2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 0110-1988
自動車のぎ装品用語
Glossary of Terms Relating to Equipments of Automobiles
1. 適用範囲 この規格は,自動車(二輪自動車を除く。)のぎ(艤)装品に関する用語について規定する。
ただし,シート及び換気−空調装置に関するものは除く。
引用規格:
JIS D 0104 自動車の主要装置用語
2. 分類 用語の分類は,次のとおりとする。
(1) 全般
(2) 外装品
(3) 内装品
(4) 共用品
3. 用語及び意味 用語及び意味は,次のとおりとする。
なお,対応外国語及び慣用語を参考として示す。
備考1. 用語で,かな書きの後に( )で示している文字は,常用漢字でないもので,用語の一部で
はない。
2. 用語の一部に[ ]を付けてあるものは,[ ]内は一般に省略する。
3. 意味欄で用語の次に( )を付けて示した数字は,この規格における用語の番号を示す。
4. 番号欄に“参考”と記載した用語は,引用規格の用語及び意味をそのまま転記したものであ
る。
5. 慣用語は,今後使用しない用語である。
2
D 0110-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(1) 全般
番号
用語
意味
備考
参考
対応外国語
慣用語
参考
(1-1)
ぎ(艤)装品
居住性・装飾性を高め又は運行を補助する装置及び部
品。空力付加装置を含む[JIS D 0104(自動車の主要装
置用語)参照]。
equipment
参考
(1-2)
シート
乗車する者が着座する装置。附属装置を含む(JIS D
0104参照)。
seat
参考
(1-3)
換気−空調装置 車室内の換気,暖房,冷房などを行う装置(JIS D 0104
参照)。
ventilator and
air
condition-ner
参考
(1-4)
附属ぎ(艤)装
品
シート,換気−空調装置以外のぎ装品(JIS D 0104参照)。
auxiliary
equ-ipment
(2) 外装品
番号
用語
意味
備考
参考
対応外国語
慣用語
200
外装品
車体の外面に取り付けるぎ装品。
exterior
equipment
201
ヘッドランプ
ベゼル
ヘッドランプを囲む装飾品。
付図1
参照
head lamp
bezel
ヘッドランプ
ガーニツシ
ュ
202
ヘッドランプ
ドア
ヘッドランプ上部に取り付け,上下に開閉し,空力特性
及び外観を向上させる装置。
付図2
参照
head lamp
door
ヘッドランプ
カバー
203
ラジエータグ
リル
ラジエータの前面に取り付けるグリル (405)。
付図1
参照
radiator grille フロントグリ
ル
204
カウルベント
グリル
カウルパネル上面に取り付けるグリル (405)。
cowl vent
gr-ille
205
アウトサイド
[リヤビユー]
ミラー
車室外に取り付け,車両の側方及び後方を視認するため
のミラー。
備考 フェンダに取り付けるミラーをフェンダミ
ラー,ドアに取り付けるミラーをドアミラー
という。
付図1,
付図2
参照
outside
rear-view
mirror,
fender mirror,
door mirror
206
アウトサイド
アンダ[ビュ
ー]ミラー
車室外に取り付け,取付位置の下方及びその周辺を視認
するためのミラー。
付図11
参照
outside under
view mirror
207
アウトサイド
グリップ
座席位置が高い自動車への乗降を容易にするため,車室
の外側に取り付ける握り。
outside grip
208
サイドバイザ
車室の側面に取り付ける遮光板。
付図1
参照
side visor
209
サイドモール
ディング
車体の側面に取り付けるモールディング (403)。塗装面
を接触から保護する役目もある。
付図2
参照
side mo (u)
-lding
210
ストライプ
車体の外面にはり付ける,線又は帯状の装飾模様を施し
たフィルム状部品。
付図3
参照
stripe
211
デカール
車体の外面にはり付ける装飾模様(線又は帯状でないも
の)を施したフィルム状部品。
付図2,
付図3
参照
decal
212
リヤ[エンド]
パネルガーニ
シュ
車体の最後部に取り付ける板状の装飾品。
付図3
参照
rear end
pan-el
garnish
リヤガニーッ
シュ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
意味
備考
参考
対応外国語
慣用語
213
マッドガード
走行中にタイヤから跳ね上げられる水,泥などの飛散を
防ぐ部品。
mud guard
214
ルーフカバー
ルーフ外面を覆う布状の装飾品。
付図2
参照
roof cover
215
エアスクープ
エンジンフード(ボンネット)の上などに取り付け,過
給機などへ冷却風を送るための導風口。
付図2
参照
air scoop
216
スポイラ
走行中に車体周辺の空気の流れを変える部品。
付図2,
付図3
