C 8411:2019
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目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 一般要求事項 ··················································································································· 1
5 試験に関する一般注意事項 ································································································· 1
6 種類······························································································································· 2
7 表示······························································································································· 3
8 寸法······························································································································· 3
9 構造······························································································································· 4
10 機械的特性 ···················································································································· 4
11 電気的特性 ···················································································································· 5
12 温度特性 ······················································································································· 5
13 火災の危険 ···················································································································· 5
C 8411:2019
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電気
設備学会(IEIEJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ
る。これによって,JIS C 8411:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成32年3月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS C 8411:1999を適用してもよい。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本工業規格 JIS
C 8411:2019
合成樹脂製可とう電線管
Pliable plastics conduits
1
適用範囲
この規格は,電気配線で電線を保護するために用いる合成樹脂製可とう電線管(以下,電線管ともいう。)
の寸法,構造及び試験方法について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS C 8461-1:2012 電線管システム−第1部:通則
JIS C 8461-22:2019 電線管システム−第22部:プライアブル電線管システムの個別要求事項
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8461-22の箇条3によるほか,次による。
3.1
合成樹脂製可とう電線管
手の適切な力によって曲げることができるが,頻繁な曲げ伸ばしを想定して設計していない合成樹脂製
の電線管。電線管軸に直角に力を短時間加え,この力を取り去った後,短時間に元どおりに近い形状に復
帰する。
3.2
複層管
二つ以上の異なる性質の材料で形成された複数の層からなる合成樹脂製可とう電線管。
3.3
単層管
単一材料及び構造の合成樹脂製可とう電線管。
4
一般要求事項
一般要求事項は,JIS C 8461-1の箇条4による。
5
試験に関する一般注意事項
試験に関する一般注意事項は,JIS C 8461-1の箇条5による。
2
C 8411:2019
6
種類
6.1
電線管の種類
電線管の種類,構成,形状及び記号は,表1による。
表1−電線管の種類,構成,形状及び記号
電線管の種類
電線管の構成
形状
記号
PF管
複層管
波付き
PFD
単層管
PFS
CD管
単層管
CD
6.2
温度による分類
温度による分類は,表2による。
表2−温度による分類
単位 ℃
温度の種類
保管及び輸送の
最低温度
取付け及び使用の
最低温度
使用温度範囲
タイプ−5
−5
−5
−5〜+60
タイプ−25
−25
−15
−15〜+60
6.3
耐燃性による分類
耐燃性による分類は,次による。
a) 非延焼性の電線管:PF管
