C 9335-2-74:2016
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 2
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 一般要求事項 ··················································································································· 2
5 試験のための一般条件 ······································································································· 2
6 分類······························································································································· 3
7 表示,及び取扱説明又は据付説明 ························································································ 3
8 充電部への接近に対する保護 ······························································································ 3
9 モータ駆動機器の始動 ······································································································· 3
10 入力及び電流 ················································································································· 3
11 温度上昇 ······················································································································· 3
12 (規定なし) ················································································································· 4
13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧 ··················································································· 4
14 過渡過電圧 ···················································································································· 4
15 耐湿性等 ······················································································································· 4
16 漏えい電流及び耐電圧 ····································································································· 4
17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護 ················································································ 4
18 耐久性 ·························································································································· 4
19 異常運転 ······················································································································· 4
20 安定性及び機械的危険 ····································································································· 4
21 機械的強度 ···················································································································· 4
22 構造 ····························································································································· 5
23 内部配線 ······················································································································· 5
24 部品 ····························································································································· 5
25 電源接続及び外部可とうコード ························································································· 5
26 外部導体用端子 ·············································································································· 5
27 接地接続の手段 ·············································································································· 5
28 ねじ及び接続 ················································································································· 5
29 空間距離,沿面距離及び固体絶縁 ······················································································ 5
30 耐熱性及び耐火性 ··········································································································· 5
31 耐腐食性 ······················································································································· 6
32 放射線,毒性その他これに類する危険性 ············································································· 6
附属書 ································································································································ 7
参考文献 ····························································································································· 7
C 9335-2-74:2016 目次
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ページ
