C 8030:2014
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目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 照明率表及び固有照明率表作成の計算条件 ············································································ 3
4.1 一般的事項 ··················································································································· 3
4.2 計算条件 ······················································································································ 4
5 照明率表及び固有照明率表の計算手順 ·················································································· 5
5.1 一般的事項 ··················································································································· 5
5.2 照明器具効率の計算 ······································································································· 5
5.3 作業面の固有照明率の計算 ······························································································ 6
5.4 作業面の照明率の計算 ··································································································· 10
6 照明率表及び固有照明率表の表示様式 ················································································· 10
6.1 照明率表及び固有照明率表の表示····················································································· 10
6.2 照明率表及び固有照明率表の様式····················································································· 10
6.3 照明率表及び固有照明率表の様式例·················································································· 11
附属書A(参考)照明率表及び固有照明率表の活用事例 ····························································· 12
附属書B(参考)つり下げ照明器具の照明率の簡易計算方法 ························································ 19
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まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人照明学会(IEIJ)及び一般財団
法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格 JIS
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屋内照明器具の照明率表計算方法
Method of utilization factor table calculation for indoor luminaires
1
適用範囲
この規格は,屋内の全般照明における作業面の平均照度を正確に予測するために,屋内照明器具の照明
率表及び固有照明率表の計算方法,並びにその表示様式について規定する。
ここでいう屋内照明器具とは,天井じか付け器具及び天井埋込み器具のことである。
なお,参考として照明率表及び固有照明率表の活用事例を附属書Aに,つり下げ照明器具の照明率の簡
易計算方法を附属書Bに,それぞれ記載する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 8105-3 照明器具−第3部:性能要求事項通則
JIS C 8105-5 照明器具−第5部:配光測定方法
JIS Z 8113 照明用語
JIS Z 9110 照明基準総則
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8105-3,JIS C 8105-5,JIS Z 8113及びJIS Z 9110による
ほか,次による。
3.1
作業面
作業を行う面として定義する照明施設の基準面。屋内照明の場合,特に指定のない場合,床上0.8 mの
壁面まで続く,床面に平行な仮想的水平面をいう。
3.2
照明率,U4
照明施設の作業面に入る光束の,その施設に取り付けられた個々の光源の全光束の総和に対する比。
3.3
固有照明率,u4
照明施設の作業面に入る光束の,その施設に取り付けられた個々の照明器具からの全光束の総和に対す
る比。
3.4
室指数,K
2
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照明率又は固有照明率を計算するために用いる,作業面と照明器具との間の室部分の形状を表す数値。
3.5
照明率表
幾つかの室指数と反射率との組合せで表される照明率の表。
3.6
固有照明率表
幾つかの室指数と反射率との組合せで表される固有照明率の表。
3.7
光源光束,Φ
照明器具内に装着された個々の光源の全光束の総和。単位はルーメン(lm)で表す。
3.8
照明器具光束,F
照明器具が全ての方向に放出する光束の総和。単位はルーメン(lm)で表す。
3.9
照明器具効率,η
照明器具光束を光源光束で除した値。
3.10
配光(照明器具の)
照明器具の各方向への光度の分布。
3.11
平均配光,I(θ)
照明器具の製造業者が指定した照明器具の鉛直下方を0°とし180°までの鉛直角における平均光度。
注記 平均光度の計算方法は,JIS C 8105-5に規定されている。
3.12
S/h比(照明器具の)
照明施設における照明器具の取付間隔(S)と作業面から測った器具取付高さ(h)との比。S/h比は,
照明器具の相対的な取付密度を表す。
3.13
最大取付間隔(照明器具の),Smax
作業面をほぼ均一に照明するための照明器具の最大の取付間隔で,作業面における照明器具の直下の点
から,照明器具の直下照度の1/2となる照度の点までの距離の2倍。
3.14
一般形照明器具
最大取付間隔が器具取付高さの0.75倍以上の照明器具。
3.15
狭照形照明器具
最大取付間隔が器具取付高さの0.75倍未満の照明器具。
3.16
GY係数
照明器具から作業面(又は天井)に直接放射される光束を計算するための係数。GY係数は,照明器具
3
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と作業面(又は天井)との相対的な位置関係,及び照明器具の配光の余弦成分を考慮して算出され,一
つの室指数に対して4個のGYi(作業面の場合i=1,2,3,4,天井の場合i=5,6,7,8)で構成する。
3.17
球帯倍数,ZM(θ)
照明器具の微小鉛直角の間に放射される光束と,その光束のうち作業面に直接投射される光束との比。
3.18
作業面の固有直射照明率,u40
作業面の直射光束を全照明器具光束で除した値。
