C 8330 : 1999
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS C 8359 : 1991は廃止,統合され,JIS C 8330 : 1991は改正され,こ
の規格に置き換えられる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 8330 : 1999
金属製電線管用の附属品
Fittings for rigid metal conduits
1. 適用範囲 この規格は,JIS C 8305に規定する鋼製電線管に用いる附属品(以下,附属品という。)に
ついて規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS A 1415 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS C 8305 鋼製電線管
JIS C 8340 電線管用金属製ボックス及びボックスカバー
JIS K 8594 石油ベンジン(試薬)
JIS S 6006 鉛筆及び色鉛筆
JIS Z 1522 セロハン粘着テープ
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) ねじ接続 ねじを施してある電線管に附属品を接続する方式。
b) ねじなし接続 ねじを施していない電線管に附属品を接続する方式。
c) 管止め 附属品に電線管を接続する場合,その管端が適正な位置に止まるもの。
d) ハブ ユニバーサルの電線管を接続する部分。
e) 合成樹脂被覆 附属品の表面に流動浸せき法,押出し成形法又はその他の方法によって合成樹脂の被
覆を施したもの。
f)
塗装 粉体塗装,電着塗装及び亜鉛末クロム酸塗装の総称。
g) 粉体塗装 附属品の表面に,水及び溶剤を含まない合成樹脂系の粉末状の塗料を静電気又は熱によっ
て付着させ,加熱硬化して塗膜を形成させる方式。
h) 電着塗装 附属品の表面に,水溶性塗料に直流電流を通じ,電気泳動によって塗料を付着させ,加熱
硬化して塗膜を形成させる方式。
i)
亜鉛末クロム酸塗装 附属品の表面に,片状亜鉛末クロム酸含有塗料を付着させ,加熱硬化して亜鉛
末クロム酸塗膜を形成させる方式。
4. 種類 金属製電線管用の附属品の種類は,表1のとおりとする。
2
C 8330 : 1999
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表1 附属品の種類及び呼び
種類
呼び
付図
備考
名称
適合する電線管
ノーマルベンド
厚鋼電線管
G16, G22, G28, G36, G42, G54,
G70, G82, G92, G104
1
カップリングで接続
するノーマルベンド
薄鋼電線管
C25, C31, C39, C51, C63, C75
B形 ねじなし電線管 E25, E31, E39, E51, E63, E75
2
ねじなし接続機能を備
えたノーマルベンド
カップリング
厚鋼電線管
G16, G22, G28, G36, G42, G54,
G70, G82, G92, G104
3
−
薄鋼電線管
C19, C25, C31, C39, C51, C63,
C75
ねじなし電線管 E19, E25, E31, E39, E51, E63,
E75
4
ユニオンカップリング
厚鋼電線管
G16, G22, G28, G36, G42, G54
5
−
コネクタ
薄鋼電線管
ねじなし電線管
E19, E25, E31, E39, E51, E63,
E75
6
−
絶縁ブッシング 2号
厚鋼電線管
G16, G22, G28, G36, G42, G54,
G70, G82, G92, G104
7,
8,
9
2号は本体が絶縁物
だけのもの
薄鋼電線管
C19, C25, C31, C39, C51, C63,
C75
ユニバーサル
LL形
