C 8430:2019
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目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 一般要求事項 ··················································································································· 1
5 試験に関する一般注意事項 ································································································· 1
6 種類及び要求事項 ············································································································· 1
7 表示······························································································································· 2
8 寸法······························································································································· 3
9 構造······························································································································· 3
10 機械的特性 ···················································································································· 3
11 電気的特性 ···················································································································· 4
12 温度特性 ······················································································································· 4
13 火災の危険 ···················································································································· 4
C 8430:2019
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電気
設備学会(IEIEJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ
る。これによって,JIS C 8430:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成32年3月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS C 8430:1999を適用してもよい。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本工業規格 JIS
C 8430:2019
硬質ポリ塩化ビニル電線管
Unplasticized polyvinyl chloride (PVC-U) conduits
1
適用範囲
この規格は,電気配線で電線を保護するために用いる硬質ポリ塩化ビニル電線管(以下,管という。)の
寸法,構造及び試験方法について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS C 8461-1:2012 電線管システム−第1部:通則
JIS C 8461-21:2019 電線管システム−第21部:剛性(硬質)電線管システムの個別要求事項
JIS K 6900 プラスチック−用語
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8461-21の箇条3及びJIS K 6900による。
4
一般要求事項
一般要求事項は,JIS C 8461-1の箇条4による。
5
試験に関する一般注意事項
試験に関する一般注意事項は,JIS C 8461-1の箇条5による。
6
種類及び要求事項
6.1
種類
管の種類は,硬質ポリ塩化ビニル電線管の1種類とする。材料は,ポリ塩化ビニルを主体とし,良質な
安定剤,顔料などを加えたものとする。記号は,VEとする。
6.2
要求事項
管の要求事項は,表1による。
2
C 8430:2019
表1−管の要求事項
項目
仕様
表示
箇条7による。
寸法
箇条8による。
構造
箇条9による。
機械的特性
10.1(圧縮試験)による。
圧縮荷重:JIS C 8461-1 表4 分類4(ヘビー)
10.2(衝撃試験)による。
試験温度:JIS C 8461-1 表1 分類2(−5 ℃)
衝撃試験値:JIS C 8461-1 表5 分類3(ミディアム)
電気的特性
11.1(耐電圧及び絶縁抵抗)による。
温度特性
箇条12による。
試験温度:JIS C 8461-1 表2 分類1(60 ℃)
加熱試験用の荷重:JIS C 8461-1 表8 分類4(ヘビー)
火災の危険
13.1(火災の延焼)による。
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表示
7.1
管の色
管の色は通常,灰色を標準とする。ただし,黄,オレンジ又は赤とする場合は,非延焼性である旨を製
品上に明確に表示する。
7.2
管の表示
管には,次の事項を表示する。
なお,表示は,耐久性があり,はっきり読み取れなければならない。
a) 製造業者名又はその略号
b) 管の呼び
c) 製造年月又はその略号
7.3
表示の方法
管には,長さ方向に沿って,最長1 mの一定間隔で,7.2の表示をする。ただし,管ごとに1か所以上
の表示がなければならない。
7.4
取扱い上の注意事項
取扱い上の注意事項を,取扱説明書,技術資料などに記載し,これらを読む旨を製品,包装,送り状な
どに表示することが望ましい。
注意事項の例を,次に示す。
a) 管を屋外で保管する場合は,直射日光を避け,熱気のこもらない方法でシート掛けをするなどの対策
を行う。
b) 管には,直接ねじを切ってはならない。
c) 管には,管の材質に悪影響を及ぼす物質(例えば,アセトン,シンナー,クレオソート,殺虫剤,白
あり駆除剤など)の吹付け,塗布,接触などを行ってはならない。
なお,上記の物質が直接管に接触しない場合であっても,例えば,管が浅く埋設されている場合,
上記の物質を地面にこぼすと,地中に浸透することによって,管が侵される場合があるので注意しな
ければならない。
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寸法
管の外径及び厚さ並びにその許容差は,表2による。ただし,長さは,受渡当事者間の協定によって,
他の長さであってもよい。
寸法は,JIS B 7502に規定するマイクロメータ,JIS B 7507に規定するノギス又はこれらと同等以上の
精確さ(真度及び精度)をもつものを用いて測定する。
表2−管の外径及び厚さ並びにその許容差
単位 mm
呼び
外径
厚さ
長さ
参考
基準寸
法
最大・最
小外径の
許容差a)
平均外径
の許容差
b)
最小
許容
差
基準
寸法
許容
差
概略
内径
1 m当たりの質
量(kg)c)
VE14
18.0
±0.2
±0.2
1.8
+0.4
4 000
±10
14
0.144
VE16
22.0
18
0.180
VE22
26.0
22
0.216
VE28
34.0
±0.3
2.7
+0.6
28
0.418
VE36
42.0
3.1
35
0.590
VE42
48.0
3.6
40
0.773
VE54
60.0
±0.4
4.1
+0.8
51
1.122
VE70
76.0
±0.5
67
1.445
VE82
89.0
5.5
77
2.203
注a) 最大・最小外径の許容差とは,任意の断面における外径の測定値の最大値及び最小値(最大・最
小外径)と,基準寸法との差をいう。
b) 平均外径の許容差とは,任意の断面における円周の測定値を円周率で除した値,又は同一円周上
において等間隔な2か所の外径の測定値の平均値(平均外径)と,基準寸法との差をいう。
c) 1 m当たりの質量とは,管の寸法を許容差の中心とし,密度を1.43 g/cm3として計算したものであ
る。
9
構造
管には,絶縁電線若しくはケーブルを損傷させるような,又は施工者若しくは使用者に危害を及ぼすよ
うな鋭いエッジ,ばり又は表面の突起があってはならない。
なお,受渡当事者間の協定によって,管端部に受口加工することができる。その場合の管の差し込み長
さは,外径の0.8倍以上とする。
10 機械的特性
10.1 圧縮試験
圧縮試験は,JIS C 8461-21の10.2による。ただし,圧縮荷重は,表3による。
表3−圧縮荷重
JIS C 8461-1 表4
の分類
圧縮荷重
許容差04
+ %
N
4(ヘビー)
1 250
4
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10.2 衝撃試験
衝撃試験は,JIS C 8461-21の10.3による。ただし,下限温度範囲は表4,衝撃試験値は表5,及び最小
内径確認用ゲージはJIS C 8461-21の図102による。
表4−下限温度範囲
JIS C 8461-1 表1
の分類
下限温度
℃
2
−5
表5−衝撃試験値
JIS C 8461-1 表5
の分類
ハンマの質量
許容差01
+ %
kg
落下高さ
許容差±1 %
mm
3(ミディアム)
2.0
100
11 電気的特性
11.1 耐電圧及び絶縁抵抗
耐電圧及び絶縁抵抗は,JIS C 8461-21の11.3.1による。
12 温度特性
温度特性は,JIS C 8461-21の箇条12による。ただし,上限温度範囲は表6,加熱試験用の荷重は表7,
及び最小内径確認用ゲージはJIS C 8461-21の図102による。
表6−上限温度範囲
JIS C 8461-1 表2
の分類
上限温度
℃
1
60
表7−加熱試験用の荷重
JIS C 8461-1 表8
の分類
荷重
許容差01
+ %
kg
4(ヘビー)
4.0
13 火災の危険
13.1 火災の延焼
火災の延焼は,JIS C 8461-21の13.1.3による。