3.19
天井の固有直射照明率,u10
天井の直射光束を全照明器具光束で除した値。
3.20
相互反射
複数の反射面の相互間で繰り返される反射。
3.21
形態係数,f(i,j)
面jの光束発散度に対する,面jが面iに与える照度の比。形態係数は,面i及び面jの各々の形状並び
に相互の位置関係で決まる。
3.22
有効反射率(仮想天井の),ρeff
天井空間から室側に出射する光束を天井空間に入射する光束で除した値。
3.23
つり下げ比,t
照明施設の照明器具のつり下げ長さの,天井と作業面との間の距離に対する比。
3.24
全般照明
特別な局部の条件を満たすのではなく,部屋全体を均一に照らすように設計した照明。
4
照明率表及び固有照明率表作成の計算条件
4.1
一般的事項
照明率の計算は,次のことを仮定して計算する。
a) 照明率を求める対象は,図1のような天井,壁及び作業面からなる空の直六面体の部屋とする。
作業面から下の壁部分及び床は考慮しない。天井,壁及び作業面の三つの面を室内面といい,それ
ぞれ均等拡散の反射面で,照度分布はほぼ一様とする。
b) 照明器具は点光源とし,その配光は鉛直軸に対して対称とする。
4
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L:作業面の長辺(m) W:作業面の短辺(m) H:天井の高さ(m)
h:作業面から測った照明器具の取付高さ(m)
図1−部屋の形状及び照明器具の取付高さ
4.2
計算条件
4.2.1
作業面の長辺と短辺との比(L/W比)
作業面の長辺Lと短辺Wとの比(L/W比)は式(1)の範囲とし,(固有)照明率の計算においては一貫し
て選定した比(L/W比)を用いる。
2.0≧WL≧1.0 ············································································ (1)
4.2.2
室指数(K)
室指数(K)は図1に示すL,W及びhを用い,式(2)によって計算する。
(
)
W
L
h
W
L
K
+
×
=
··········································································· (2)
ここに,
K: 室指数
L: 作業面の長辺(m)
W: 作業面の短辺(m)
h: 作業面から測った照明器具の取付高さ(m)
照明率表及び固有照明率表は,表1に示す11個の室指数Kに対して計算する。ただし,必要に応じて
室指数Kを追加してもよい。
表1−室指数K
K
0.60
0.80
1.00
1.25
1.50
2.00
2.50
3.00
4.00
5.00
10.00
4.2.3
S/h比
配光特性によって照明器具を一般形と狭照形とに区分し,それぞれに対して表2に規定するS/h比の値
を用いて(固有)照明率を計算する。ただし,一般形と狭照形との区分は,照明器具の製造業者が指定す
る最大取付間隔の値が0.75 h以上を一般形とし,0.75 h未満を狭照形とする。
5
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表2−照明器具の区分と計算に用いるS/h比との関係
区分
計算に用いるS/h比
一般形照明器具
1.0
狭照形照明器具
0.5
4.2.4
反射率
作業面の反射率は,床の反射率とする。天井,壁及び床の反射率とそれらとの組合せは任意とする。た
だし,天井,壁及び床ともに0 %の反射率を含む。
5
照明率表及び固有照明率表の計算手順
5.1
一般的事項
5.1.1
照明率の求め方
作業面の照明率U4は,3.2の定義から式(3)で表すことができる。
η
×
×
=
4
4
4
4
u
Φ
F
F
F
Φ
F
U
=
=
·························································· (3)
ここに,
U4: 作業面の照明率
F4: 作業面に入る光束
Φ: 光源光束
F: 照明器具光束
u4: 作業面の固有照明率
η: 照明器具効率
このことから,作業面の照明率U4は,次の二つの計算によって求めることができる。
a) 照明器具効率の計算
b) 作業面の固有照明率の計算
5.1.2
LED照明器具の取扱い
一般に,照明率の計算は光源光束を基準として行い,結果を照明率(表)で表し,必要に応じて固有照
明率(表)で表す。ただし,LED照明器具の中には光源光束のないものがあるので,LED照明器具につい
ては,光源光束の有無と種類とによって表3のように取扱い,計算する。
表3−計算上のLED照明器具の取扱い
計算上の基準
光源光束
の有無
LED照明器具
の種類a)
照明器具効率
の計算
計算結果
表の様式
光源光束
有
・Bタイプ
・Cタイプ
するb)
照明率
固有照明率
照明率表
固有照明率表
照明器具光束
無
・Aタイプ
・Bタイプ
しない
固有照明率
固有照明率表
注a) 種類には,JIS C 8105-3に規定する,Aタイプ:一体形LED照明器具,Bタイプ:LEDモジュール組込みLED
照明器具,Cタイプ:交換形LEDランプをもつLED照明器具の3タイプがある。
b) 光源光束が照明器具光束を超える場合に計算する。また,光源光束が照明器具光束と等しい照明器具の場合
(照明器具効率1.0)は,照明器具光束を基準として計算する。
5.2
照明器具効率の計算
照明器具効率ηは,光源光束と照明器具光束とで決まる照明器具固有の特性値である。そのため,放電
6
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ランプ,白熱電球などの光源を用いた照明器具は光源光束を基準として計算し,LED照明器具の場合には,
表3に従い計算する。
光源光束1 000 lm当たりの照明器具の平均配光から,照明器具光束,下半球光束比,上半球光束比及び
照明器具効率を計算する。ただし,光源光束のない照明器具の場合は,照明器具光束1 000 lm当たりの平
均配光から,下半球光束比及び上半球光束比を計算する。
平均配光の光度の読取りは,鉛直角θが0°から始まる10°以内の間隔の値で行う。
a) 光源光束1 000 lm当たりの照明器具光束(F') 照明器具光束(F')は,式(4)によって計算する。
()
()
∑°°
=
×
=
′
180
0
θ
θ
θZ
I
F
······································································ (4)
ここに,
F': 光源光束1 000(lm)当たりの照明器具光束
I(θ): θ=0°から始まる鉛直角θにおける平均
光度(cd/1 000 lm)
Z(θ): 鉛直角θにおける球帯係数。球帯係数の計算はJIS C
8105-5による。
b) 下半球光束(F'd) 下半球光束(F'd)は,式(5)によって計算する。ただし,Z(90°)は1/2の数値
とする。
∑°°
=
×
=
90
0
d
)
(
)
(
θ
θ
θZ
I
F'
···································································· (5)
c) 上半球光束(F'u) 上半球光束(F'u)は,式(6)によって計算する。ただし,Z(90°)は1/2の数値
とする。
∑°°
=
×
=
180
90
u
)
(
)
(
θ
θ
θZ
I
F'
··································································· (6)
d) 下半球光束比(φd) 下半球光束比(φd)は,式(7)によって計算する。
F'
F'
F'
F'
F'
d
u
d
d
d
=
+
=
ϕ
····································································· (7)
e) 上半球光束比(φu) 上半球光束比(φu)は,式(8)によって計算する。
F'
F'
F'
F'
F'
u
u
d
u
u
=
+
=
ϕ
······································································ (8)
f)
照明器具効率(η) 照明器具効率(η)は,式(9)によって計算する。
000
1
F′
=
η