厚鋼電線管
G16, G22, G28
10,
11,
12
薄鋼電線管
C19, C25, C31
ねじなし電線管 E19, E25, E31
LB形
厚鋼電線管
G16, G22, G28
薄鋼電線管
C19, C25, C31
ねじなし電線管 E19, E25, E31
備考 合成樹脂被覆を施したものには,附属品の呼びの後にLを,塗装を施したものにはTを付ける。
5. 性能
5.1
ねじなし接続性 ねじなし接続部のねじなし接続性は,次に適合しなければならない。
a) 第一次電気抵抗は,9.3 a)によって試験を行ったとき,その値が0.001Ω以下でなければならない。
b) 横圧は,9.3 b)によって試験を行ったとき,サンプルが破壊したり,電線管との接続が滑ったり,緩ん
だりしてはならない。
c) 第二次電気抵抗は,9.3 c)によって試験を行ったとき,その値が0.005Ω以下でなければならない。
d) 引張りは,9.3 d)によって試験を行ったとき,サンプルが損傷したり,電線管との接続が滑ったり,緩
んだりしてはならない。
5.2
取付け試験 絶縁ブッシング2号の取付けは,9.4の試験を行ったとき,ひび,割れ,その他の損傷
を生じてはならない。
5.3
耐電圧試験 絶縁ブッシング2号の耐電圧は,9.5の試験を行ったとき,これに耐えなければならな
い。
5.4
さび止め さび止めは,次に適合しなければならない。
a) 溶融亜鉛めっき及び乾式亜鉛めっきのさび止めは,9.6 a)によって試験を行ったとき,必要があれば,
10%の塩酸水溶液に15秒間浸せきした後,サンプルに流水で洗い落とせない銅の析出物があってはな
らない。ただし,ねじ山,鋭いエッジ及び機械加工面上の銅析出物のこん跡は無視してもよい。
3
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b) 電気亜鉛めっき(クロメート処理を施す。),合成樹脂被覆,塗装及び鋼管の内面に塗料を施した部分
のさび止めは,9.6 b)によって試験を行ったとき,サンプルは,表面の1cm2ごとに2個以上の青色の
はん点が生じず,かつ,はん点が生じた場合,各はん点の寸法は1.5mm以下でなければならない。た
だし,鋭いエッジ部,ねじ山及び機械加工面のさびのこん跡,及びこすって取り除ける黄色の膜は無
視してもよい。
5.5
被覆性能 合成樹脂被覆を施した面は,次に適合しなければならない。
a) はく離強度は9.7 a)の試験を行ったとき,被覆がはがれてはならない。
b) 耐燃性は9.7 b)の試験を行ったとき,炎が30秒以内に消えなければならない。
c) ピンホールは9.7 c)の試験を行ったとき,これに耐えなければならない。
d) 耐候性は9.7 d)の試験を行ったとき,被覆の浮き上がり,ひび又は割れを生じず,かつ,著しい変色
及び退色があってはならない。
5.6
塗膜性能 塗装を施した面の硬さは9.8 a)の試験を行ったとき,塗膜の破れ又はきずを生じてはなら
ない。ただし,切断面,ねじ部及び鋼管の内面に塗料を施した部分を除く。
6. 構造
6.1
構造一般 構造は,次に適合しなければならない。
a) ノーマルベンドは,その両端を軸に対して直角に切断し,面取りを施し,各断面は,実用的に円形で
厚さが均一,内外面が滑らかで,有害な突起がないものでなければならない。
b) ねじなしカップリングは,カップリングの中央に管止めを設けていなければならない。
c) コネクタのおねじの部分の管口には電線を損傷しないように丸みをつけなければならない。
なお,接地用の構造を設けてもよい。
d) 絶縁ブッシング2号の電線引出端には,電線を損傷しないように丸みをつけ,そのねじ部の端には面
取りを施すものとする。
e) 絶縁ブッシング2号の外周には締付けできるようなリブを付けるものとする。
f)
ダイカストの附属品には,リブを設けてもよい。
g) ユニバーサルは,厚さ1.6mmの鋼板製のカバーが取り付けられる構造であるものとする。
