D 0114 : 2000
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 0114 : 2000
電気自動車用語(電池)
Glossary of terms relating to electric vehicles (Batteries)
序文 この規格は,電気自動車の電池(車両,電動機・制御装置及び充電器に関するものを除く。)に関す
る用語及びその概念を統一することによって,電気自動車に関して正確な表現と理解を図ることを目的と
する。
1. 適用範囲 この規格は,電気自動車の電池(ただし,車両,電動機・制御装置及び充電器に関するも
のを除く。)に関する用語(以下,用語という。)について規定する。ただし,JIS D 0101(自動車の種類
に関する用語)に規定する産業車両用は除く。
2. 分類 用語は,次のように分類する。
a) 全般
1) 全般
b) 種類
1) 用途
2) 種類
3) 方式
4) 機能
c) 構成・部品
1) 構成
2) 構成部品
3) 周辺装置・部品
d) 特性・性能
1) 放電
2) 充電
3) 放電・充電共通
4) 容量
5) 密度
6) 電圧
7) 抵抗
8) 現象
9) 仕様
e) 試験方法
2
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1) 容量
2) 密度
3) 寿命
f)
取扱い方法
1) 放電
2) 充電
3) 周辺装置
4) 表示
3. 定義 用語及び定義は,次による。
なお,参考のために慣用語,対応英語及びIEC 60050(486)の用語の番号を示す。
備考 [ ] の用語は,混乱の生じない場合は省略してもよい。
a) 全般
1) 全般
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
0101
電池
化学変化,温度差,光などの作用に
よって電極間に電位差を生じさせる
装置。電気自動車では一般に電池は
二次電池を指すものとする。
battery
486-
01-01
b) 種類
1) 用途
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
1101
電気自動車用電池 電気自動車の主電池として使用され
る電池。
electric vehicle battery
1102
ハイブリッド[電気
自動]車用電池
ハイブリッド電気自動車の駆動用動
力源の一つとして使用される電池。
hybrid electric vehicle
battery
2) 種類
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
1201
鉛電池
正極活物質に二酸化鉛,負極活物質
に海綿状鉛,電解液に希硫酸を用い
た二次電池。
lead-acid battery
486-
01-04
1202
ニッケル・カドミウ
ム電池
正極活物質にニッケル酸化物,負極
活物質にカドミウム,電解液に水酸
化カリウム水溶液を用いた二次電
池。
nickel-cadmium battery
486-
01-07
1203
ニッケル・水素電池 正極活物質にニッケル酸化物,負極
に活物質である水素を電気化学的に
吸蔵・放出できる水素吸蔵合金,電
解液に水酸化カリウム水溶液を用い
た二次電池。
nickel-metal hydride
battery
3
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
1204
リチウムイオン電
池
一般には正極にコバルト酸リチウ
ム,ニッケル酸リチウム,マンガン
酸リチウムのようなリチウムを含む
化合物を,負極にリチウムを含まな
い炭素材料を,電解液にリチウム塩
を有機溶媒に溶かしたものを用い,
リチウムをイオンとして使用してい
る二次電池。
lithium ion battery
3) 方式
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
1301
シール形電池
通常は密閉状態が維持され,使用期
間中に補液や補水ができない電池の
総称。制御弁式電池や密閉形電池な
どがある。
sealed battery
1302
制御弁式電池
電池内への酸素の進入及び電池内圧
の上昇防止がその開閉によって可能
な制御弁をもつシール形電池。
valve regulated (sealed)
battery
486-
01-20
1303
密閉形電池
電池内圧が過度に高圧になったとき
だけ作動する安全弁をもつシール形
電池。
gas tight (sealed) battery
486-
01-21
1304
ベント形電池
防まつ構造のある排気弁を用いて,
多量の酸霧やアルカリ霧が脱出しな
いようにした電池。使用中補水を必
要とする。
開放形電池
vented battery
486-
01-18
4) 機能
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
1401
主電池
電気自動車の動力源として使用され