················································································· (9)
5.3
作業面の固有照明率の計算
5.3.1
計算の流れ
作業面の固有照明率u4の計算は,一般に,室内の各面間の相互反射論の基礎方程式を解かなければなら
ない。天井,壁及び作業面からなる三平面系の相互反射論の基礎方程式を,式(10)に示す。計算上,天井
を1,壁を3及び作業面を4とする添字を用い,各要素を区別する。
注記 この規格では,照明器具より上の壁を添字2,下の壁を添字3と区別しているが,三平面系で
は照明器具より上の壁がないため,添字2は使用していない。
()
j
j
j
i
i
E
j
i
f
E
E
×
×
+
=
∑
=
4
1
0
,
ρ
························································ (10)
ここに,
Ei: 面iの照度(i=1,3,4)
7
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
Ei0: 面iの直射照度(i=1,3,4)
ρj: 面jの反射率(j=1,3,4)
Ej: 面jの照度(j=1,3,4)
f(i,j): 面jの面iに対する形態係数(i,j=1,3,4)
式(10)において,直射照度を固有直射照明率ui0,照度を固有照明率uiにそれぞれ置き換えると,式(11)
が得られる。
(
)
(
)
×
×
40
10
4
3
1
3
1
4
3
1
4
3
1
1
1
2
1
1
1
1
2
1
u
u
u
u
u
ρ
K
ρ
ρ
ρ
ρ
ρ
ρ
K
=
−
−
−
−
−
−
−
−
−
α
α
α
α
····································(11)
ここに,
K: 室指数
ρ1: 天井の反射率
ρ3: 壁の反射率
ρ4: 作業面の反射率
α: 面1の面4に対する形態係数[=f(4,1) ]
ui: 各面の固有照明率(i=1,3,4)
ui0: 各面の固有直射照明率(i=1,4)
式(11)から,天井の固有直射照明率u10に作用する項,作業面の固有直射照明率u40に作用する項及び定
数を用いて,面iの固有照明率(ui)は式(12)によって計算できる。
ui=mi+ni×u10+pi×u40 ····························································· (12)
ここに,
mi: 室内面の反射率,形態係数及び室指数によって
決まる定数。i=1,3,4
ni: 天井の固有直射照明率u10に作用する定数。
i=1,3,4
pi: 作業面の固有直射照明率u40に作用する定数。
i=1,3,4
作業面の固有照明率u4は,式(12)を用い,式(13)によって求めることができる。
u4=m4+n4×u10+p4×u40 ··························································· (13)
5.3.2
作業面の固有直射照明率(u40)の計算
作業面の固有直射照明率(u40)の計算は,次のいずれかによる。
a) A方法 これは,照明器具の平均配光が鉛直角の余弦cosθの三次四項式に展開できると仮定して,平
均配光と部屋の幾何学的形状とを分離して計算する方法である。
F'
GY
q
u
i
i
i
∑
=
×
=
4
1
40
······································································ (14)
ここに,
()
()
i
i
S
q
−
−
−
−
−
−
−
−
800
2
200
4
680
1
140
200
4
480
6
700
2
240
680
1
700
2
200
1
120
140
240
120
16
=
···································· (15)
()
()
θ
θ
θ
θ
θ
θ
sin
cos
2
Δ
2sin
0
2
Δ
cos
1
1-
Δ
90
Δ
×
×
°
×
−
=
∑
°
=
i
i
I
θ
I
θ
S
−
+
8
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(
)
°
×
°
90
cos
90
2
Δ
sin
1-i
I
θ
+
··························································· (16)
i=1,2,3,4
Δθ: I(θ)の読取り間隔(°)
GYi: GY係数(i=1,2,3,4)
一般形照明器具用のGYi(i=1,2,3,4)は表4に,狭照形照明器具用のGYi(i=1,2,3,4)は表5
に,それぞれよる。
表4−一般形照明器具(S/h=1.0)用のGYi(i=1,2,3,4)
GYi
室指数
0.60
0.80
1.00
1.25
1.50
2.00
2.50
3.00
4.00
5.00
10.00
GY1
0.999 0
1.362 5
1.701 3
2.067 7
2.377 2
2.882 1
3.243 7
3.528 9
3.949 0
4.251 9
5.000 8
GY2
0.891 0
1.146 1
1.372 3
1.598 5
1.776 1
2.047 2
2.216 3
2.341 0
2.510 6
2.625 1
2.866 2
GY3
0.802 9
0.984 9
1.142 6
1.291 1
1.402 2
1.566 3
1.657 7
1.723 0
1.808 5
1.865 7
1.977 2
GY4
0.729 9
0.861 4
0.975 8
1.078 6
1.153 3
1.262 8
1.318 0
1.357 0
1.407 3
1.441 6
1.505 2
注記 L/W=1.6の場合である。
表5−狭照形照明器具(S/h=0.5)用のGYi(i=1,2,3,4)
GYi
室指数
0.60
0.80
1.00
1.25
1.50
2.00
2.50
3.00
4.00
5.00
10.00
GY1
0.934 7
1.312 5
1.656 5
2.022 1
2.332 4
2.828 2
3.200 7
3.493 8
3.923 1
4.226 5 4.987 8
GY2
0.819 4
1.094 9
1.327 8
1.554 8
1.734 2
1.998 3
2.178 1
2.309 6
2.487 8
2.603 3 2.856 3
GY3
0.727 3
0.933 9
1.099 0
1.249 6
1.362 8
1.521 3
1.622 8
1.694 3
1.787 7
1.846 0 1.968 5
GY4
0.652 5
0.811 5
0.933 6
1.039 2
1.116 1
1.220 9
1.285 6
1.330 3
1.388 0
1.423 5 1.496 3
注記 L/W=1.6の場合である。
b) B方法 これは,作業面の直射光束を球帯係数から計算される球帯光束と球帯倍数とを用いて計算す
る方法である。
()
()
()
F'
ZM
Z
I
u∑°°
=
×
×
=
90
0
40
θ
θ
θ
θ
························································ (17)
ここに,
I(θ): θ=0°から5°間隔の平均配光の光度(cd/1 000 lm)
Z(θ): θ=0°から始まる5°間隔の球帯係数(JIS C 8105-5
による。)
ZM(θ): θ=0°から始まる5°間隔の球帯倍数
一般形照明器具用の球帯倍数ZM(θ)は表6に,狭照形照明器具用の球帯倍数ZM(θ)は表7に,それぞれ
よる。
9
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表6−一般形照明器具(S/h=1.0)用の5°間隔の球帯倍数表
鉛直角
(°)
室指数
0.60
0.80
1.00
1.25
1.50
2.00
2.50
3.00
4.00
5.00
10.00
0
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000 1.000
5
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000 1.000
