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C 8286:2013  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 一般要求事項 ··················································································································· 3 

5 要求事項························································································································· 3 

5.1 構成部品に関する要求事項 ······························································································ 3 

5.2 組立に関する要求事項 ···································································································· 4 

6 導通及び極性 ··················································································································· 5 

7 EMC要求事項 ················································································································· 5 

7.1 イミュニティ ················································································································ 6 

7.2 放射 ···························································································································· 6 

附属書A(参考)安全性(感電保護及び適正極性)に関する工場配線済みの電源コードセット及び 

  相互接続コードセットのルーチン試験 ················································································ 8 

附属書JA(規定)構成部品及び組合せによる電源コードセットの定格 ·········································· 10 

附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 13 

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(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 8286:2013 

電気アクセサリ−電源コードセット及び 

相互接続コードセット 

Electrical accessories-Cord sets and interconnection cord sets 

序文 

この規格は,1998年に第2版として発行されたIEC 60799を基とし,我が国の電源事情を考慮し,プラ

グ及び/又は電源コードとJIS C 8283-1(IEC 60320-1)のコネクタとからなるコードセットの組合せを標

準化するため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。また,附属書JAは,対応国際規格にはない事項で

ある。 

適用範囲 

この規格は,家庭用及びこれに類する汎用機器の電源コードセット及び相互接続コードセットの要求事

項について規定する。 

なお,この規格は,IEC規格に整合した日本工業規格を適用する製品に用いることを意図した電源コー

ドセット及び相互接続コードセットだけに適用する。 

この規格は,125 Vの電源コードセット及び定格電圧250 Vの相互接続コードセットに適用する。 

この規格は,JIS C 8285に基づくプラグ及び機器用コネクタをもつ産業用の電源コードセット,又はJIS 

C 8282-1の3.12に定義する延長コードセットには適用しない。 

注記1 コード交換形のプラグ及び機器用コネクタが付いた電源可とうコードは,この規格で定義す

る電源コードセットではないが,電源コードセットに類似していて同一の目的に役立つもの

とみなし,この規格に規定した要求事項を妥当な限りにおいて,そうした組立品にも適用す

ることが望ましい。 

注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

IEC 60799:1998,Electrical accessories−Cord sets and interconnection cord sets(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 0365 感電保護−設備及び機器の共通事項 

注記 対応国際規格:IEC 60536:1976,Classification of electrical and electronic equipment with regard to 

C 8286:2013  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

protection against electric shock(MOD) 

 なお,上記の規格は,IEC 61140:1997,Protection against electric shock−Common aspects for 

installation and equipmentに移行しており,JIS C 0365は,IEC 61140:2001及びAmendment 

1:2004に基づいている。 

JIS C 3662規格群 定格電圧450/750 V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル 

注記 対応国際規格:IEC 60227,Polyvinyl chloride insulated cables of rated voltages up to and including 

450/750 V(MOD) 

JIS C 3663規格群 定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブル 

注記 対応国際規格:IEC 60245,Rubber insulated cables−Rated voltages up to and including 450/750 V

(MOD) 

JIS C 8282-1 家庭用及びこれに類する用途のプラグ及びコンセント−第1部:一般要求事項 

注記 対応国際規格:IEC 60884-1:1994,Plugs and socket-outlets for household and similar purposes−

Part 1: General requirements,Amendment 1:1994及びAmendment 2:1995(MOD) 

JIS C 8283-1 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ−第1部:一般要求事項 

注記 対応国際規格:IEC 60320-1:1994,Appliance couplers for household and similar general purposes 

−Part 1: General requirements(MOD) 

JIS C 8283-2-2 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ−第2-2部:家庭用及び類似の機器用相

互接続カプラ 

注記 対応国際規格:IEC 60320-2-2:1990,Appliance couplers for household and similar general purposes

−Part 2: Interconnection couplers for household and similar equipment(MOD) 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

電源コードセット(cord set) 

電気機器又は装置を電源に接続するように意図した,1個のコード非交換形プラグ及び1個のJIS C 

8283-1に適合したコード非交換形コネクタを取り付けた1本の可とうケーブル又はコードによって構成す

る組立品。 

3.2 

相互接続コードセット(interconnection cord set) 

1個の電気機器又は装置から別の電気機器又は装置へ電源を相互接続するように意図した,1個のJIS C 

8283-2-2に適合したコード非交換形プラグコネクタ及び1個のJIS C 8283-1に適合したコード非交換形コ

ネクタをもつ1本のコードによって構成する組立品。 

注記1 コード非交換形プラグ及びコード非交換形コネクタの定義については,それぞれJIS C 

8282-1及びJIS C 8283-1に記載がある。 

注記2 電源コードセット又は相互接続コードセットとJIS C 8282-1の3.12(延長コードセット)に

定義する延長コードセットとの違いは,後者が機器用コネクタの代わりに可搬形コンセント

をもち,機器又は装置を電源に直接接続するために使用できないことにある。 

注記3 コード非交換形のコード付きプラグは,JIS C 8282-1の適用範囲に含まれる。 

注記4 電源コードセット及び相互接続コードセットの例を,図0Aに示す。 

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3.3 

形式試験(type test) 