b) 延焼性の電線管:CD管
6.4
要求事項
PF管及びCD管の要求事項は,それぞれ表3又は表4による。
表3−PF管の要求事項
項目
要求事項
表示
箇条7による。
寸法
箇条8による。
構造
箇条9による。
機械的特性
10.1(圧縮試験)による。
圧縮荷重:JIS C 8461-1 表4 分類3(ミディアム)
10.2(衝撃試験)による。
試験温度:表2の保管及び輸送の最低温度による。
衝撃試験値:JIS C 8461-1 表5 分類3(ミディアム)
10.3(曲げ試験)による。
試験温度:表2の取付け及び使用の最低温度による。
電気的特性
11.1(耐電圧及び絶縁抵抗)による。
温度特性
箇条12による。
試験温度:JIS C 8461-1 表2 分類1(60 ℃)
加熱試験用の荷重:JIS C 8461-1 表8 分類3(ミディアム)
火災の危険
13.1(火災の延焼)による。
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C 8411:2019
表4−CD管の要求事項
項目
要求事項
表示
箇条7による。
寸法
箇条8による。
構造
箇条9による。
機械的特性
10.1(圧縮試験)による。
圧縮荷重:JIS C 8461-1 表4 分類3(ミディアム)
10.2(衝撃試験)による。
試験温度:表2の保管及び輸送の最低温度による。
衝撃試験値:JIS C 8461-1 表5 分類3(ミディアム)
10.3(曲げ試験)による。
試験温度:表2の取付け及び使用の最低温度による。
電気的特性
11.1(耐電圧及び絶縁抵抗)による。
温度特性
箇条12による。
試験温度:JIS C 8461-1 表2 分類1(60 ℃)
加熱試験用の荷重:JIS C 8461-1 表8 分類3(ミディアム)
7
表示
7.1
色
色は,次による。
a) 延焼性の電線管は,オレンジ色を基調とする。これは,塗装又は表面処理によって着色したものであ
ってはならない。
b) 非延焼性の電線管は,任意の色とする。ただし,黄,オレンジ又は赤とする場合は,非延焼性である
旨を製品上に明確に表示しなければならない。
7.2
製品の表示
製品には,長さ方向に沿って約1 m,最長でも3 mの一定間隔に,容易に消えない方法で,次の表示を
しなければならない。ただし,技術的に不可能な場合には,製品又は包装にラベルで表示してもよい。
a) 種類の記号
b) 非延焼性である旨(非延焼性の電線管で,黄,オレンジ又は赤とする場合)
c) 呼び
d) 温度の種類(タイプ−25のものに限る。)
e) 製造業者名又はその略号
f)
製造年又はその略号
8
寸法
寸法及び寸法許容差は,表5による。
4
C 8411:2019
表5−寸法及び寸法許容差
単位 mm
PF管
CD管
呼び
外径
外径の
許容差
最小
内径
呼び
外径
外径の
許容差
最小
内径
14
21.5
±0.30
13.2
14
19.0
±0.30
13.2
16
23.0
15.2
16
21.0
15.2
22
30.5
±0.50
20.9
22
27.5
±0.50
20.9
28
36.5
26.7
28
34.0
26.7
36
45.5
33.4
36
42.0
33.4
42
52.0
38.2
42
48.0
38.2
54
64.5
±0.80
48.8
54
60.0
±0.80
48.8
70
81.0
±1.00
64.5
70
76.0
±1.00
64.5
82
94.5
±1.20
74.2
82
89.0
±1.20
74.2
9
構造
構造は,次による。
a) 電線管の材料は,合成樹脂とする。
b) 電線管は,管軸に対して直角に切断したとき断面が円形でなければならない。
c) 電線管は,絶縁電線若しくはケーブルを損傷させるような,又は施工者若しくは使用者に危害を及ぼ
すような鋭いエッジ,ばり又は表面の突起があってはならない。適否は,目視によって判定する。必
要がある場合には,試料を切断して判定する。
10 機械的特性
10.1 圧縮試験
圧縮試験は,JIS C 8461-22の10.2による。ただし,圧縮荷重は,表6による。
表6−圧縮荷重
JIS C 8461-1 表4
の分類
圧縮荷重
許容差04
+ %
N
3(ミディアム)
750
10.2 衝撃試験
衝撃試験は,JIS C 8461-22の10.3による。ただし,下限温度範囲は表7,衝撃試験値は表8,及び最小
内径確認用ゲージはJIS C 8461-22の図102による。
表7−衝撃試験の下限温度範囲
温度の種類
JIS C 8461-1 表1
の分類
下限温度
(保管及び輸送)
℃
タイプ−5
2
−5
タイプ−25
4
−25
5
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表8−衝撃試験値
JIS C 8461-1 表5
の分類
ハンマの質量
許容差01
+ %
kg
落下高さ
許容差±1 %
mm
3(ミディアム)
2.0
100
10.3 曲げ試験
曲げ試験は,JIS C 8461-22の10.4による。ただし,下限温度範囲は表9,及び最小内径確認用ゲージは
JIS C 8461-22の図102による。
表9−曲げ試験の下限温度範囲
温度の種類
JIS C 8461-1 表1
の分類
下限温度
(取付け及び使用)
℃
タイプ−5
2
−5
タイプ−25
3
−15
11 電気的特性
11.1 耐電圧及び絶縁抵抗
耐電圧及び絶縁抵抗は,JIS C 8461-22の11.3.1による。
12 温度特性
温度特性は,JIS C 8461-22の箇条12による。ただし,上限温度範囲は表10,加熱試験用の荷重は表11,
及び最小内径確認用ゲージはJIS C 8461-22の図102による。
表10−上限温度範囲
JIS C 8461-1 表2
の分類
上限温度
℃
1
60
表11−加熱試験用の荷重
JIS C 8461-1 表8
の分類
荷重
許容差01
+ %
kg
3(ミディアム)
2.0
13 火災の危険
13.1 火災の延焼
PF管の火災の延焼は,JIS C 8461-22の13.1.3.2による。