10
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000 1.000
15
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000 1.000
20
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000 1.000
25
0.960
0.970
0.976
0.980
0.984
0.988
0.990
0.992
0.994
0.995 0.998
30
0.450
0.585
0.673
0.740
0.782
0.837
0.870
0.891
0.918
0.935 0.967
35
0.190
0.390
0.513
0.615
0.674
0.755
0.805
0.836
0.877
0.902 0.951
40
0.115
0.325
0.453
0.555
0.625
0.715
0.770
0.807
0.855
0.883 0.941
45
0.075
0.285
0.417
0.525
0.593
0.688
0.745
0.787
0.839
0.870 0.934
50
0.020
0.245
0.388
0.495
0.567
0.666
0.730
0.771
0.826
0.860 0.929
55
0.0
0.190
0.333
0.450
0.525
0.632
0.700
0.747
0.808
0.845 0.921
60
0.0
0.0
0.087
0.235
0.341
0.486
0.580
0.645
0.729
0.781 0.888
65
0.0
0.0
0.008
0.150
0.258
0.413
0.515
0.588
0.684
0.743 0.868
70
0.0
0.0
0.0
0.0
0.093
0.270
0.390
0.480
0.598
0.672 0.830
75
0.0
0.0
0.0
0.0
0.003
0.092
0.210
0.332
0.475
0.569 0.773
80
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.001
0.030
0.088
0.248
0.371 0.658
85
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.008
0.052 0.340
90
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
注記 L/W=1.0の場合である。
表7−狭照形照明器具(S/h=0.5)用の5°間隔の球帯倍数表
鉛直角
(°)
室指数
0.60
0.80
1.00
1.25
1.50
2.00
2.50
3.00
4.00
5.00
10.00
0
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000 1.000
5
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000 1.000
10
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000
1.000 1.000
15
0.820
0.865
0.893
0.915
0.929
0.947
0.955
0.964
0.973
0.979 0.989
20
0.580
0.685
0.746
0.800
0.830
0.872
0.900
0.914
0.936
0.949 0.974
25
0.515
0.630
0.698
0.755
0.795
0.845
0.875
0.895
0.921
0.937 0.968
30
0.480
0.595
0.669
0.730
0.774
0.828
0.860
0.884
0.912
0.930 0.965
35
0.440
0.565
0.644
0.710
0.755
0.813
0.850
0.874
0.905
0.923 0.961
40
0.230
0.395
0.503
0.590
0.657
0.739
0.790
0.823
0.866
0.892 0.946
45
0.140
0.315
0.431
0.535
0.603
0.695
0.755
0.793
0.843
0.873 0.936
50
0.0
0.255
0.378
0.485
0.561
0.662
0.725
0.769
0.824
0.858 0.928
55
0.0
0.095
0.236
0.360
0.455
0.578
0.655
0.709
0.779
0.821 0.909
60
0.0
0.030
0.141
0.275
0.375
0.512
0.600
0.661
0.741
0.790 0.893
65
0.0
0.0
0.019
0.145
0.251
0.408
0.510
0.585
0.681
0.741 0.867
70
0.0
0.0
0.0
0.0
0.098
0.273
0.395
0.481
0.598
0.673 0.830
75
0.0
0.0
0.0
0.0
0.004
0.090
0.215
0.327
0.472
0.566 0.772
80
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.001
0.035
0.090
0.248
0.371 0.658
85
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.009
0.052 0.340
90
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
注記 L/W=1.0の場合である。
10
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.3.3
天井の固有直射照明率(u10)の計算
天井の固有直射照明率(u10)は,式(18)によって計算する。
u
u
ϕ
=
10
················································································· (18)
5.3.4
作業面の固有照明率(u4)の計算
作業面の固有照明率(u4)は,式(19)〜式(24)によって計算する。
40
4
10
4
4
4
u
p
u
n
m
u
×
+
×
+
=
························································· (19)
(
)
(
)1
1
2
1
1
3
4
+
×
−
×
∆
=
αρ
ρ
α
K
m
···················································· (20)
(
)
(
)
(
)
−
×
×
−
−
×
−
×
∆
=
1
3
1
3
4
1
1
2
1
1
ρ
ρ
α
αρ
ρ
K
n
······························ (21)
(
)
(
)
(
)
−
×
×
−
+
−
×
∆
=
1
3
3
4
1
1
2
1
1
ρ
ρ
α
ρ
K
p
······································· (22)
(
)(
)
(
)
(
)(
)
[
]
4
1
4
1
4
1
3
4
1
2
3
2
2
1
2
1
1
ρ
ρ
ρ
ρ
ρ
ρ
α
ρ
α
ρ
ρ
α
ρ
−
−
+
−
+
×
×
−
+
−
×
−
=
∆
K
(23)
ここに,
ρ1: 天井の反射率
ρ3: 壁の反射率
ρ4: 作業面の反射率(床面と同値)
α: 長辺L,短辺Wの室の天井と作業面との間の形態係
数f(4,1)=f(1,4)(単位:無次元)
[
1
tan
1
1
tan
1
2
2
1
2
2
−1
2
+
+
+
+
+
−
L
W
L
L
W
L
W
W
π
α=
(
)(
)]
1
1
1
ln
2
1
tan
tan
2
2
2
2
1
1
+
+
+
×
+
+
−
−
−
−
L
W
L
W
WL
L
W
W
L
···························· (24)