ねじで取り付ける構造のものはJIS B 0205に規定するめねじを施してあるものとする。
6.2
接続 接続は,次に適合しなければならない。
a) 附属品は,適合する電線管とそれぞれ接続できるものでなければならない。
b) 接続は,機械的及び電気的に容易で,かつ,耐久性があるものでなければならない。
c) 接続端は,軸に対して直角であり,かつ,面取りを施したものでなければならない。
d) ねじ接続形の附属品の接続部分のねじには,JIS C 8305の附属書(規定)に規定する電線管ねじを施
さなければならない。
e) ねじなし接続形の附属品は,5.1の性能をもったものでなければならない。
f)
ねじなし接続形の附属品は,接続したときに管に穴をあけたり,き裂や,ひび割れを生じさせたりせ
ず,管内径を10%以上減少させるおそれのない構造のものでなければならない。
g) ねじなし接続形の附属品でねじを締め付ける形のものは,ねじの数,位置及び形状は任意とする。ま
た,その止めねじの部分の形状及び構造は任意とする。
4
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7. 形状,寸法及び寸法許容差 形状,寸法及び寸法許容差は,付図1〜9による。ただし,図は形状の一
例を示したものである。
なお,合成樹脂被覆又は塗装を施したもので,特に定めのないものの寸法は,金属部の部分をいう。
8. 材料 主要部の材料は,表2のとおりとする。
表2 附属品の主要部の材料
附属品の名称
主要部の材料
鋼
可
鍛
鋳
鉄
合
金
ダ
イ
カ
ス
ト
合
成
樹
脂
鋳
鉄
ノーマルベンド
○
カップリング
○
○
ユニオンカップリング
○
○
コネクタ
○
○
○
絶縁ブッシング 2号
○
ユニバーサル
○
○
○
備考 ○印は,対応する材料を示す。
9. 試験方法
9.1
試験に関する一般的注意事項は,次による。
a) この規格に指定された試験は,形式試験とする。
b) 特別に指定がない限り,試験は室内の周囲温度で行うものとする。
c) 特別に指定がない限り,試験は3個の新しい試料について行うものとする。
備考 ある試験,例えば寸法のチェックなどは,試料の特性を変化させることがないので,これらの
試料は新しい試料とみなし,以後の試験に使用することができる。
d) 試験は,3個の試料で,すべての試験を実施して合格すれば,この規格に適合するものとみなす。
試料の1個だけが組立て不良,又は製作不良のために試験が不合格の場合には,別の3個(一組の
サンプルセット)の試料を用意して,その試験と,その試験の結果に影響を及ぼした可能性のある先
行の試験を再度実施し,さらに後続の試験を規定された順序で行い,それらがすべて要求事項に合格
すれば,この規格に適合したものとみなす。
備考 追加試験用サンプルセットが,最初の試験用サンプルセットと同時に提出されていない場合,
一組のサンプルセットが不合格となれば,全体が不合格となる。申請者は,最初の試験用サン
プルセットを提出するときに,その中の1セットが不合格となった場合に備えて追加の試験用
サンプルセットを提出することができる。その場合,試験機関は,改めて試験用サンプルセッ
トを要求することなく上記の追加の試験用サンプルセットで試験を行い,更に不合格となった
場合だけ,不合格とする。
9.2
構造試験は6.〜8.及び11.に適合しているかどうかを調べる。
9.3
ねじなし接続性試験は,次のa〜d)の順序によって行う。また,ユニバーサルについては,JIS C 8340
の9.2の方法で行う。
なお,カップリングは,2個のねじなし電線管をサンプルカップリングで接続して,a),b),c)の試験に
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C 8330 : 1999