設計が一定の仕様に適合していることを示すための,一定の設計に従って作った単数又は複数の装置の

試験。 

注記 対応国際規格には,この用語及び定義がIEC 60050-151:1987のIEV-151-04-15に基づく旨の記

載がある。ただし,最新版のIEC 60050-151:2001とは,IEV番号,定義内容ともに異なる。 

3.4 

ルーチン試験(routine test) 

一定の基準に適合しているかどうかを確認するために,製造中及び/又は製造後に各個別装置に適用す

る試験。 

注記 対応国際規格には,この用語及び定義がIEC 60050-151:1987のIEV-151-04-16に基づく旨の記

載がある。ただし,最新版のIEC 60050-151:2001とは,IEV番号,定義内容ともに異なる。 

一般要求事項 

電源コードセット及び相互接続コードセットは,通常の使用において性能に信頼性があり,使用者又は

周囲に対する危険がないような設計及び構造でなければならない。 

必要な場合,この規格に規定する要求事項に適合していることを立証するために試験を行わなければな

らない。 

試験は,次による。 

− 形式試験は,各電源コードセット及び相互接続コードセットの代表的なサンプルについて行う。 

− ルーチン試験は,必要な場合,この規格に従って製造した各電源コードセット及び相互接続コードセ

ットについて行う。 

注記 ルーチン試験については,附属書Aに記載がある。 

要求事項 

5.1 

構成部品に関する要求事項 

電源コードセットのプラグは,JIS C 8282-1又は電気用品の技術上の基準を定める省令(昭和37年通商

産業省令第85号)の別表第四の要求事項に適合しなければならない。 

電源コードセット又は相互接続コードセットの機器用コネクタは,JIS C 8283-1の要求事項に適合しな

ければならない。 

相互接続コードセットのプラグコネクタは,JIS C 8283-2-2の要求事項に適合しなければならない。 

電源コードセット又は相互接続コードセットのコードは,JIS C 3662規格群又はJIS C 3663規格群の要

求事項に適合しなければならない。ただし,電源コードセットについては,電気用品の技術上の基準を定

める省令(昭和37年通商産業省令第85号)の別表第一に適合するシース付きコードを使用してもよい。 

プラグ,機器用コネクタ,プラグコネクタ及びコードに関する要求事項に対する適否は,上記の対応す

る規格・基準に規定する試験によって判定するが,一つの部品の試験中は,組立品のその他の部品に対す

る影響を無視する。 

導体が接触圧力を受ける場合,導体を接続する前にはんだ付けによってより線導体の端を一つにまとめ

てはならない。ただし,はんだの低温流れに起因する接触不良の危険を予防するように締付手段を設計し

ている場合を除く。 

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5.2 

組立に関する要求事項 

5.2.1 

定格電圧 

機器用コネクタ及びコードの定格電圧は,プラグの定格電圧以上でなければならない。相互接続コード

セットについては,機器用コネクタ及びプラグコネクタの定格電圧が同一でなければならない。 

適否は,目視検査によって判定する。 

5.2.2 

定格電流 

プラグ及びプラグコネクタの定格電流は,機器用コネクタの定格電流以上でなければならない。ただし,

定格電流16 Aの機器用コネクタを使用する電源コードセットについては,定格電流15 Aのプラグを使用

しなければならない。この場合,電源コードセットの定格電流は15 Aとなる。 

適否は,目視検査によって判定する。 

5.2.3 

機器のクラス 

機器のクラスに対する組合せは,電源コードセットの場合は附属書JAによる。相互接続コードセット

の場合は,JIS C 0365に示す同一クラスの機器の接続を意図したタイプでなければならない。 

クラスII機器用の電源コードセットに取り付けるプラグは,刃と外郭側面との距離が2 mm以上のもの

でなければならない。 

適否は,目視検査によって判定する。 

5.2.4 

表示 

プラグ,機器用コネクタ及びプラグコネクタには,関連規格に規定する事項を表示しなければならない。 

機器と一緒に引渡しせず,かつ,プラグ又はプラグコネクタと機器用コネクタとが同一の製造業者によ

る製造ではない電源コードセット及び相互接続コードセットには,更に,完成品の電源コードセット又は

相互接続コードセットの製造業者又は責任販売業者の名称,商標又は識別表示を表示しなければならない。 

この表示を包装だけに付けてはならない。 

注記 製造業者又は責任販売業者の名称,商標又は識別表示の表示は,例えば,コードセットに取り

付けたスリーブに付けてもよい。 

クラスII機器用のプラグ,機器用コネクタ,電源コードセット又は相互接続コードセットには,クラス

II構造の記号(二重正方形)を表示してはならない。 

適否は,目視検査によって判定する。 

5.2.5 

コードのタイプ 

電源コードセットのコードは,電源コードセットに組み込んだ機器用コネクタ及びプラグのタイプに応

じて,JIS C 8283-1の図1(機器用カプラの一覧表)に規定するグレード以上であって,かつ,JIS C 8282-1

の表20(アクセサリの定格,試験導体の公称断面積及び温度上昇試験の試験電流と通常動作との関係)及

び/又は電気用品の技術上の基準を定める省令(昭和37年通商産業省令第85号)の別表第四1(3)イの解

釈3に規定する断面積以上でなければならない。 

