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C 8121-2-1:2011 (IEC 60838-2-1:1994, Amd.1:1998, Amd.2:2004) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 一般事項························································································································· 1 

2 用語及び定義 ··················································································································· 1 

3 一般要求事項 ··················································································································· 2 

4 一般試験条件 ··················································································································· 2 

5 定格······························································································································· 2 

6 分類······························································································································· 2 

7 表示······························································································································· 3 

8 感電に対する保護 ············································································································· 3 

9 端子······························································································································· 3 

10 保護接地 ······················································································································· 3 

11 構造 ····························································································································· 3 

12 スイッチ付きランプソケット ···························································································· 3 

13 耐湿性,絶縁抵抗及び耐電圧 ···························································································· 4 

14 機械的強度 ···················································································································· 4 

15 ねじ,通電部及び接続 ····································································································· 4 

16 沿面距離及び空間距離 ····································································································· 4 

17 耐久性 ·························································································································· 5 

18 耐熱性及び耐火性 ··········································································································· 5 

19 過度の残留応力(自然割れ)及びさび(錆)に対する抵抗力 ·················································· 5 

C 8121-2-1:2011 (IEC 60838-2-1:1994, Amd.1:1998, Amd.2:2004) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本照明

器具工業会(JLA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す

べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS C 8121-2-1:2000は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS C 8121の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS C 8121-1 第1部:一般要求事項及び試験 

JIS C 8121-2-1 第2-1部:S14形ランプソケットに関する安全性要求事項 

JIS C 8121-2-2 第2-2部:プリント回路板ベースLEDモジュール用コネクタに関する安全性要求事項 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 8121-2-1:2011 

(IEC 60838-2-1:1994, Amd.1:1998, Amd.2:2004) 

ランプソケット類−第2-1部: 

S14形ランプソケットに関する安全性要求事項 

Miscellaneous lampholders-Part 2-1:  

Particular requirements-Lampholders S14 

序文 

この規格は,1994年に第1版として発行されたIEC 60838-2-1,Amendment 1 (1998) 及びAmendment 2 

(2004) を基に,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。ただし,追補(amendment)

については,編集し,一体とした。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。 

一般事項 

1.1 

適用範囲 

この規格は,器具内用及び一般照明用の直管形白熱電球用の独立形ランプソケット用に意図したS14形

ランプソケットの安全性要求事項について規定する。独立形ランプソケットも照明器具として安全性につ

いて試験する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

IEC 60838-2-1:1994,Miscellaneous lampholders−Part 2-1: Particular requirements−Lampholders 

S14, Amendment 1:1998及びAmendment 2:2004(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

1.2 

引用規格 

次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これ

らの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 8105-1 照明器具−第1部:安全性要求事項通則 

JIS C 8121-1 ランプソケット類−第1部:一般要求事項及び試験 

注記 対応国際規格:IEC 60838-1:2008,Miscellaneous lampholders−Part 1: General requirements and 

tests(MOD) 

JIS C 8280 ねじ込みランプソケット 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8121-1の箇条2(用語及び定義)によるほか,次による。 

2.1 

独立形ランプソケット(independent lampholder) 

C 8121-2-1:2011 (IEC 60838-2-1:1994, Amd.1:1998, Amd.2:2004) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

照明器具とは別個に取り付けることができると同時に,その分類及び表示に基づく全ての必要な保護を

与えることができるように設計したランプソケット。 

2.2 

スイッチ付きランプソケット(switched lampholder) 

ランプの電流を制御する一体形スイッチを備えたランプソケット。 

一般要求事項 

JIS C 8121-1の箇条3(一般要求事項)によるほか,次による。 

3.1 

特に器具内用を意図しない独立形ランプソケットは,この規格が規定しない,JIS C 8105-1の次の章

又は箇条の要求事項に適合しなければならない。 

第2章 照明器具の分類 

第3章 表示 

第4章 構造 

第8章 感電に対する保護 

第9章 じんあい,固形物及び水気の侵入に対する保護 

第10章 絶縁抵抗,耐電圧,接触電流及び保護導体電流 

12.4[温度試験(通常動作)]及び12.5[温度試験(異常動作)] 

一般試験条件 

JIS C 8121-1の箇条4(一般試験条件)によるほか,次による。 

a) JIS C 8121-1の4.3に,次の試料を追加する。 

− 両口金ランプ用の13組のソケット(スイッチ付きランプソケットの場合) 

− 片口金ランプ用の13個の試料(スイッチ付きランプソケットの場合) 

b) JIS C 8121-1の4.3の注記2の後に,次の規定を追加する。 

− 3組又は3個の試料:箇条12(機械的強度) 

注記 特に器具内用を意図しない独立形ランプソケットの試験用に別個の追加試料が必要である(箇

条3参照)。 

定格 

5.1 

定格電圧は,250 Vとする。 

5.2 

定格電流は,1 Aとする。 

分類 

JIS C 8121-1の箇条5(分類)によるほか,次による。 

a) JIS C 8121-1の5.1に次の規定を追加する。 

− 独立形ランプソケット 

b) 新たに5.3を追加する。 

5.3 タイプによる分類は,次による。 

− スイッチ付きランプソケット 

− スイッチなしランプソケット 

C 8121-2-1:2011 (IEC 60838-2-1:1994, Amd.1:1998, Amd.2:2004) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表示 