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ついて同一サンプルで行い,d)の試験は,別個のサンプルについて行うものとする(図1参照)。
コネクタは,ねじ込み形カップリングの両側からねじ込んでサンプルとし,カップリングと同じ試験を
行うものとする(図2参照)。
ノーマルベンドB形は,2個のねじなし電線管をサンプルのノーマルベンドB形で接続し,カップリン
グと同じ試験を行うものとする(図4参照)。
図1 ねじなしカップリングの供試品の組立図
図2 コネクタの供試品の組立図
a) 第一次電気抵抗試験は,電線管と附属品の接続部からそれぞれ約15mm離れた電線管上,及び附属品
の2点間で直流電気抵抗を測定する。測定位置は,図1,図2及び図4による。
b) 横圧試験は,図3に示すように,750mmの間隔をもって平行する2個の支持物の間にカップリングな
どを中央にしてサンプルを水平に載せ,サンプルが自由に支持物の上を転がるようにした後,カップ
リングなどの中央部に,ロープの輪及び滑車で,表3で示すおもりをつるし,サンプルを1分間に1
回,静かに回転させる。ただし,ノーマルベンドB形については,表3に示すおもりで,1分間荷重
を加えた後,1分間取り除き,再び1分間荷重を加えるものとする。
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C 8330 : 1999
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図3 ねじなしカップリングの横圧試験方法
図4 ノーマルベンドB形の横圧試験方法
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表3 横圧試験のおもりの質量
附属品の呼び
おもりの質量 kg
E19
13
E25
22
E31
30
E39
45
E51
50
E63
70
E75
備考1. おもりの質量は,滑車及び附属品
を含む。
2. コネクタの試験は,図2の組立て
で,カップリングに準じて行う。
c) 第二次電気抵抗試験は,a)と同様の方法で,電線管と附属品との間の直流電気抵抗を測定する。
d) 引張試験は,電線管と附属品との間に表4に示す引張荷重を1分間加える。
表4 引張荷重
附属品の呼び
引張荷重N
E19
1471
E25
2206
E31
2775
E39
3119
E51
4050
E63
4452
E75
9.4
取付試験は,絶縁ブッシング2号を,ねじ切った電線管の終端の位置までねじ込んだ後,表5のね
じりモーメントで付ける。
表5 取付試験のねじりモーメント
単位 N・m
絶縁ブッシングの呼び
ねじりモーメント
C19
G 16
5.9
C25
G 22
6.9
C31
G 28
7.8
C39
G 36
9.8
C51
G 42
C63
G 54
C75
G 70
−
G 82
−
G 92
−
G104
9.5
耐電圧試験は,絶縁ブッシング2号を電線管に取り付けて上向きとし,その上に平らな金属板を載
せ,1kgのおもりを加え,その金属板と電線管との間に50Hz又は60Hzの正弦波に近い交流2 000Vの電
圧を15分間加える。
9.6
さび止め試験 附属品のさび止め試験は,次のとおりとする。
なお,合成樹脂被覆を施したものの被覆性能試験は9.7,塗装を施したものの塗膜性能試験は9.8による。
a) 溶融亜鉛めっき及び乾式亜鉛めっきのさび止め試験は,次のとおりとする。
8
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サンプルを,JIS K 8594又は類似する脱脂剤に10分50
+秒間浸せきして油脂を除去し,柔らかい布
でふいて乾燥させる,次に,これらを2%の硫酸水溶液中に15秒間浸せきし,流水で完全に清浄し,
再度,清潔な柔らかい布で拭いて乾燥させる。次に,各サンプルは23±2℃において1.186 kg/l密度を