る電池。
メイン
バッテリ
propulsion battery,
traction battery
1402
補助電池
車両の制御装置などの電装品を作動
させるために主電池とは別に設けら
れた電池。一般に主電池からDC−
DCコンバータなどを通して充電さ
れる。
補機電池
auxiliary battery
c) 構成・部品
1) 構成
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
2101
組電池
2個以上の単電池又は単位電池を,直
列又は並列に接続した1組の電池。
バッテリ
パック
battery pack
2102
単位電池
単電池を所要数接合して,一つのモ
ジュールにした電池。
モジュール
battery module,
battery monobloc
4
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
2103
単電池
電池を構成する最小単位。
セル
cell
486-
01-02
2) 構成部品
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
2201
電解液
電池内の電気化学反応に際してイオ
ンを伝導させる媒体。
electrolyte
486-
02-19
2202
電槽
極板群,電解液などを入れた電池を
形成する容器。
container,
monobloc container
486-
02-20
486-
02-21
2203
液口栓
ふたの液口部に取り付ける栓。排気
構造をもったもの,防まつ機構をも
ったもの,フィルタを内蔵し防爆機
能をもつものなどがある。
vent plug
486-
02-26
2204
安全弁
外気を電池内に吸入することを防ぐ
のと同時に,充電などで発生するガ
スによる内圧で電池が破壊するのを
防ぐため,決められた圧力を超える
と作動し,ガスを放出させる圧力弁。
safety valve,
vent valve
486-
02-27
2205
端子
外部の電気的回路と接続する部分。
terminal
486-
02-16
3) 周辺装置・部品
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
2301
一括補水装置
多数の単位電池に対して一定の液面
まで精製水を一括して補水できるよ
うにした装置。
single point watering
system
2302
補水タンク
補水を行うために精製水を入れてお
くタンク。
water reserve tank
2303
補水プラグ
補水タンクと補水用配管とを接続す
る接続器。
filling plug
2304
精製水
蒸留法又はイオン交換法によって精
製した水。電池の電解液の調整,補
水などに用いる。
purified water
2305
配管
一括補水装置において,補水,排水
及び排気のために,電池間を接続し
た管。
water supplying tube
2306
取りびん
補水用水,又はオーバーフロー水を
受けるための容器。
jug
2307
排気装置
充電中の電気分解などによって,発
生したガスを集めて電池外に排出す
る構造をもつ装置。
ventilation device
2308
防爆フィルタ
排気装置に使用される防爆機能をも
つフィルタ。
flame arrester
5
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
2309
液面センサ
電池の液面がある限度以下に低下し
たとき警報を発する装置の感知部。
level sensor
486-
02-29
2310
端子カバー
端子間の短絡などを防ぐために用い
る覆い。
terminal cover
2311
電池収納箱
主電池をまとめて組電池として車載
できるようにした箱。
外箱,
バッテリ
ボックス
outer case,
battery outer case
2312
接続線
組電池などで単位電池又は単電池間
を接続するための電線。
connecting cable,
connectiong wire
2313
電池管理システム 電池状態を監視制御する又は他の制
御装置に情報伝達する装置。
電池監視
装置,
バッテリ
マネージ
メントシ
ステム
battery management
system,
battery controller system
d) 特性・性能
1) 放電
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3101
放電
電池に蓄積されている化学エネルギ
ーを電気エネルギーとして外部へ取
り出すこと。
discharge
486-
01-12
3102
放電電流
放電時に電池から流れる電流。
discharge current
486-
03-03
3103
パターン放電
実用走行の負荷をシミュレートした
パターンで行う放電。
load profile discharge
3104
定電流放電
一定の電流で行う放電。