5.4
作業面の照明率の計算
作業面の照明率(U4)は,式(25)によって計算する。
4
4
u
U
×
=η
·············································································· (25)
6
照明率表及び固有照明率表の表示様式
6.1
照明率表及び固有照明率表の表示
6.1.1
室指数
室指数は,表1に示す11個の数値とする。ただし,必要に応じて室指数Kを追加してもよい。
6.1.2
反射率
天井,壁及び床の反射率を百分率(%)で表示する。天井,壁及び床の反射率とそれらとの組合せは任
意とする。ただし,天井,壁,床ともに0 %の組合せを含む。
6.1.3
照明率及び固有照明率の表示
室指数と反射率との組合せに対する照明率及び固有照明率の値は,小数第3位を四捨五入して,小数点
以下2桁の数値まで表示する。
6.2
照明率表及び固有照明率表の様式
表には,次の事項を明記する。
a) 計算対象面としての作業面
b) 天井,壁及び床の反射率の組合せ
11
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
c) 室指数
d) 照明率又は固有照明率
6.3
照明率表及び固有照明率表の様式例
6.3.1
照明率表の様式例
照明率表の様式例を,表8に示す。
表8−照明率表の様式例
反射率(%)
天井
80
70
50
30
20
0
壁
70
50
30
70
50
30
50
30
30
10
0
床
30
10
30
10
30
10
30
10 30 10
30
10
30
10
30
10
30
10
10
0
室指数
作業面の照明率(×0.01)
0.60
49
45
40
38
34
33
47
44 39 37
34
33
38
37
33
33
33
32
30
29
0.80
58
52
49
46
43
42
56
51 48 45
43
41
47
45
42
41
41
41
38
37
1.00
62
56
54
50
48
46
61
55 53 50
48
46
51
49
47
45
46
45
42
41
1.25
67
60
60
55
54
51
66
59 58 54
53
50
56
53
52
50
51
49
47
45
1.50
71
62
63
58
58
54
69
61 62 57
57
53
60
56
55
53
54
52
50
49
2.00
76
66
70
62
65
59
73
65 68 61
63
59
65
60
61
58
59
57
55
54
2.50
78
68
73
65
69
62
76
67 71 64
67
61
68
63
64
60
62
59
58
56
3.00
81
69
76
66
72
64
78
68 74 66
70
63
70
64
67
62
64
61
60
58
4.00
83
71
79
69
76
67
80
70 77 68
74
66
73
66
70
65
67
64
62
61
5.00
85
72
81
70
78
68
82
71 79 69
76
68
74
68
72
66
69
65
64
62
10.00
88
73
86
72
84
71
85
72 83 72
81
71
78
70
76
69
72
68
67
66
6.3.2
固有照明率表の様式例
固有照明率表の様式例を,表9に示す。
表9−固有照明率表の様式例
反射率(%)
天井
80
70
50
30
20
0
壁
70
50
30
70
50
30
50
30
30
10
0
床
30
10
30
10
30
10
30
10
30 10
30
10
30
10
30
10
30
10
10
0
室指数
作業面の固有照明率(×0.01)
0.60
59
54
49
46
43
41
58
54
48 46
42
41
47
45
42
41
41
40
37 36
0.80
70
63
60
56
53
51
68
62
59 56
53
51
57
55
52
50
51
50
47 46
1.00
75
68
66
61
59
56
73
67
65 60
58
56
62
59
57
55
56
55
52 50
1.25
81
72
72
66
66
62
79
71
71 65
65
61
68
64
63
60
62
60
57 55
1.50
85
75
76
69
70
65
82
74
75 69
69
65
72
67
67
64
65
63
60 59
2.00
91
79
83
75
78
71
88
78
81 74
76
71
78
72
74
70
71
69
66 65
2.50
94
81
87
77
82
74
91
80
85 76
81
74
81
75
77
73
74
71
69 68
3.00
96
82
90
79
86
77
93
81
88 78
84
76
84
77
80
75
77
74
72 70
4.00
99
84
94
82
91
80
96
83
92 81
88
79
87
79
84
78
80
76
74 73
5.00
101 85
97
83
94
81
97
84
94 82
91
81
88
81
86
79
82
78
76 75
10.00
104 87 102 86 100 85 100 86
99 85
97
84
92
83
91
83
86
81
80 78
12
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
照明率表及び固有照明率表の活用事例
A.1 照明施設の作業面における平均照度を計算する場合
A.1.1 固有照明率表を使用する場合
A.1.1.1 計算手順
計算手順は,次による。
a) 使用する照明器具の固有照明率表から,照明施設の室指数,並びに天井,壁及び床の反射率を指定し
て,固有照明率の値を読み取る。
b) 指定した室指数,又は天井,壁及び床の反射率が固有照明率表に記載されていない場合,表に記載さ
れている室指数,又は天井,壁及び床の反射率の固有照明率から内挿で求める。
c) 作業面平均照度(E)は,式(A.1)によって計算する。
A
N
M
u
F
E
×
×
×
=
4
·································································· (A.1)
ここに,
E: 作業面平均照度(lx)
F: 照明器具1台当たりの照明器具光束(lm)
u4: 作業面の固有照明率
M: 保守率
N: 照明器具台数
A: 作業面の面積(m2)
A.1.1.2 計算例
a) 部屋
− 寸法:
長辺L=20(m),短辺W=13(m)
− 作業面面積:
A=20×13=260(m2)
− 天井高さ:
H=2.8(m)
− 反射率:
天井ρ1=0.7,壁ρ3=0.5,床ρ4=0.1
− 照明器具の取付高さ:h=2.0(m)(作業面から照明器具)
− 室指数:
(
)
(
)
94
.3
13
20
2
13
20
=
+
×
×
=
+
×
×
=
W
L
h
W
L
K
− 作業面の長辺と短辺との比:L/W=20/13=1.54
b) 照明器具
− 種類:
天井直付一体形LED照明器具
− 照明器具台数:
N=短辺方向4台×長辺方向10台=40台
− 照明器具光束:
F=6 000(lm)(照明器具1台当たり)
− 保守率:
M=0.7
− 固有照明率:
u4=0.81
固有照明率は,使用する照明器具の固有照明率表によって,室反射率及び室指数から次の手順で
求める。
室反射率(天井ρ1=0.7,壁ρ3=0.5,床ρ4=0.1)及び室指数K=3.94を基に,表A.1の固有照明率表
13
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
の横方向(天井70,壁50,床10)と縦方向室指数3.00及び4.00とから,固有照明率0.78及び0.81
を抽出する。
内挿によって,K=3.94のときの固有照明率(u4)を求める。
00
.3
00
.4
00
.3
94
.3
81
.0
00
.3
00
.4
00
.3
94
.3
1
78
.0
4
−
−
×
+
−
−
−
×
=
u
=0.808 2→0.81
表A.1−固有照明率表の使用例
反射率(%)
天井
80
70
50
30
20
0
壁
70
50