もつ硫酸銅 (CuSO45H2O) の蒸留水の水溶液に完全に浸せきさせる。溶液とサンプルは,23±2℃の温
度に維持し,溶液はかくはんしない。
備考 溶液は,360gの結晶硫酸銅を1lの蒸留水中に溶解させ,銅炭酸塩又は銅水酸化物(約1g/l)で
中和させる。次に密度を測定し,必要に応じて調整する。
容器は,この溶液に反応せず,その容器の壁部とサンプル間に少なくとも25mmの間隔ができるよ
うな大きさのものであること。
各サンプルは,同じ溶液に連続2回,毎回1分50
+秒間浸せきする。サンプルごとに,新しい溶液を
使用する。サンプルは,各浸せき後,直ちに流水中でブラシを用いて清掃し,必要があれば10%の塩
酸水溶液に15秒間浸せきした後,黒色の析出物を除去する。次にサンプルを清潔な柔らかい布でふい
て乾燥させ,第2回目の乾燥以外,順次溶液に浸せきする。
すべての穴とポケットを十分注意して清掃する。
b) 電気亜鉛めっき,合成樹脂被覆,塗装及び鋼管の内面に塗料を施した部分のさび止め試験は,次のと
おりとする。
サンプルを,JIS K 8594又は類似する化学薬品に浸せきした布で清浄し,乾燥させる。
次に,これらは,0.75%のフェリシアン化カリウムK3Fe(CN)6及び0.25%ペルオキソ二硫酸アンモニ
ウム [(NH4)2S2O8] の水溶液中に完全に浸せきさせて,約0.1%の量の浸透剤を,例えば,アルキル・
ナフタレン・スルフォン酸のナトリウム塩を加える。
溶液とサンプルは,23±2℃の温度に維持する。
各サンプルは,毎回,新しい溶液を使用して試験する。
各サンプルは,5分50
+秒間浸せき後,溶液から取り出し,空気中に放置して乾燥させる。
9.7
被覆性能試験 合成樹脂被覆を施したものの被覆性能試験は,次による。
a) はく離試験は,98±2℃に保った温水の中にサンプルを2時間浸せきした後,サンプルを取り出し,更
に2時間以上放置した後,一辺が5mmの碁盤目を4個 (2×2) 作る。碁盤目の切込みは素地に達する
ものとし,その上からJIS Z 1522に規定する幅24mmのテープを密着させ,テープの端をもち,瞬間
的に引きはがす。
b) 耐燃性試験は,サンプルを水平に対し約60度傾け,その下端を酸火炎の長さが約130mm,還元炎の
長さが約50mmのプンゼンバーナの還元炎を,合成樹脂被覆が燃焼を始めるまで当てた後,その炎を
取り去り燃焼時間を測定する。
c) ピンホール試験は,管状のものはサンプルの内面の管端から20mm以上離れた被覆をはがした金属部
に,直径が約12.5mmのきずのない黄銅製の球状の電極を当て,その部分の外面の被覆部に約20mm
の幅に金属はくの電極をワセリンで密着して巻き付け,両電極間に2 500Vの交流電圧を連続して1
分間加える。
管状のもの以外のものは,サンプルの平面の被膜をはがした金属部に,直径が約12.5mmのきずの
ない黄銅製の球状の電極を当て,その部分の反対側の被覆部に直径が25mmの円盤の電極を当て,両
電極間に2 500Vの交流電圧を1分間加える。
d) 耐候性試験は,サンプルにJIS A 1415に規定する促進暴露試験方法によってカーボンアーク灯で1 000
時間の暴露試験を行う。
9
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9.8
塗膜試験 塗装を施したものの塗膜性能試験は,次による。
a) 鉛筆硬度試験は,次のとおりとする。
鉛筆はJIS S 6006に規定された普通用Hの硬度の鉛筆を図5のように,長さ方向に対し直角な平面
が得られるように削る。
図5 鉛筆の削り方
準備された鉛筆をサンプルの試験面に対し約45度を保ちつつ,図6に示す方向に線書きする。この
線の長さは20mm以上で,数は3本以上とする。
参考 線書きの際の荷重は9.8N程度とする。
図6 線書きの方法
10. 製品の呼び方 製品の呼び方は,附属品の名称及び呼びによる。
例1.
カップリング
C19
例2.
ノーマルベンド
C31
例3.