constant current discharge
3105
定電力放電
一定の電力で行う放電。
constant power discharge
3106
低率放電
定格放電電流よりも小さな電流で行
う放電。
low rate discharge
3107
高率放電
定格放電電流よりも大きな電流で行
う放電。
high rate discharge
3108
放電持続時間
電池を規定の終止電圧まで放電した
ときの放電開始から放電終止までの
時間。
discharge duration
3109
定格放電電流
定格容量を,定められた時間率で除
した電流。
rated discharge current
3110
放電終止電圧
放電を停止すべき電池の端子電圧。
discharge cut-off voltage,
final voltage
486-
03-04
3111
5秒目電圧
高率放電をした場合に,放電開始5
秒目の電池の端子電圧。
5-second voltage at
discharge
3112
放電深度
電池の放電状態を,定格容量に対す
る放電量の比で表す数値。
DOD
depth of discharge (DOD)
3113
放電電力量
電池から取り出された電力量 (Wh)。
discharged energy
486-
03-02
6
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3114
放電量
電池から取り出された電気量 (Ah)。
discharged capacity
486-
03-01
2) 充電
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3201
充電
電池に外部電源から直流を供給し,
活物質を化学変化させて,電池内に
電気エネルギーを化学エネルギーと
して蓄えること。
charge
486-
01-11
3202
充電電流
充電時に電池に流れる電流。
charge current
486-
03-06
3203
充電特性
充電時の電流,電圧,時間などの関
係。
charge characteristics
3204
充電効率
クーロン効率とエネルギー効率との
総称。
charge efficiency
3205
クーロン効率
充電量に対して取り出し得る放電量
の割合。
アンペア
アワー
効率
coulombic efficiency,
charge efficiency
486-
03-09
3206
エネルギー効率
充電電力量に対して取り出し得る放
電電力量の割合。
ワットアワ
ー効率
energy efficiency
486-
03-10
3207
完全充電
反応し得る活物質が放電前の状態に
戻るまで充電すること。
満充電
full charge
486-
03-37
3208
充電レベル
電池が完全充電された状態から,放
電した電気量の割合を除いた割合。
SOC
state-of-charge (SOC)
3209
充電電力量
充電のために使用した電力量。交流
充電電力量と直流充電電力量の2種
類がある。
charging energy
3210
交流充電電力量
交流電源から充電器への入力電力量
(Wh)。
AC charging energy
3211
直流充電電力量
充電器から電池への入力電力量
(Wh)。
DC charging energy
3212
充電量
充電のために使用した電気量 (Ah)。
charged capacity
3) 放電・充電共通
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3301
時間率
電池の充放電電流の大きさを表す用
語。電流iで放電し,放電終止電圧に
至るまでの時間がn時間であるとす
れば,この放電率をn時間率 [nHR]
放電という。n時間率放電によって得
られる容量i×nをCn (Ah) と表現す
る。
hour rate
3302
許容電流
電池の放電及び充電において連続的
に許容できる充放電電流。
allowable current
7
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3303
温度特性
電池,充電器性能の温度による変化
を表す特性。
temperature
characteristics
3304
温度換算
電解液比重,容量などは,温度によ
って変わるので,標準温度のときの
値に換算すること。
temperature correction
4) 容量
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3401
容量
電池から取り出せる電気量 (Ah)。
capacity
486-
03-01
3402
定格容量
規定の温度,放電電流,放電終止電
圧などの条件で,完全充電から取り
出せると製造業者が公表する電気量
(Ah)。
rated capacity
486-
03-22
3403
初期容量
初期の電池の容量。
initial capacity
3404
実容量
実際に電池から取り出せる容量。
