C 8704-2-2:2019
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 機能要件························································································································· 3
5 報告様式························································································································· 3
6 要求事項························································································································· 3
6A 検査 ···························································································································· 7
附属書A(規定)要件に関する利用者の宣言書 ·········································································· 8
附属書B(規定)提供者の製品範囲試験結果·············································································· 8
附属書JA(参考)材料関係特性 ······························································································ 9
附属書JB(参考)充放電サイクル特性 ···················································································· 10
附属書JC(参考)耐熱特性 ··································································································· 11
附属書JD(参考)過放電特性 ································································································ 13
附属書JE(参考)熱逸走特性 ································································································ 14
附属書JF(参考)強度特性 ··································································································· 15
附属書JG(参考)制御弁式据置鉛蓄電池−HSE型及びMSE型 ··················································· 16
附属書JH(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 20
C 8704-2-2:2019
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電池
工業会(BAJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS C 8704-2-2:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 8704の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 8704-1 第1部:ベント形
JIS C 8704-2-1 第2-1部:制御弁式−試験方法
JIS C 8704-2-2 第2-2部:制御弁式−要求事項
日本工業規格 JIS
C 8704-2-2:2019
据置鉛蓄電池−第2-2部:制御弁式−要求事項
Stationary lead-acid batteries-Part 2-2 : Valve regulated
types-Requirements
序文
この規格は,2004年に第1版として発行されたIEC 60896-22を基に2006年に制定された。対応国際規
格は,第1版の発行から約15年が経過しているが,その間に一度も改正されておらず,その有効性が低下
している。そのような事情から,その後の社会環境の変化を踏まえ,現状の技術水準に対応するため今回
の改正を行った。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JHに示す。
1
適用範囲
この規格は,負荷及び直流電源に常に接続され,一般に定置(据置)状態で用いる制御弁式据置鉛蓄電
池(以下,蓄電池という。)の要求事項について規定する。
なお,この要求事項に対応する試験方法は,JIS C 8704-2-1に規定している。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60896-22:2004,Stationary lead-acid batteries−Part 22: Valve regulated types−Requirements
