C 8131:2013
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 照明器具の種類 ················································································································ 2
5 要求事項 ························································································································· 2
5.1 安全性要求事項 ············································································································· 2
5.1.1 一般的試験要求事項 ····································································································· 2
5.1.2 構造 ·························································································································· 2
5.1.3 絶縁距離 ···················································································································· 3
5.1.4 保護接地 ···················································································································· 3
5.1.5 端子 ·························································································································· 3
5.1.6 外部及び内部配線 ········································································································ 3
5.1.7 感電に対する保護 ········································································································ 3
5.1.8 耐久性及び温度 ··········································································································· 3
5.1.9 耐熱衝撃 ···················································································································· 3
5.1.10 じんあい,固形物及び水気の侵入に対する保護 ································································ 3
5.1.11 絶縁抵抗及び耐電圧 ···································································································· 3
5.1.12 耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性 ············································································ 3
5.2 性能要求事項 ················································································································ 3
5.2.1 試験条件 ···················································································································· 3
5.2.2 構造及び部品 ·············································································································· 4
5.2.3 電気特性 ···················································································································· 4
5.2.4 光特性 ······················································································································· 4
6 表示······························································································································· 4
6.1 本体表示 ······················································································································ 4
6.2 本体以外の表示 ············································································································· 4
7 検査······························································································································· 5
7.1 検査の種類及び項目 ······································································································· 5