附属書JAA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ····································································· 8
C 9335-2-74:2016
(3)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。これによって,JIS C 9335-2-74:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 9335の規格群には,約100規格に及ぶ部編成があるが,この規格では省略した。
なお,全ての部編成は,次に示す規格の“まえがき”に記載されている。
JIS C 9335-1 第1部:通則
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 9335-2-74:2016
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−
第2-74部:可搬形浸せきヒータの個別要求事項
Household and similar electrical appliances-Safety-
Part 2-74: Particular requirements for portable immersion heaters
序文
この規格は,2002年に第2版として発行されたIEC 60335-2-74,Amendment 1(2006)及びAmendment
2(2009)を基とし,我が国の配電事情などを考慮し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
ただし,追補(amendment)については,編集し,一体とした。
この規格は,JIS C 9335-1と併読する規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAAに示す。
この規格の箇条などの番号は,JIS C 9335-1と対応している。JIS C 9335-1に対する変更は,次の表現を
用いた。
− “置換”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項を,この規格の規定に置き換えることを意味す
る。
− “追加”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項に,この規格の規定を追加することを意味する。
変更する箇所に関する情報が必要な場合には,これらの表現に続く括弧書きで示す。ただし,JIS C 9335-1
の引用項目又は引用箇所は,この規格の作成時に最新版として発効されていたJIS C 9335-1:2014を引用し
ている。このため,この規格の発効以降に発効されたJIS C 9335-1を引用する場合は,その引用項目又は
引用箇所が異なる場合があることに注意する。
JIS C 9335-1に追加する細分箇条番号は,JIS C 9335-1の箇条番号の後に“101”からの番号を付け,図
番号及び表番号は,“101”からの連続番号を付ける。追加する細別は,aa),bb) などとし,追加する附属
書番号は,AA,BBなどと記載する。
1
適用範囲
置換(箇条1全て)
この規格は,定格電圧が250 V以下の家庭用及びこれに類する可搬形浸せきヒータの安全性について規
定する。
通常,家庭で用いない機器でも,店舗,軽工業及び農場において一般人が用いる機器のような,一般大
衆への危険源となる機器も,この規格の適用範囲である。
この規格では,住宅の中及び周囲で,機器に起因して人が遭遇する共通的な危険性を可能な限り取り扱
う。ただし,この規格では,通常,次のような状態については規定していない。
2
C 9335-2-74:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
− 次のような人(子供を含む。)が監視又は指示のない状態で機器を安全に用いることができない場合。
・ 肉体的,知覚的又は知的能力の低下している人
・ 経験及び知識の欠如している人
− 子供が機器で遊ぶ場合。
注記1 この規格の適用に際しては,次のことに注意する。
− 車両,船舶又は航空機搭載用機器には,要求事項の追加が必要になる場合がある。
− 厚生関係機関,労働安全管轄機関,その他の当局によって,追加要求事項を規定する場
合がある。
注記2 この規格は,次のものには適用しない。
− 工業目的専用機器
− 腐食しやすい場所,又は爆発性の雰囲気(じんあい,蒸発又はガス)が存在する特殊な
状況にある場所で用いる機器
− 液体加熱機器(JIS C 9335-2-15)のような,電熱素子を中にもつ可搬形機器
− 水槽用電気機器(JIS C 9335-2-55)
− 固定形浸せきヒータ(JIS C 9335-2-73)
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60335-2-74:2002,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-74: Particular
requirements for portable immersion heaters,Amendment 1:2006及びAmendment 2:2009
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
引用規格は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条2(引用規格)による。
追加
JIS C 9335-1 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第1部:通則
注記 対応国際規格:IEC 60335-1,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 1: General
requirements(MOD)
3
用語及び定義
用語及び定義は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条3(用語及び定義)による。
3.1.9 置換(3.1.9全て)
通常動作(normal operation)
最小浸せき水位の量の水を入れた容器の中で,機器を運転したときの状態。
4
一般要求事項
一般要求事項は,JIS C 9335-1の箇条4(一般要求事項)による。
5
試験のための一般条件
試験のための一般条件は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条5(試験のための一般条件)による。
3
C 9335-2-74:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.3
追加(“試験は箇条順に行う。”で始まる段落の最後に,次を追加する。)
21.1の追加試験は,箇条8の試験の前に行う。
6
分類
分類は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条6(分類)による。
6.2
追加(“適否は,”で始まる段落の前に,次を追加する。)
浸せきヒータは,IPX7以上でなければならない。
7
表示,及び取扱説明又は据付説明
表示,及び取扱説明又は据付説明は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条7(表示,及び取扱説明又は据付説
明)による。
7.1
追加(“適否は,”で始まる段落の前に,次を追加する。)
機器は,最大浸せき水位及び最小浸せき水位を表示しなければならない。
注記101 浸せき水位は,線だけで示してもよい。
液面に浮かせることを意図した機器には,表示は要求しない。
注記102 (対応国際規格の注記の内容は,規定であることから,本文に移した。)
7.12
追加(“適否は,”で始まる段落の前に,次を追加する。)
取扱説明書には,次の趣旨を記載しなければならない。
− 浸せきヒータと一緒に用いる容器の詳細
− 浸せき水位を線だけで機器に表示する場合には,線の意味
− 浸せきヒータを液体から取り出す前に,必ずプラグを外す。
− 電熱素子はプラグを外した後も熱いので,電熱素子に触れたり,電熱素子を可燃性のものの上に置い
たりしない。
取扱説明書には,機器は外部タイマ又は他の遠隔操作システムを用いて運転することを意図していない
旨を記載しなければならない。
8
充電部への接近に対する保護
充電部への接近に対する保護は,JIS C 9335-1の箇条8(充電部への接近に対する保護)による。
9
モータ駆動機器の始動
モータ駆動機器の始動は,この規格では規定しない。
10 入力及び電流
入力及び電流は,JIS C 9335-1の箇条10(入力及び電流)による。
11 温度上昇
温度上昇は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条11(温度上昇)による。
11.7
置換(11.7全て)
機器は,水温が95 ℃に達した後,15分間運転する。この温度に達しない場合には,水温が安定した後