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 8704-2-1 据置鉛蓄電池−第2-1部:制御弁式−試験方法
注記 対応国際規格:IEC 60896-21:2004,Stationary lead-acid batteries−Part 21: Valve regulated types
−Methods of test(MOD)
ISO 7010:2011,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Registered safety signs
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
2
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3.1
制御弁式据置鉛蓄電池(valve regulated lead acid battery)
内部圧力が規定値を超えるとガスを放出する制御弁を備えた据置用途の鉛蓄電池。
3.2
アンペア時(ampere-hour)
放電電流(A)に電流が流れた時間(h)を乗じることによって求める電気量又は電池容量。
注記 単位はAh。1 Ahは3 600クーロンに等しい。
3.3
二次電池(secondary battery)
繰り返し充電して使用できるように設計された電池。
3.4
充電(charge of a battery)
二次電池に外部から電気エネルギーを与え,電池内部に化学変化を起こし,エネルギーを化学エネルギ
ーとして蓄えること。
注記 充電条件は,最大の電圧,電流及び期間によって規定される。
3.5
満充電(full charge)
利用できる活物質が十分に充電された状態。
3.6
過充電(overcharge)
製造業者が指定する浮動充電電圧値を超える,満充電状態の二次電池への継続充電。
3.7
単電池(cell)
化学エネルギーの直接変換で電気エネルギー源となる基本的な機能単位。電極及び電解液から構成され
る蓄電池では,公称電圧は2 Vである。セル(素電池)ともいう。
3.8
実容量,Ca(actual capacity,Ca)
定められた温度・放電率によって放電終止電圧まで放電される試験で,蓄電池から放出される電気量。
注記 この値は通常,アンペア時(Ah)で示し,Caで表す。
3.9
定格容量,Crt(rated capacity,Crt)
蓄電池が満充電後に定められた条件の下で放出できる電気量であり,製造業者が報告する値。
注記 この値は通常,アンペア時(Ah)で示し,Crtで表す。
3.10
耐久特性(durability)
限界状態に達するまで,与えられた使用及び保守の条件下で必要な機能を実行する電池の能力。
3.11
電解液(electrolyte)
イオン伝導性を付与する移動性イオンを含む液体の物質。
3
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3.12
熱逸走(thermal runaway)
定電圧充電中に,電池の放熱能力の度合いで連続的に温度が上昇し,その結果,更に充電電流が増加し,
最悪の場合には電池の破壊にもつながる不安定な状態。
3.13
放電終止電圧(final voltage)
蓄電池の放電を終了する所定の電圧。Ufinalで表示する。
3.14
過放電(over-discharge)
蓄電池の定められた容量又は電圧の仕様上の下限を超えて行う放電。
3.15
浮動充電(float charge)
二次電池の満充電状態を維持するために,負荷と並列に接続し,負荷に電力を供給しながら,二次電池
に常時一定の電圧を印加して行う充電。
3.16
浮動充電電圧,Uflo(float voltage,Uflo)
浮動充電中の二次電池の電圧。製造業者が指定できる。Ufloで表示する。
3.17
公称電圧(nominal voltage)
蓄電池の電圧表示に用いる電圧(V)。
3.18
型式検査(performance inspection)
製品の品質が,設計が意図する全ての特性を満足するか否かを判定するための検査。
3.19
受渡検査(delivery inspection)
既に型式検査に合格したものと同じ設計及び製造による製品の受渡しをする場合,必要と認める特性を
満足するか否かを判定するための検査。
4
機能要件
(対応国際規格のこの箇条は,この規格では採用しない。)
5
報告様式
(対応国際規格のこの箇条は,この規格では採用しない。)
6
要求事項
6.0A 構造 蓄電池は,排気栓部を上にした状態を正立として,正立又は90°を超えない横倒しの状態で
も漏液があってはならない構造とする。また,通常の輸送に起こる機械的な圧力,振動及び衝撃に耐えな
ければならない。
各項目の試験方法は,JIS C 8704-2-1による。蓄電池は,この試験でそれぞれの要求事項を満足しなけ
ればならない。
4
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6.1
ガス放出特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。)
6.1A 密閉反応効率特性
この要求の目的は,密閉反応効率を確認することである。
要求事項は,密閉反応効率は90 %以上でなければならない。
6.2
耐電流特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。)
6.2A 最大放電電流特性
この要求の目的は,導電部の溶断及び外観変形がないことを確認することである。
要求事項は,導電部の溶断及び著しい変形があってはならない。
6.3
短絡電流及び内部抵抗
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。)
6.4