電源コードセットの構成部品の定格,及びその組合せによる電源コードセットの定格は,附属書JAに

よる。相互接続コードセットについては,表1による。 

注記 低いIECコード名称(例えば,60227 IEC 52)のコードは,高いコード名称(例えば,60227 IEC 

53)のコードよりも軽量である(グレードが低いとみなす)。 

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表1−相互接続コードセット用のコードのタイプ 

プラグコネクタ及び機器用コネクタ 

最軽量タイプの可とう 

ケーブル又はコード 

最小公称 

断面積 

mm2 

定格電流c) 

機器のクラス 

用途 

0.2 

II 

低温用 

60227 IEC 41 

0.75a) 

2.5 

低温用 

60227 IEC 52 

0.75 

II 

II 

低温用 

60227 IEC 52 

0.75 

 
 

10 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

0.75b) 

高温用又は超高温用 

60245 IEC 53 

II 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

 
 

16 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

1b) 

超高温用 

60245 IEC 53 

II 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

注a) 5.2.6参照。 

b) コードの長さが2 mを超える場合,公称断面積は次のとおりでなければならない。 

− 10 Aの相互接続コードセットの場合,1 mm2 
− 16 Aの相互接続コードセットの場合,1.5 mm2 

c) 相互接続コードセットの定格電圧は,プラグコネクタ,機器用コネクタ共に250 Vであり,

全体として250 Vである。したがって,125 V定格(15 A又は20 A)のプラグコネクタ及び
機器用コネクタは,相互接続コードセットには使用できない。 

適否は,目視検査によって判定する。 

5.2.6 

コードの長さ 

公称断面積が0.5 mm2以下の金糸コードの長さは,2 m以下でなければならない。 

注記 金糸コードは,通常,公称断面積が0.5 mm2未満である。 

コードの長さは,コード又はコードガードがそれぞれプラグ又はプラグコネクタと機器用コネクタに入

る点との間で測定する。明確な端がない場合には,全径がコードの外径よりも1 mm大きい点から長さを

測定する。平形コードについては,この増大径をコードの大きい方の軸で測定する。 

要求事項に対する適否は,目視検査及び測定によって判定する。 

導通及び極性 

有極システム用の電源コードセット及び相互接続コードセットでは,各極において対応するプラグ及び

プラグコネクタのピンとコネクタ接点との間の導通があり,極性が一致していなければならない。 

適否は,測定によって判定する。 

注記 有極性の電源コードセット及び相互接続コードセットシステムとは,組み合わせるプラグと機

器用コネクタとが両方とも有極性である電源コードセット,及び組み合わせるプラグコネクタ

と機器用コネクタが両方とも有極性である相互接続コードセットをいう。 

EMC要求事項 

注記 まだ必要性が明確になっていないため,電子部品を組み込んだアクセサリに関する要求事項に

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ついては規定していない。 

7.1 

イミュニティ 

7.1.1 

電子部品を組み込んでいない電源コードセット及び相互接続コードセット 

これらの電源コードセット及び相互接続コードセットは,通常の電磁妨害に対して影響を受けやすくは

ないため,イミュニティ試験は要求しない。 

7.2 

放射 

7.2.1 

電子部品を組み込んでいない電源コードセット及び相互接続コードセット 

これらの電源コードセット及び相互接続コードセットは電磁妨害を生じないため,放射試験の要求はな

い。 

注記 これらの電源コードセット及び相互接続コードセットは,ときどき行われるアクセサリの抜き

差し操作時に電磁妨害を生じることがあるにすぎない。それらの放射の頻度,水準及び結果は,

通常の電磁環境の一部とみなしている。 

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注a) 別表第四とは,電気用品の技術上の基準を定める省令(通商産業省令第85号)別表第四を意味する。 

図0A−電源コードセット及び相互接続コードセットの例 

JIS C 8286 

相互接続コードセット 

JIS C 8283-1 

機器用インレット 

JIS C 8283-2-2 

相互接続カプラ 

JIS C 8283-2-2 

機器用アウトレット 

JIS C 8283-1 

機器用インレット 

JIS C 8283-1 

機器用カプラ 

JIS C 8283-1 

機器用コネクタ 

JIS C 8282-1 又は 

別表第四プラグa) 

JIS C 8286 

電源コードセット 

JIS C 8283-2-2 

プラグコネクタ 

JIS C 8283-1 

機器用コネクタ 

:機器の外面とほぼ同一の面 

JIS C 8282-1 

コンセント 

7

C

 8

2

8

6

2

0

1

3

  