7.2 検査方法 ······················································································································ 5
7.2.1 形式検査 ···················································································································· 5
7.2.2 受渡検査 ···················································································································· 5
7.3 合否判定 ······················································································································ 5
C 8131:2013
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
照明工業会(JLMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で
ある。
これによって,JIS C 8131:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任をもたない。
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日本工業規格 JIS
C 8131:2013
道路照明器具
Luminaires for road lighting
序文
この規格は,1969年に制定され,その後5回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2006年に
行われたが,その後,国際規格と整合したJIS C 8105-2-3及びJIS C 8105-3が改正され,JIS C 8105-5が
制定されたため,これらの規格に対応するために改正した。
1
適用範囲
この規格は,電源電圧が交流1 000 V以下の電気光源を用い,6 m以上の高さに取り付け,主に自動車交
通の用に供する道路照明器具の安全性及び性能に関する要求事項並びに試験及び検査について規定する。
ここでいう道路照明器具とは,道路に沿って配置する照明用ポールなどに取り付ける照明器具をいい,ト
ンネルなどに使用する照明器具,主として6 m未満の高さに取り付ける街路照明器具などは含まない。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
には適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 7709-2 電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第2部 受金
JIS C 8105-2-3 照明器具−第2-3部:道路及び街路照明器具に関する安全性要求事項
JIS C 8105-3:2011 照明器具−第3部:性能要求事項通則
JIS C 8105-5 照明器具−第5部:配光測定方法
JIS Z 9111 道路照明基準
3
用語及び定義
この規格に用いる主な用語及び定義は,JIS C 8105-2-3,JIS C 8105-3:2011及びJIS Z 9111によるほか,
次による。
3.1
アダプタ
照明用ポール又はアームに照明器具を機械的に接続するための部品。
3.2
2方向形配光
基準軸を含む一つの平面に対して対称で,道路軸近傍の方向に強い光をもつ配光。
2
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3.3
カットオフ形配光
自動車の運転者に対するグレアを厳しく制限した配光。
3.4
セミカットオフ形配光
自動車の運転者に対するグレアをある程度制限した配光。
4
照明器具の種類
照明器具の種類は,JIS C 8105-2-3の3.4(照明器具の分類)によるほか,4種類の光源,2種類の光特
性,及びランプ制御装置1) の有無の組合せによる。それぞれの種類を次に示す。
a) 光源の種類:HIDランプ2)(拡散形),HIDランプ2)(透明形),低圧ナトリウムランプ,LEDモジュ
ール3)
b) 光特性(配光)の種類:カットオフ形,セミカットオフ形
c) ランプ制御装置の有無:ランプ制御装置内蔵,ランプ制御装置非内蔵
注1) ランプ制御装置は,光源がHIDランプ及び低圧ナトリウムランプの場合は放電灯安定器を示
し,光源がLEDモジュールの場合は直流電源などの制御装置を示す。
注2) HIDランプは,JIS C 7604,JIS C 7621及びJIS C 7623に規定する光源である。
注3) LEDモジュールは,JIS C 8155に規定する光源である。
5
要求事項
5.1
安全性要求事項
5.1.1
一般的試験要求事項
一般的試験要求事項は,JIS C 8105-2-3の3.2(一般的試験要求事項)による。
5.1.2
構造
構造は,JIS C 8105-2-3の3.6(構造)によるほか,次による。
a) 取付部寸法は,通常,表1による。
表1−取付部寸法
単位 mm
取付け形状
適合する照明用ポール又はアダプタ寸法
先端径
挿入長さ
アーム取付け形
48.6
100以上
60.5
ポールヘッド形
及びつり下げ形
60.5
100以上
76.3
89.1
取付部寸法は,適切な測定器で測定する。
b) 照明器具の受圧面積は,通常,表2による。
3
C 8131:2013
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表2−照明器具の受圧面積
単位 m2
取付け形状
受圧面積a)
(風力係数が1.0の場合)
平行方向b)
直角方向c)
アーム取付け形
0.22以下
0.22以下
ポールヘッド形
及びつり下げ形
0.25以下
0.25以下
注a) 受圧面積は,風力係数が1.0の照明器具を想定して規定した値であ
る。風力係数が1.0とは異なる場合は,表の値に風力係数を除した
値を受圧面積とする。
b) 照明器具を取り付けた状態において,道路軸に平行な方向。
c) 照明器具を取り付けた状態において,道路軸に直角な方向。
照明器具の受圧面積は,照明器具図面によって算出する。
5.1.3
絶縁距離
絶縁距離は,JIS C 8105-2-3の3.7(沿面距離及び空間距離)による。
5.1.4
保護接地
保護接地は,JIS C 8105-2-3の3.8(保護接地)による。
5.1.5
端子
端子は,JIS C 8105-2-3の3.9(端子)による。
5.1.6
外部及び内部配線
外部及び内部配線は,JIS C 8105-2-3の3.10(外部及び内部配線)による。
5.1.7
感電に対する保護
感電に対する保護は,JIS C 8105-2-3の3.11(感電に対する保護)による。