外部発火源からの内部引火防止に関する要件
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。)
6.4A 防爆特性
この要求の目的は,防爆機能部の妥当性を確認することである。
要求事項は,炎の持続及び蓄電池内部への誘爆があってはならない。
6.5
耐地絡特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。)
6.6
必要なマーキングの内容及び耐久性に関する要件
マーキングの耐久性は,JIS C 8704-2-1の6.6(表示の耐久特性試験)で試験し,化学薬品に暴露したと
き,暴露後も表示は判読可能でなければならない。
6.6A 表示
表示は,表示I又は表示IIのいずれかを選択する。
6.6A.1
表示I
蓄電池には,表1の表示をする。
なお,表示の耐久性に関する要求項目はこの規格の6.6に,その試験方法は,JIS C 8704-2-1の6.6によ
る。
5
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表1−表示項目
項目
表示内容
必要情報
技術情報
1. 正極端子部に半径6 mm以上の+記号で極性表示
2. 製造業者又は販売業者の名称
3. 原産国
4. 型式
5. 定格容量及び,その放電終止電圧(V/セル又はV/蓄電池)
6. 定格容量の指定温度(25 ℃)
7. 浮動充電電圧(V/セル又はV/蓄電池)
8. 製造日(月,年の順番),又は略号
直径11 mm以上の大きさで対照色2色以上を使用したISO 7010:2011の警告シンボルa)
1. 警告
2. 電気的な危険性
3. 火気禁止
4. 保護眼鏡を着用すること
5. 取扱説明書を熟読すること
環境保護に関するシンボル
1. リサイクルシンボル
2. 材料表示(電槽蓋材料)
注a) 蓄電池近傍に別ラベルを添付するか,又は蓄電池の取扱説明書に記載してもよい。背景色は1色と
みなす。
6.6A.2
表示II
蓄電池の一組には,見やすい箇所に容易に消えない方法で次の事項を表示する。
a) 型式(表JG.1参照)
b) 定格容量
c) 一組の蓄電池個数又は公称電圧
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
6.7
材料表示
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JAに移し,参考と
して記載した。)
6.8
弁作動特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JCに移し,参考と
して記載した。)
6.8A 制御弁作動特性
この要求の目的は,制御弁作動圧を確認することである。
要求事項は,制御弁作動圧は,開弁圧49 kPa以下,閉弁圧1.0 kPa以上でなければならない。
6.9
材料の可燃性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JAに移し,参考と
して記載した。)
6.10
セル間コネクタ特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JAに移し,参考と
6
C 8704-2-2:2019
して記載した。)
6.11
容量特性
この要求の目的は,10時間率における放電能力を確認することである。
要求事項としては,実容量Caは,試験回数5回以内に定格容量C10の95 %以上でなければならない。こ
の要求事項は,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用される。
6.12
容量保存特性
この要求の目的は,保存期間中の容量の低下を確認することである。
要求事項としては,容量保存率Crfは,80 %以上でなければならない。この要求事項は,平均値ではな
く,試験される個々の蓄電池に適用される。
6.13
充放電サイクル特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JBに移し,参考と
して記載した。)
6.14
回復充電特性
この要求の目的は,停電後の容量回復特性を確認することである。
要求事項は,24時間回復充電率Rbf24hが90 %以上,かつ,168時間回復充電率Rbf168hが98 %以上でな
ければならない。この要求事項は,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用される。
6.15
40 ℃作動特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JCに移し,参考と
して記載した。)
6.16
55 ℃又は60 ℃高温特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JCに移し,参考と
して記載した。)
6.16A
高温特性
この要求の目的は,高温稼動条件下で蓄電池がどれだけの期間にわたり性能を発揮するのか,また,ど
のような設計が,より長く耐えられるのかを確認することである。
この推奨事項は,10時間率定格容量の80 %以下に低下するまでの日数を105日以上とする。
ただし,10時間率以外で試験を実施した場合は,試験の終了条件を容量Ctの80 %以外にすることがで
きる。
6.17
過放電特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JDに移し,参考と
して記載した。)
6.18
熱逸走特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JEに移し,参考と
して記載した。)
6.19
低温特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JCに移し,参考と