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附属書A 

(参考) 

安全性(感電保護及び適正極性)に関する工場配線済みの電源コードセット

及び相互接続コードセットのルーチン試験 

A.1 一般事項 

必要に応じて,全ての工場配線済みの電源コードセット及び相互接続コードセットに,次の試験を適用

する。 

コードセットのタイプ 

試験方法の箇条 

2極の電源コードセット及び
相互接続コードセット 

A.2 

3極の電源コードセット及び
相互接続コードセット 

A.2,A.3,A.4 

試験装置又は製造システムは,不合格サンプルを販売用に開放できないように,使用不適にするか,又

は合格製品から分離するかの,いずれかとしなければならない。 

注記 “使用不適”とは意図した機能を発揮することがないようにコードセットを処理することを意

味する。ただし,修理可能な製品を(信頼性のあるシステムによって)修理して再試験しても

よい。 

工程又は製造システムによって,販売用に開放するコードセットに全ての関連する試験を適用したこと

を,確認することが可能でなければならない。 

製造業者は,次の事項を明記した実施済みの試験の記録を保存しなければならない。 

− 製品のタイプ 

− 試験日 

− 製造場所(複数の場所で製造する場合) 

− 試験した数量 

− 不合格の数及び講じた措置,つまり破壊/修理 

試験装置は,各使用期間の前後に,連続使用期間の場合には少なくとも24時間ごとに検査する。それら

の検査中,試験装置は,既知の不良製品を差し込んだとき又は模擬故障を適用したときに,不良を表示す

ることを示さなければならない。 

検査前に製造した製品は,検査結果が合格であることが判明した場合にだけ,販売用に開放しなければ

ならない。 

試験装置は,年に1回以上確認(校正)しなければならない。 

全ての検査及び必要なことが判明したあらゆる調整の記録を保存しなければならない。 

A.2 有極システム:位相(L)及び中性(N)−適正接続 

有極システムについては,電源コードセット又は相互接続コードセットの各端のL及びNピン又は接点

と対応するL及びNピン又は接点との間に安全超低電圧(SELV)を2秒間以上印加して,試験を行う。 

注記 自動タイミングをもつ試験装置では,2秒間という時間を1秒間以上に減じることができる。 

C 8286:2013  

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他の適切な試験を用いてもよい。 

極性は,適正でなければならない。 

A.3 接地(E)導通 

電源コードセット又は相互接続コードセットの各端のアクセサリの対応するEピン又は接点間にSELV

を2秒間以上印加して,試験を行う。 

注記 自動タイミングをもつ試験装置では,電圧を印加する時間を1秒間以上としてもよい。 

他の適切な試験を用いてもよい。 

導通がなければならない。 

A.4 短絡/誤接続並びにL又はNからEへの沿面距離及び空間距離の減少 

L及びN導体とE導体との間で,次のいずれかによって試験を行う。 

− 供給端,つまりプラグに,周波数50 Hz又は60 Hzで2 000±200 Vの交流電圧を2秒間以上印加 

注記 自動タイミングをもつ試験装置では2秒間という時間を1秒間以上に減じることができる。 

− 供給端,つまりプラグ又はプラグコネクタに試験電圧を印加する,波形1.2/50 μs,ピーク値4 kV,1

秒間以上の間隔で各極に3インパルスを用いた,インパルス電圧試験 

この試験については,L及びN導体を一つに接続してもよい。 

フラッシュオーバが生じてはならない。 

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10 

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附属書JA 

(規定) 

構成部品及び組合せによる電源コードセットの定格 

電源コードセットの構成部品の定格及びその組合せによる電源コードセットの定格は,表JA.1による。 

表JA.1−構成部品及び組合せによる電源コードセットの定格 

機器用コネクタ 

コード 

プラグ 

電源コー
ドセット 

定格電流 
定格電圧 

(スタンダ
ードシート

No.)h) 

機器
のク
ラス 

用途 

許容最小グレードa) 

最小 
公称 

断面積 

mm2 

適用規格 

又は 

適用基準 

最小定格電流 

及び 

定格電圧 

極数 定格電流 

及び 

定格電圧 

0.2 A 

250 V 

(C1) 

II 

低温用 

60227 IEC 41 又は 
別表第一c) 適合のビニ
ル金糸コード 

−b) 

JIS C 8282-1 

7 A 

125 V 

0.2 A 

125 V 

別表第四c) 

0.2 A 

125 V 

2.5 A 

250 V 

(C5) 

低温用 

60227 IEC 52 又は 
別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード 

0.75 

JIS C 8282-1 

7 A 

125 V 

3 d) 

2.5 A 

125 V 

別表第四c) 

2.5 A 

125 V 

2.5 A 

250 V 

(C7) 

II 

低温用 

60227 IEC 52 又は 
別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード 

0.75 

JIS C 8282-1 

7 A 

125 V 

2.5 A 

125 V 

別表第四c) 

