C 9335-2-10:2004 (IEC 60335-2-10:2002)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人 日本電
機工業会(JEMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調
査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS C 9335-2-10:2000は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60335-2-10:2002,Household and
similar electrical appliances−Safety−Part 2-10: Particular requirements for floor treatmentmachines and wet
scrubbing machinesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
C 9335-2-10:2004 (IEC 60335-2-10:2002)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 2
3. 定義 ······························································································································ 2
4. 一般要求事項 ·················································································································· 2
5. 試験のための一般条件 ······································································································ 2
6. 分類 ······························································································································ 2
7. 表示及び取扱説明 ············································································································ 3
8. 充電部への接近に対する保護 ····························································································· 3
9. モータ駆動機器の始動 ······································································································ 3
10. 入力及び電流 ················································································································ 3
11. 温度上昇 ······················································································································ 3
12. (規定なし) ················································································································ 3
13. 動作温度での漏えい電流及び耐電圧··················································································· 3
14. 過渡過電圧 ··················································································································· 3
15. 耐湿性 ························································································································· 3
16. 漏えい電流及び耐電圧 ···································································································· 3
17. 変圧器及びその関連回路の過負荷保護················································································ 4
18. 耐久性 ························································································································· 4
19. 異常運転 ······················································································································ 4
20. 安定性及び機械的危険 ···································································································· 4
21. 機械的強度 ··················································································································· 4
22. 構造 ···························································································································· 4
23. 内部配線 ······················································································································ 4
24. 部品 ···························································································································· 4
25. 電源接続及び外部可とうコード ························································································ 5
26. 外部導体用端子 ············································································································· 5
27. 接地接続の手段 ············································································································· 5
28. ねじ及び接続 ················································································································ 5
29. 空間距離,沿面距離及び固体絶縁······················································································ 5
30. 耐熱性及び耐火性 ·········································································································· 5