して記載した。)
6.20
内部圧力及び温度の上昇に対する寸法安定度特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JAに移し,参考と
して記載した。)
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6.21
強度特性
(対応国際規格のこの細分箇条は,この規格では採用しない。この項目は,附属書JFに移し,参考と
して記載した。)
6.22
過充電寿命特性
この要求の目的は,過充電された場合の耐久特性を確認することである。
要求事項は,過充電寿命の日数が180日以上でなければならない。
6A
検査
蓄電池の検査は,型式検査と受渡検査とに区分し,検査の項目は表2による。
6A.1
型式検査
型式検査は,JIS C 8704-2-1で試験し,要求事項を満足しなければならない。
なお,型式検査は,表2の対象について,3個の単電池又は3個のモノブロック電池で行う。また,代
表型式は,製造業者が指定する。ただし,受渡当事者間の協議によって,代表型式及び数量を変更できる。
表2−型式検査の対象
項目
対象
密閉反応効率特性
代表型式
最大放電電流特性
代表型式
防爆特性
代表型式
制御弁作動特性
代表型式
容量特性
全型式
容量保存特性
代表型式
回復充電特性
代表型式
過充電寿命特性
代表型式
6A.2
受渡検査
受渡検査は,容量特性で行う。JIS C 8704-2-1の6.11を実施し,要求事項を満足しなければならない。
なお,受渡検査は,全型式について,1個の単電池又は1個のモノブロック電池で行う。ただし,受渡
当事者間の協議によって,供試数量を変更できる。
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附属書A
(規定)
要件に関する利用者の宣言書
(対応国際規格のこの附属書は,この規格では採用しない。)
附属書B
(規定)
提供者の製品範囲試験結果
(対応国際規格のこの附属書は,この規格では採用しない。)
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附属書JA
(参考)
材料関係特性
JA.1
一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JA.2
材料表示
JA.2.1
目的
材料表示の目的は,環境保護の観点から蓄電池のリサイクルを促進することである。蓄電池に使用する
樹脂材料には,JIS K 6899-1の材料シンボルで明瞭に識別でき,蓄電池の使用期間を通じて判読可能であ
る材料表示が付与される。
JA.2.2
推奨事項
JIS C 8704-2-1のJF.2(材料表示)で検査したとき,正確で判読可能な材料の識別表示をしてもよい。
JA.3
材料の可燃性
JA.3.1
目的
蓄電池に適切な防火安全手段を講ずるために,電槽及び蓋の樹脂部の燃焼特性がJIS C 8704-2-1に規定
されている水準であるかを適切な試験設備で確認し,この結果から蓄電池の樹脂材料の燃焼特性レベル及
び自己消火特性レベルを明確にする。
JA.3.2
推奨事項
JIS C 8704-2-1のJF.3(材料の可燃性)によって試験したとき,電槽及び蓋の材料の燃焼等級レベルを
定め,電槽及び蓋と同じ厚さのサンプルの燃焼等級レベルを報告することが望ましい。
JA.4
セル間コネクタ特性
JA.4.1
目的
高率放電で接続導体の温度が70 ℃を超える高温になる危険性を防止するために,大電流条件下で指定さ
れた接続導体(接続して組電池を形成する蓄電池外側の導体をいう。)の到達する最高温度を確認する。
JA.4.2
推奨事項
JIS C 8704-2-1のJF.4(セル間コネクタ特性)で試験し,接続導体が到達した最高温度を測定し報告す
ることが望ましい。
JA.5
内部圧力及び温度の上昇に対する寸法安定度特性
JA.5.1
目的
蓄電池の変形の有無及びその変形量並びに変形量に相当する隙間を確保するために,特定条件下で蓄電
池の膨れ・伸びを確認する。
JA.5.2
推奨事項
JIS C 8704-2-1のJF.5(内部圧力及び温度の上昇に対する寸法安定度)で試験し,寸法の変化を変化率
(%)及び変化量(mm)で提示してもよい。
注記 金属製の格納容器を使用する場合は,この限りでない。
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附属書JB
(参考)
充放電サイクル特性
JB.1
一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JB.2
充放電サイクル特性
JB.2.1
目的
蓄電池が,電力供給が不安定,不十分なために,頻繁に,又は少なくとも日に1回の割合で放電が行わ
れるような地域で,及び/又は充電が浮動充電用に設定されたままで,このような放電をされる場合の総
容量及びサイクル性能を確認する。
JB.2.2
推奨事項
JIS C 8704-2-1のJH.2(試験方法)で試験したとき,1.80 V/セルに達するまでの2時間放電サイクル
数は表JB.1を満足することが望ましい。
表JB.1−充放電サイクル特性
使用環境の電力事情
1.80 V/セルに達するまでの2時間放電サイクル数
よい(Reliable mains power)
50サイクル未満の蓄電池がない。
悪い(Unreliable mains power)
150サイクル未満の蓄電池がない。
非常に悪い(Very unreliable mains power)
300サイクル未満の蓄電池がない。
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附属書JC
(参考)
耐熱特性
JC.1
一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JC.2