JIS C 8121-1の箇条6(表示)による。 

感電に対する保護 

JIS C 8121-1の箇条7(感電に対する保護)を,次の修正を加えて適用する。 

S14形ランプソケットには,JIS C 8121-1の7.1の第1段落の要求事項を適用するが,三つの細別を次の

二つの細別に置き換える。 

− 適合するランプを取り付けた状態。 

− ランプの取付け及び取外しのとき。 

注記 S14形ランプソケットは,JIS C 8121-1の7.2の両口金ランプ用ランプソケットとは異なるもの

である。 

端子 

JIS C 8121-1の箇条8(端子)によるほか,次による。 

9.1 

口出線(非交換形端末線)のないランプソケットには,次の公称断面積をもつ導体の接続を可能に

する端子を付けなければならない。 

S14形ランプソケットについては,0.5 mm2〜1.5 mm2。 

9.2 

ねじ締め式端子があるソケットは,次の事項を除いてJIS C 8105-1の第14章(ねじ締め式端子)に

よる。 

ピラー端子は,JIS C 8280の表4(ピラー端子の最小寸法)及び10.5のE14形ランプソケットについて

規定する寸法以上でなければならない。 

ねじ端子は,寸法がJIS C 8280の表5(ねじ端子の最小寸法)及び10.6のE14形ランプソケットについ

て規定する寸法以上でなければならない。 

10 保護接地 

JIS C 8121-1の箇条9(保護接地)による。 

11 構造 

JIS C 8121-1の箇条10(構造)によるほか,次による。 

11.1 コード止め具が付いたS14形ランプソケットは,JIS C 8105-1の5.2.10の要求事項に適合しなければ

ならない。 

11.2 独立形ランプソケットの可触外面に単数又は複数のケーブル入口を設ける場合,それらの入口は,

ケーブル被覆,電線管,トランクなどを差し込んだときに,ランプソケットの可触外面から1 mm以上の

距離を機械的に保護しなければならない。 

合否は,測定によって判定する。 

12 スイッチ付きランプソケット 

スイッチ付きランプソケットは,次に適合しなければならない。 

12.1 スイッチは,保護等級(IPコード)がIP20の普通形ランプソケットだけに認められる。 

C 8121-2-1:2011 (IEC 60838-2-1:1994, Amd.1:1998, Amd.2:2004) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

合否は,目視検査によって判定する。 

12.2 偶然の接触に対する保護に使用するスイッチには,異電位の開接点間に1.7 mm以上の空間距離がな

ければならない。 

合否は,検査によって判定する。 

12.3 ランプソケットは,スイッチの可動側と電源電線との間の偶然の接触を防止する構造でなければな

らない。 

合否は,手による試験によって判定する。 

12.4 スイッチ操作部材は,充電部から有効に絶縁しなければならず,破損又は損傷した場合に充電部が

露出してはならない。 

合否は,目視検査及び12.5の試験によって判定する。 

12.5 スイッチ付きS14形ランプソケットは,一般照明用の直管形白熱電球から成る負荷を開閉できなけ

ればならない。 

合否は,次の試験によって判定する。 

温度表示のないスイッチ付きS14形ランプソケットは,60 ℃の動作温度について試験しなければなら

ない。 

温度表示のあるスイッチ付きS14形ランプソケットは,(表示温度−20)℃に等しい動作温度について

試験しなければならない。 

定格電圧の1.1倍及び定格電流の1.25倍の交流(cosφ=0.6±0.05)を用いてスイッチを試験する。 

通常の操作方法で,スイッチを一定間隔で毎分30回の動作速度で200回開閉する。 

次いで,定格電圧及び定格電流の交流(cosφ=1)を用いてスイッチを試験する。通常の操作方法にて,

スイッチを一定間隔で毎分30回の動作速度で20 000回開閉する。 

注記 この試験は,IEC 60328の要求事項に基づいている。IEC 61058-1の対応する試験への置き換え

は検討中である。 

ランプの着脱中の感電に対する保護機能だけをもつスイッチは,通常の操作方法で,スイッチを毎分30

回の動作速度で1 000回開閉する。 

試験終了時に,ランプソケットは,絶縁抵抗及び耐電圧に関するJIS C 8121-1の11.2の試験に耐え,か

つ,支障なく正常に作動しなければならない。 

13 耐湿性,絶縁抵抗及び耐電圧 

JIS C 8121-1の箇条11(耐湿性,絶縁抵抗及び耐電圧)による。 

14 機械的強度 

JIS C 8121-1の箇条12(機械的強度)による。 

15 ねじ,通電部及び接続 

JIS C 8121-1の箇条13(ねじ,通電部及び接続)による。 

16 沿面距離及び空間距離 

JIS C 8121-1の箇条14(沿面距離及び空間距離)によるほか,次による。 

16.1 合否は,口金の最大接触寸法を考慮して判定する。 

C 8121-2-1:2011 (IEC 60838-2-1:1994, Amd.1:1998, Amd.2:2004) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

16.2 ランプソケットの充電部と口金の可触金属部との間の空間距離は,1.5 mm以上でなければならない。 

16.3 カバーのない金属保持スプリングについては,取付け面までの空間距離は,3 mm以上でなければな

らない。 

17 耐久性 

JIS C 8121-1の箇条15(耐久性)による。 

18 耐熱性及び耐火性 

JIS C 8121-1の箇条16(耐熱性及び耐火性)による。 

19 過度の残留応力(自然割れ)及びさび(錆)に対する抵抗力 

JIS C 8121-1の箇条17[過度の残留応力(自然割れ)及びさび(錆)に対する抵抗力]による。 

 
 

参考文献 IEC 60328,Switches for appliances 

IEC 61058-1,Switches for appliances−Part 1: General requirements