available capacity
3405
保存特性
電池を長期間放置した場合の容量の
変化を示す特性。
storage characteristics
3406
容量換算
使用温度,放電電流,放電終止電圧
などによって生じた容量の変化を,
所定の条件における容量に換算する
こと。
capacity correction
5) 密度
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3501
エネルギー密度
電池の単位質量又は単位容積当たり
に取り出せるエネルギー。Wh/kg,
Wh/lなどの単位で示される。
energy density,
specific energy
3502
質量エネルギー密
度
電池の単位質量当たりに取り出せる
エネルギー。Wh/kgなどの単位で示
される。
gravimetric energy density
3503
容積エネルギー密
度
電池の単位容積当たりに取り出せる
エネルギー。Wh/lなどの単位で示さ
れる。
volumetric energy density
3504
出力密度
電池の単位質量又は単位容積当たり
に取り出せる出力。W/kg, W/lなどの
単位で示される。
パワー密度
power density,
specific energy
3505
質量出力密度
電池の単位質量当たりに取り出せる
出力。W/kgなどの単位で示される。
gravimetric power density
3506
容積出力密度
電池の単位容積当たりに取り出せる
出力。W/lなどの単位で示される。
volumetric power density
8
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6) 電圧
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3601
公称電圧
電池電圧の表示に用いる電圧。
nominal voltage
486-
01-15
3602
定格電圧
ある規定条件で電流を流したときの
製造業者が公表する電池端子電圧。
rated voltage
3603
単電池電圧
単電池の端子電圧。
セル電圧
cell voltage
3604
平均電圧
充放電中の電池電圧の平均値。
average voltage,
mean voltage
486-
03-18
3605
開路電圧
電池が外部回路から電気的に切り離
されている状態の電池の端子電圧。
open circuit voltage,
off-load voltage
486-
03-14
3606
閉路電圧
電池に負荷を接続し放電させている
ときの電池端子電圧。
on-load voltage
486-
03-16
3607
電圧−電流特性
電圧と電流との関係を示す特性。
V−I特性
voltage-current
characteristics
3608
総電圧
2個以上の単電池を直列に接続した
場合の全体の電圧。
total voltage
7) 抵抗
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3701
絶縁抵抗
電池端子と電池収納箱又は車体間の
電気抵抗。
insulation resistance
3702
内部抵抗
電池内部における抵抗のことで,電
解液,正・負極群,隔離板などの抵
抗の総和。
internal resistance
8) 現象
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3801
自己放電
外部回路に電流が取り出されること
なく電池の容量が減少すること。
self discharge,
local action
486-
03-27
3802
内部短絡
単電池の極板群において,正極と負
極が電気的に短絡する現象。
internal short-circuit
3803
ガッシング
ベント形電池の充電終期に水が電気
分解し,ガス(酸素,水素)が盛ん
に発生する状態。
gassing
486-
03-24
3804
液切れ
電解液が減少し,極板が露出した状
態。
なお,電解液がほとんどなくなっ
てしまった状態をドライアップとい
う。
lack of electrolyte
9
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3805
転極
a) 強制放電をしたとき,単電池電圧
などの正負が逆転すること。
b) 鉛電池において,かなり充電が進
行したときに負極板と単極電位
測定用のカドミウム照合電極と
の間の電圧が正から負に変わる
こと。
a)
b)
reversal
gas evoluting
polarization
486-
01-13
3806
リーク
電池から漏れた電解液などによって
絶縁抵抗が減少し,漏電が発生する
こと。
leakage
3807
メモリ効果
ニッケル・カドミウム電池などで,
浅い放電深度のサイクル充放電した
場合に,深い放電時に一時的に放電
電圧が低下する現象。