弁作動特性
JC.2.1
目的
弁が蓄電池の稼動期間を通じて開弁し,適切に機能するために,蓄電池に取り付けられた各々の弁が,
高温(55 ℃又は60 ℃)試験の前後において開弁し,ガスを放出することを確認する。
JC.2.2
推奨事項
JIS C 8704-2-1のJG.2(弁作動特性試験)で試験したとき,高温試験の前後において,ガスの放出が検
知されなければならない。
JC.3
40 ℃作動特性
JC.3.1
目的
浮動充電電圧の温度補正を行うことなく,実際に使用される可能性のある温度下で稼動させた場合の蓄
電池の予想寿命データを,加速係数を使用せずに直接得るため,蓄電池を実際の高温温度環境下で,浮動
充電電圧で稼動させ,その挙動を確認する。
JC.3.2
推奨事項
JIS C 8704-2-1のJG.3(40 ℃作動特性試験)で試験したとき,経過期間は表JC.1を満足するのがよい。
この経過期間は,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用する。
表JC.1−40 ℃作動特性
単位 日
使用レベル
経過期間
短期間(Brief duration exposure time)
≧500
中期間(Medium duration exposure time)
≧750
長期間(Long duration exposure time)
≧1 100
超長期間(Very long duration exposure time)
≧1 700
JC.4 55 ℃又は60 ℃の高温特性
JC.4.1 目的
蓄電池は,高温の条件下では水分の喪失量が多く,格子の腐食も進むため,容量低下が促進されるとと
もにその性能が早期に低下する。この厳しい高温稼動条件下で蓄電池がどれだけの期間にわたり性能を発
揮するのか,また,どのような設計が,より長く耐えられるのかを確認する。
JC.4.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJG.4(55 ℃又は60 ℃高温特性試験)で試験したとき,試験温度55 ℃又は60 ℃,容量
試験の区分(3時間率容量試験又は0.25時間率)で,経過期間は,表JC.2を満足することが望ましい。こ
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C 8704-2-2:2019
れらの値は,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用する。
表JC.2−55 ℃又は60 ℃の高温特性
単位 日
要求レベル
経過期間
温度 55 ℃
温度 60 ℃
3時間率
0.25時間率
3時間率
0.25時間率
短期間(Brief duration exposure time)
≧150
≧75
≧105
≧55
中期間(Medium duration exposure time)
≧250
≧125
≧175
≧90
長期間(Long duration exposure time)
≧350
≧175
≧250
≧125
超長期間(Very long duration exposure time)
≧500
≧250
≧350
≧175
JC.5 低温特性
JC.5.1 目的
適切な耐寒保護がなされておらず,電源供給が不安定な設備で稼動期間中に発生する可能性のある電解
液凍結に対して,蓄電池がどの程度耐えられるのかを明確にするために,低温条件下で蓄電池の機械的安
定性及び指定された条件下で適切な容量回復性を確認する。
JC.5.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJG.5(低温特性試験)で試験したとき,容量率Calsは95 %以上であることが望ましい。
また,機械的損傷がないことが望ましい。容量率Calsは,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適
用する。
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附属書JD
(参考)
過放電特性
JD.1 一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JD.2 不規則過放電特性
JD.2.1 目的
組電池中で,蓄電池の不具合が生じ,充電レベルが異なる蓄電池と交換する場合,又は過放電防止装置
がないか使用できない場合は,容量が非常に不均衡となる。このような条件下で,組電池が充電及び放電
されると,稼動期間中に過酷な過放電にさらされる蓄電池が生じる。このような蓄電池が指定された最低
限の容量回復性能を確認する。
JD.2.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJI.2(不規則過放電特性試験)で試験したとき,蓄電池交換を含む保守点検が確実に実
施されている場合は,不均衡過放電容量率Caodは80 %以上であることが望ましい。
JD.3 過放電サイクル特性
JD.3.1 目的
組電池中で,蓄電池の不具合が生じ,充電レベルが異なる蓄電池と交換する及び/又は過放電防止装置
がないか使用できないとき,蓄電池は,低い放電終止電圧まで繰り返し放電され,過放電状態となる。こ
のような蓄電池が,規定の条件下で最低限の容量回復性能を確認する。
JD.3.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJI.3(過放電サイクル特性試験)で試験したとき,電力事情が悪い及び/又は信頼性の
低い放電終止電圧制御しか確保できない場合は,過放電サイクル後の残存容量率Caocは90 %以上であるこ
とが望ましい。
14
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附属書JE
