サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

background image

D 0303 : 1998(ISO 3832 : 1991) 解説 

解説表1 JISと対応する国際規格との比較及び改正点 

旧規格の内容 

国際規格の内容 

相違点 

改正規格の内容 

改正理由 

(1) 適用範囲 
(本体の1.) 

乗用車。ただし,
トラックステー
ションワゴンを
除く。 

Passenger cars 

JISはトラックス
テーションワゴ
ンを含まない。
ISOには含む。 

乗用車 

自動車の種類に関する用
語規定ISO 3833,JIS D 
0101のいずれもトラック
ステーションワゴンは乗
用車の分類のため削除し
た。 

(2) 定義 
(本体の3.) 

・荷物室の標準容

積 
・R点 
・測定具 
・荷物室 

 unit module 
 reference volume 
ofluggage 
compartment 

・JISはR点を定
義(ISOは1991
年の改正でR点
を廃止) 

・JISは“荷物室”

を定義。 

・測定具 

・荷物室の標準容

積 

・測定方法の変更に伴い,
R点の定義廃止。 
・“荷物室”も改めて定義
しておく必要性はないと
思われるため廃止した。 

(3)測定具 
(本体の3.1) 

長さmm/幅mm/
高さmm/maX質
量kg 

Length mm/Width 
mm/Height 
mm/Volume dm3 

サイズと種類が
異なる(ISOは
1991年の改正で
Type Bを追加)。 

タイプA 
タイプB 

ISOの改正に伴い,実容積
に近い測定が可能になっ
たためISOに合わせた。 

標準測定具; 
400/200/100/1.5 
補助測定具A; 
400/200/50/1.0 
補助測定具B; 
200/200/100/1.0 
補助測定具C; 
400/100/100/1.0 
角に10mm以下の
丸み 

TypeA; 
400/200/100/8 
TypeB; 
200/100/50/1 with 
rounded edges of 
maximum 

radius 

10mm 

JISはリヤシート
が折り畳み式の
ケースでのシー
トのたわみを考
慮して測定具の
質量を規定。 

質量規定を削除 実質的には,旧規格で定め

る質量以上の測定具を使
うことはないと思われる
ため,質量規定を削除し
た。 

(4)測定方法 
(本体の4.) 

乗員室に対して
開放された荷物
室の積載上面限
度:運転席のR点
から400mm上方
のJIS D 0102に
規定する水平面 

乗員室に対して
開放された荷物
室の積載上面限
度:バックレスト
上端を通り主た
る積載床に平行
な平面 

上面限度となる
平面の定義が異
なる。 

バックレスト上
端を通り主たる
積載床に平行な
平面 

ISOが1991年の改正でR
点を廃止したのに伴い、上
面限度の整合も図った。 

ISOに該当する規
定なし。 

乗員室に対して
開放された荷物
室の積載上面限
度:ルーフヘッド
ライニング 

ISOは1991年の
改正で左記上面
限度の条件追加。 

ルーフヘッドラ
イニング 

安全性とは切り離して考
え,ルーフヘッドライニン
グまでの条件を追加した。 

乗員室に対して
開放された荷物
室の秘蔵前面限
度:ストッパ付き
の車両はストッ
パを限度とする。 

JISに該当する規
定なし。 

規定の有無が異
なる。 

ストッパ付き車
両の条件を削除 

上記同様,安全性とは切り
離して考え,ストッパ付き
車両の条件を削除した。 

background image

D 0303 : 1998(ISO 3832 : 1991) 解説 

解説表1 JISと対応する国際規格との比較及び改正点(続き) 

旧規格の内容 

国際規格の内容 

相違点 

改正規格の内容 

改正理由 

(4)測定方法 
(本体の4.) 

フロントシート
の位置:リヤモー
スト 

フロントシート
の位置:製造業者
によって決めら
れた設計基準位
置 

シート位置が異
なる。 

製造業者によっ
て決められた設
計基準位置 

ISOが1991年の改正でR
点を廃止し,左記条件に変
更したのに伴い,シート位
置の整合を図った。 

測定手順:標準測
定具だけの場合,
標準測定具に補
助測定具をプラ
スした場合 

測定手順:Type 
A,Bを適宜使っ
て測定 

測定具の使い分
けが異なる。 

タイプA,Bを適
宜使用 

測定具の整合化に伴い,手
順の整合化も図った。 

(5) 標準容積符

号 

(本体の5.) 

測定具の使い分
けによって分類 
標準測定具だけ
の場合:JIS(I)法, 
標準測定具に補
助測定具を加え
た場合: 
JIS(II)法 

積載パターンに
よって分類 
V210,V211,
V212,V214 

分類方法が異な
る。 

積載パターンに
よって分類 
V210,V211,
V212,V214 

測定具の整合化に伴い,容
積符号の整合化も図った。 

(6)呼称方法 
(本体の6.) 

(表示例) 
352dm3[JIS(I)法] 
440dm3[JIS(II)
法] 

(表示例) 
Luggage 
compartment 
volume 

ISO 

3832-V211-216 

呼称方法が異な
る。 

(表示例) 
荷物室容積 
JIS D 0303 
-V211-216 

容積符号の整合化に伴い,
呼称方法の整合化も図っ
た。 

background image

 
 

3

D

 0

3

0

3

 : 

1

9

9

8

(IS

O

 3

8

3

2

 : 

1

9

9

1

解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表 

JIS D 0303 : 1998 乗用車−荷物室−標準容積の測

定方法 

ISO 3832 : 1991 Passenger cars−Luggage compartments−Method of measuring reference volume 

対比項目 

 
規定内容 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際規格番

号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との整合

が困難な理由及び今後の
対策 

(1) 適用範囲 

○ 乗用車 

○ passenger cars 

≡  

(2) 定義 

○ 測定具 

○ unit module 

≡  

 荷物室の標準容積 

○ reference 

volume 

of 

luggage 

compartment 

≡  

(3) 測定具 

○ タイプA,Bの2種類を規定  

○ タイプA,Bの2種類を規定 

≡  

(4) 測定方法 

○ 積載上面限度:バックレスト

上端を通り主たる積載床に
平行な面 

○ 積載上面限度:バックレスト上端

を通り主たる積載床に平行な面 

≡  

○ フル積載の上面限度:ルーフ

ヘッドライニング 

○ フル積載の上面限度:ルーフヘッ

ドライニング 

≡  

○ フロントシート位置:製造業

者によって決められた設計
基準位置 

○ フロントシート位置:製造業者に

よって決められた設計基準位置 

≡  

○ 測定手順:タイプA,Bを適

宜使用 

○ 測定手順:タイプA,Bを適宜使

用 

≡  

(5) 標準容積符

号 

○ V210,V211,V212,V214の

4種 

○ V210,V211,V212,V214の4種 ≡  

(6) 呼称方法 

○ 荷物室容積JIS D 0303- 

V211-216 

○ Luggage compartment volume ISO 

3832-V211-216 

≡  

  

  

  

備考1. 表中の(I)及び(III)欄にある“○”は,該当する項目を規定していることを示す。 

2. 表中の(IV)欄にある“≡”は,国際規格との技術的内容は一致していることを示す。