参照
spoiler
(3) 内装品
番号
用語
意味
備考
参考
対応外国語
慣用語
300
内装品
車体の内部に取り付けるぎ装品。
Interior
equi-pment
301
インストルメ
ントパネル
運転席の前方に設ける計器類,スイッチ類などの取付装
置。
付図4
参照
instrument
panel
302
インストルメ
ントクラスタ
パネル
計器類をインストルメントパネルに取り付けるための
部品。
instrument
cluster
pa-nel
メータパネル
303
インストルメ
ントパネルパ
ッド
インストルメントパネル表面に用いる衝撃緩和用軟質
部材。スキン,クッション,インサートなどの部材によ
って構成する。
instrument
panel pad
クラッシュパ
ッド,
セーフティパ
ッド
304
インストルメ
ントアッパガ
ーニッシュ
インストルメントパネル上面に取り付ける装飾板。
instrument
upper
garn-ish
305
グローブボッ
クス
主としてインストルメントパネルに内蔵する小物収納
用の箱。
glove box
306
グローブポッ
クスドア
グローブボックスの扉。
glove box
do-or
グローブボッ
クスリッド
307
ベンチレー夕
グリル
換気口に取り付けるグリル (405)。風向調整,風路開閉
などの機能を備えることもある。
ventilator
gri-lle
308
デフロスタグ
リル
ガラスに付着した霜,氷,雪などを取り除くための熱風
の吹出し口に取り付けるグリル (405)。
defroster
gril-le
309
デミスタグリ
ル
ガラスの曇りを取り除くための温風などの吹出し口に
取り付けるグリル (405)。
demister
gril-le
310
アッシュトレ
イ
たばこの灰及び吸い殻を入れる容器。
ashtray
311
フロントパッ
ケージトレイ
インストルメントパネルの下部に取り付ける小物収納
用の棚。
front package
tray
312
オーディオパ
ネル
オーディオ類を囲う装飾板。
付図4
参照
audio panel
313
スイッチパネ
ル
スイッチ類を取り付けるための装飾板。
switch panel
314
スピーカグリ
ル
スピーカの開口部に取り付けるグリル (405)。
speaker grille
315
コンソールボ
ックス
運転席の隣接部に取り付け,補助メータ,スイッチ,小
物入れなどを装備する箱。
console box
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
意味
備考
参考
対応外国語
慣用語
316
オーバヘッド
コンソール
運転席の上部に取り付け,補助メータ,スイッチ,小物
入れなどを装備する箱又は装飾品。
付図7
参照
overhead
console
317
サンバイザ
車室内に取り付ける遮光板。
付図5
参照
sun visor
318
インサイド[リ
ヤビュー]ミラ
ー
車室内に取り付け,車両の後方を視認するためのミラ
ー。
inside
rearvi-ew
mirror
ルームミラー
319
乗降口ミラー
バスなどで乗降口の状況を視認するためのミラー。
付図12
参照
entrance
mir-ror
ワンマンミラ
ー
320
ステアリング
コラムカバー
ステアリングコラムのスイッチ類などの取付部を覆う
装飾部品。
付図4
参照
steering
colu-mn
cover
321
シフトレバー
ブーツ
防じん,遮音などのためにシフトレバーの室内へ出る部
分を覆う袋状の部品。
shift lever
boot
322
アームレスト
姿勢を楽に保つためにひじを載せる部品。
付図5
参照
armrest
323
フットレスト
姿勢を楽に保つために足を載せる部品。
付図9
参照
footrest
324
アシストグリ
ップ
体を支えるため,又は乗降を容易にするため,車室内に
取り付ける握り。
付図6
参照
assist grip
325
ドアプルハン
ドル
ドアを閉めるための取っ手。
付図5
参照
door pull
ha-ndle
326
スカッフプレ
ー卜
乗降口の足元部分を保護する装飾板。
scuff plate
シルプレート
327
トリム
車室内の内張り用の装飾品。
trim
328
ヘッドライニ
ング
車室内の天井を覆うトリム。
headlining
329
サンシェード
サンルーフなどに取り付ける遮光用の内張り部品。
付図8
参照
sunshade
330
カーペット
車室内の床を覆う繊維製の敷物。
付図5
参照
carpet
331
マット
車室内の床を覆う,主として塩化ビニル製・ゴム製の敷
物。
付図5
参照
mat
332
コートフック
衣服をつり下げておくための引掛具。
付図6
参照
coat hook
コートハンガ
333
ラック
バスの荷物収納用の棚。
付図12
参照
rack
334
グリップレー
ル
立席の乗客のための握り装置。
grip rail
ハンドレール
335
ガードバー
窓ガラス保護用の棒。
guard bar
336
パーティショ
ンボード
車室と荷物室との間に設ける仕切板。