30
70
50
30
50
30
30
10
0
床
30
10
30
10
30
10
30
10 30 10 30
10
30
10
30
10
30
10 10
0
室指数
作業面の固有照明率(×0.01)
0.60
59
54
49
46
43
41
58
54 48 46 42
41
47
45
42
41
41
40 37
36
0.80
70
63
60
56
53
51
68
62 59 56 53
51
57
55
52
50
51
50 47
46
1.00
75
68
66
61
59
56
73
67 65 60 58
56
62
59
57
55
56
55 52
50
1.25
81
72
72
66
66
62
79
71 71 65 65
61
68
64
63
60
62
60 57
55
1.50
85
75
76
69
70
65
82
74 75 69 69
65
72
67
67
64
65
63 60
59
2.00
91
79
83
75
78
71
88
78 81 74 76
71
78
72
74
70
71
69 66
65
2.50
94
81
87
77
82
74
91
80 85 76 81
74
81
75
77
73
74
71 69
68
3.00
96
82
90
79
86
77
93
81 88 78 84
76
84
77
80
75
77
74 72
70
4.00
99
84
94
82
91
80
96
83 92 81 88
79
87
79
84
78
80
76 74
73
5.00
101 85
97
83
94
81
97
84 94 82 91
81
88
81
86
79
82
78 76
75
10.00
104 87 102 86 100 85 100
86 99 85 97
84
92
83
91
83
86
81 80
78
c) 作業面平均照度 作業面平均照度(E)は,式(A.1)によって計算する。
260
40
70
.0
81
.0
000
6
4
×
×
×
=
×
×
×
A
N
M
u
F
E=
=523(lx)
A.1.2 照明率表を使用する場合
A.1.2.1 計算手順
計算手順は,次による。
a) 使用する照明器具の照明率表から,照明施設の室指数,並びに天井,壁及び床の反射率を指定して,
照明率の値を読み取る。
b) 指定した室指数,又は天井,壁及び床の反射率が照明率表に記載されていない場合,照明率表に記載
されている室指数,又は天井,壁及び床面反射率の照明率から内挿で求める。
c) 作業面平均照度(E)は,式(A.2)によって計算する。
A
N
M
U
Φ
E
×
×
×
4
=
·································································· (A.2)
ここに,
E: 作業面平均照度(lx)
Φ: 照明器具1台当たりの光源光束(lm)
U4: 作業面の照明率
M: 保守率
14
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
N: 照明器具台数
A: 作業面の面積(m2)
A.1.2.2 計算例
a) 部屋
−
寸法:
長辺L=20(m),短辺W=13(m)
− 作業面面積:
A=20×13=260(m2)
− 天井高さ:
H=2.8(m)
− 反射率:
天井ρ1=0.7,壁ρ3=0.5,床ρ4=0.1
− 照明器具の取付高さ:h=2.0(m)(作業面から照明器具)
− 室指数:
(
)
(
)
94
.3
13
20
2
13
20
=
=
=
+
×
×
+
×
×
W
L
h
W
L
K
− 作業面の長辺と短辺との比:L/W=20/13=1.54
b) 照明器具
− 種類:
天井直付交換形LEDランプをもつ照明器具
− 照明器具台数:
N=短辺方向4台×長辺方向10台=40台
− 光源光束:
Φ=7 200(lm)(照明器具1台当たり)
− 保守率:
M=0.7
− 照明率:
U4=0.68
照明率は,使用する照明器具の照明率表によって,室反射率及び室指数から次の手順で求める。
室反射率(天井ρ1=0.7,壁ρ3=0.5,床ρ4=0.1)及び室指数K=3.94を基に,表A.2の照明率表
の横方向(天井70, 壁50, 床10)と縦方向室指数3.00及び4.00とから,照明率0.66及び0.68を抽
出する。
内挿によって,K=3.94のときの照明率を求める。
(
)
(
)
68
.0
8
678
.0
00
.3
00
.4
00
.3
94
.3
68
.0
00
.3
00
.4
00
.3
94
.3
1
66
.0
4
→
−
−
×
+
−
−
−
×
=
=
U
15
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.2−照明率表の使用例
反射率(%)
天井
80
70
50
30
20
0
壁
70
50
30
70
50
30
50
30
30
10
0
床
30
10
30
10
30
10
30
10 30 10
30
10
30
10
30
10
30
10
10
0
室指数
作業面の照明率(×0.01)
0.60
49
45
40
38
34
33
47
44 39 37
34
33
38
37
33
33
33
32
30 29
0.80
58
52
49
46
43
42
56
51 48 45
43
41
47
45
42
41
41
41
38 37
1.00
62
56
54
50
48
46
61
55 53 50
48
46
51
49
47
45
46
45
42 41
1.25
67
60
60
55
54
51
66
59 58 54
53
50
56
53
52
50
51
49
47 45
1.50
71
62
63
58
58
54
69
61 62 57
57
53
60
56
55
53
54
52
50 49
2.00
76
66
70
62
65
59
73
65 68 61
63
59
65
60
61
58
59
57
55 54
2.50
78
68
73
65
69
62
76
67 71 64
67
61
68
63
64
60
62
59
58 56
3.00
81
69
76
66
72
64
78
68 74 66
70
63
70
64
67
62
64
61
60 58
4.00
83
71
79
69
76
67
80
70 77 68
74
66
73
66
70
65
67
64
62 61
5.00
85
72
81
70
78
68
82
71 79 69
76
68
74
68
72
66
69
65
64 62
10.00
88
73
86
72
84
71
85
72 83 72
81
71
78
70
76
69
72
68
67 66
c) 作業面平均照度 作業面平均照度(E)は,式(A.2)によって計算する。
260
40
70
.0
68
.0
200
7
4
×
×
×
×
×
×
=
=
A
N
M
U
Φ
E
=527(lx)
A.2 照明施設の所要器具台数を計算する場合
A.2.1 固有照明率表を使用する場合
A.2.1.1 計算手順
計算手順は,次による。
a) 使用する照明器具の固有照明率表から,照明施設の室指数,並びに天井,壁及び床の反射率を指定し
て,固有照明率の値を読み取る。
b) 指定した室指数,又は天井,壁及び床の反射率が固有照明率表に記載されていない場合,表に記載さ
れている室指数,又は天井,壁及び床面反射率の固有照明率から内挿で求める。
c) 照明施設の照明器具所要台数(N)は,式(A.3)によって計算する。
M
u
F
A
E
N
×
×
×
4
=
······································································· (A.3)
ここに,
N: 照明器具所要台数
E: 作業面平均照度(lx)
A: 作業面の面積(m2)
F: 照明器具1台当たりの照明器具光束(lm)
u4: 作業面の固有照明率
M: 保守率
A.2.1.2 計算例
a) 部屋
− 寸法:
長辺L=20(m),短辺W=13(m)
16
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
− 作業面面積:
A=20×13=260(m2)
− 天井高さ:
H=2.8(m)
− 反射率:
