2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 7710-1988
電球類ガラス管球の形式の表し方
Designation Method for Glass Bulbs of Lamps
1. 適用範囲 この規格は,電球類ガラス管球の形式の表し方について規定する。
引用規格:
JIS Z 8113 照明用語
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,JIS Z 8113(照明用語)によるほか,次による。
(1) 電球類 電球及び放電ランプの総称。
(2) ガラス管球 ガラス管及びガラス球の総称。
(3) 口金取付位置の仮想線 電球類完成品のガラス管球形状を把握するため,ネック軸に直交し口金取付
位置近くに仮に定めた直線で,この規格ではC-D線で表す。
3. 種類 種類は,次による。
(1) 基本形 基本となるガラス管球形状で付表1による。
(2) 複合形 基本形の形状をしているが,部分的に基本形とは異なった形状をもつガラス管球形状で付表
2による。
(3) 特殊形 主にプレスガラス球で付表3による。
4. 形式の表し方 形式の表し方は,次による。
(1) 形式は形状を表す記号と,大きさを表す記号の組合せによる。
(2) 形状を表す記号は,付表1〜3によって,アルファベットの大文字の3文字以内の記号で表す。
(3) 大きさを表す記号は,次のいずれかによる。
(a) 最大部直径の公称値をミリメートルで表す。
(b) 短辺と長辺の公称値をミリメートルで表し,×印で結んで表す。
例1:A 60(60mmの公称最大径をもったA形ガラス球)
例2:REC 142×200(短辺 142mm,長辺 200mmの角形プレスガラス球)
2
C 7710-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1 形状を表す記号と形状図(基本形)
形状を表
す記号
形状図
形状の説明
参考
A
球形の本体部がネック部に,次の曲率半径 (r) の
曲面で結ばれたガラス球。
①ガラス球の外側に曲率半径がある。
②本体の球形の半径より大きな曲率半径
③ネック部と球形本体との双方に接する。
備考 球形本体のネック部の境界に鮮明な
直線部をもたない。
B
ガラス球側面の曲率半径 (r) がガラス球径の21
以上あり,この中心がガラス球最大径の平面上に
あるガラス球。
Bulged
(たる形)
備考
この形式のガラス
球には,下部及び上
部(下部より大きな
曲率半径をもつ。)
の二つの曲率半径
をもつガラス球に
も適用される。
C
上部の円すい面と下部の半球面とが結ばれた形
状のガラス球。
Conical
(円すい形)
E
B形ガラス球に近い形状をしているが,側面形状
がだ円面で構成されたガラス球。
Elliptical
(だ円形)
F
表面に不規則な縦溝をもつろうそくの炎に似せ
た形状のガラス球。
Flame
(炎形)
G
球形の形状をもったガラス球。
Globular
(球形)
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C 7710-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
形状を表
す記号
形状図
形状の説明
参考
K
前面ガラスは球面の一部を構成し,最大径部とネ
ック部との間の形状が,円すい面で構成されたガ
ラス球。
M
前面ガラスは球面の一部を構成し,ガラス球最大
径の平面上に中心をもつ小さな曲率半径の曲面
で前面ガラスと結ばれ,かつネック部にもこの曲
率半径の曲面で結ばれたガラス球。
Mushroom
(マッシュルー
ム形)
P
球面と円すい面とからなる本体と,ガラス球の外
側に曲率半径をもつ曲面でつながったガラス球。
R
最大径部より下がだ円面又は放物面で構成され,
この部分に光を反射する反射膜を付けるよう設
計されたガラス球。
Reflector
(反射形)
S
球面の一部からなる前面ガラスと,円すい面の側
面とが,滑らかな曲面で結ばれたガラス球。
Straight
Sided
(側面円すい
形)
T
円筒形をしたガラス管。
Tubular
(管形)
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C 7710-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表2 形状を表す記号と形状図(複合形)