付図5
参照
partition
boa-rd
337
リヤパッケー
ジトレイ
乗用車などの後部座席の後方にある小荷物用の棚。
rear package
tray
リヤシェルフ
338
トノカバー
乗用車などの後部座席の後方にある手荷物収納部を覆
う脱着可能な覆い。
付図10
参照
tonneau
cov-er
339
スペアタイヤ
カバー
格納された予備タイヤの覆い。
付図5
参照
spare tyre
co-ver
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(4) 共用品
番号
用語
意味
備考
参考
対応外国語
慣用語
401
オーナメント
装飾を目的とする部品の総称。
ornament
402
ガーニッシュ
ある部分の全面又は縁を覆う装飾品。
garnish
フィニッシャ
403
モールディン
グ
盛り上がりがある帯状の装飾品。
mo (u) lding
404
ルーバ
よろい窓状の装飾品。主として通風のために用いる。
louver
405
グリル
格子窓状の装飾品。主として通風のために用いる。
grille
406
エンブレム
社章,車名,車格などを紋章的に象徴する装飾品。
emblem
407
ネームプレー
ト
文字又は数字を主体として車名,型式などを示す表示
板。
nameplate
408
コーションプ
レート
注意,警告などの内容を示す表示板。
caution plate
409
ラベル
説明,注意,記録などを表示し,主としてはり付けて使
用する表示板。
label
410
ウエルト
車体の一部を縁どりするための装飾部品。
welt
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1
付図2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3
付図4
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図5
付図6
付図7
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図8
付図9
付図10
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図11
付図12
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
社団法人 自動車技術会 基本部会 艤装品用語分科会 構成表
氏名
所属
(分科会長)
野 崎 武 敏
機械技術研究所機械部
(幹事)
石 川 健三郎
鈴木自動車工業株式全社実験部
稲 垣 謙 三
通商産業省機械情報産業局
江 口 信 彦
工業技術院標準部
江 角 直 樹
運輸省地域交通局陸上技術安全部
谷 脇 一 生
いすゞ自動車株式会社車体設計部
猪 塚 建
鈴木自動車工業株式会社四輪第二設計部
川 上 泰 秀
ダイハツ工業株式会社ボデー設計部
高 井 洋
トヨタ自動車株式会社ボデー設計部
飯 塚 満
日産自動車株式会社車体設計部
帖 地 雄 治
日野自動車工業株式会社第5研究部
薄 井 光 二
株式会社本田技術研究所栃木研究所
錦 織 努
マツダ株式会社ボデー設計部
山 田 浩
三菱自動車工業株式会社トラック・バス技術センター大中型
トラック設計部
村 岡 良 三
社団法人日本自動車部品工業会技術部
(事務局)
樋 田 誠 一
社団法人自動車技術会
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
自動車 航空部会 自動車専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
中 込 常 雄
学識経験者
中 川 勝 弘
通商産業省機械情報産業局
松 波 正 壽
運輸省地域交通局陸上技術安全部
飛 田 勉
工業技術院標準部
石 川 安 男
防衛庁装備局
石 渡 正 治
財団法人日本自動車研究所
梅 澤 清 彦
東京工業大学精密工学研究所
大 西 徳
社団法人全日本トラック協会
佐 藤 武
慶應義塾大学理工学部
田 中 兼 吉
社団法人日本バス協会
轟 秀
社団法人日本自動車連盟
杉 浦 秀 昭
社団法人日本自動車整備振興会連合会
岩 根 政 雄
社団法人日本自動車部品工業会
大 槻 耕 一
日野自動車工業株式会社研究管理部
改 田 護
トヨタ自動車株式会社技術管理部
金 子 達 昭
日本自動車輸入組合
作 道 清 行
三菱自動車工業株式会社技術本部技術管理部
古 川 洋
社団法人自動車技術会
藤 井 隆
日産自動車株式会社設計管理部
牧 野 昇
本田技研工業株式会社総務部
松 木 良 助
鈴木自動車工業株式会社技術管理部
安 部 史 之
日産ディーゼル工業株式会社設計管理部
一 瀬 修
マツダ株式会社東京技術部
大 野 恭 二
いすゞ自動車株式会社特許部
長 滝 清 敬
日本道路公団維持施設部
(関係者)
野 崎 武 敏
工業技術院機械技術研究所機械部
石 川 健三郎
鈴木自動車工業株式会社実験部
(事務局)
江 口 信 彦
工業技術院標準部機械規格課
牛 島 宏 育
工業技術院標準部機械規格課