memory effect
3808
発生ガス
電池の充放電中及び放置中に発生す
るガス。鉛電池では充電終期には水
の電気分解が起こり電池から水素ガ
スと酸素ガスとが発生する。また,
放電中及び放置中においても自己放
電によりガスが発生する。
generated gas
3809
爆発限界
爆発が起こるために必要なガス濃
度,圧力などの限界。例えば,水素
と空気との混合気体では,爆発下限
の水素濃度は大気中では4〜9%とい
われている。
explosion limit
9) 仕様
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
3901
形式
a) 主電池において,一般に用いられ
る形式。
b) 補助電池において,日本工業規格
で規定された形式。
type
3902
液入り質量
電解液を最高液面(規定液面)まで
注入したときの単位電池の質量。
weight of module battery
3903
電池高さ
単位電池の高さ。一般に総高さと箱
高さで表される。総高さは電槽の底
面から端子取手等を含めた最高部ま
での高さ,箱高さは電槽の底面から
電槽のふたの上面までの高さをい
う。
height of module battery
3904
電解液比重
電解液の比重。鉛電池では電解液の
濃度を表す指標として比重が用いら
れる。鉛電池の放電量は,比重の低
下量にほぼ比例する。
specific gravity of
electrolyte
e) 試験方法
1) 容量
10
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
4101
容量試験
電池を規定の電流又は規定のパター
ンで,規定の条件まで放電し容量を
求める試験。
capacity test
4102
定電流容量試験
一定の電流で規定の放電終止電圧ま
で放電し容量を求める試験。
静的容量
試験
constant current capacity
test
4103
動的容量試験
規定の放電パターンで規定の条件ま
で放電し容量を求める試験。
load profile capacity test
2) 密度
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
4201
エネルギー密度試
験
質量エネルギー密度及び容積エネル
ギー密度を求める試験。
energy density test
4202
出力密度試験
質量出力密度及び容積出力密度を求
める試験。
power density test
3) 寿命
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
4301
寿命試験
規定の電流,温度,時間における充
放電の繰返しによって,電池の放電
容量が規定の限界になるまで充放電
を行う試験。
cycle life test
4302
充放電回数
充電放電を繰り返した場合の充放電
の回数。
cycle number
4303
実用寿命
電池を実用に供して使用したときの
寿命。
service life
486-
03-23
f)
取扱い方法
1) 放電
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
5101
過放電
電池を定められた放電終止電圧を下
回るまで放電すること。
over discharge
2) 充電
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
5201
過充電
完全充電状態に達したあとの充電。
overcharge
486-
03-35
5202
充電不足
十分に充電されていない状態。
poor charge state
11
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3) 周辺装置
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
5301
液面調整
ベント形電池において,電解液面を
規定の高さに合わせること。
level adjustment
5302
補水
ベント形電池において,電気分解又
は自然蒸発によって減少した電解液
中の水分を補充すること。
water refilling
5303
最高液面
ベント形電池において,これ以上電
解液を注入してはいけない液面の高
さ。
規定液面
upper level
5304
最低液面
ベント形電池において,これ以下に
電解液面が下がると,電池の性能に
支障をきたす液面の高さ。
lower level
4) 表示
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
IEC
番号
5401
警告表示
電池の危険な取扱いを防止する目的
から注意,警告,危険に関する事項
を表示したラベル。
コーション
ラベル
caution label
自動車専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
佐 藤 武