2.5 A 

125 V 

6 A 

250 V 

(C9) 

II 

低温用 

60227 IEC 52 又は 
別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード 

0.75 

JIS C 8282-1 

7 A 

125 V 

6 A 

125 V 

別表第四c) 

6 A 

125 V 

10 A 

250 V 

(C13) 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

1.0 

JIS C 8282-1 

12 A 

125 V 

3 d) 

10 A 

125 V 

1.5 

別表第四b), c) 

10 A 

125 V 

別表第一c) 適合のビニ

ルキャブタイヤコード
又はゴムキャブタイヤ
コード 

1.25 e) 

JIS C 8282-1 

12 A 

125 V 

別表第四c) 

10 A 

125 V 

10 A 

250 V 

(C15) 

高温用 

60245 IEC 53  

1.0 

JIS C 8282-1 

12 A 

125 V 

3 d) 

10 A 

125 V 

1.5 

別表第四c) 

10 A 

125 V 

別表第一c) 適合のゴム
キャブタイヤコード 

1.25 e) 

JIS C 8282-1 

12 A 

125 V 

別表第四c) 

10 A 

125 V 

 
 

background image

11 

C 8286:2013  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表JA.1−構成部品及び組合せによる電源コードセットの定格(続き) 

機器用コネクタ 

電線 

プラグ 

電源コー
ドセット 

定格電流 
定格電圧 

(スタンダ
ードシート

No.)h) 

機器
のク
ラス 

用途 

許容最小グレードa) 

最小 
公称 

断面積 

mm2 

適用規格 

又は 

適用基準 

最小定格電流 

及び 

定格電圧 

極数 定格電流 

及び 

定格電圧 

10 A 

250 V 

(C15A) 

超高温

用 

60245 IEC 53  

1.0 

JIS C 8282-1 

12 A 

125 V 

3 d) 

10 A 

125 V 

1.5 

別表第四c) 

10 A 

125 V 

別表第一c) 適合のゴム
キャブタイヤコード 

1.25 e) 

JIS C 8282-1 

12 A 

125 V 

別表第四c) 

10 A 

125 V 

10 A 

250 V 

(C17) 

II 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

1.0 

JIS C 8282-1 

12 A 

125 V 

10 A 

125 V 

1.5 

別表第四c) 

10 A 

125 V 

別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード
又はゴムキャブタイヤ
コード 

1.25 e) 

JIS C 8282-1 

12 A 

125 V 

別表第四c) 

10 A 

125 V 

15 A 

125 V 

(C13) 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

1.5 

JIS C 8282-1 

15 A 

125 V 

3 d) 

15 A 

125 V 

2.5 

別表第四c) 

別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード
又はゴムキャブタイヤ
コード 

2.0 f) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

15 A 

125 V 

(C15) 

高温用 

60245 IEC 53  

1.5 

JIS C 8282-1 

15 A 

125 V 

3 d) 

15 A 

125 V 

2.5 

別表第四c) 

別表第一c) 適合のゴム
キャブタイヤコード 

2.0 f) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

15 A 

125 V 

(C15A) 

超高温

用 

60245 IEC 53  

1.5 

JIS C 8282-1 

15 A 

125 V 

3 d) 

15 A 

125 V 

2.5 

別表第四c) 

別表第一c) 適合のゴム
キャブタイヤコード 

2.0 f) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

15 A 

125 V 

(C17) 

II 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

1.5 

JIS C 8282-1 

15 A 

125 V 

15 A 

125 V 

2.5 

別表第四c) 

別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード
又はゴムキャブタイヤ
コード 

2.0 f) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

16 A 

250 V 

(C19) 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

1.5 

JIS C 8282-1 

15 A 

125 V 

3 d) 

15 A 

125 V 

2.5 

別表第四b), c) 

別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード
又はゴムキャブタイヤ
コード 

2.0 f) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

background image

12 

C 8286:2013  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表JA.1−構成部品及び組合せによる電源コードセットの定格(続き) 

機器用コネクタ 

電線 

プラグ 

電源コー
ドセット 

定格電流 
定格電圧 

(スタンダ
ードシート

No.)h) 

機器
のク
ラス 

用途 

許容最小グレードa) 

最小 
公称 

断面積 

mm2 

適用規格 

又は 

適用基準 

最小定格電流 

及び 

定格電圧 

極数 定格電流 

及び 

定格電圧 

16 A 

250 V 

(C21) 

超高温

用 

60245 IEC 53  

1.5 

JIS C 8282-1 

15 A 

125 V 

3 d) 

15 A 

125 V 

2.5 

別表第四c) 

別表第一c) 適合のゴム
キャブタイヤコード 

2.0 f) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

16 A 

250 V 

(C23) 

II 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

1.5 

JIS C 8282-1 

15 A 

125 V 

15 A 

125 V 

2.5 

別表第四c) 