5.1.8
耐久性及び温度
耐久性及び温度は,JIS C 8105-2-3の3.12(耐久性試験及び温度試験)による。
5.1.9
耐熱衝撃
耐熱衝撃は,JIS C 8105-2-3の3.12A(耐熱衝撃性試験)による。
5.1.10 じんあい,固形物及び水気の侵入に対する保護
じんあい,固形物及び水気の侵入に対する保護は,JIS C 8105-2-3の3.6.1(固形物及び水気の侵入に対
する保護)及びJIS C 8105-2-3の3.13(じんあい及び水気の侵入に対する保護)による。
5.1.11 絶縁抵抗及び耐電圧
絶縁抵抗及び耐電圧は,JIS C 8105-2-3の3.14(絶縁抵抗及び耐電圧)[JIS C 8105-1の第10章(絶縁抵
抗,耐電圧,接触電流及び保護導体電流)を引用。]による。
なお,受渡検査における照明器具の絶縁抵抗及び耐電圧は,JIS C 8105-3:2011の7.3(受渡検査の絶縁抵
抗)及び7.4(受渡検査の耐電圧)による。
5.1.12 耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性
耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性は,JIS C 8105-2-3の3.15(耐熱性,耐火性及び耐トラッキング
性)[JIS C 8105-1の第13章(耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性)を引用。]による。
5.2
性能要求事項
5.2.1
試験条件
4
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
性能に関する試験条件は,次のいずれかによる。
a) JIS C 8105-3:2011の5.1(試験状態),並びに5.2(試験用光源)のd) 及びe)。
b) JIS C 8105-3:2011のA.6.3(試料)及びB.1(一般)。
5.2.2
構造及び部品
照明器具の構造及び部品は,JIS C 8105-3:2011の箇条6(構造及び部品)又はA.7(構造及び部品に関す
る要求事項)によるほか,低圧ナトリウムランプを用いる照明器具に用いるソケットは,JIS C 7709-2に
規定するBY22dに適合する受金をもつ磁器製又は合成樹脂製の堅固な構造でなければならない。
5.2.3
電気特性
5.2.3.1
点灯
点灯は,JIS C 8105-3:2011の7.1(点灯)又はA.8.2(点灯)による。
5.2.3.2
入力特性
入力特性は,JIS C 8105-3:2011の7.5(入力特性)又はA.8.3(入力特性)による。ただし,HIDランプ
及び低圧ナトリウムランプを用いる照明器具の入力電流は,定格値の±10 %とする。
5.2.3.3
力率
力率は,JIS C 8105-3:2011の7.6(力率)又はA.8.4(力率)による。
5.2.4
光特性
光特性は,次による。
a) 照明器具の光特性は,2方向形配光とする。ランプ定格光束1 000 lm当たりの光度は,水平角90度に
おいて,表3に適合しなければならない。光源にLEDモジュールを用いる照明器具の場合は,定格器
具光束1 000 lm当たりの光度とする。
表3−2方向形配光の照明器具の光特性水平角90度の場合
光度
(cd/1 000 lm)
鉛直角90度
鉛直角80度
カットオフ形
10以下
30以下
セミカットオフ形
30以下
120以下
b) 照明器具の配光特性は,JIS C 8105-5によって測定する。
6
表示
6.1
本体表示
照明器具の本体表示は,JIS C 8105-2-3の3.5(表示),及びJIS C 8105-3:2011の箇条9(表示)又はA.5
(表示)による。
6.2
本体以外の表示
照明器具の本体以外の表示は,JIS C 8105-2-3の3.5(表示)に規定する事項及び次の事項を,必要に応
じて,取扱説明書,技術資料など適切な方法によって行う。
a) 一般的な注意事項 JIS C 8105-3:2011の箇条9 f)(使用上の情報提供)又はA.5 i)(その他の表示事項)
の規定によるほか,次による。
1) 照明器具の取付けに当たっては,取扱説明書などに指定した位置に正確に取り付ける。
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2) 橋りょう(梁)など振動の多い場所で使用する場合には,防振性をもたなければならない。
b) 配光 技術資料などに2方向形配光を表示する場合,対称面の両側の相当する光度を平均し,等光度
図によって表示する。
7
検査
7.1
検査の種類及び項目
検査は,形式検査及び受渡検査の2種類とする。
検査項目は,次による。
a) 形式検査項目 形式検査は,次の項目について試験し,合否判定を行う。供試品は1台とする。
1) 構造(5.1.2参照)
2) 絶縁距離(5.1.3参照)
3) 保護接地(5.1.4参照)
4) 端子(5.1.5参照)
5) 外部及び内部配線(5.1.6参照)
6) 感電に対する保護(5.1.7参照)
7) 耐久性及び温度(5.1.8参照)
8) 耐熱衝撃(5.1.9参照)
9) じんあい,固形物及び水気の侵入に対する保護(5.1.10参照)
10) 絶縁抵抗及び耐電圧(5.1.11参照)
11) 耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性(5.1.12参照)
12) 構造及び部品(5.2.2参照)
13) 電気特性(5.2.3参照)
14) 光特性(5.2.4参照)
15) 表示(箇条6参照)
b) 受渡検査項目 受渡検査は,使用者から要求があった場合にだけ,次の項目について試験し,合否判
定を行う。抜取検査方式,検査試料数及び合格判定個数は,受渡当事者間の協定による。
1) 構造及び部品(5.2.2参照)
2) 点灯(5.2.3.1参照)
3) 絶縁抵抗及び耐電圧(5.1.11参照)
7.2
検査方法
7.2.1
形式検査
検査は,5.1.1及び5.2.1に規定する試験条件で,かつ,各試験項目の箇条で規定する方法で行う。
7.2.2
受渡検査
検査は,5.2.1に規定する試験条件で,かつ,次の方法で行う。
a) 構造及び部品検査は,目視によって行う。
b) 点灯検査,絶縁抵抗検査及び耐電圧検査は,各試験項目の箇条で規定する方法で行う。
7.3
合否判定
合否の判定は,7.2の検査方法で行ったとき,各検査項目が参照する箇条の要求事項に適合するかどうか
によって判定する。
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参考文献 JIS C 7604 高圧水銀ランプ−性能規定
JIS C 7621 高圧ナトリウムランプ−性能仕様
JIS C 7623 メタルハライドランプ−性能仕様
JIS C 8105-1 照明器具−第1部:安全性要求事項通則
JIS C 8110 放電灯安定器(蛍光灯を除く)
JIS C 8153 LEDモジュール用制御装置−性能要求事項
JIS C 8155 一般照明用LEDモジュール−性能要求事項
社団法人日本照明器具工業会規格 JIL 1003 照明用ポール強度計算基準