サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

C 8952:2011  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 引用規格 ························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 表示······························································································································· 2 

4.1 仕様書又はカタログ表示 ································································································· 2 

4.2 銘板表示 ······················································································································ 3 

4.3 極性表示 ······················································································································ 3 

C 8952:2011  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本電機

工業会(JEMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS C 8952:1996は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 8952:2011 

太陽電池アレイの表示方法 

Indication of photovoltaic array performance 

序文 

この規格は,1996年に制定され,その後の法令・規格の改正,現在の実態などを反映するために改正し

た。 

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。 

適用範囲 

この規格は,地上又は構造物に架台など支持物を用いて設置する太陽電池アレイ(以下,アレイという。)

で,標準太陽電池アレイの開放電圧が30 V以上のものの表示方法について規定する。 

なお,この規格では,次のアレイを除く。 

a) 建材一体形アレイ 

b) 集光式及び追尾式アレイ 

c) 太陽光及び太陽熱によるハイブリッド形アレイ 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 8905 独立形太陽光発電システム通則 

JIS C 8960 太陽光発電用語 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8905及びJIS C 8960によるほか,次による。 

3.1 

太陽電池容量 

アレイを構成する太陽電池モジュールの公称最大出力の和。 

3.2 

アレイ用地面積 

保守,影などを考慮してアレイ設置に必要となる用地面積。 

3.3 

耐地震荷重 

アレイが地震に対して耐えられる荷重。 

background image

C 8952:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.4 

耐風圧荷重 

アレイが風に対して耐えられる荷重。 

3.5 

耐積雪荷重 

アレイが積雪に対して耐えられる荷重。 

表示 

4.1 

仕様書又はカタログ表示 

表示は,義務表示及び参考表示に分け,表1による。義務表示は必ず表示しなければならない。参考表

示は任意であるが,表示する場合は,この規格の要求事項に従わなければならない。 

表1−アレイの性能・構造表示(仕様書又はカタログ記載条項) 

項目 

例 

義務
表示 

参考
表示 

種類 

1) アレイの種類 

例1 屋根設置スタンドオフ形太陽電池アレ

イ(シリコン単結晶太陽電池) 

例2 IR-SO(Si-s) 

○ 

2) アレイの用途 

住宅用,街路灯用など 

○ 

3) アレイの形式b) 

− 

○ 

出力特性a) 

1) 標準太陽電池アレイ開放電圧 

(STC) 

− 

○ 

2) 標準太陽電池アレイ出力(STC) − 

○ 

3) 実効太陽電池アレイ出力(SOC) − 

○ 

4) 標準太陽電池アレイ出力電圧 

(STC) 

− 

○ 

5) 実効太陽電池アレイ出力電圧 

(SOC) 

− 

○ 

6) 標準太陽電池アレイ出力電流 

(STC) 

− 

○ 

7) 実効太陽電池アレイ出力電流 

(SOC) 

− 

○ 

モジュール 

1) モジュールの種類及び形式 

− 

○ 

2) モジュールの寸法及び質量 

例 650 mm×1 300 mm×35 mm,9.6 kg 

○ 

3) モジュールの枚数及びアレイの

回路構成 

例 40枚,10S×4P 

○ 

アレイ寸法 

1) 幅,奥行き及び高さ 

− 

○ 

2) 傾斜角 

− 

○ 

3) アレイ用地面積又は同寸法 

− 

○ 

アレイ構造 

1) 主要部材の形状 

アングル,チャネル,パイプなど 

○ 

2) 主要部材の材質 

鉄鋼,ステンレス鋼,AL,GSR,FRPなど 

○ 

3) 組立構造 

溶接構造,ボルト締めなど 

○ 

4) モジュール取付方式 

スライド式,はめ込み式,ボルト締めなど 

○ 

5) アレイ質量(モジュールを含む。) − 

○ 

6) 塗装種別 

塗装,めっきの種別,等級表示 

○ 

7) アレイ固定法 

アンカ固定,ワイヤ固定など 

○ 

background image

C 8952:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−アレイの性能・構造表示(仕様書又はカタログ記載条項)(続き) 

項目 

例 

義務
表示 

参考
表示 

強度c) 

1) 耐地震荷重 

例 水平力 ○○○N 

○ 

2) 耐風圧荷重 

例 ○○○N・m−2(太陽電池面に垂直) 

○ 

3) 耐積雪荷重 

例 ○○N・m−2 

○ 

回路上の機
能 

1) 出力開閉器 

例 MCCB DC250 V 2P 30AF/15AT 

○ 

2) 逆流防止素子及びバイパス素子 

例 Ds 250 V・5 A,Dbなし 

○ 

3) 地絡検出装置 

例 地絡検出10 mA(出力開閉器箱内蔵) 

○ 

4) 耐雷装置d) 

例 避雷素子・モジュール5枚ごと 

○ 

その他 

1) 取扱い上の注意 

使用温度範囲など 

○ 

2) 設置環境 

日射量,塩害の有無など 

○ 

注a) 測定した値を表示すべきであるが,困難な場合は,単体で測定した値を掛け合わせたものを記載してもよい。 

b) 製造業者で付ける形名。標準的なシステムでない場合は省略する。 

c) 設計上最大となる荷重一つを義務表示とし,その他を参考表示とする。 

d) 耐雷装置がないものについては,“なし”と明記する。 

4.2 

銘板表示 

アレイには,見やすい適切なところに図1の例のように,次の事項を容易に消えない方法で明示した銘

板を取り付けなければならない。ただし,複数のアレイで構成するシステムの場合は,システムの銘板に

記載してもよい。 

a) 太陽電池モジュール枚数 

b) 標準太陽電池アレイ出力 

c) 主回路構成 直並列構成を記入(例 ○S×○P) 

d) 標準太陽電池アレイ出力電圧 

e) 標準太陽電池アレイ開放電圧 

f) 

しゅん(竣)工年月又は製造年月 

g) 製造番号又は管理番号 

h) 製造業者名又は施工業者名 

図1−アレイの銘板(例) 

4.3 

極性表示 

4.3.1 

主回路 

アレイ主回路の電線端部,端子の近傍,端子台などには記号,文字又は色のうち一つ以上の方法で,極

太陽電池アレイ 

太陽電池モジュール枚数     枚 

標準太陽電池アレイ出力     W  主回路構成 

標準太陽電池アレイ出力電圧     V 標準太陽電池アレイ開放電圧    V 

しゅん(竣)工年月     年     月 製造番号       

製造業者名 

C 8952:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

性を明瞭に表示しなければならない。記号にあっては正極を+,負極を−とし,文字にあっては正極をP,

負極をNとする。また,色にあっては正極を赤,負極を青,又は正極を白,負極を黒とする。 

4.3.2 

保護接地回路 

保護接地回路の電線端部,端子の近傍,端子台などには次に示す図記号,文字又は色で明瞭に表示しな

ければならない。 

a) 図記号     又は 

b) 文字 PE,E,G又は接地 

c) 色 緑 

参考文献 JIS C 0445 文字数字の表記に関する一般則を含む機器の端子及び識別指定された電線端末の

識別法 

JIS C 0446 色又は数字による電線の識別 

JIS C 8918 結晶系太陽電池モジュール