絶縁ブッシング2号
C25
11. 表示 附属品には1個ごとに,容易に消えない方法で,製造業者名又はその略号を表示しなければな
らない。
10
C 8330 : 1999
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薄鋼電線管用
単位 mm
ノーマルベンド
の呼び
各部の寸法
l(有効ねじ部の長さ)
R
L
最大
最小
C25
17
15
120± 6
170± 6
C31
19
17
150± 7
210± 7
C39
21
19
180± 9
255± 9
C51
24
22
230±11
330±11
C63
27
25
290±14
410±14
C75
30
28
350±17
500±17
厚鋼電線管用
単位 mm
ノーマルベンド
の呼び
各部の寸法
l(有効ねじ部の長さ)
R
L
最大
最小
C 16
19
16
90± 4
150± 4
C 22
22
19
110± 5
180± 5
C 28
25
22
140± 7
215± 7
C 36
28
25
170± 8
250± 8
C 42
210±10
295±10
C 54
32
28
235±11
345±11
C 70
36
32
275±13
425±13
C 82
40
36
310±15
510±15
C 92
42
355±17
575±17
C104
45
39
395±19
645±19
付図1 ノーマルベンド(ねじ接続用)
11
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
ノーマルベンドの
呼び
各部の寸法
R
L
l
(最小)
d
d1
E25
120± 6
170± 6
20
25.9
±0.2
27.3
+1.2
0
E31
150± 7
210± 7
32.3
33.7
E39
180± 9
255± 9
25
38.6
40.0
E51
230±11
330±11
51.3
52.7
E63
290±14
410±14
26
64.2
65.6
+1.5
0
E75
350±17
500±17
35
76.9
78.3
備考1. d1は,合成樹脂被覆を施した電線管と接続する部分の,さび止めを施した内径寸法をいう。
付図2 ノーマルベンド B形(ねじなし接続用)
12
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
薄鋼電線管用
単位mm
カップリン
グの呼び
各部の寸法
D
L
C19
23.0
±0.7
28
±0.5
C25
29.5
34
C31
36.0
38
C39
42.5
42
C51
56.0
48
C63
70.0
±1.0
54
C75
83.0
60
厚鋼電線管用
単位mm
カップリン
グの呼び
各部の寸法
D
L
G 16
25.0
±0.7
38
±0.5
G 22
31.0
44
G 28
37.5
50
G 36
48.5
56
G 42
54.5
56
G 54
68.0
±1.0
64
G 70
84.0
72
±1.0
G 82
97.0
80
G 92
110.5
85
G104
123.5
90
付図3 カップリング(ねじ接続用)
13
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
カップリング
の呼び
各部の寸法
d
d1
L
(最小値)
T
鋼管
アルミニウム合金ダイカス
ト及び亜鉛合金ダイカスト
E19
19.6
±0.2
21.0
1.2
0
+
57
2.0±0.20
2.9
2.0
0
+
E25
25.9
27.3
66
E31
32.3
33.7
76
E39
38.6
40.0
85
2.3±0.23
3.4
E51
51.3
52.7
95
E63
64.2
65.6
1.5
0
+
104
2.5±0.25
E75
76.9
78.3
114
備考 d1は,合成樹脂被覆を施した電線管と接続する部分の,さび止めを施した内径寸法をいう。
付図4 カップリング(ねじなし接続用)
厚鋼電線管用
単位 mm
ユニオンカップ
リングの呼び
各部の寸法
d
D
L
λ
λ1
G16
22.0
±0.5
35
5.35.1
+
−
28
±1.0
14
±0.5
16
±0.5
G22
28.0
42
30
19
G28
35.0
50
34
16
22
G36
43.5
61
41
18
25
G42
49.5
67
43
21
25
G54
61.5
79
48
24
28
付図5 ユニオンカップリング
14
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
コネクタ
の呼び
各部の寸法
d
d1
L1
L2
(最小値)
T
最大
最小
銅管
可鍛鋳鉄
アルミニウム合金
亜鉛合金
E19
19.6
±0.2
21.0
1.2
0
+
14
10
18
2.0
±0.20
2.9
2.0
0
+
E25
25.9
27.3
17
12
20
E31
32.3
33.7
19
14
E39
38.6
40.0
21
16
25
2.3
±0.23
3.4
E51
51.3
52.7
24
E63
64.2
65.6
1.5
0
+
27
18
26
2.5
±0.25
E75
76.9
78.3
30
20
35
備考 d1は,合成樹脂被覆を施した電線管と接続する部分の,さび止めを施した内径寸法をいう。
付図6 コネクタ
15
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
薄鋼電線管用
単位 mm
絶縁ブッシング
の呼び
各部の寸法
D
d
c
(最小値)
H
C19
23
±1.0
16
±1.0
6.5
9
±1.0
C25
30
22
7.0
10
C31
36
±1.5
29
8.5