慶應義塾大学名誉教授
(委員)
石 丸 典 生
社団法人日本自動車部品工業会
大 山 尚 武
工業技術院機械技術研究所
澤 田 勉
社団法人自動車技術会
荒 井 正 吾
運輸省自動車交通局
穐 山 貞 治
工業技術院標準部
射 場 祥 夫
財団法人日本自動車研究所
瀬 尾 宏 介
国民生活センター
山 本 辿
早稲田大学
日下部 明 昭
社団法人日本自動車連盟
森 部 幸 男
社団法人日本自動車整備振興連合会
樋 口 世喜夫
日産自動車株式会社
古 谷 國 貴
株式会社本田技術研究所栃木研究所
森 守
トヨタ自動車株式会社
大 道 正 道
通商産業省機械情報産業局
小 林 栄
日本自動車輸入組合
下 田 邦 夫
社団法人全日本トラック協会
佐々木 要 助
株式会社曙ブレーキ中央技術研究所
(事務局)
池 川 澄 夫
工業技術院標準部
“電気自動車エネルギー効率測定方法等の標準化に関する調査研究”調査推進本委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
藤 中 正 治
東京電機大学
12
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(委員)
大 道 正 夫
通商産業省機械情報産業局自動車課
穐 山 貞 治
工業技術院標準部
清 水 健 一
工業技術院機械技術研究所
山 村 修 蔵
財団法人日本規格協会
高 倉 毅
財団法人エネルギー総合工業研究所
若 狭 良 治
コープ低公害車開発株式会社
加 藤 武 彦
株式会社インターリンク
須賀井 直 哉
東京電力株式会社
坂 田 潔
株式会社インタロック
山 崎 清 美
九州電力株式会社
伊 藤 勝 利
社団法人日本自動車工業会
高 野 敏 夫
社団法人日本自動車技術会
森 本 良 幸
社団法人電池工業会
宮 崎 俊 一
ダイハツ工業株式会社
伊 原 文 明
富士通電装株式会社
(事務局)
藤 崎 耿
財団法人日本電動車両協会
伊 東 重 行
財団法人日本電動車両協会
財団法人日本電動車両協会標準化部会 構成表
氏名
所属
(部会長)
清 水 健 一
工業技術院機械技術研究所
(副部会長)
関 森 俊 幸
トヨタ自動車株式会社
須賀井 直 哉
東京電力株式会社
(委員)
穐 山 貞 治
工業技術院標準部
橋 爪 邦 隆
工業技術院標準部
高 野 敏 夫
社団法人日本自動車技術会
小 林 正 次
いすゞ自動車株式会社
知 久 孝 弘
スズキ株式会社
宮 崎 俊 一
ダイハツ工業株式会社
吹 野 真 人
日産自動車株式会社
山 田 淳
日産ディーゼル工業株式会社
小 池 哲 夫
日野自動車工業株式会社
佐 藤 信 夫
富士重工業株式会社
秋 元 三 夫
本田技研工業株式会社
柏 木 章 弘
マツダ株式会社
篠 原 正 信
三菱自動車工業株式会社
宮 尾 博 保
ヤマハ発動機株式会社
橋 詰 正 三
関西電力株式会社
山 崎 清 美
九州電力株式会社
内 田 昭 司
株式会社日立製作所
森 川 正 美
株式会社デンソー
中 島 明
株式会社明電舎
籔 本 俊 昭
古河電池株式会社
高 田 寛 治
松下電池工業株式会社
築 山 直 史
株式会社豊田自動織機製作所
佐 野 隆
日本輸送機株式会社
伊 原 文 明
富士通電装株式会社
(オブザーバ)
棚 木 明 夫
工業技術院標準部
(事務局)
藤 崎 耿
財団法人日本電動車両協会
伊 東 重 行
財団法人日本電動車両協会
13
D 0114 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
財団法人日本電動車両協会標準化部会電池分科会 構成表
氏名
所属
(分科会長)
関 森 俊 幸
トヨタ自動車株式会社
(副分科会長)
鈴 木 一 道
日本電池株式会社
(委員)
堀 田 陽
いすゞ自動車株式会社
伊 藤 泰 充
スズキ株式会社
寺 田 興 司
ダイハツ工業株式会社
宮 本 丈 司
日産自動車株式会社
小 池 哲 夫
日野自動車工業株式会社
南 達 郎
株式会社本田技術研究所
前 本 敏 文
マツダ株式会社
川 村 伸 之
三菱自動車工業株式会社
鈴 木 正 人
ヤマハ発動機株式会社
小 林 和 幸
東京電力株式会社
浜 田 健
株式会社デンソー
亀 田 毅
株式会社ユアサコーポレーション
河 合 勝 由
新神戸電機株式会社
竹 島 修 平
社団法人電池工業会(鉛電池担当,古河電池
株式会社)
星 原 直 人
松下電池工業株式会社
箭 野 義 明
社団法人電池工業会(Ni−MH電池担当,三洋
電機株式会社)
松 尾 武 司
フォード自動車(日本)株式会社
伊 原 文 明
富士通電装株式会社
赤 沼 良 昭
日本ゼネラルモーターズ株式会社
宮 崎 健 史
住友電気工業株式会社
渡 部 信
社団法人電池工業会(松下電池工業株式会社)
(オブザーバ)
生 駒 宗 久
パナソニックEVエナジー株式会社
森 本 良 幸
社団法人電池工業会(二次電池技術担当)
石 原 薫
財団法人電力中央研究所
岩 堀 徹
リチウム電池電力貯蔵技術研究組合
(事務局)
藤 崎 耿
財団法人日本電動車両協会
伊 東 重 行
財団法人日本電動車両協会