形状を表
す記号
形状図
形状の説明
参考
BA
B形ガラス球の形状をしているが,ガラス球先端
がとがった形状のガラス球。
BT
B形ガラス球の形状をしているが,ガラス球上部
が円筒形の形状のガラス球。
CA
C形ガラス球の形状をしているが,ガラス球先端
がとがった形状のガラス球。
CC
C形ガラス球の形状をしているが,ガラス球下部
が円すい形の形状のガラス球。
CF
C形ガラス球の形状をしているが,ガラス球先端
に向けて,外周に斜めによじれた溝付きの形状
のガラス球。
ED
E形ガラス球の形状をしているが,ガラス球上部
がへこんだ形状のガラス球。
GT
G形ガラス球の形状をしているが,ガラス球上
部が円筒形の形状のガラス球。
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C 7710-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
形状を表
す記号
形状図
形状の説明
参考
GST
G形ガラス球の形状をしているが,ガラス球の
上下が円筒形の形状のガラス球。
PS
P形ガラス球の形状をしているが,ガラス球の下
部が円筒形の形状のガラス球。
RD
R形ガラス球の形状をしているが,ガラス球上部
がへこんだ形状のガラス球。
TL
T形ガラス球の形状をしているが,前面にレンズ
部をもったガラス球。
TD
T形ガラス管の形状をしているが,部分的に凹
(又は凸)の形状のガラス管。
備考 複合形の形状を表す記号は,基本形の形状を表す記号の後に次の記号を追加して表す。
追加記号
複合形状の説明
複合形の形状を表す記号
A
ガラス球先端がとがった形状
BA, CA
C
ガラス球下部が円すい形状
CC
D
部分的に凹(又は凸)の形状
ED, RD, TD
F
ガラス管球先端に向けて外周に斜めによじれた溝付き
CF
L
前面レンズ
TL
S
ガラス球下部が円筒形状
PS
T
ガラス球上部が円筒形状
BT, GT, GST
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C 7710-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表3 形状を表す記号と形状図(特殊形)
形状を表
す記号
形状図
形状の説明
参考
PAR
前面の形状が丸形のプレスガラスと,放物反射
面をもつプレスガラスとが溶着されているガラ
ス球。
Parabolic
Aluminized
Reflector
(反射式丸形)
REC
前面の形状が角形のプレスガラスと,放物反射
面をもつプレスガラスとが溶着されているガラ
ス球。
Rectangular
(反射式角形)
改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
○ 三 嶋 泰 雄
工業技術院電子技術総合研究所
中 川 靖 夫
埼玉大学工学部
横 江 信 義
通商産業省機械情報産業局
○ 平 野 隆 之
工業技術院標準部
菅 原 淳 夫
財団法人日本規格協会
佐 藤 靖 夫
東京都立工業技術センター光音部
鰐 渕 実
財団法人機械電子検査検定協会
八乙女 孝
財団法人日本写真機光学機器検査協会
浅 野 貢
社団法人日本照明器具工業会
水 落 雅 之
建設省建設大臣官房営繕部
梶 原 義 弘
国民生活センター商品テスト部
村 岡 良 三
社団法人日本自動車部品工業会
(分科会主査)
○ 犬 飼 秀 哉
松下電子工業株式会社照明事業部
○ 大 沢 勇
株式会社東芝照明事業部
○ 小 玉 忠 良
株式会社日立製作所青梅工場
○ 喜 多 憲三郎
株式会社日立製作所青梅工場
○ 豊 嶋 彬
スタンレー電気株式会社電球技術課
○ 西 影 陽 介
日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
○ 元 橋 博 行
東芝電材株式会社施設照明事業部
○ 小 林 正 二
岩崎電気株式会社品質管理部
○ 坂 山 幸 平
三菱電機株式会社大船製作所
○ 伊 藤 清之助
東輝電気工業株式会社技術部
○ 西 村 隆 雄
松下電工株式会社電材事業本部
○ 横 山 勝
近藤シルバニア株式会社開発室
○ 中 川 光三郎
電気硝子工業会
○ 斎 藤 哲 夫
社団法人日本電球工業会
(関係者)
山 村 修 蔵
工業技術院標準部電気・情報規格課
備考 ○:分科会委員