(参考)
熱逸走特性
JE.1 一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JE.2 熱逸走特性
JE.2.1 目的
蓄電池をJIS C 8704-2-1のJJ.1(一般)及びJJ.2(試験方法)の組電池配列とし,指定された条件の下
で,通常よりも高い電圧で充電した場合,どれだけの速さで熱逸走を起こす状態に至るのかを確認する。
JE.2.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJJ.2で試験したとき,2.45 V/セル充電では168時間以内,2.60 V/セル充電では24
時間以内に60 ℃に達しないことが望ましい。また,2.45 V/セル及び2.60 V/セル充電で60 ℃に達した
場合は達するまでの時間を,達しなかった場合には168時間後の蓄電池表面温度を報告することが望まし
い。
15
C 8704-2-2:2019
附属書JF
(参考)
強度特性
JF.1
一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JF.2
強度特性
JF.2.1
目的
蓄電池が落下したときのひび割れ又は漏液の有無を確認する。
JF.2.2
推奨事項
JIS C 8704-2-1のJK.2(試験方法)で試験したとき,漏れがないことが望ましい。
16
C 8704-2-2:2019
附属書JG
(参考)
制御弁式据置鉛蓄電池−HSE型及びMSE型
JG.1
一般
この附属書は,対応国際規格に該当する規定はないが,日本国内で一般的に流通している機種である
HSE型及びMSE型に関して記載するものであり,規定の一部ではない。
この附属書は,HSE型及びMSE型に対し,本体に規定されていない要求事項の項目について記載する。
JG.2
型式
型式は,表JG.1による。
JG.3
寸法
寸法は,JIS B 7516(金属製直尺)に規定する1級以上の直尺,又はこれと同等以上の精度をもつ測定
器具を用いて図JG.1の外形寸法を測定する。測定箇所は,総高さ,箱高さ,幅及び長さの最大位置とする。
寸法は,表JG.1による。
JG.4
性能
電圧及び容量は,表JG.1による。蓄電池は,周囲温度−15 ℃〜+45 ℃で異常なく使用できることが望
ましい。
JG.5
端子
端子は,ボルト及びナットで接続できるものとする。使用するボルトは,JIS B 0205-1(一般用メートル
ねじ−第1部:基準山形),JIS B 0205-2(一般用メートルねじ−第2部:全体系),JIS B 0205-3(一般用
メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ)及びJIS B 0205-4(一般用メートルねじ−第4部:
基準寸法)によるものとし,蓄電池型式と使用ボルトとの関係は,表JG.2のとおりとする。
JG.6
製品の呼び方
製品の呼び方は,名称(省略してもよい。),型式,一組の蓄電池個数,公称電圧,10時間率定格容量又
は型式,及び一組の蓄電池個数とする。
例1 制御弁式据置鉛蓄電池 MSE-500 13個 26 V 500 Ah
例2 MSE-500 13個
17
C 8704-2-2:2019
図JG.1−外形寸法測定位置(参考)
18
C 8704-2-2:2019
表JG.1−蓄電池の型式
型式
公称電圧
V
定格容量a)
Ah
外形寸法
mm
(参考)
10時間率
(10hR)b)
1時間率
(1hR)b)
総高さ
最大
箱高さc)
幅c)
長さc)
質量
kg
蓄電池
外観図
(図JG.1)
HSE-30-12
12
30
18
220
190
128
235
13
(i)
HSE-40-12
40
24
299
16.5
HSE-50-12
50
30
363
20
HSE-60-6
6
60
36
217
12.5
(ii)
HSE-80-6
80
48
281
16
HSE-100-6
100
60
345
19.5
MSE-50-12
12
50
32.5
363
20.5
(i)
MSE-100-6
6
100
65
345
20
(ii)
MSE-150
2
150
97.5
365
330
170
106
13
(iii)
MSE-200
200
130
16
MSE-300
300
195
150
24
MSE-500
500
325
171
241
38
(iv)
MSE-1000
1 000
650
471
76
(v)
MSE-1500
1 500
975
375
340
337
476
110
(vi)
MSE-2000
2 000
1 300
146
MSE-3000
3 000
1 950
340
696
220
(vii)
注記 型式に使用した記号及び数値は,次の意味を表す。
例1 HSE−30−12
公称電圧(V)の数値
10時間率定格容量(Ah)の数値
JIS C 8704-1に記載のHS形(高率放電用ペースト式)と同等の放電特性で,6.22
にて180日以上の過充電寿命をもつ制御弁式据置鉛蓄電池
例2 MSE−200
10時間率定格容量(Ah)の数値
6.22にて,180日以上の過充電寿命をもつ制御弁式据置鉛蓄電池
注a) HSE型及びMSE型の定格容量は,10時間率及び1時間率とする。
b) hRとは,hour Rateの略である。
c) 許容差は,±3 mmとする。
表JG.2−蓄電池型式及び使用ボルト
ねじの呼び
M6
M10
適用蓄電池型式
HSE-30-12
HSE-40-12
HSE-50-12
HSE-60-6
HSE-80-6
HSE-100-6
MSE-50-12
MSE-100-6
MSE-150
MSE-200
MSE-300
MSE-500
MSE-1000
MSE-1500
MSE-2000
MSE-3000
19
C 8704-2-2:2019