12
C39
43
35
±1.5
9.0
13
C51
57
48
10.5
15
C63
70
60
12.0
17
C75
83
72
14.0
20
厚鋼電線管用
単位 mm
絶縁ブッシング
の呼び
各部の寸法
D
d
c
(最小値)
H
G 16
24
±1.0
16
±1.5
6.5
9
±1.0
G 22
30
22
7.0
10
G 28
37
±1.5
28
9.0
12
G 36
46
36
13
G 42
52
42
10.5
15
G 54
65
53
11.0
16
G 70
81
68
12.0
18
G 82
95
81
13.0
20
G 92
110
93
14.0
22
G104
125
±2.5
105
15.0
24
付図7 絶縁ブッシング2号
16
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位mm
ねじの
呼び
各部の寸法
適用する
電線管の
呼び
ねじの山数
25.4mm
につき
n
ピッチ
P
(参考)
谷の径
有効径
内径
D
最小
D2
最大
D2
最小
公差
TD2
D1
最大
D1
最小
公差
TD1
G 16
G 16
14
1.814 3
21.485
20.578
20.178
0.400
19.707
19.307
0.400
G 22
G 22
1.814 3
26.996
26.089
25.689
25.218
24.818
G 28
G 28
11
2.309 1
33.944
32.680
32.280
31.571
31.171
G 36
G 36
2.309 1
42.605
41.341
40.941
40.232
39.832
G 42
G 42
2.309 1
48.573
47.309
46.909
46.200
45.800
G 54
G 54
2.309 1
60.409
59.245
58.745
0.500
58.136
57.636
0.500
G 70
G 70
2.309 1
76.029
74.865
74.365
73.756
73.256
G 82
G 82
2.309 1
88.779
87.615
87.115
86.506
86.006
G 92
G 92
2.309 1
101.225
100.061
99.561
98.952
98.452
G104
G104
2.309 1
113.925
112.761
112.261
111.652
111.152
付図8 厚鋼電線管用絶縁ブッシング2号用めねじ
17
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位mm
ねじの
呼び
各部の寸法
適用する
電線管の
呼び
ねじの山数
25.4mm
につき
n
ピッチ
P
(参考)
谷の径
有効径
内径
D
最小
D2
最大
D2
最小
公差
TD2
D1
最大
D1
最小
公差
TD1
C19
C19
16
1.587 5
19.440
19.083
18.683
0.400
18.448
18.048
0.400
C25
C25
1.587 5
25.760
25.403
25.003
24.768
24.368
C31
C31
1.587 5
32.180
31.823
31.423
31.188
30.788
C39
C39
1.587 5
38.500
38.143
37.743
37.508
37.108
C51
C51
1.587 5
51.200
50.843
50.443
50.208
49.808
C63
C63
1.587 5
63.960
63.603
63.203
62.968
62.568
C75
C75
1.587 5
76.740
76.383
75.983
75.748
75.348
付図9 薄鋼電線管用絶縁ブッシング2号用めねじ
18
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
①
鋳鉄製の場合
単位 mm
呼び
各部の寸法
薄鋼
厚鋼
ねじなし
A
B
H
P1
P2
T(最小値)
C19
−
E19
90
0.31.5
+
−
33
0.31.5
+
−
35
±1.5
78
±1.5
21
±1.5
2.9
−
G16
−
C25
−
E25
95
5.31.5
+
−
40
5.31.5
+
−
42
83
28
−
G22
−
C31
−
E31
110
45
47
96
31
−
C28
−
②
鋼板製の場合
単位 mm
呼び
各部の寸法
薄鋼
厚鋼
ねじなし
A
B
H
T(材料の厚さ)
C19
−
E19
90
±1.5
33
±1.5
35
±1.5
1.6
±0.16
−
G16
−
C25
−
E25
95
40
42
−
G22
−
C31
−
E31
110
45
47
−
G28
−
付図10 ユニバーサル(鋳鉄製で,カバーはねじ止めの場合を示す。)
19
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
③
ダイカスト製の場合
単位 mm
呼び
各部の寸法
薄鋼
厚鋼
ねじなし
A
B
H
P2
P3
T(最小値)
C19
−
E19
90
±0.45
33
±0.3
35
±0.3
−
93
±0.8
2.9
−
G16
−
C25
−
E25
95
40
42
98
−
G22
−
C31
−
E31
110
45
47
114
−
C28
−
付図11 ユニバーサル(ダイカスト製で,カバーはねじ止めの場合を示す。)
20
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位mm
呼び
最小値
s
D
d
d1
薄鋼
厚鋼
ねじなし
鋳鉄・ダイカスト
鋼管
C19
−
−
17
16
±1.5
28
0.31.5
+
−
23.0.