31. 耐腐食性 ······················································································································ 5
32. 放射線,毒性その他これに類する危険性············································································· 5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 9335-2-10:2004
(IEC 60335-2-10:2002)
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−
第2-10部:床処理機及び湿式洗いブラシ機の
個別要求事項
Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-10: Particular
requirements for floor treatment machines and wet scrubbing machines
序文 この規格は,2002年に第5版として発行されたIEC 60335-2-10:2002,Household and similar electrical
appliances−Safety−Part 2-10: Particular requirements for floor treatment machines and wet scrubbing machinesを
翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格であり,JIS C 9335-1 :
2003(家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第1部:一般要求事項)と併読する規格である。
1. 適用範囲 この規格は,定格電圧が250 V以下の家庭用及び類似の目的の電気床処理機及び湿式洗い
ブラシ機の安全性について規定する。
備考101. 床処理機の例を,次に示す。
− フロアバッファ
− フロアポリッシャ
− フロアワックサ
102. 湿式洗いブラシ機の例を,次に示す。
− 床洗いブラシ機
− ラグ洗い機
− 布張り地洗い機
通常,家庭で使用しない機器でも,店舗,軽工業及び農場における一般人が使用する機器のような,一
般大衆への危険源となる機器も,この規格の適用範囲である。
備考103. この種の機器の例は,ホテル,事務所,学校,病院及び類似の構内で使用することを意図
する機器である。
この規格では,住宅の中及び周囲で,機器に起因して人が遭遇する共通的な危険性を可能な限り取り扱
っている。ただし,この規格では,通常,次の状態については規定していない。
− 監視のない状態で,幼児又は非健常者が機器を使用する場合
− 幼児が機器で遊ぶ場合
備考104. この規格の適用に際しては,次のことに注意する。
− 車両,船舶又は航空機搭載用機器には,要求事項の追加が必要になる場合もある。
− 多くの国においては,厚生関係機関,労働安全所管機関,水道当局その他の当局によ
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C 9335-2-10:2004 (IEC 60335-2-10:2002)
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って,追加要求事項を規定している。
105. この規格は,次のものには適用しない。
− 真空掃除機及び吸水式掃除機(IEC 60335-2-2)
− 産業用床処理機
− 産業用湿式洗いブラシ機
− 腐食しやすい,又は爆発性の雰囲気(じんあい,蒸気又はガス)が存在する特殊な状態
の場所で使用する機器
− フロアサンディング機
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
IEC 60335-2-10:2002,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-10: Particular
requirements for floor treatment machines and wet scrubbing machines (IDT)
2. 引用規格 引用規格は,JIS C 9335-1の2.による。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 9335-1の3.による。ただし,3.1.9は,この規格に
よる。
3.1.9 通常動作 機器は,次の条件下で運転する。
床処理機は,連続して運転し,この間毎分15サイクルの割合で,磨かれた鋼板上を1 mにわたり前後
させる。機器には,取扱説明書に従って,硬い床面用のブラシを取り付ける。
備考101. 鋼板の加熱を避けなければならない。強制冷却を使用してもよいが,空気の流れが温度上
昇の測定に影響しないよう留意しなければならない。
床洗いブラシ機は,厚さ25 mmで幅が約100 mmの未処理で表面が平らな松板の上で運転する。松板は,
金属製受け皿の内底に固定する。受け皿には,板の表面の上約1 mmの位置まで水を満たす。ブラシ機は
毎分10サイクルの割合で1 mにわたり前後させる。
ラグ洗い機は,金属製受け皿の内底に固定したカーペットの上で運転する。受け皿には,カーペットの
表面の下約3 mmの位置まで水を満たす。カーペットは,毛足の長さが約6 mmのナイロン繊維製である。
洗い機は毎分10サイクルの割合で1 mにわたり前後させる。
液体散布システムをもつ床洗いブラシ機又はラグ洗い機は,上述のとおり運転するが,初め受け皿には
水を入れず,液体散布システムは運転状態にしておく。
布張り地洗い機は,連続して運転するが,回転ブラシ及び類似の装置を,布張り地又はほかのどの表面
とも接触させないようにする。吸引ホースは,吸込み口をふさがず,まっすぐに置く。液体散布システム
は,液体容器を空にして運転する。
4. 一般要求事項 一般要求事項は,JIS C 9335-1の4.による。
5. 試験のための一般条件 試験のための一般条件は,JIS C 9335-1の5.による。
6. 分類 分類は,JIS C 9335-1の6.による。
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C 9335-2-10:2004 (IEC 60335-2-10:2002)
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7. 表示及び取扱説明 表示及び取扱説明は,JIS C 9335-1の7.によるほか,次による。
7.12 JIS C 9335-1の7.12によるほか,次による。
回転ブラシ付き機器は,取扱説明書に,機器が電源コードを乗り上げる場合,危険が生じるおそれがあ
る旨を明記しなければならない。
液体散布システム付き機器は,取扱説明書に,用いる液体の量及び種類を指定しなければならない。
取扱説明書には,機器の掃除又は整備の前に,プラグをコンセントから外さなければならないことを明
記しなければならない。
8. 充電部への接近に対する保護 充電部への接近に対する保護は,JIS C 9335-1の8.による。
9. モータ駆動機器の始動 JIS C 9335-1の9.は,この規格では適用しない。
10. 入力及び電流 入力及び電流は,JIS C 9335-1の10.による。
11. 温度上昇 温度上昇は,JIS C 9335-1の11.による。ただし,11.7は,この規格による。
11.7 機器は,定常状態になるまで運転する。
自動式コード巻取機構を組み込んでいる機器は,コードの全長の1/3の長さだけ引き出して,30分間運
転する。その後,コードを完全に引き出す。
12. (規定なし)
13. 動作温度での漏えい電流及び耐電圧 動作温度での漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1の13.によ
る。
14. 過渡過電圧 過渡過電圧は,JIS C 9335-1の14.による。
15. 耐湿性 耐湿性は,JIS C 9335-1の15.によるほか,次による。
15.2 JIS C 9335-1の15.2によるほか,次による。
湿式洗いブラシ機は,食塩水の代わりに,取扱説明書に指定する洗剤溶液を使用する。
湿式洗いブラシ機は,定格電圧を加え,次の条件を除いて通常動作について規定された状態で,10分間
運転する。
− 動作の割合は,15サイクル/分とする。
− 水位は,次による。
− ラグ洗い機は,カーペットの表面の下,約1 mm。
− 床洗いブラシ機は,木板の表面の上,約5 mm。
16. 漏えい電流及び耐電圧 漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1の16.による。
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C 9335-2-10:2004 (IEC 60335-2-10:2002)
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17. 変圧器及びその関連回路の過負荷保護 変圧器及びその関連回路の過負荷保護は,JIS C 9335-1の17.
