ディストリビューションヘッダ
ランドマークパターンテーブル
経路誘導基本データフレーム
名称読み情報データリスト
誘導データフレーム
3Dシンボルデータフレーム
文字列データフレーム
3Dシンボルディストリビューションヘッダ
形状データフレーム
3D対応ランドマークデータフレーム
パターンデータフレーム
3D対応ランドマーク Dヘッダ
拡張データフレーム
3Dランドマークパターンテーブル
リージョン系データ管理フレーム
名称読み情報データリスト
リージョン系データ管理ディストリビューションヘッダ
道路番号表示枠データフレーム
リージョン管理レコード情報
道路番号表示枠ディストリビューションヘッダ
共通通行条件テーブル管理情報
コード対応ランドマークデータフレーム
レベル管理レコードの並び
コード対応ランドマーク Dヘッダ
リージョン管理テーブル
ランドマークパターンテーブル
共通通行条件テーブル
名称読み情報データリスト
経路計算データフレーム
インフラ対応データフレーム
経路計算ディストリビューションヘッダ
画像データフレーム
経路計算基本データフレーム
画像管理ディストリビューションヘッダ
ノードデータフレーム
パレットセットデータフレーム
リンクデータフレーム
カラーテーブルデータフレーム
リンクコストデータフレーム
画像データフレーム
上位レベルノード対応データフレーム
画像サービス情報データフレーム
上位レベルリンク対応データフレーム
音声データフレーム
通行コードデータフレーム
音声ディストリビューションヘッダ
統計コストデータフレーム
はん用音声実データの並び
ノード座標データフレーム
固有音声実データの並び
道路リファレンスデータフレーム
メタデータ フレーム
経路計算基本データフレーム
メタデータ
経路計算拡張データフレームの並び
ソフトウェアローディングモジュールフレーム
ソフトウェアローディングモジュール管理部
ソフトウェアローディングモジュール本体
製造業者固有データフレーム
使用者識別ID
データ識別ID
実データ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図 2 データの概要構造