D 0004-3 : 1998 (ISO 6485 : 1980)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
今回の制定は,対応する国際規格に整合させるために,ISO 6485 : 1980を基礎として用いた。
JIS D 0004-○は,一般名称を“土工機械−スクレーパ”として,次の各部によって構成する。
第1部:用語及び仕様項目
第2部:仕様書様式及び性能試験方法
第3部:ボウルの定格容量
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 0004-3 : 1998
(ISO 6485 : 1980)
土工機械−スクレーパ−
第3部:ボウルの定格容量
Earth-moving machinery−Scrapers−
Part 3 : Bowl volumetric raing
序文 この規格は,1980年に第1版として発行されたISO 6485, Earth-moving machinery−Tractor-scraper
volumetric ratingを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,オープンボウル式スクレーパのボウルで運搬する積載物の容量を近似的に求
める方法について規定する。容量はボウルの内部寸法と,山部の容積を基としている。この方法は,ボウ
ル容量を比較するためのもので,実際の積載量を規定するものではない。
参考 被けん引式スクレーパにも,この規格を準用する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの
規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付
記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS D 0004-1 土工機械−スクレーパ−第1部:用語及び仕様項目
備考 ISO 7133:1994, Earth-moving machinery−Tractor-scraper−Terminology and commercial
specificationsが,この規格と一致している。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。(JIS D 0004-1参照)。
3.1
オープンボウル式スクレーパ (open bowl scraper) ボウルに土を積み込むためにけん引力を必要
とするスクレーパ。このけん引力は自走式スクレーパ自身によるか,連結した他の自走式スクレーパによ
るか,又はプッシングドーザによって得られる。
3.2
オープンボウル式スクレーパの構成部品 (components of open bowl scraper) 図1及び図2参照。
4. 定格(山積)容量
4.1
ボウルの位置決め
4.1.1
ボウルの床面は,水平又はできるだけ水平になるように置く。
4.1.2
エジェクタは,いっぱいに引き込んだ状態とする。
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D 0004-3 : 1998 (ISO 6485 : 1980)
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4.1.3
エプロンは,完全に降ろす。調整装置のあるものについては,エプロンとカッティングエッジとの
開口部が最小になるように調整する。
4.2
平積容量の境界面
4.2.1
エプロンの内面
4.2.2
エプロンが閉じた位置で,エプロン上端の位置が,ボウル側面の平均線を通る面(4.2.5参照)か
ら下の場合は,エプロン上端からボウル内面上方に引いた1 : 1 (45°) のこう配面(図3参照)。
4.2.3
4.1.3の位置で,エプロンがカッティングエッジに接触しない場合の開口部は,カッティングエッ
ジとボウル床面の延長面の交線と,エプロン先端を結ぶ面とする。
4.2.4
カッティングエッジ,ボウルの床面,エジェクタ及びボウルの側板の各内面。
4.2.5
平均線によって規定される面。この平均線は,路面と平行で,ボウルを側方から見て,ボウルの側
板がある部分とボウルの側板がない部分の面積が等しくなるように引いた線をいう(図4参照)。
4.3
山部の容積の境界面
4.3.1
平積容量の上面から上方のエジェクタの内面(図5参照)。
4.3.2
平積容量で規定した上面及び4.3.1の上端からそれぞれ内側上方に1 : 1 (45°) のこう配で引いた面
(図5参照)。すべての積載物が,この角度となるのではないが,このこう配は,一般に普通の土の安息角
を表している。
4.4
定格(山積)容量は,平積容量と山部の容積の合計とする。
4.5
部分的な不連続部 ガセット,エプロンアームなどの容積は無視する。
5. 定格容量の表示
5.1
定格容量の公表値は,算出された容量の±3 %以内とする。
5.2
10m3未満の定格容量は,0.1m3刻みの一番近い値を表示し,それ以上の容量は,0.5m3刻みで表示す
ることが望ましい。
図1 自走式スクレーパ
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D 0004-3 : 1998 (ISO 6485 : 1980)
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図2 スクレーパボウルの構成部品
図3 平積容量の境界面[1 : 1の平面 (45°)]
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D 0004-3 : 1998 (ISO 6485 : 1980)
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図4 平積容量の境界面(平均線によって規定する平面)
図5 山部の容積の境界面[1 : 1 (45°) の平面]
土工機械分野国際整合化調査委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
○ 大 橋 秀 夫
学識経験者
中 島 誠
通商産業省機械情報産業局
○ 本 間 清
工業技術院標準部
高 橋 元
労働省労働基準局安全衛生部
山 元 弘
建設省建設経済局
吉 田 正
建設省土木研究所材料施工部
○ 杉 本 庸 夫
社団法人日本建設機械化協会
○ 藤 本 義 二
株式会社石垣
○ 橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会技術部
青 木 智 成
鹿島建設株式会社建設総事業本部機械部
小 室 一 夫
西松建設株式会社平塚製作所
青 山 俊 行
日本舗道株式会社工務部
根 尾 紘 一
株式会社熊谷組購買部
青 木 義 清
株式会社アクティオ営業推進部
中 野 澄 男
大成建設株式会社安全・機材本部機械部
○ 川 本 正 治
住友建機株式会社設計開発室
○ 大 原 誠 一
コマツ建機事業本部カスタマーサポート本部
○ 小 栗 匡 一
新キャタピラー三菱株式会社相模事業所技術部
○ 谷 仲 哲太郎
株式会社神戸製鋼所(建機・汎用)統括部
○ 宮 本 康 民
三菱重工業株式会社相模原製作所車両・機器技術部
○ 渡 辺 正
日立建機株式会社品質保証本部
(事務局)
○ 川 合 雄 二
社団法人日本建設機械化協会
○ 西 脇 徹 郎
社団法人日本建設機械化協会
備考 ○印は小委員会兼任を示す。