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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

D 0030-1982 

自動車の3次元座標方式 

Three-dimensional Reference System for Automobiles 

1. 適用範囲 この規格は,自動車の寸法を定義するために用いる3次元座標方式及び基準マークについ

て規定する。ただし,モータサイクル及びモペットには適用しない。 

引用規格: 

JIS D 0102 自動車用語(自動車の寸法,質量,荷重及び性能) 

2. 用語の意味 この規格に用いる主な用語の意味は,次による。 

(1) 3次元座標方式 自動車の設計,製造,検査などにおいて,縦中心面を含めた互いに直交する3平面

からなる3次元座標を用いて,対象となる点,線,面の位置を表す方式。 

(2) 基準マーク 自動車の各部の位置,寸法を決める基準とする具体的な点を表すマーク。 

(3) 車輪中心面 単輪の場合には,車輪のリムの両端から等距離にある平面。複輪の場合には,一方の車

輪のリム内側端と他方の車輪のリム外側面から等距離にある平面。 

3. 3次元座標方式の設定 互いに直交する3平面からなる座標方式を,自動車製造業者が最初の設計段

階において,次により設定する(図参照)。 

(1) ゼロY平面 同一の車軸にあり,かじ取り車輪又は駆動車輪である左右車輪において,車輪の中心軸

と車輪中心面との交点をそれぞれA, Bとする。線分ABの中点を通り,線分ABに直交する鉛直面を

ゼロY平面とする(図参照)。 

備考 このゼロY平面は,JIS D 0102〔自動車用語(自動車の寸法,質量,荷重及び性能)〕に定める

〔自動車の〕縦中心面に一致する。 

図 ゼロY平面 

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D 0030-1982  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(2) ゼロX平面 ゼロY平面に直交する鉛直面をゼロX平面とする。 

(3) ゼロZ平面 ゼロY平面及びX平面に直交する水平面をゼロZ平面とする。 

4. 基準マーク 自動車の車体上の物理的な3個以上の点(穴,面,マーク又は刻み目)を基準マークと

して,自動車製造業者が設定する。これらの点は,3次元座標方式によって位置決めする。 

5. 3次元座標方式の用い方 3次元座標方式及び基準マークの用い方の基準は,次による。 

(1) 接地面に関連する寸法を除いて,自動車の各点は,3次元座標方式によるX, Y及びZ座標で決める。 

(2) ゼロX平面より前側,ゼロY平面より左側及びゼロZ平面より下側の寸法は,負の寸法として扱う。 

(3) ゼロX平面及びゼロZ平面は,自動車の輪郭の外側に置いてよい。 

(4) 基準マークは,種々の荷重条件における接地面に関連する自動車の位置を決めるためにも用いる。 

付図 3次元座標方式