別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード
又はゴムキャブタイヤ
コード 

2.0 f) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

20 A 

125 V 

(C19) 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

2.5 

JIS C 8282-1 

20 A 

125 V 

20 A 

125 V 

4.0 

別表第四c) 

別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード
又はゴムキャブタイヤ
コード 

3.5 g) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

20 A 

125 V 

(C21) 

超高温

用 

60245 IEC 53  

2.5 

JIS C 8282-1 

20 A 

125 V 

20 A 

125 V 

4.0 

別表第四c) 

別表第一c) 適合のゴム
キャブタイヤコード 

3.5 g) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

20 A 

125 V 

(C23) 

II 

低温用 

60227 IEC 53 又は 
60245 IEC 53 

2.5 

JIS C 8282-1 

20 A 

125 V 

20 A 

125 V 

4.0 

別表第四c) 

別表第一c) 適合のビニ
ルキャブタイヤコード
又はゴムキャブタイヤ
コード 

3.5 g) 

JIS C 8282-1 
又は 
別表第四c) 

注a) グレードとは,別表第一では,耐熱温度,耐電圧及び絶縁の厚さなどをいう。 

b) コードの長さが2 m以下のもので,関連機器の規格で認められている場合は,小さな手持ち形機器用としてだ

け許される。 

c) 別表第一及び別表第四とは,それぞれ電気用品の技術上の基準を定める省令(通商産業省令第85号)別表第

一及び別表第四をそれぞれ意味する。 

d) クラス0I機器用のプラグの場合,この表においては,接地用口出し線も1極とみなす。 

e) 別表第四を適用するプラグの場合,耐熱温度が90 ℃以上のコードは,0.75 mm2とすることができる。 

f) 別表第四を適用するプラグの場合,耐熱温度が80 ℃以上のコードは,1.25 mm2とすることができる。 

g) 別表第四を適用するプラグの場合,耐熱温度が75 ℃以上のコードは,2.0 mm2とすることができる。 

h) JIS C 8283-1参照。 

参考文献 IEC 60050-151,International Electrotechnical Vocabulary−Part 151: Electrical and magnetic devices 

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13 

C 8286:2013  

附属書JB 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS C 8286:2013 電気アクセサリ−電源コードセット及び相互接続コードセット 

IEC 60799:1998 Electrical accessories−Cord sets and interconnection cord sets 

(I)JISの規定 

(II) 
国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範
囲 

電源コードセット
及び相互接続コー
ドセットの適用範
囲 

JISとほぼ同じ 

追加 

この規格は,IEC規格に整合し
たJISを適用する製品に用い
ることを意図した電源コード
セット及び相互接続コードセ
ットだけに適用する旨を追加
した。また,定格電圧は,電源
コードセットについては125 
V,相互接続コードセットにつ
いては250 Vとした。 

この規格は,IEC規格と同様に将来的に
コードセットを同こん(梱)された機器
以外で使用した場合でも安全上の問題
を生じない状況を作るための標準化を
目的としている。しかし,電気用品安全
法技術基準省令1項製品に使用するコ
ネクタは,一般的に非標準品となってお
り,相互に交換しないことが前提となっ
ているため,この規格を適用することは
目的に合わない。そのため,今回は,IEC
規格に整合したJISを適用する製品に
用いるものに限定した。 
なお,相互接続コードセットについて
は,125 V定格のプラグを用いる必要が
ないことから,全て対応国際規格に整合
した定格及び要求事項としているが,電
源コードセットについては,125 Vと
250 Vとの混在を避けるために,現状で
多く存在する125 V定格だけとした。 

JISとほぼ同じ 

追加 

延長コードセットを定義する
JISの規格番号及び定義項目を
追加した。 

延長コードセットは,別の規格の適用範
囲に含まれており,この規格では定義さ
れていないため,定義されている規格を
引用した。 

   

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C

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2

8

6

2

0

1

3

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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(I)JISの規定 

(II) 
国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

3 用語及
び定義 

“電源コードセッ
ト”の定義 

3.1 

JISとほぼ同じ 

追加 

コード非交換形コネクタの適
用規格“JIS C 8283-1”を追加
した。 

コード非交換形コネクタの定義を明確
にするため,適用規格を引用にした。 

“相互接続コード
セット”の定義 

3.2及び 
注記2 

JISとほぼ同じ 

追加 

コード非交換形プラグコネク
タ,コード非交換形コネクタ及
び延長コードセットの適用規
格番号を追加した。 

それぞれの定義を明確にするため,適用
規格を引用した。 

JIS C 8282-1の適用
範囲 

3.2注記3 JISとほぼ同じ 

変更 

対応国際規格の“不完全コード
セット”という表現を用いた説
明を,“コード非交換形のコー
ド付きプラグ”に変更した。 

対応国際規格の“不完全コードセット”
は,どの規格にも使われておらず,意味
が不明瞭なため,意訳した。 

図0Aの引用 

3.2 

− 

追加 

注記4を追加し,電源コードセ
ット及び相互接続コードセッ
トの構成例として追加した図
0Aを参照した。 

この規格は,電源コードセット,相互接
続コードセット,機器用コネクタ,機器
用カプラなど,様々な名称を用いている
ことから,相互関係を理解しやすくする
ために図0Aをデビエーションで追加し
ており,これを注記4で参照した。 

