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C 8945:2009  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 測定条件························································································································· 1 

5 測定装置························································································································· 1 

6 測定······························································································································· 2 

7 測定データの処理方法 ······································································································· 2 

C 8945:2009  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人光産業技術振興協会(OITDA)及び財

団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 8945:2009 

多接合太陽電池出力電圧・出力電流の 

温度係数測定方法 

Temperature coefficient measuring methods of output voltage and output 

current for multi-junction solar cells and modules 

適用範囲 

この規格は,JIS C 8942に規定する多接合太陽電池測定用ソーラシミュレータ(以下,ソーラシミュレ

ータという。)を用いて,平面・非集光形の電力発電を目的とする地上用多接合太陽電池セル,地上用多接

合太陽電池サブモジュール及び地上用多接合太陽電池モジュール(以下,太陽電池セル・モジュールとい

う。)の出力電圧・出力電流の温度係数の測定及び算出する方法について規定する。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 8941 二次基準多接合太陽電池要素セル 

JIS C 8942 多接合太陽電池測定用ソーラシミュレータ 

JIS C 8943 多接合太陽電池セル・モジュール屋内出力測定方法(基準要素セル法) 

JIS Z 8103 計測用語 

JIS Z 8113 照明用語 

JIS Z 8120 光学用語 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8941,JIS C 8942,JIS C 8943,JIS Z 8103,JIS Z 8113

及びJIS Z 8120による。 

測定条件 

太陽電池セル・モジュールの測定条件は,次による。 

a) セル・モジュールの温度 

10〜70 ℃ 

b) 放射照度 

1 000±20 W/m2 

測定装置 

測定装置は,次による。 

a) 電圧及び電流の測定には,精度±0.5 %の測定機器を用いる。 

b) 温度の測定には精度±1 ℃の温度計を用いる。 

C 8945:2009  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

c) 測定光源は,JIS C 8942に規定する等級MS又は等級MAのソーラシミュレータを用いる。ただし,

スペクトル合致度については除外事項とする。 

d) 放射照度を設定する場合は,JIS C 8941に規定する二次基準多接合太陽電池要素セル群を用いる。 

なお,この二次基準多接合太陽電池要素セル群は,温度を25±1 ℃に制御した状態で用いる。被測

定太陽電池セル・モジュールの各要素セルの相対分光感度は温度によって変化するので,二次基準多

接合太陽電池要素セル群とのスペクトルミスマッチも温度によって変化するため,分光感度の変化す

る波長域においてスペクトル合致度の高いソーラシミュレータを使用することが望ましい。温度によ

るスペクトルミスマッチ変化が無視できない場合には,被測定太陽電池セル・モジュールの各測定温

度における分光感度を基に校正した二次基準多接合太陽電池要素セル群を用いて,温度ごとにソーラ

シミュレータの照度を設定することが望ましい。 

e) 太陽電池セル・モジュールの可変負荷として,バイアス電源を用いる。 

f) 

太陽電池セル・モジュールの温度を所定の範囲内に保持するために,温度制御器を用いる。 

測定 

測定方法は,次による。 

a) ソーラシミュレータを点灯し,光源の放射照度が安定するまで放置する。 

b) 被測定太陽電池セル・モジュールは,JIS C 8943の図2などに示す回路に接続する。 

c) 被測定太陽電池セル・モジュールは,温度制御器に接続し,ソーラシミュレータの所定の位置に置く。 

d) 箇条4で規定した測定条件で,測定温度を約10 ℃間隔で5点以上変化させ,各測定温度での被測定

太陽電池セル・モジュールの出力特性を被測定太陽電池セル・モジュール温度が十分に安定した後,

測定する。 

測定データの処理方法 

測定データの処理は,次のa) 及びb) による。 

a) 各温度で得られた被測定太陽電池セル・モジュールの短絡電流及び開放電圧を温度の関数としてプロ

ットし,それらを最小自乗法で直線近似する。 

b) これらの直線の傾きを,被測定太陽電池セル・モジュールの出力電流の温度係数α及び出力電圧の温

度係数βとし,A/℃及びV/℃で表す。ただし,一つ以上の太陽電池セル及び太陽電池サブモジュール

で構成する太陽電池モジュールで,その出力電流の温度係数α及び出力電圧の温度係数βが直接測定

できない場合は,この太陽電池モジュールのα及びβを,モジュールを構成する太陽電池セル及び太

陽電池サブモジュールの出力電流の温度係数αc及び出力電圧の温度係数βcを用いて,式(1)及び式(2)

から算出する。 

α=np×αc ················································································ (1) 

β=ns×βc ················································································· (2) 

ここに, np: モジュール内の並列接続セル・サブモジュール数 
 

ns: モジュール内の直列接続セル・サブモジュール数