参考文献 JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部:基準山形
JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系
JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部:基準寸法
JIS B 7516 金属製直尺
JIS C 8704-1 据置鉛蓄電池−一般的要求事項及び試験方法−第1部:ベント形
JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第1部:基本ポリマー及びその特性
20
C 8704-2-2:2019
附属書JH
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS C 8704-2-2:2019 据置鉛蓄電池−第2-2部:制御弁式−要求事項
IEC 60896-22:2004,Stationary lead-acid batteries−Part 22: Valve regulated types−
Requirements
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
4 機能要件
−
4
4.1〜
4.5
本項目の概要
蓄電池の作動特性に関
する概要説明
削除
−
規定項目ではないため削除した。
5 報告様式
−
5
報告フォーマット,評価
順序
削除
−
規定項目ではないため削除した。
6 要求事項
6.0A 構造
構造を規定
6.5
6.21
耐地絡特性,強度特性の
要求事項を規定
変更
リーク,強度の必要性から,評価に
よる規定ではなく,JISでは必要な
構造の規定に変更
IECへ機会を見て提案する。
6.1 ガス放
出特性
−
6.1
浮動充電,高電圧充電で
のガス放出量を報告
削除
−
IEC規格は数値の報告だけであ
り,規格として不十分である。今
後,IECへ機会を見て提案する。
6.1A 密閉反
応効率特性
密閉反応効率特性を規
定
−
−
追加
我が国で従来から実施されている
密閉反応効率特性の要求事項を追
加した。
IECへ機会を見て提案する。
6.2 耐電流
特性
−
6.2
5分間率電流の3倍の電
流又は最大電流での要
求事項を規定
削除
−
IEC規格の電流値は明確に規定さ
れていないため,耐電流特性要求
値としては不十分である。IECへ
機会を見て提案する。
6.2A 最大放
電電流特性
最大放電電流特性を規
定
−
−
追加
我が国で従来から実施されている
最大放電電流特性の要求事項を追
加した。
IECへ機会を見て提案する。
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C
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4
-2
-2
:
2
0
1
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C 8704-2-2:2019
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
6.3 短絡電
流及び内部
抵抗
−
6.3
短絡電流及び内部抵抗
の要求事項を規定
削除
−
IEC規格は数値の報告だけであ
り,規格として不十分である。IEC
へ機会を見て提案する。
6.4 外部発
火源からの
内部引火防
止に関する
要件
−
6.4
外部発火源からの内部
引火防止に関して規定
削除
−
排気栓部だけを取り出す規定であ
り,6.4.2で規定している電池で取
り付けた状態での規定で十分判断
できる。IECへ機会を見て提案す
る。
6.4A 防爆特
性
防爆特性を規定
−
−
追加
我が国で従来から実施されている
防爆特性の要求事項を追加した。
IECへ機会を見て提案する。
6.5 耐地絡
特性
−
6.5
耐地絡特性を規定
変更
JISでは要求事項に,必要な構造を
追加し,試験は附属書に移し,参考
として記載した。
当然必要な性能であるが,試験自
体の有効性は小さいため。
6.7 材料表
示
材料表示に関する規定
6.7
材料表示について規定
削除
−
顧客の要求によって製造業者が対
応する内容のため。
6.8 弁作動
特性
−
6.8
高温におけるガス放出
性を規定
削除
−
過酷な環境下の試験であり,我が
国の実情にそぐわない項目である
ため,6.8Aに実情に合う内容で規
定した。
6.8A 制御弁
作動特性
制御弁作動圧を規定
−
−
追加
JISでは弁作動圧を要求事項として
追加した。
今後IECへ機会を見て提案する。
6.9 材料の
可燃性
−
6.9
材料の可燃性に関する
報告を規定
削除
−
顧客の要求によって製造業者が対
応する内容のため。
6.10 セル間
コネクタ特
性
−
6.10
セル間コネクタの温度
に関する報告を規定
削除
−
顧客の要求によって製造業者が対
応する内容のため。
6.11 容量特
性
容量の要求項目につい
て規定
6.11
容量の要求項目につい
て規定
変更
JISは10時間率の容量試験につい
て規定している。IEC規格は,10
時間率の他の時間率についても規
定している。
我が国では定格容量は10時間率
が一般的であるため,市場実態に
合わせてこの規定を採用した。今
後IECへ機会を見て提案する。
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C
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:
2
0
1
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(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