5 要求事
項 

構成部品に関する
要求事項 

5.1 

JISとほぼ同じ 

追加 

プラグに適用する規格として,
電気用品の技術上の基準を定
める省令(昭和37年通商産業
省令第85号)を追加(併記)
した。 

電気用品安全法に基づく規制状況及び
それに従った電源コードセットの構成
部品の流通状況を考慮し,省令第1項技
術基準を追加した。 

JISとほぼ同じ 

追加 

相互接続コードセットに用い
る機器用コネクタも要求事項
の対象として追加した。 

JIS C 8283-1は,電源コードセットだけ
ではなく,相互接続コードセットのコネ
クタも要求対象であることが明確なた
め,追加した。 

11

C

 8

2

8

6

2

0

1

3

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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15 

C 8286:2013  

(I)JISの規定 

(II) 
国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

5 要求事
項 
(続き) 

構成部品に関する
要求事項 

5.1 

JISとほぼ同じ 

追加 

電源コードセットに用いるコ
ードとして“電気用品の技術上
の基準を定める省令(昭和37
年通商産業省令第85号)の別
表第一に適合するシース付き
コード”を追加した。 

電気用品安全法に基づく規制状況及び
それに従った電源コードセットの構成
部品の流通状況を考慮し,省令第1項技
術基準に適合するシース付きコードを
追加した。(相互接続コードセットにつ
いては,JIS C 8283-2-2でIEC規格適合
電線だけとしているため,この差異は電
源コードに限定した。) 

組立に関する要求
事項 
定格電流 

5.2.2 

JISとほぼ同じ 

追加 

プラグコネクタも定格電流の
要求事項を適用する対象とし
て追加した。 

定格電流は,プラグだけではなくプラグ
コネクタにも要求されるが,組合せに関
して規定がないため追加した。 

5.2.2 

JISとほぼ同じ 

追加 

定格電流が16 Aの機器用コネ
クタを用いる場合のプラグの
定格電流,及びその電源コード
セットの定格電流の規定を追
加した。 

我が国の一般家庭の配電事情を考慮し,
16 Aの機器用コンセントを用いる場合
のプラグ及び電源コードセットの定格
電流を15 Aとした。 

組立に関する要求
事項 
機器のクラス 

5.2.3 

JISとほぼ同じ 

変更 

対応国際規格で,プラグ・コネ
クタ共に同一クラスの機器の
接続を意図したタイプ(極数が
同じ)であることを要求してい
ることに関し,この規格では,
電源コードセットの場合,クラ
ス0I機器用プラグの接地用口
出し線を1極として認めた[表
JA.1 注d)参照]。 

極数で機器クラスを判断する場合のク
ラス0I機器用プラグの口出し線の扱い
を明確化した。 

5.2.3 

JISとほぼ同じ 

追加 

クラスII機器用の電源コード
セットに取り付けるプラグに
ついて,刃と外郭側面との間の
絶縁距離を追加した。 

JIS C 8282-1の附属書JA(我が国の配
電電圧を考慮した絶縁距離)のクラス
IIプラグの規定に合わせた。 

 
 

11

C

 8

2

8

6

2

0

1

3

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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(I)JISの規定 

(II) 
国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

5要求事
項 
(続き) 

組立に関する要求
事項 
機器のクラス 

5.2.3 

JISとほぼ同じ 

削除 

対応国際規格の“ただし,クラ
スII機器用のコネクタから成
る電源コードセットは,IEC 
60083又は他の3ピンシステム
に基づくクラスI機器用プラグ
で構成することができる。”を
削除した。 

クラスIIの機器用コネクタにクラスI
プラグを使用することは,我が国では標
準的でないため,削除した。(この規格
では,認めないことにした。) 

組立に関する要求
事項 
コードのタイプ 

5.2.5 

JISとほぼ同じ 

変更 

電源コードセット及び相互接
続コードセットに用いるコー
ドに対する要求事項をそれぞ
れ個別に規定した。 

電源コードセットについては,電気用品
安全法に基づく規制状況及びそれに従
ったコードの流通状況を考慮し,省令第
1項電線を認めたが,その場合の断面積
も省令第1項を引用することにした。ま
た,相互接続コードセットの要求事項に
ついては,対応国際規格に整合させてい
るため,表1を適用した。 