天井ρ1=0.7,壁ρ3=0.5,床ρ4=0.1
− 照明器具の取付高さ:h=2.0(m)(作業面から照明器具)
− 室指数:
(
)
(
)
94
.3
13
20
2
13
20
=
=
=
+
×
×
+
×
×
W
L
h
W
L
K
− 作業面の長辺と短辺との比:L/W=20/13=1.54
b) 照明器具
− 種類:
天井直付一体形LED照明器具
− 照明器具光束:
F=6 000(lm)(照明器具1台当たり)
− 保守率:
M=0.7
− 固有照明率:
u4=0.81
固有照明率は,使用する照明器具の固有照明率表によって,室反射率及び室指数から次の手順で
求める。
室反射率(天井ρ1=0.7,壁ρ3=0.5,床ρ4=0.1)及び室指数K=3.94を基に,表A.3の固有照明
率表の横方向(天井70,壁50,床10と縦方向室指数3.00及び4.00とから,固有照明率0.78及び
0.81を抽出する。
内挿によって,K=3.94のときの固有照明率を求める。
(
)
00
.3
00
.4
00
.3
94
.3
81
.0
00
.3
00
.4
00
.3
94
.3
1
78
.0
4
−
−
×
+
−
−
−
×
=
u
=0.808 2→0.81
表A.3−固有照明率表の使用例
反射率(%)
天井
80
70
50
30
20
0
壁
70
50
30
70
50
30
50
30
30
10
0
床
30
10
30
10
30
10
30
10 30 10 30
10
30
10
30
10
30
10 10
0
室指数
作業面の固有照明率(×0.01)
0.60
59
54
49
46
43
41
58
54 48 46 42
41
47
45
42
41
41
40 37 36
0.80
70
63
60
56
53
51
68
62 59 56 53
51
57
55
52
50
51
50 47 46
1.00
75
68
66
61
59
56
73
67 65 60 58
56
62
59
57
55
56
55 52 50
1.25
81
72
72
66
66
62
79
71 71 65 65
61
68
64
63
60
62
60 57 55
1.50
85
75
76
69
70
65
82
74 75 69 69
65
72
67
67
64
65
63 60 59
2.00
91
79
83
75
78
71
88
78 81 74 76
71
78
72
74
70
71
69 66 65
2.50
94
81
87
77
82
74
91
80 85 76 81
74
81
75
77
73
74
71 69 68
3.00
96
82
90
79
86
77
93
81 88 78 84
76
84
77
80
75
77
74 72 70
4.00
99
84
94
82
91
80
96
83 92 81 88
79
87
79
84
78
80
76 74 73
5.00
101 85
97
83
94
81
97
84 94 82 91
81
88
81
86
79
82
78 76 75
10.00
104 87 102
86 100 85 100 86 99 85 97
84
92
83
91
83
86
81 80 78
c) 作業面平均照度 E=500(lx)
d) 照明器具所要台数 照明器具所要台数(N)は,式(A.3)によって計算する。
17
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
M
u
F
A
E
N
×
×
×
4
=
21
.
38
70
.0
81
.0
000
6
260
500
=
=
×
×
×
照明器具の配置上,N=短辺方向4×長辺方向10=40台とする。
A.2.2 照明率表を使用する場合
A.2.2.1 計算手順
計算手順は,次による。
a) 使用する照明器具の照明率表から,照明施設の室指数,並びに天井,壁及び床の反射率を指定して,
照明率の値を読み取る。
b) 指定した室指数,又は天井,壁及び床の反射率が照明率表に記載されていない場合,照明率表に記載
されている室指数,又は天井,壁及び床面反射率の照明率から内挿で求める。
c) 照明施設の照明器具所要台数(N)は,式(A.4)によって計算する。
M
U
Φ
A
E
N
×
×
×
4
=
······································································ (A.4)
ここに,
N: 照明器具所要台数
E: 作業面平均照度(lx)
A: 作業面の面積(m2)
Φ: 照明器具1台当たりの光源光束(lm)
U4: 作業面の照明率
M: 保守率
A.2.2.2 計算例
a) 部屋
− 寸法:
長辺L=20(m),短辺W=13(m)
− 作業面面積:
A=20×13=260(m2)
− 天井高さ:
H=2.8(m)
− 反射率:
天井ρ1=0.7,壁ρ3=0.5,床ρ4=0.1
− 照明器具の取付高さ:h=2.0(m)(作業面から照明器具)
− 室指数:
(
)
(
)
94
.3
13
20
2
13
20
=
=
=
+
×
×
+
×
×
W
L
h
W
L
K
− 作業面の長辺と短辺との比:L/W=20/13=1.54
b) 照明器具
− 種類:
天井直付交換形LEDランプをもつ照明器具
− 光源光束:
Φ=7 200(lm)(照明器具1台当たり)
− 保守率:
M=0.7
− 照明率:
U4=0.68
照明率は,使用する照明器具の照明率表によって,室反射率及び室指数から次の手順で求める。
室反射率(天井ρ1=0.7,壁ρ3=0.5,床ρ4=0.1)及び室指数K=3.94を基に,表A.4の照明率表
の横方向(天井70,壁50,床10)と縦方向室指数3.00及び4.00とから,照明率0.66及び0.68を
抽出する。内挿によって,K=3.94のときの照明率(U4)を求める。
18
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(
)
8
678
.0
00
.3
00
.4
00
.3
94
.3
68
.0
00
.3
00
.4
00
.3
94
.3
1
66
.0
4
=
=
−
−
×
+
−
−
−
×
U
→0.68
表A.4−照明率表の使用例
反射率(%)
天井
80
70
50
30
20
0
壁
70
50
30
70
50
30
50
30
30
10
0
床
30
10
30
10
30
10
30
10 30 10
30
10
30
10
30
10
30
10
10
0
室指数
作業面の照明率(×0.01)
0.60
49
45
40
38
34
33
47
44 39 37
34
33
38
37
33
33
33
32
30 29
0.80
58
52
49
46
43
42
56
51 48 45
43
41
47
45
42
41
41
41
38 37
1.00
62
56
54
50
48
46
61
55 53 50
48
46
51
49
47
45
46
45
42 41
1.25
67
60
60
55
54
51
66
59 58 54
53
50
56
53
52
50
51
49
47 45
1.50
71
62
63
58
58
54
69
61 62 57
57
53
60
56
55
53
54
52
50 49
2.00
76
66
70
62
65
59
73
65 68 61
63
59
65
60
61
58
59
57
55 54
2.50
78
68
73
65
69
62
76
67 71 64
67
61
68
63
64
60
62
59
58 56
3.00
81
69
76
66
72
64
78
68 74 66
70
63
70
64
67
62
64
61
60 58
4.00
83
71
79
69
76
67
80
70 77 68
74
66
73
66
70
65
67
64
62 61
5.00
85
72
81
70
78
68
82
71 79 69
76
68
74
68
72
66
69
65
64 62
10.00
88
73
86
72
84
71
85
72 83 72
81
71
78
70
76
69
72
68
67 66
c) 作業面平均照度 E=500(lx)
d) 照明器具所要台数 照明器具所要台数(N)は,式(A.4)によって計算する。
9.