による。
18. 耐久性 JIS C 9335-1の18.は,この規格では適用しない。
19. 異常運転 異常運転は,JIS C 9335-1の19.によるほか,次による。
19.7 JIS C 9335-1の19.7によるほか,次による。
機器は,30秒間運転する。
19.10 JIS C 9335-1の19.10によるほか,次による。
備考 機器は,種種の表面に接触するブラシを取り外した状態で運転する。
20. 安定性及び機械的危険 安定性及び機械的危険は,JIS C 9335-1の20.によるほか,次による。
20.1 JIS C 9335-1の20.1によるほか,次による。
備考 この要求事項は,液体容器を組み込んだ機器の部分にだけ,適用する。
20.2 JIS C 9335-1の20.2によるほか,次による。
備考 可動部品に関する要求事項は,ブラシ及び類似の装置には適用しない。附属品を交換するとき
に可触になるシャフト及び,ブラシ又は類似の装置が動いているときに限り動くシャフトのよ
うな可動部分には適用しない。
21. 機械的強度 機械的強度は,JIS C 9335-1の21.による。
22. 構造 構造は,JIS C 9335-1の22.によるほか,次による。
22.101 定格入力が300 Wを超える単一円板ブラシ付き機器は,スイッチに加えて起動を防止する手段を
組み込んでいなければならない。
備考1. 起動を防止する手段は,次のバイアスオフスイッチを組み込むことによって満足するとみな
す。
− 自動復帰形インタロックを組み込んでいるか,又は,
− 次を防止する追加の装置と組み合わせて用いる。
− 機器が運転されること,又は,
− ハンドルが保管位置にあるとき,ブラシとモータとかみ合うこと。
その他の機器は,意図しない運転が起こり得ないような構造でなければならない。
備考2. 例えば奥まった位置にするなど,スイッチの可動メンバが適切に配置されている場合,意図
しない運転が起こらないとみなす。
適否は,目視検査,手による試験及び該当する場合には,次の試験によって判定する。
単一円板ブラシ付き機器の起動を防止する手段は,6 000回運転する。その後,継続使用に適していなけ
ればならず,この規格に適合しなくなるような程度の損傷があってはならない。
23. 内部配線 内部配線は,JIS C 9335-1の23.による。
24. 部品 部品は,JIS C 9335-1の24.による。
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C 9335-2-10:2004 (IEC 60335-2-10:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
25. 電源接続及び外部可とうコード 電源接続及び外部可とうコードは,JIS C 9335-1の25.による。
26. 外部導体用端子 外部導体用端子は,JIS C 9335-1の26.による。
27. 接地接続の手段 接地接続の手段は,JIS C 9335-1の27.による。
28. ねじ及び接続 ねじ及び接続は,JIS C 9335-1の28.による。
29. 空間距離,沿面距離及び固体絶縁 空間距離,沿面距離及び固体絶縁は,JIS C 9335-1の29.によるほ
か,次による。
29.2 JIS C 9335-1の29.2によるほか,次による。
絶縁が,機器の通常使用中に汚損にさらされることがないように密閉又は設置される場合,微細環境は
汚損度3である。
30. 耐熱性及び耐火性 耐熱性及び耐火性は,JIS C 9335-1の30.による。ただし,30.2.3は,この規格で
は適用しない。
31. 耐腐食性 耐腐食性は,JIS C 9335-1の31.による。
32. 放射線,毒性その他これに類する危険性 放射線,毒性その他これに類する危険性は,JIS C 9335-1
の32.による。
附属書
JIS C 9335-1の附属書によるほか,次による。
附属書C
JIS C 9335-1の附属書Cによるほか,次による。
附属書表C.1のpの値は,2 000とする。
参考規格
JIS C 9335-1の参考規格によるほか,次による。
JIS C 9335-2-2,家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-2部:真空掃除機及び吸水式掃除機の
個別要求事項