±1.0
−
−
−
G16
−
25.0
−
−
−
−
E19
23.6
19.6±0.2
21.0
2.10
+
C25
−
−
22
35
5.31.5
+
−
29.0
−
−
−
G22
−
31.0
−
−
−
−
E25
29.9
25.9±0.2
27.3
2.10
+
C31
−
−
29
42
36.0
±1.5
−
−
−
G28
−
37.0
−
−
−
−
E31
36.3
32.3±0.2
33.7
2.10
+
備考 d1は,合成樹脂被覆を施した電線管と接続する部分の,さび止めを施した内径寸法をいう。
付図12 ハブの寸法
21
C 8330 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
電線管分野の国際整合化調査研究委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
川 瀬 太 郎
千葉大学工学部
兼 谷 明 男
工業技術院標準部
薦 田 康 久
資源エネルギー庁公益事業部
西 澤 滋
建設省官庁営繕部
高 橋 健 彦
関東学院大学工学部
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
樋 村 教 章
財団法人電気安全環境研究所
木 村 方 紀
社団法人日本電気協会
村 田 光 一
電気事業連合会(東京電力株式会社)
石 黒 開 二
社団法人日本配線器具工業会
石 山 壮 爾
社団法人電気設備学会
内 田 忠 敬
株式会社関電工
森 本 節
熔接鋼管協会(松下電工株式会社)
堀 田 文 夫
塩化ビニル管・継手協会
大 森 和 男
全国金属製電線管附属品工業組合(摂陽鋼管株式会社)
後 藤 文 夫
合成樹脂可とう電線管工業会(未来工業株式会社)
乾 三 男
古河電気工業株式会社
(関係者)
下 川 英 男
社団法人電気設備学会
中 川 実
社団法人電気設備学会
(事務局)
内 野 博 道
社団法人電気設備学会
電線管分野の国際整合化調査研究委員会分科会 構成表
氏名
所属
(主査)
内 田 忠 敬
株式会社関電工
兼 谷 明 男
工業技術院標準部
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
松 澤 孝 司
財団法人電気安全環境研究所
下 川 英 男
社団法人電気設備学会
築 地 勝 二
熔接鋼管協会(日鉄鋼管株式会社)
谷 澤 裕 人
熔接鋼管協会(株式会社三桂製作所)
森 本 節
熔接鋼管協会(松下電工株式会社)
堀 田 文 夫
塩化ビニル管・継手協会
横 山 昌 明
塩化ビニル管・継手協会(株式会社クボタ)
大 森 和 男
全国金属製電線管附属品工業組合(摂陽鋼管株式会社)
新 村 敏 光
全国金属製電線管附属品工業組合(トヨタ工業株式会社)
後 藤 文 夫
合成樹脂可とう電線管工業会(未来工業株式会社)
工 藤 繁 雄
日本電設工業株式会社
乾 三 男
古河電気工業株式会社
(関係者)
中 川 実
社団法人電気設備学会
(事務局)
内 野 博 道
社団法人電気設備学会