37
70
.0
68
.0
200
7
260
500
4
=
=
=
×
×
×
×
×
×
M
U
Φ
A
E
N
照明器具の配置上,N=短辺方向4×長辺方向10=40台とする。
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附属書B
(参考)
つり下げ照明器具の照明率の簡易計算方法
B.1
つり下げ比
照明器具の取付けの諸元を,図B.1に示す。つり下げ長さは施設によって異なるが,この附属書では照
明器具の取付高さの1/3とする。この場合,つり下げ比tは0.25となる。照明器具の測光中心を含む壁ま
で続く水平面を照明器具面とし,便宜上,これを仮想天井とする。フリーズ(frieze)とは天井と仮想天井
との間の壁の上部分のことである。天井空間は天井とフリーズ及び仮想天井とで囲われた空間のことであ
る。
0.25
3
3
=
+
=
h
h
h
t
図B.1−つり下げ照明器具取付けの諸元
B.2
作業面の固有直射照明率(u40)
作業面の固有直射照明率(u40)は,5.3.2のa)又はb)のS/h=1.0によって計算する。
B.3
天井の固有直射照明率(u10)
天井の固有直射照明率(u10)は,次のA方法又はB方法のいずれかによって計算する。
a) A方法 t=0.25の場合のu10を,式(B.1)によって計算する。
F'
GY
q
u
i
i
i
∑
=
×
=
8
5
10
····································································· (B.1)
ここに,
()
()
i
i
S
q
−
−
−
−
−
−
−
−
800
2
200
4
680
1
140
200
4
480
6
700
2
240
680
1
700
2
200
1
120
140
240
120
16
=
20
C 8030:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(
)
()
(
)
°
×
°
×
×
°
×
−
=
∑
+
°
°
=
90
cos
90
2
Δ
sin
sin
cos
2
Δ
2sin
180
2
Δ
cos
1
5-
5-
Δ
90
Δ
180
i
i
i
I
θ
I
θ
I
θ
S
+
+
−
θ
θ
θ
θ
θ
θ
i=5,6,7,8
Δθ: I(θ)の読取り間隔(°)
GYi: GY係数(i=5,6,7,8)
t=0.25の場合のGYi(i=5,6,7,8)を,表B.1に示す。
表B.1−t=0.25の場合のGYi(i=5,6,7,8)
室指数(K)
GY5
GY6
GY7
GY8
0.60
3.191 1
2.336 8
1.804 3
1.450 1
2.00
4.694 5
2.850 7
2.007 5
1.538 8
5.00
5.412 1
3.015 3
2.059 3
1.558 3
注記 L/W=1.6及びS/h=1.0の場合である。
b) B方法 t=0.25の場合の上半球配光の平均光度,球帯係数及び球帯倍数を用い,天井の固有直射照明
率(u10)は式(B.2)によって計算する。
()
()
()
F'
ZM
Z
I
u
∑°°
=
×
×
=
180
90
10
θ
θ
θ
θ
······················································ (B.2)
t=0.25の場合の球帯倍数ZM(θ)を,表B.2に示す。
表B.2−t=0.25の場合の球帯倍数表
鉛直角
(°)
室指数
0.60
2.00
5.00
90
0.000
0.000
0.034
95
0.000
0.107
0.528
100
0.002
0.459
0.766
105
0.079
0.661
0.857
110
0.110
0.701
0.876
115
0.170
0.750
0.899
120
0.444
0.836
0.935
125
0.948
0.985
0.994
130
1.000
1.000
1.000
135
1.000
1.000
1.000
140
1.000
1.000
1.000
145
1.000
1.000
1.000
150
1.000
1.000
1.000
155
1.000
1.000
1.000
160
1.000
1.000
1.000
165
1.000
1.000
1.000
170
1.000
1.000
1.000
175
1.000
1.000
1.000
180
1.000
1.000
1.000
注記 L/W=1.0及びS/h=1.0の場合である。
B.4
仮想天井の有効反射率(ρeff)
t=0.25の場合の仮想天井の表面の有効反射率(ρeff)は,式(B.3)によって計算する。
21
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(
)
m
m
eff
1
2
3
3
ρ
ρ
ρ
−
+
×
=KK
······························································· (B.3)
ここに,
K: 室指数
ρm: 天井空間の内面の平均反射率
2
3
2
3
3
1
m
+
+
×
=
K
K
ρ
ρ
ρ
ρ1:天井の反射率
ρ3:壁の反射率
B.5 m4,n4及びp4の計算
式(20)〜式(23)のm4,n4,p4及びΔの式において,ρ1をρeffに置換して,t=0.25の場合のm4,n4及びp4
を計算する。
B.6 t=0.25の場合の固有照明率u4
t=0.25の場合の固有照明率u4は,B.5で得られたm4,n4及びp4を用いて,式(19)によって計算する。
B.7 t=0.25の場合の照明率U4
t=0.25の場合の照明率U4は,式(25)によって計算する。