注記 

JISとほぼ同じ 

変更 

IECコードの例として,60227 
IEC 42ではなく,60227 IEC 52
を例示した。また,グレードと
重さの関係を明確にした。 

60227 IEC 42は,現在は使用されていな
いため置き換えた。また,本文中で最小
グレードを規定しているが,この注記で
は同じ意味を軽量という用語を用いて
表現しているため整合を図った。 

表1 

JISとほぼ同じ 

削除 

表題から“電源コードセット及
び”を削除した。 

電源コードセットは,附属書JAを適用
したため。 

表1 

JISとほぼ同じ 

変更 

見出し欄の“コネクタ”を“プ
ラグコネクタ及び機器用コネ
クタ”に変更した。 

相互接続コードセットには,プラグコネ
クタと機器用コネクタの二つの部位が
あり,双方ともに要求範囲であることを
明確にした。 

表1 

JISとほぼ同じ 

削除 

ケーブル又はコードのタイプ
から“60245 IEC 51”を削除し
た。 

60227 IEC 51は,現在は使用されていな
いため,削除した。 

    

11

C

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2

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2

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1

3

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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17 

C 8286:2013  

(I)JISの規定 

(II) 
国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

5 要求事
項 
(続き) 

組立に関する要求
事項 
コードのタイプ 

表1 

JISとほぼ同じ 

追加 

表1の定格電流ごとに段落を
分け,0.2 Aの最小断面積の
mm2の欄に“0.75”を追加した。 

最小断面積のmm2の注a)が0.2 A 60227 
IEC 41及び2.5 A 60227 IEC 52の両方に
掛かっているように誤解を招くため,定
格電流ごとに段落を分け,0.2 Aの最小
断面積のmm2の欄に“0.75”を追加した。 

表1 
注) 

JISとほぼ同じ 

削除 
変更 

注b)の“コードの長さが2 m以
下の場合,0.5 mm2の公称断面
積が許容される”を削除した。
また,c)をb)に変更した。 

この規格では,5.2.6において“金糸コ
ード以外の可とうコードについて,断面
積0.5 mm2を認めない”としており,内
容が矛盾しているため削除した。注b)
を削除したためc)をb)に変更した。 

表1 
注) 

JISとほぼ同じ 

削除 

電源コードセット及び相互接
続コードセットに用いるコー
ドに対する要求事項をそれぞ
れ個別に規定した。 

電源コードセットは,附属書JAを適用
したため注記から“電源コードセット及
び”を削除した。 

表1 
注) 

JISとほぼ同じ 

追加 

相互接続コードセットを形成
するプラグコネクタと機器用
コネクタの組合せによる定格
について明確にした。 

デビエーションで追加した125 Vの電
流定格(15 A又は20 A)の機器用コネ
クタ及び機器用インレットが適用でき
ない旨を明確にするため注c)の説明文
を追加した。 

組立に関する要求
事項 
コードの長さ 

5.2.6 

JISとほぼ同じ 

変更 

“可とうコードの長さ”を“金
糸コードの長さ”に変更した。 

この規格では,金糸コード以外の断面積
0.5 mm2を認めていないので変更した。 

JISとほぼ同じ 

変更 

“IECコード名称60227 IEC 41
の平形対金糸コードは”を,
“IECコード名称60227 IEC 41
の平形対”を削除し“金糸コー
ドは,通常”に変更した。 

この規格では,金糸コード以外の断面積
0.5 mm2を認めていないので変更した。 

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C

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2

8

6

2

0

1

3

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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(I)JISの規定 

(II) 
国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

6 導通及
び極性 

JISとほぼ同じ 

変更 

“対応するプラグ”を“対応す
るプラグ及びプラグコネクタ”
に変更した。 

この“プラグ”とは,プラグとプラグコ
ネクタの両方を意味するものと解釈し,
“プラグ及びプラグコネクタ”に変更し
た。 

JISとほぼ同じ 

変更 

“コネクタ接点との間の導通
があり,極性が一致していなけ
ればならない”に変更した。 

対応国際規格の“導通を適正に維持”と
いう表現が分かりづらいため,意訳し
“導通があり,極性が一致”に変更した。 

JISとほぼ同じ 

追加 

有極性の定義を注記として追
加した。 

有極性システムについて説明が必要と
の意見から,プラグ・コネクタ共に有極
性のものを指すと解釈し(2極で有極性
のもの,クラス0Iでも有極のものがあ
り得る),説明文をデビエーションとし
て注記で追加した。 

図0A 

電源コードセット及
び相互接続コードセ
ットの例 

なし 

− 

追加 

“図0A−電源コードセット及
び相互接続コードセットの例”
を追加した。 

この規格で用いるコードセット及びア
クセサリの呼称を示した図0Aをデビエ
ーションとして追加した。 

附属書JA
(規定) 

構成部品及び組合せ
による電源コードセ
ットの定格 

なし 

− 

追加 

電源コードセットの構成部品
及び組合せによる定格を附属
書JAにまとめ明確にした。 

電源コードセットについては,我が国の
配電事情を考慮し,電気用品安全法に基
づく規制状況を附属書JAにまとめ追加
した。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60799:1998,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

  − 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  − 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  − 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

  − MOD…………… 国際規格を修正している。 

 
 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。