6.12 容量保
存特性
容量保存特性の要求事
項について規定
6.12
容量保存特性の要求事
項について規定
変更
JISは10時間率容量の保存特性を
規定した。IEC規格は3時間率容量
の保存特性を規定している。
我が国では定格容量は10時間率
が一般的であるため,市場実態に
合わせてこの規格を採用した。今
後IECへ機会を見て提案する。
6.13 充放電
サイクル特
性
−
6.13
充放電サイクル特性に
ついて規定
削除
−
我が国の電力事情下においては,
実状にそぐわない項目である。
6.15 40 ℃
作動特性
−
6.15
40 ℃における寿命特性
を規定
削除
−
予想寿命を得るためのこの試験
は,現在我が国で主として使用さ
れている60 ℃高温特性6.16Aで
代用可能である。
6.16 55 ℃
又は60 ℃高
温特性
−
6.16
55 ℃又は60 ℃におけ
る耐久性を規定
削除
−
この規定における特性は我が国で
は一般的ではなく,我が国で通常
採用されている規定として,6.16A
を追加した。
6.16A 高温
特性
−
追加
JISは60 ℃,10時間率容量,IEC
規格は,55 ℃又は60 ℃,3時間率
又は0.25時間率容量の経過期間を
規定している。
蓄電池の耐久特性を評価するため
に我が国で主として使用されてい
る特性試験であるため,これを追
加する。
6.17 過放電
特性
−
6.17
過放電における要求事
項について規定
削除
−
使用条件を大きく逸脱したもの
で,実状にそぐわない内容である。
6.18 熱逸走
特性
−
6.18
熱逸走特性
削除
−
数値の報告だけであり,規定とし
てふさわしくない。
6.19 低温特
性
−
6.19
放電後低温にさらされ
た後の機能を規定
削除
−
18〜27 ℃で終止電圧まで放電し,
−18 ℃で放置した後,18〜27 ℃で
充電を行うこの試験は,実際の運
用を想定していない条件であり,
規定として適切ではない。
2
C
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-2
:
2
0
1
9
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C 8704-2-2:2019
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
6.20 内部圧
力及び温度
の上昇に対
する寸法安
定度特性
−
6.20
50 ℃における寸法を規
定
削除
−
数値の報告だけであり,規定とし
てふさわしくない。
6.21 強度特
性
6.0Aに記載
6.21
落下時の電解液漏れに
ついて規定
変更
評価による規定ではなく,必要な構
造の規定に変更し追加
今後IECへ機会を見て提案する。
6.22 過充電
寿命特性
過充電寿命について規
定
−
−
追加
我が国で従来から実施されている
過充電寿命特性の要求事項を追加
した。
今後IECへ機会を見て提案する。
6A 検査
6A.1 型式検
査
型式検査の要求事項を
規定
−
−
追加
日本国内で従来から実施されてい
る要求事項を規定した。
−
6A.2 受渡検
査
受渡検査の要求事項を
規定
−
−
追加
日本国内で従来から実施されてい
る要求事項を規定した。
−
附属書JA
(参考)
材料関係特
性
材料関係特性について
参考として記載
6.7
6.9
6.10
6.20
JISと同じ
変更
JISでは附属書として参考記載
顧客の要求によって製造業者が対
応する内容であり,数値規定はな
いため,附属書に移し,参考とし
て記載した。
附属書JB
(参考)
充放電サイ
クル特性
充放電サイクル特性に
ついて参考として記載
6.13
JISと同じ
変更
JISでは附属書として参考記載
我が国の電力事情下においては,
実状にそぐわない項目であるた
め,附属書に移し,参考として記
載した。
附属書JC
(参考)
耐熱特性
耐熱特性について参考
として記載
6.8
6.15
6.16
6.19
JISと同じ
変更
JISでは附属書として参考記載
我が国の環境にそぐわない条件の
ため,附属書に移し,参考として
記載した。
2
C
8
7
0
4
-2
-2
:
2
0
1
9
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C 8704-2-2:2019
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
附属書JD
(参考)
過放電特性
過放電特性について参
考として記載
6.17
JISと同じ
変更
JISでは附属書として参考記載
使用条件を大きく逸脱したもの
で,実状にそぐわない内容である
ため,附属書に移し,参考として
記載した。
附属書JE
(参考)
熱逸走特性
熱逸走特性について参
考として記載
6.18
JISと同じ
変更
JISでは附属書として参考記載
数値の報告だけであり,規定とし
てはふさわしくないため,附属書
に移し,参考として記載した。
附属書JF
(参考)
強度特性
強度特性について参考
として記載
6.21
JISと同じ
変更
要求事項に,必要な構造を追加し,
この試験は附属書として参考記載
試験自体の有効性は小さいため,
附属書に移し,参考として記載し
た。
附属書JG
(参考)
制御弁式据
置鉛蓄電池
−HSE型及
びMSE型
日本国内で流通してい
る型式について記載
−
記載なし
追加
JISでは附属書として参考記載
我が国で一般的に流通している型
式の要項を参考として記載した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60896-22:2004,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
2
C
8
7
0
4
-2
-2
:
2
0
1
9