15分間,又は温度制御器が動作した後15分間運転する。
4
C 9335-2-74:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記101A
対応国際規格では追加(Addition)としているが,規格利用者の利便性を考慮し,置換と
した。
12 (規定なし)
13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧
動作温度での漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1の箇条13(動作温度での漏えい電流及び耐電圧)
による。
14 過渡過電圧
過渡過電圧は,JIS C 9335-1の箇条14(過渡過電圧)による。
15 耐湿性等
耐湿性等は,JIS C 9335-1の箇条15(耐湿性等)による。
16 漏えい電流及び耐電圧
漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1の箇条16(漏えい電流及び耐電圧)による。
17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護
変圧器及びその関連回路の過負荷保護は,JIS C 9335-1の箇条17(変圧器及びその関連回路の過負荷保
護)による。
18 耐久性
耐久性は,この規格では規定しない。
19 異常運転
異常運転は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条19(異常運転)による。
19.1
追加(“モータ駆動機器に対しては,”で始まる段落の前に,次を追加する。)
かいばおけ(桶)などの動物用水おけの凍結防止用の機器に対しては,19.4及び19.5の試験を行う。
19.2
追加(注記の前に,次を追加する。)
機器は,最も不利となる姿勢で,試験枠の床の上に置く。
19.13 追加(“試験中に,炎,”で始まる段落の末尾に続けて,次を追加する。)
ただし,試験枠の床及び壁の温度上昇は,最初の1分間200 Kまで許容する。
20 安定性及び機械的危険
安定性及び機械的危険は,JIS C 9335-1の箇条20(安定性及び機械的危険)による。
21 機械的強度
機械的強度は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条21(機械的強度)による。
21.1
追加(“試験後,機器は,”の段落の前に,次を追加する。)
5
C 9335-2-74:2016
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機器は,厚さ50 mmの硬質の板の上に,高さ1 mから4回落とす。取っ手及び電熱素子部を下向きにし
て各1回落とし,更に水平に2回落とす。
22 構造
構造は,JIS C 9335-1の箇条22(構造)による。
23 内部配線
内部配線は,JIS C 9335-1の箇条23(内部配線)による。
24 部品
部品は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条24(部品)による。
追加
24.101 箇条19に適合させるために組み込む温度過昇防止装置は,非自己復帰形でなければならない。
適否は,目視検査によって判定する。
25 電源接続及び外部可とうコード
電源接続及び外部可とうコードは,次を除き,JIS C 9335-1の箇条25(電源接続及び外部可とうコード)
による。
25.5
置換(“電源コードは,”で始まる段落を,次に置き換える。)
電源コードは,次のいずれかによって機器に取り付けなければならない。
− Y形取付け
− Z形取付け
注記101A
対応国際規格では修正(Modification)としているが,規格利用者の利便性を考慮し,置
換とした。
26 外部導体用端子
外部導体用端子は,JIS C 9335-1の箇条26(外部導体用端子)による。
27 接地接続の手段
接地接続の手段は,JIS C 9335-1の箇条27(接地接続の手段)による。
28 ねじ及び接続
ねじ及び接続は,JIS C 9335-1の箇条28(ねじ及び接続)による。
29 空間距離,沿面距離及び固体絶縁
空間距離,沿面距離及び固体絶縁は,JIS C 9335-1の箇条29(空間距離,沿面距離及び固体絶縁)によ
る。
30 耐熱性及び耐火性
耐熱性及び耐火性は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条30(耐熱性及び耐火性)による。
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C 9335-2-74:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
30.2
置換(“適否は,”の段落を,次に置き換える。)
適否は,30.2.1の試験によって判定する。さらに,次の試験を適用する。
− かいばおけなどの動物用水おけの凍結防止用の機器に対しては,30.2.3
− その他の機器に対しては,30.2.2
注記101A
11.7の注記101A参照。
31 耐腐食性
耐腐食性は,JIS C 9335-1の箇条31(耐腐食性)による。
32 放射線,毒性その他これに類する危険性
放射線,毒性その他これに類する危険性は,JIS C 9335-1の箇条32(放射線,毒性その他これに類する
危険性)による。
7
C 9335-2-74:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書
附属書は,JIS C 9335-1の附属書による。
参考文献
参考文献は,次を除き,JIS C 9335-1の参考文献による。
追加
JIS C 9335-2-15 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-15部:液体加熱機器の個別要求事
項
注記 対応国際規格:IEC 60335-2-15,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-15:
Particular requirements for appliances for heating liquids(MOD)
JIS C 9335-2-55 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-55部:水槽及び庭池用電気機器の
個別要求事項
注記 対応国際規格:IEC 60335-2-55,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-55:
Particular requirements for electrical appliances for use with aquariums and garden ponds(MOD)
JIS C 9335-2-73 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-73部:固定形浸せきヒータの個別
要求事項
注記 対応国際規格:IEC 60335-2-73,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-73:
Particular requirements for fixed immersion heaters(MOD)
附属書JAA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS C 9335-2-74:2016 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-74部:可搬
形浸せきヒータの個別要求事項
IEC 60335-2-74:2002,Household and similar electrical appliances−Safety−Part
2-74: Particular requirements for portable immersion heaters,Amendment 1:2006及び
Amendment 2:2009
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
7.1
機器などへの表示
7.1
JISにほぼ同じ
変更
対応国際規格の注記は,規定の
内容なので,本文に移した。
要求事項の明確化による。
7.12
取扱説明書への記
載
7.12
JISにほぼ同じ
変更
7.1の注記101の後述の内容
は,取扱説明書への記載要求事
項なので7.12のダッシュ文に
移した。
要求事項の明確化による。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(IEC 60335-2-74:2002,Amd.1:2006,Amd.2:2009,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
2
C
9
3
3
5
-2
-7
4
:
2
0
1
6
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。